2018年8月10日金曜日

命の大切さ痛感する夏


畠山和也 前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 広島・長崎への原爆投下から73年。北海道でも原爆死没者
追悼会がおこなわれ、私も参加しました。高校生の「私たち
の世代が、被爆者の話を聞いて引き継いでいく」というすが
すがしいスピーチが感動を広げました。
 北海道に被爆者は292人が在住しています。追悼会後の
「語るつどい」では、「友達と遊んでいて、家に戻った
とたんに原爆が落ちた」など当時の生々しい話とともに、
「ずっと被ばくのことを語りたくなかったが、東日本大震災
での母親たちの心配が自分と同じで、何か伝えられればと語る
ことにした」思いも語られました。
 命の大切さを、この間は痛感しています。猛暑だった7月の札幌市で、生活保護
を受けていた女性が熱中症により亡くなりました。電気を止められていました。
 6年前の、札幌市での姉妹孤立死をすぐに思いだしました。その後、電気など
ライフラインにかかわる事業者は、生活保護者について行政とも連携を可能とする
通知が国から出されているのです。しっかり検証をして、同じ悲劇が起きないよう
に国や自治体が急いで取り組むできです。
 被爆者の「核兵器禁止条約の批准を」という願いに背を向けて、豪雨警報が
あった晩には国民の安全より自民党の宴会を優先していた安倍首相。命を軽んじて
いる点で根っこは同じ。政治を変える決意を新たにする8月です。
 (しんぶん赤旗 2018.8.10掲載)