2024年2月27日火曜日

熱い思い 43万人分

  


 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

「被災地支援を! 裏金徹底解明! 何よりいのち、大軍拡・大増税ノー!」を掲げ、新日本婦人の会のみなさんが秋の行動で集めた署名提出集会が14日に行われました。「税の集め方・使い方の抜本的見直しを求める請願」「暮らしと社会保障の拡充を求める請願」「子育て・教育予算の大幅な拡充を求める請願」と、総数で4万人分。熱い思いが一筆一筆に込められた署名が、ドーンと届けられました。
 当日は議員室を要請にまわり、私の部屋にも北海道と宮城県、鹿児島県、山口県などのみなさんが来てくださいました。
 北海道の代表は「命とくらしを守る政治を!」「ミサイルよりミルクを!」とかわいいカット入りのプラカードを持参。 昨年も取り組んだ学校給食無償化や学校のエアコン設置とあわせて、個人情報である名簿を自衛隊へ提出する問題や共同訓練の危険性が語られました。山口県の方は農家で、「安全安心な食べものを生み出すために有機・地場産で努力している生産者が安心して続けられるように応援してほしい」との訴え。鹿児島県の方は「軍事にお金をかけるより、子どもたちに使ってほしい」など、国会に来られなかった人の分も含めて、迫力満点に訴えておられました。
 請願行動は初めてという20代の会員さんを含め、次世代の新婦人のみなさんの力強い訴えが国会に春を届けてくれました。学び行動するパワフルで生き生きした姿は美しく力強いもので大いに触発されました。


2024年2月26日月曜日

被災地復旧、くらし最優先で

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


経済産業委員会の視察で、大阪・関西万博の会場に行ってきました。350億円と言われる「大屋根リング」にのぼると、工事がほとんど進んでいないことが分かります。リングは6割程度完成しているとのことでしたが新たな問題が。リングが先に完成すると、リングの内側に重機や資材を搬入するのが大変になるというのです。万博をめぐっては、カジノとの関係、1649億円にものぼる国費負担など、問題が次々明らかになってきました。能登半島地震の復旧・復興との関係では経済界からも懸念が示されています。被災地の復旧を遅らせることになるのではないかと質問をすると、「被災地が最優先」という回答が返ってきました。最優先というのであれば中止するべきです。

群馬県桐生市の演説会で話をする機会がありました。桐生市では生活保護をめぐって、生活扶助費を全額支給せず、毎日1000円を渡していたことが大問題になっています。本人に許可なく受領印を押す、従わないと保護を取り消すと脅すなど、違法性も指摘されるような窓口対応が常態化していたといいます。徹底した真相究明が必要です。

22日には、国が行った生活保護基準引き下げの取り消しを求めて全国で行われているいのちのとりで裁判のうち、津地裁で減額は違法とする判決が出されました。憲法25条が保障する健康で文化的な最低限度の生活、誰もが人間らしく生きることのできる社会の実現へ。みなさんと力を合わせます。


2024年2月21日水曜日

「裏金政治」に怒りの声を

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


これまでも金にまみれた事件のたび、自民党は反省を口にしてきました。しかし、「金と利権」の政治は温存されて財界・大企業は潤う一方、くらしや地域は痛めつけられてきました。裏金事件への怒りは、このような自民党政治への怒りと表裏を成すものです。

 終わりが見えない物価高騰に、厳しい生活を強いられている高齢者や困窮世帯。進学・進路のこの時期、数万・数十万円の出費を迫られている子育て世帯。確定申告が始まり、重税とインボイスに苦しめられている中小零細業者やフリーランス。いま私たちが怒らずして、いつ怒るというのでしょう。

 先月、ある町で日本共産党へ入党した方は、かつて自民党議員を応援していたそうです。別の町の集いでは、「共産党は、自民党のように金で辞めた国会議員はいなかったんですか」と聞く方がいて、おりませんと答えると「安心しました」。全有権者規模で、党の姿や値打ちを知らせなければと痛感しました。

 国政への要望もたくさん寄せられ、反映させたいと思いつつ、衆議院予算委員会での質問時間が15分や20分では圧倒的に足りません。質問者を交代しながら1時間も追及する他の党に比べたら、あまりに悔しすぎます。今度こそ、必ず議席を奪還したい。

 先日の道党会議で、千葉隆委員長・金倉昌俊書記長など新しい道委員会の体制となりました。退任した青山慶二前委員長は、私を専従へと導いてくれた恩師でした。思いを継ぎ、新たな気持ちでがんばります。


