2020年5月30日土曜日

温かい連帯に誇り


 畠山 和也 前衆議院議員
「国民の願いを胸に」
 
 「売上は9割減」という声があふれている市場で、一緒に要望を聞いて歩いた女性党員さんからの連絡がありました。10万円給付金の申請をされたかと再び聞いて回ったそうで、「もう手にしていたりしていて、少しずつ頬が緩んでいることにホッとします」と書いていました。私も胸をなで下ろしました。
 先日はツイッターで「高熱が続いている人がいる。助けられないか」とあり、ご本人と連絡をとりあっている最中に保健所から連絡が入ったとのこと。ひと安心です。全道全国各地の日本共産党議員と支部がこのように国民の苦難軽減の活動に取り組んでいると思うと、その一員でいる自分にうれしくもなりました。
 はじめから支援制度に通じていたわけではありません。相談にのる先輩党員の姿勢を見て自分なりに制度を学び、大地震や豪雨水害に襲われた住民の命と健康を守るためにと必死に学ぶことの繰り返しでした。使える制度はすべて使い、足らないものを声にしてけっして諦めないことの大切さを痛感しました。
 連帯の輪も増えてきました。ラブハウスを守るバンド仲間、無料の弁当で子どもたちや学生を支援する居酒屋や飲食店、DV(ドメスティックバイオレンス)被害者を支える方々―温かい社会的連帯の中に日本共産党がいることに誇りをもって窮状にもっと聞き耳たてていきます。

2020年5月27日水曜日

安倍総理は辞めるべき


紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」

2015年、国会を何万人もの人々が取り巻き、「憲法壊すな!安倍はやめろ!野党は共闘!」とのコールが響いた安保法制に反対するたたかいも、すごかったですが、今回の検察庁法改悪に反対する市民、国民のたたかいも、経験した事のない大きな変化だと思います。
新型コロナ感染症で、人々が集まれない中、ツイッターデモで反対世論が広がり、あっという間に何百万人規模へ。ついに政府は今国会での改悪案の強行をあきらめました。しかも、けしからん事に安倍総理が検事総長にしようと思っていた黒川弘務氏が緊急事態宣言のさなかに賭けマージャンをマスコミ記者とやっていたのです。
閣議決定までして黒川氏の定年を延長した安倍政権の責任は重大です。「責任は私にある」といいながら一度として責任をとらない安倍総理は辞めるべきです。
先週18日の決算委員会で質問しました。札幌市手稲区金山地区と厚別区山本地区が、新幹線トンネル工事の有害残土置き場の候補地にあがっています。住民の強い反発が広がり2万筆を超える署名が集まっています。過去にも鉱毒が流れ出した金山の経験や、すでにゴミ処理や地下鉄残土も受け入れてきた山本の経験から「今度は毒か」と反対する住民の声を紹介し「受け入れのための事前調査はやめるべき」と質問しました。赤羽国土交通大臣が、「地元のご理解がない中、調査は困難だ」と認識を示した事を、今後の取り組みに生かしたい

2020年5月20日水曜日

この言葉を胸に


畠山 和也 前衆議院議員
「かけある記」

 
鈴木知事が法的根拠のない「緊急事態宣言」を出してから、間もなく三ヵ月。石狩管内を除き、事業者への休業要請は一部緩和されましたが、命と健康への不安、くらしと商売の窮状は続いています。先日も国の出先機関へ要請しましたが、引き続き苦難の声を届けていきたい。
 これまで道内の延べ八十団体から、突き刺さるような思いや実態を聞いてきました。
 「今こそ共産党は聞き耳を立ててほしい」――道中小企業家同友会の守和彦代表は、私の目を見て訴えました。地域社会の大事なインフラでもある中小企業を、一社たりともつぶさないとの強い意思に応えなければと腹を固めました。
 「何で放っておくんですか」――陽性者が相次いで見つかる医療・介護現場で働く仲間と、患者・利用者の現実に胸を痛める道医労連の鈴木緑委員長。これまでも何度となく「医療・介護に予算を」と訴えてきた、その悔しさと怒りを共にしました。
 「困っている子どもの助けになれれば」――札幌市内の学童クラブへ無償弁当配布を始めた飲食店スタッフは、みずからも「学童育ち」だったと言います。困難のもとで手をつなぎ合っている大人の姿が、子どもたちの心に残ってほしいと願いました。
窮状を乗り越えようと、広がる行動と連帯の輪。日本共産党の地方議員も議会論戦や相談・聞き取り、給付金の書類書きを手伝うことにも汗をかいています。読者のみなさん、お困りごとは遠慮なく日本共産党へお寄せください。

