2016年12月28日水曜日

団結の力 来年も


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 今年は1月4日から国会が始まり、春の衆院北海道5区補選と
夏の参議院選挙をたたかい、休む間もなく臨時国会に突入するや
政府・与党による強行採決の連発など、振り返ると怒涛(どとう)の
1年でした。
 北海道・東北を襲った台風・大雨被害の把握と対策に走りまわ
り、JR北海道が全路線の半分にも及ぶ「事業見直し」=事実上の
廃線問題で調査もおこないました。やるべき課題は他にも山積
ですが、日本共産党の議席の値打ちをみずから実感する日々
でした。
 先日、金倉まさとし衆院北海道2区予定候補と宣伝中に、
「がんばってくれよ!」と声をかけられました。聞けば無党派だと
いうこの男性、「安倍首相に正面から迫れるのは共産党だけだ」と熱く私にも話してくれ
ました。別の場所でも演説中に、支持者という方が演説中に声をかけてくれました。
安倍政権の暴走に「黙っていられない」との思いが広がっている!
 この日は前日からの大雪に加えて、気温は氷点下のうえ冷たい風も強くなってきて
いました。それでも党員・後援会のみなさんが旗を持ち、プラカードを持ち、道行く車にも
手を振ってくれたり。心ひとつに政治を変える、この団結こそ日本共産党だ!と感激しま
した。
 来年こそは安倍政治を終わらせて、国民の声が生きる新しい政治へ。良いお年をおす
ごしください。
                    (しんぶん赤旗 2016.12.25 掲載)

2016年12月19日月曜日

TPPは復興努力に逆行


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 年の瀬に国会の会期延長を2度も行い、TPP(環太平洋連携協定)
の批准、年金カット法案、カジノ解禁推進法案を、国民の声も無視
して数の力で押し通した安倍政権に怒り心頭です。
 アベノミクスは破たんし、TPPも発効の見通しもない。原発再稼働
や輸出路線も行き詰まり、大きな前進があるかのようにぶち」上げた
日露の領土交渉も不調。それなのに、「世界で一番企業が活躍しや
すい日本をつくる」という安倍総理の執着心は変わりません。数を頼
みでおごる与党、その力関係を、どうしても変えなければとあらためて
思いました。
 臨時国会で最大の焦点であったTPP,参議院では全員で質問しようと意思
統一しました。食の安全、薬価、ISDSなど、入れ代わり立ち代わり
の質問に、「調査力がすごい」と驚く他党議員。参考人質疑で岩渕友さん(参院議員)が
「TPPが東日本大震災、東京電力原発事故から復興途上にある県の農林水産業に
どのような影響があるのか」と聞くと、日本消費者連盟共同代表の天笠啓祐氏は「被災
者は放射能で汚染されていない野菜や果物を作り出すことに大変苦労されており、
TPPは生産者の努力を無に帰す可能性がある」と答えられました。被災地の苦悩を
取り上げたことの意味は大きいです。
 TPPが復興に懸命に立ち向かう被災地の努力に逆行することは明らかです。
                    (しんぶん赤旗 2016.12.18掲載)

政治を変える力をもっと大きく


岩渕 友 参院議員
 「国会かけある記」

 私にとって初めてとなった臨時国会を怒りのなかで終えました。
自民・公明与党と維新は、TPP、年金カット法、カジノ解禁推進法を
通すために会期を延長しました。いずれも反対の声が大きく、世論
調査でもなぜこんなに成立を急ぐのかという声があがっていました。
 この国民の声を踏みにじってTPP、年金カット法を可決、12月
15日未明、会期を再延長させてまでカジノ解禁推進法を可決
しました。このカジノ法、衆議院での審議はたった5時間半。
参議院では委員会の場にこれまで一度も話がなかった修正案が
出されるなかで強行されました。日本共産党は最後まで徹底した
論戦を行いました。
 もっと大きくなりたいと強く思いました。解散総選挙が間近と言わ
れる情勢ですが、日本共産党を大きくしていただくことが野党共闘を確かなものにする力と
なり、国民の声を踏みにじる政治を変える力になります。
 13日に行われた札幌の演説会で、来るべき総選挙にむけて発表された比例二次候補、
小選挙区候補のみなさんと壇上にあがり、畠山和也衆院議員とともに訴えました。雪で足元
の悪いなか多くのみなさんが足を運んでくださり、熱気あふれる演説会でした。みなさんの
思いに何としてもこたえたい。
 臨時国会ではみなさんからいただいた議席をいかして4度の質問の機会をいただき
ました。国会論戦でも運動でも引き続き奮闘するとともに、総選挙での勝利めざして
がんばります。