2024年2月17日土曜日

化石燃料使い続けるのか

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

今国会で審議する法案の一つに、CCSに関する法案があります。CCSとは、二酸化炭素を分離、回収し、貯留する技術です。海域での実証事業が行われている北海道苫小牧市で、はたやま和也元衆院議員、立野広志9区候補、苫小牧市議団にも協力をいただいて調査してきました。
 政府はCCS事業で、二酸化炭素の排出が避けられない分野での排出を押さえるとし、そこに火力発電所も含めています。けれどもCCSを進めるということは化石燃料を使い続けるのが前提になります。 世界の国は石炭火力発電所の全廃期限を決めて取り組んでいて、G7で期限を決めていないのは日本だけです。
 コストが高く国民の負担が増えるのではないか、深刻な気候危機のもとで対策は急務であるにもかかわらず、いまだ実証事業の段階で対策が遅すぎるのではないかなど、さまざまな問題点が指摘されています。
 漁協でも話をうかがいました。二酸化炭素が漏れ出ないかなど、モニタリングの重要性とその時期などについて意見をお聞きしました。関係者との話し合いも重要です。 胆振東部地震や能登半島地震をみても、今後、地震などの影響がないのか懸念もあります。うかがった話を法案審議にいかしていきたいと思います。
 気候危機対策は待ったなしです。原発ゼロの決断、省エネの推進と、地域や住民と共生する再生可能エネルギーへの転換を求め、国会でも大いに論戦していきたいと思います。


2024年2月14日水曜日

アイヌ民族の権利回復を

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


北海道浦幌町のラポロアイヌネイション(旧浦幌アイヌ協会)の会長としてアイヌの権利回復に粘り強く取り組んでこられた差間正樹さんが6日未明、病気のため亡くなられました。心からの哀悼をささげます。

 差間さんのお話を思い出しました。「アイヌとして生活していくとはどういうことなのかをずっと考えてきた」。そして「自分がアイヌであることを表に出して堂々と生活することで、相手との関係が変わっていくのを感じてきた」と語っておられました。苦悩を乗り越えて決断した力強さを感じました。

 日本共産党北海道委員会が主催した「アイヌ民族の権利を考える」シンポジウムやフォーラムでご一緒し、アイヌ先住民族の権利を回復させるために、盗掘された遺骨返還や、川でサケを獲る権利を求め粘り強く取り組み、前進を切り開いてきたお話に、深い敬意を抱いてきました。実際に103体の遺骨返還を実現させ故郷に埋葬。サケの捕獲は先住権であることを裁判を通じて提起し、たたかってこられました。

 昨年5月に浦幌町で国際シンポジウムを開催し、カナダや台湾、アメリカ、フィンランドなどの、先住民のたたかいが交流されたことも、たいへん有意義でした。生き生きとした差間さんの姿がありました。

 今年は、2019年に成立した「アイヌ施策推進法」の見直しが始まります。アイヌのみなさんと力をあわせ、権利回復に取り組みたいと思います。


2024年2月10日土曜日

連帯の力で理不尽打破

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


 

党大会では、東北地方はじめ全国で活躍する学生時代からの仲間に会えました。学生自治会や教育系学生ゼミナールの活動を通じて、「民主的な教師への成長を」と、若き情熱を燃やして夜遅くまで話し合った記憶がよみがえりました。
 いい仕事をしたいと願い、必死に学んで経験を積んでも、非正規雇用や雇い止めという現実があります。専門性が求められ、本来は無期雇用であるべき公務職場でも「三十数人の職員で、正規雇用は3人」という実態を聞いたときは驚きました。公務でも民間でも、雇用の心配を抱えて、いい仕事ができるでしょうか。
 札幌で「非正規雇用問題を考える会」(日本労働弁護団北海道ブロック主催)が開かれました。 雇い止め撤回を掲げストライキを実施した労組や、「要求は毎年継続」して無期雇用に転換できた労組の報告に、大きな拍手が寄せられました。会計年度任用職員制度の「公募ルール」をやめる自治体も、じわりと増えているとの発言もありました。
 私も仙台市で臨時教員を務めた時期があり、学級担任を任せられました。引け目を感じつつも、先輩の教員からは「臨時でも同じ職場の仲間」と励まされ、ある先輩党員は「信頼を得られるような仕事や実践をしていれば大丈夫」と背中を押してくれました。 正規採用をめざして励ましあったのが、冒頭に紹介した仲間たちだったのです。
 連帯の力で、理不尽な働かされ方を変えよう。どんどん広げていきたい。


2024年2月7日水曜日

金権腐敗政治の一掃へ

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


自民党の裏金事件の集中審議から始まる異例の開会となった通常国会。岸田首相の施政方針演説などに対する代表質問が行われ、衆議院では志位和夫さん、参議院では田村智子さんが質問に立ちました。田村さんは委員長になって初めての代表質問です。

 本会議場で田村さんの凛とした質問が響きわたり、与党も野党も聞き入っていた姿が印象的でした。岸田首相は、能登半島地震で被災した住民の声と実態を突きつけられても、「やっている」と言い、志賀原発の問題でも、避難計画の破たんは明らかなのに認めず、原発に固執する姿勢をあらわにしました。田村さんは無責任な態度を厳しく批判し、原発ゼロの決断を迫りました。岸田首相は、裏金事件で真相解明すると言わず、自身の政治資金パーティーの問題についてもまともに答弁できませんでした。

 4日に投開票となった群馬県前橋市長選挙は、野党が推した小川あきらさんが、自民・公明が推薦する現職を破って勝利しました。京都市長選でも福山和人さんが大健闘の結果となりました。裏金事件への怒り、自民党政治を変えてほしいという国民のみなさんの思いを示す結果となったのではないでしょうか。

 週末からは、党が呼びかけた金権腐敗政治を一掃のための署名も始まりました。カネで政治をゆがめる政治を許さないという世論を大きく広げて、国民のための政治へ。みなさんと力を合わせます。