2020年5月12日火曜日

「#検察庁法改正案に抗議します」


岩渕 友 参議院議員
「国会かけある記」

 
安倍首相に近いとされる検事長の定年延長を、法解釈の変更によって認める閣議決定を行ったのが今年の1月。これに合わせるために法律を変え、規定を超えてポストに留まることができる仕組みを、内閣の定めによって決めることができる法案の審議入りが、衆議院で強行されました。検察の人事に内閣が介入し、自分たちにとって都合のいい人物がとどまれるようにする。三権分立を脅かすものであり許されません。
集まることはできないけれど抗議の声をあげようと、「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグを付けたツイートが400万件を超えて発信されました。今も発信が続き、俳優やタレント、歌手や漫画家といった方たちが発信していることも話題になっています。
これだけ怒りの声があがっているのはなぜか。広がる「自粛と補償はセット」という声に、政府の対応はあまりに遅く不十分です。ところが、この法案は急いで通そうとする。「このコロナ禍に、国民そっちのけで何をやっているのか」という怒りなのではないか。ある俳優さんは「もうこれ以上、保身のために都合良く法律も政治もねじ曲げないでください。この国を壊さないで下さい」と発信しています。森友・加計問題、桜を見る会などを通して、こんな政治はおかしいという思いが怒りにつながっているのではないかと感じます。法案は撤回へ。みなさんと声をあげ続けたいと思います。

2020年5月9日土曜日

草の根と連帯大切に


岩渕 友 参議院議員
「国民の願いを胸に」
 
 連休中、私の地元の党支部で活動する方が急逝されました。あまりに突然のことで驚くとともに残念でなりません。亡くなる前日、冊子「新型コロナQ&A」をポスティングされていたとのこと。住民の苦難に寄り添う活動に最後まで力をつくされていました。
 同じ思いで、畠山和也さんやふなやま由美さん、地方議員のみなさんが現場に足を運んで実態や要求をつかんでいます。党支部や事務所などにも要望や問い合わせが来ていると聞いています。寄せられた要求をもとに自治体を動かし、国会と連携して実現させる事例もあります。日本共産党の草の根の頼もしさを改めて実感する日々です。
 市民の声と運動、これと結んだ野党の共同が政治を動かしています。中小・小規模事業者が当初から求めていた家賃やリース代など固定費の補助。収入がなくても毎月支払わなくてはなりません。維新を含む野党が家賃援助法案を共同で提出。こうした動きに押され自民党もようやく支援策をまとめました。雇用調整助成金の助成率が引き上げられ、上限の引き上げも検討されています。
 「アルバイトの収入がなくなった」「学費が払えない。このままでは退学するしかない」など、学生たちの訴えをうけ、学生支援法案を野党がまとめました。連帯を大切にしながら声をあげる市民のみんさんと力をあわせ、私も奮闘する決意です。

2020年5月2日土曜日

10年という数字ではない


紙 智子 参議院議員
「国民の願いを胸に」

 NHKテレビの朝の放送で、”「明日へ」篠山輝信が行く”をみました。東日本大震災・原発事故から10年目の春に東北の被災三県を旅して、被災地の今を紹介していました。
 10年目の春、あのときの少女・少年は、どうしているのか、仮設住宅で語ってくれた方は現在どうしいるのかなど、一人ひとりの歩いてきた道に焦点をあて、現在の思い、明日への希望を聞き、紹介する内容でした。
 見慣れた顔が登場し、あっ!と注目。福島農民連のMさんです。農業に取り組んできましたが、原発事故の被害を受け、その後可能な場所で引き続き農業を続けています。
 福島農民連として、半年ごとに東電と政府への団体交渉に参加されています。
 心がおれそうな時もあったと思います。皆で力を合わせて、本当の復興を求めて、乗り越えようと頑張っています。「安心して暮らせるふるさとに戻ったと思えてはじめて復興したということだ」と語ります。
 リポーターの篠山さんは、「10年という数字の問題ではない、ひとびとがもとの日常を取り戻せたのか、と考えると、簡単に復興したとはいえない、今後も旅を続ける」と語りました。
 4月の復興特別委員会で、支援の対象から外れ、被災した自宅に住み続けている在宅被災者と福島原発の汚染水の問題を質問しました。10年という数字ではありません。復興の取り組みも続けます。