2017年5月31日水曜日
政治の私物化を許さない
紙 智子 参院議員
「国会かけある記」
参議院で「共謀罪法案」の審議が始まりました。朝日新聞
の世論調査では、「今国会での成立は必要ない」は64%、
「政府の説明は不十分」は78%に及んでいます。国会論戦
を通じて、法案は、内心を処罰するものであり、市民が処罰
の対象になる可能性があることが、わかるにつれて、国民の
批判も、日に日に強くなってきました。参議院では、そう
した国民の疑問により一層わかりやすい議論で、徹底して
審議し、廃案に追い込むため力を尽くします。
加えて今週、焦点として浮上するのは、加計学園の獣医師学部新設についてです。
これまで「獣医師は全体として充足している」「新たな学校建設は必要ない」と
して、この52年間、申請されても却下されていたのに、なぜ突然、認められた
のか?。そこに、「安倍総理の意向」が働いていた疑惑が高まり、それを裏付ける
内部文書の存在が明らかになりました。
菅官房長官は、「怪文書」と切って捨てたけれど、次いで、文部科学省の前事務
次官が登場し、記者会見で「文書は本物」と語ったことで、一気に国民の疑惑は
深まり、真相究明を求める声が大きく膨らんでいます。政府は説明する責任が
あります。そのためには、総理質疑、参考人、証人喚問等が必要です。それが
出来ないというなら、国民の税金を使った政治の私物化に他なりません。
憲法九条の改憲発言、共謀罪法案、森友学園、加計学園等、政治の私物化を許さ
ないたたかいを広げます。
「隠ぺいの極み」政権
畠山和也 衆院議員
「国民の願いを胸に」
自民・公明・維新がごり押しした「共謀罪」法案は、いよ
いよ国連からも疑念の目が向けられました。政府は説明どこ
ろか「不適切」だと切って捨てる態度に。国連にまで盾突く
姿勢は、あまりにも異常です。
加計学園をめぐる疑惑では、文科省前事務次官が「総理の
ご意向」文書の存在を認めました。事務方トップの発言です
から極めて重いものなのに、ここでも政府はまともな調査も回答もしないまま。隠ぺいの極み!
安倍政権は「モラル崩壊」という水準を超えて、危険な
独善性が前面に出てきました。しかし自分たちに不都合な事実をすべて隠そうとする
姿勢は弱さの表れ。世論と論戦で追い込めれば、ガタガタと崩れていくのは間違い
ありません。
農林水産委員会で、ちょっとした”異変”がありました。「畜産経営の安定に関する
法律」改正案の付帯決議に、「規制改革推進会議の意見は参考にとどめ」と盛り込
まれ、与党も含めて決議されました。
規制改革推進会議とは、農業や医療の規制は「岩盤」だと攻撃してきた安倍首相
肝いりの民間議員機関です。この法案もその流れで出てきたもので、与党内での
「上からの改革」への不満がくすぶっていると思いました。
だからこそ、多くの方々と私も政治を変える道を語り合いたい。安倍政権への
たたかいは、新しい政治をつくる準備の期間。どっしり構えて頑張りぬきます。
(しんぶん赤旗 2017.5.28掲載)
2017年5月25日木曜日
食べ物を粗末にするな
畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」
原稿を書いている時点で「共謀罪」法案は、まだ衆議院
本会議にかけられていません。いずれにしても憲法違反の
法案を、このまま可決させるわけにはいかない。廃案に向け
て野党四党も共同しています。私も力を尽くしたい。
先日、札幌市で種子法廃止をうけたシンポジウムがあり
ました。主催は「親子で憲法を学ぶ札幌の会」。北海道産
農産物のマルシェまで開く力の入れようで、会場も
びっしり。私も手作りカレーをおいしくいただきました。
山田正彦・元農林水産大臣に民進党・徳永エリ参議院
議員、私も加わったシンポジウムは関心の高さがビンビンと伝わる会場の雰囲気。
食と農を営利企業に売り渡す、安倍政権のやり方に多くの方が不安を感じているん
ですよね。真剣な視線とともに、時々聞こえる赤ちゃんの泣き声。参加者は若い
お母さんはじめ、圧倒的に女性が多かったのも特徴でした。
種子法廃止法案は可決されましたが、どんどん不安の声が広がって、いま農水省
は全国での説明会に追われる事態になっています。与党のなかにも「そんな問題が
あったのか」と今ごろ慌てている様子も。会場から「北海道で、種子を守る会を
つくろう」との発言に、共感の拍手が広がりました。
シンポジウム後、主催者のAさんから「これ食べて!」といただいたのは玄米
おにぎり。モグモグ食べると、お腹も心も満たされていく感じに。食べ物を粗末に
する安倍政権には、必ずしっぺ返しがくると確信しました。
「隠れ共産党」のエール
紙 智子 参院議員
「国民の願いを胸に」
「なぜいま『隠れ共産党』?農業と日本の未来」というテーマ
で行われた、日本共産党のネット番組「とことん共産党」に、
岡山大学大学院教授の小松泰信さんをお迎えしました。
小松さんとは初対面でしたが、とても気さくで、おもしろい
人柄に加え、農業に対する熱い思いに、大感激。以前、某新聞の
コラムで、「純粋に農業政策を協議するに値する政党は日本共産
党だけだ」「数年前の国政選挙から同党に投票している」とカミ
ングアウトしたことが話題となりました。
そのきっかけは、安倍政権が「戦争法」を強行したことだった
と言います。対極にいる日本共産党の綱領に「農業を基幹的産業と位置づけ」ている
と知り、好きになったそうです。「これを前面に押し出せば、保守層や農家の人たち