2016年12月13日火曜日

日本共産党の存在感は抜群


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 この原稿を書いている時点でTPP協定・関連法案は可決され
ましたが、年金カット法案・カジノ解禁法案の採決は見通せて
いない国会最終盤。ただでさえ強硬な国会運営が続いた自民・
公明に加え、維新がカジノ解禁へ旗振り役を買って出る異常な
状況です。
 「どうして、こんなに強硬なことをするんでしょう」とは、ある新聞
記者。私からは「経済も外交も失敗が続き、安倍首相が焦り、
追い込まれている」と述べました。最近の国会答弁を聞いて
いても、ごまかしや強弁が以前より見受けられるのです。
実は首相自身が、展望を持てていないのではないでしょうか。
 何と先日は、ロシアの放送局からTPPについてインタビューを
受けました。「日本の政治決定に対して、米国が影響を与えていると思いますか」
「トランプ氏がTPP参加をやめた場合に、どんな事態になると思いますか」などの問い。
自主・独立の日本外交こそ、と私から述べました。悪政に対決し、新しい政治への展望を
示す日本共産党へ新たな注目が寄せられています。
 間もなく私も国会へ送っていただき2年。国会での日本共産党の政治的存在感は抜群
です。これだけ政治を動かす役割を果たしてこれたのも、議席を増やして躍進したから
こそ。この力をさらに大きくするため、これまで以上に私もがんばる決意です。

2016年12月5日月曜日

一日も早く島を返して


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 千島歯舞諸島居住者連盟の前理事長の小泉敏夫さんが亡く
なられました。享年93歳でした。ちょうど、私の父や母の
世代です。お通夜には、畠山和也議員と参列しました。
 私が小泉さんと出会ったのは、2001年に初当選し、
沖縄・北方特別委員会に所属したときです。
 毎年、北方領土返還の署名を携えて国会に来られます。
いつも温厚で物腰が柔らかいけれども、強い意志を感じて
きました。
 狭い船に揺られての墓参は、平均年齢が70歳を超える島民
には、大変きついという声を聴きました。私は、高齢の方でも
安心して乗れるバリアフリーの船を用意すべきだと質問し、
議員連盟の取組ともあいまって、「エトピリカ」と言う新船が出来たときは、とても
喜んでくださいました。
ビザなし交流事業で、色丹島に渡ったときは、小泉さんのお孫さんと一緒に
なりました。
自分が生まれたルーツ、おじいちゃんの生まれたところに一度行きたいと思っていたと
言われます。色丹島は自然がそのまま残る風光明媚(めいび)なところです。
 終戦直後は、「ソ連軍が攻めてくる」と言われ、着の身着のままで逃げた島民。
いずれ帰ることができると考えていたのに、70年経っても帰れません。なんと理不尽
で納得できないことと言われ、私も胸が痛くなりました。予定されている安倍総理と
プーチンロシア大統領の会談は、あまい見通しが見込めないなかですが、一日も早く
島を返してほしいという願いを実らせたい、と願わずにいられません。
 
 

同じ過ちを二度と・・・


岩渕 友 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 11月22日、福島県沖を震源とする震度5弱の地震が発生
しました。津波警報が出され、東日本大震災を思い出し不安
が広がりました。さらには、東京電力福島第2原発の使用済
み核燃料の貯蔵プールの冷却が1時間半にわたって停止し、
福島第1原発事故を思い起こさせる事態に緊張が走りました。
 東京電力が冷却停止を関係自治体にファックスで知らせた
のは55分後、避難の周知に必要な報道機関への連絡は
2時間後でした。冷却停止の原因について、プールから汚染水
が漏れたことが原因だったことを当日には分かっていたにも
かかわらず、東京電力がこの事実を公表したのは2日後でした。
 1日、経済産業委員会でこの問題を取り上げ、世耕弘成
大臣に改善を指導するよう迫りました。同じ過ちを二度と繰り返してはなりません。
原発ゼロを一刻も早く実現しなくてはと改めて決意しています。
 安倍政権は国民にその中身が知られて反対の声が大きくなる前に数の力で強行
してしまえと、衆議院でTPP、年金カット法案、そしてカジノ解禁推進法案を強行
し、これらの法案を通すために国会会期を延長しました。とんでもありません。安倍
政権の暴走に満身の怒りを込めて抗議するものです。参議院での徹底論戦で廃案
に追い込むために全力を尽くすとともに、総選挙の勝利で安倍政権を退陣に追い
込まなくては!
                 (しんぶん赤旗 2016.12.4掲載)