2016年5月21日土曜日

地震からの一日も早い復興を


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 通常国会の会期末(6月1日)が近づき質問が続きます。
10日の農林水産委員会では熊本大地震について、11日の
沖縄・北方特別委員会では、ロシア200カイリ内のサケマス
流し網の禁止問題と、島尻あい子沖北担当相のカレンダー
問題について、12日には森林法等一部改正案とTPPが林業
に与える影響等について質問しました。
 熊本地震直後、熊本市、益城町、西原村、菊池市、阿蘇市、
大津町を訪ねました。長引く避難生活の改善、住まいや仕事
など、報道ではわからない深刻な実態を見ると心が痛みます。
 西原村の酪農家は、「牛は生き物だから」と、毎朝5時に仮設住宅から
牛の世話に通っている。水を与えるため、自力で土を掘り
壊れた水道管を修復し、乳房炎を起こさないよう搾乳を続けました。
一日も早く元通りの生活がしたいと言われます。
 また、菊池市の急傾斜地にある農家や阿蘇市の農家は、断層のずれによるひび
割れ、激しいゆれによる地滑りで、水路や道路が寸断され、作付する展望を失って
おられました。
 年間、観光客が約550万人訪れる阿蘇市は、「{農業と観光は車の両輪だ。地域
全体が復興しないと農業は成り立たない」と言われた時に、観光と農業に打撃を与え
た北海道の有珠山噴火がよみがえりました。自然災害は一時的なもの、必ず復興
出来ます。そのために、現状を機敏に把握しながら、いまある制度を活用すると
ともに、当面の収入対策など、従来の枠にとらわれない対策を求めました。