の反応はもっと変わると思う」とエールを送ってくださいました。
安倍政権の暴走は止まりません。衆議院法務委員会では、自民、公明、維新により
「共謀罪」法案が乱暴に採決強行されました。
答弁のたびに答えが変わり、弁当とビールを持っていたらお花見で、地図と双眼鏡
を持っていたらテロの疑い?こんなばかげたことを真顔で答える法務大臣。戦争法と
同じで国民の声を聞く意思はないようです。
小松さんのような「隠れ共産党」がますます姿を現すように頑張らなくてはなりま
せん。
(しんぶん赤旗 2017.5.21掲載)
2017年5月19日金曜日
声をあげ続け、「共謀罪」廃案へ
岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」
前復興大臣が、大震災があったのが「東北でよかった」と
いう暴言で辞任しました。この間、相次ぐ暴言について
「かけある記」にも書きました。大臣だけでなく安倍政権に
対する怒りでいっぱいです。安倍首相は「任命責任は自分に
ある」と言いますが、問われているのは任命責任だけでは
ありません。相次ぐ暴言を認めてきたのは安倍首相自身で
あり、被災者を切り捨てる安倍政権の姿勢が問われて
います。
切り捨ててきたのは被災者だけではありません。
国民の声が踏みにじられています。安倍首相は憲法9条に3項を設けて自衛隊を
明記する改憲を行い、2020年の施行を目指すと表明しました。
審議すればするほど疑問が出てくる「共謀罪」法案を、自民、公明、維新が強行し
ようとしています。国会前では連日「共謀罪は廃案!」の声があがり、道内でも、
全国でも集会やデモが行われています。
国民の世論と運動は政治を前に動かしています。5月5日、泊原発停止から
5年を迎えました。毎週金曜日の道庁前抗議行動をはじめ、道内各地で再稼働に
反対する行動が行われてきました。そして泊原発を再稼働させない連絡会が発足
しました。どんなときでも声をあげ続けていることが再稼働を許さない大きな力に
なっています。
市民と野党ががっちりスクラムを組んで、「共謀罪」法案廃案へ、戦争する国
づくりに突き進む安倍政権を退陣に追い込むため全力でたたかいます。
2017年5月9日火曜日
暴走政治の思い通りにはさせない
紙智子 参院議員
「国会かけある記」
晴天に恵まれたゴールデンウィーク。江別市野幌森林公園
に行き、自然の芽吹き、生命の息吹を満喫しました。
冬枯れから、一気に芽吹きはじめています。桂の淡い緑。
高い木立を見上げると、こぶしの花が見事に咲き誇ってい
ます。足元を見れば、エゾエンゴサク、エンレイソウ、
ひとりしずか、二輪草、座禅草、湿地には水芭蕉、エゾノ
リュウキンカ、水たまりには、エゾサンショウウオが卵を
産んでいます。野鳥のさえずりも、心地よく、シジュウカラがピース、ピースと
鳴いています。「平和運動は四十から」と覚えておくと忘れません。ヒヨドリ、
ウグイス、メジロもいます。
1日のメーデーは、旭川会場に参加しました。山には残雪があり、気温6度、
風は冷たいけれど、皆さん、元気いっぱいです。札幌に戻り、畠山和也衆院議員と、
JA中央会を訪問し、安倍農政について、意見をお聞きしました。
2日は、札幌白石区で支部の皆さんと、しんぶん赤旗の購読を呼びかけて行動。
午後には、畠山和也衆院議員、川部竜二衆院予定候補と合流し、憲法施行70年の
街頭演説会に参加。その後JRの政策提言を関係団体に届け意見交換。3日の憲法
記念日には、午前、午後と二つの憲法施行集会とデモ行進に参加しました。
連休明け、「共謀罪」、「2020年までに改憲」を宣言した安倍暴走政治との
対決です。思い通りにはさせません。国民との共同の力をさらに発展させましょう。
2017年5月3日水曜日
復興相暴言許せぬ
岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」
「大震災が東北でよかった」。今村雅弘前復興相の暴言
に、26日、首相官邸前に駆けつけた福島県農民連のみなさん
とこぶしを突き上げて抗議しました。
被災地・被災者の苦しみを理解せず、復興への努力を踏み
にじるもので断じて許すことはできません。東北各地で
あがった怒りと抗議の声は、全国各地に一気に広がり
ました。
今村氏の暴言はこれにとどまりません。「福島の復興はマラソンでたとえると30㌔
地点」「ふるさとを捨てるのは簡単」「避難は自己責任」など、東北の人たちの思い
や願いをふみにじる暴言にどれだけ傷つけられたことか。
安倍首相は「任命責任は私にある」と言いますが、問われているのは任命責任だけ
ではありません。資格がない「復興相」はもっと早く辞めさせるべきでした。そして
次々の暴言を認め、かばってきたのは首相自身です。
宮城県保険医協会の抗議文は「失言の背景にあるのは、復興への国の姿勢そのもの
だ」と厳しく批判しています。被災地を切り捨てる安倍政権の姿勢が問われています。
「ふるさとを簡単に捨てられないから6年間も苦しんでいる」「言語道断だ。
被災地のことはもう忘れられているのか」と切実な声があふれ、この声を安倍政権に
質問でぶつけてきました。原発再稼働のために福島の事故を終わったことにするなど、
被災地を切り捨てる安倍政権は即刻退陣させるしかありません。
(しんぶん赤旗 2017.4.30掲載)
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