2020年10月28日水曜日

核兵器は「終わりの始まり」へ

 

    紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」

新たなうねりです。25日ホンジュラスが核兵器禁止条約を批准し遂に50か国に。来年1月22日に条約が発効します。思わず「バンザーイ!」と叫びました。2017年に国連で採択されて以来、各国の努力が重ねられてきた結果です。被爆者のみなさんと市民団体の粘り強い取り組みが世界の人々の心を動かしてきたことは間違いありません。

私は20代に広島を訪ね初めての原爆ドーム、原爆記念館、そして被爆者の方からお話をうかがう機会がありました。「ピカッと光り一瞬目の前が真っ暗になり、気が付くと家から100メートルくらい離れたところに吹き飛ばされていた。家の下敷きになったお姉さんを助けようと必死に頑張ったけれど、小学生の力ではどうにもできず、火の手が迫り助け出すことが出来なかった。今も自分の心にトゲのようにささっている」、と泣きながら聞いたことを思い出します。

被爆者にとって被爆の実相を語ることは、本当につらいと思います。でもつらい記憶をあえて思い起こし、多くの人に二度と被爆者を生まないように訴え続けてきたのです。

今こそ、サーロ節子さんの言う核兵器の「終わりの始まり」への歩みを進めましょう。唯一の被爆国でありながら批准する意思を持たない日本政府を市民と野党の共同で一日も早く転換しましょう。

臨時国会が始まりました。安倍政権の継承をかかげ、国民に「自助」を求める菅政権。市民と野党の共闘を発展させ政権交代を目指します。


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