2020年8月26日水曜日

政治を変える力に

 

紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」

「青年が入党申込書を持ってきてくれました」と仙台からメールが。先日、訴えた時は「前向きに考えて結論を出します」と申込書を持ち帰った青年です。心から嬉しい。踏み出しにはいろいろな考えやキッカケがあります。北海道十勝地方で「つどい」に参加しました。ある男性は選挙に行っても政治は応えてくれないと憤りを感じながら、いろいろ学びたいと「つどい」に参加してくれました。家族もあると悩んでいると地域支部の皆さんが自分たちの活動を紹介し丁寧に答えると決断してくださいました。心が通い合う喜びの瞬間です。ともに政治を変える力になっていただけること、間違いありません。

19日から漁業と領土問題で根室市、種苗法改正で十勝地方をまわりました。芽室町にある国の農業研究センターを訪れ、北海道にあった種の開発についての説明を受けました。テンサイ(ビート)は日本の砂糖生産の80%を占め輪作作物としても欠かせず、雇用創出にとっても重要な役割を担っています。病害虫の発生に苦しむ農家の負担を減らし生産を助けるためのバレイショや豆類、小麦などの開発の大切さを学びました。

十勝農業協同組合連合会と意見交換し、農民連の皆さんと懇談しました。公共が担ってきた種苗の開発が企業の儲け口になってはいけない。農家の生産の支えになっている「自家採種」の権利は守られなければなりません。


2020年8月25日火曜日

この海と故郷守って

 

 畠山 和也 前衆議院議員

「国民の願いを胸に」

 

 「核のごみ」文献調査の受け入れを検討している寿都(すっつ)町長に、中止するよう幸坂順子町議と申し入れました。町長の表明以来、幸坂さんは報道各社や全国からの激励・意見が相次ぎ慌ただしいとのことです。若い世代にも声をかけたいと夜に訪問するなど大奮闘されています。共産党の地方議員は本当にすごいと、心から思いました。

 片岡春雄町長の話からは前のめりと高揚する感情が伝わってきました。調査受け入れと最終処分場の受け入れは別、との思いもあるかもしれません。しかし、最終処分場という「出口」が見えることは国民多数が反対し、原発推進政策が行き詰まっている安倍政権には”渡りに船”。後戻りできないことになりはしないかと、多くの町民から不安の声が上がるのは当然です。漁協の直売所には、その歴史を示す展示物があります。ニシンの豊漁に、戦後すぐはサメも水揚げされ、ブリが大漁だっ年もあったそうです。山形や秋田沖、礼文島近くまで出漁する「日本海マス青船船団」の写真は圧巻でした。

 小樽地区漁協組合長会の濱野勝男会長は「漁業が基幹産業という町でそのような金をもってくるのか」と語気を強めました。党議員とともに、若い世代で自主的に署名に取り組みたいとの連絡があったとも聞きました。故郷を守る取り組みに一緒に力を合わせたい。


2020年8月22日土曜日

問われる外交力


紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 本土の最東端に位置し領土返還運動の原点地、根室市を訪問しました。夏もめったに20度を超えないのに24度と高めです。

 根室漁協では、ロシアの領土問題が解決していないために、漁をするにも日ロの中間ラインに気をつかう。昨年12月には、ロシアとの安全操業協定があるのにタコ漁の船がロシアに連行されました。

 ロシアがサケ・マスの流し網漁を禁止したため代替え策として取り組んできたサンマ漁も不漁、今年は新型コロナウイルス感染症で恒例のサンマ祭りもできなくなった残念さとともに、それでも20日にはサンマ漁に出漁する漁船が花咲港に集結し期待の声も出されました。主力産業である漁業の再建は根室経済にとって不可欠です。

 北方4島の元島民を組織する千島連盟と懇談しました。コロナ禍で「北方領土」への墓参、自由訪問、ビザなし交流事業がすべて中止。「元島民の平均年齢は85歳。海流で島の浸食が進んでいるのに故郷を見ることもできない」と無念の思いとともに、「後継者対策は切実だ。国には2世だけではなく3世、4世と受け継げる仕組みを求めたい」と痛切な思いが訴えられました。

 安倍総理は、領土問題で70年間1㍉も進んでいないので新しいアプローチだ、共同経済活動だ、と大風呂敷を広げるだけです。今、日本の外交力が問われています。


 



2020年8月19日水曜日

これだけ頼れるメンバーで

 

 畠山 和也 前衆議院議員

「かけある記」


小選挙区の予定候補(第一次)が発表されました。いっしょに国会で活動したい仲間ばかりです。

 二区(札幌東区、北区)は平岡だいすけさん。団地改修や地下鉄駅の段差解消など困っている市民の声を届け、実現してきた市議会議員の経験を、今度は国政で活かします。三十一歳の若い力に期待大です。

 五区(札幌厚別区、札幌以外の石狩管内)は橋本みかさん。新幹線トンネル残土問題では該当町内会に飛び込んで、いっしょに「残土置き場にするな」と活動してきました。行動力と正義感はピカイチです。

 九区(胆振、日高管内)は松橋ちはるさん。JR日高本線の維持・存続や胆振東部地震の支援にも駆けまわり、苫小牧市でのカジノ誘致反対でも大奮闘。断念に追い込む先頭に立ってきたのが松橋さんでした。

 議員バッジがなくても議員並みの活動ができるのは、いつも「国民が主人公」を貫く日本共産党だからです。安倍政権がコロナ対策で迷走するなか、国民の命と健康を守る新しい政治をつくるには日本共産党の議員を増やしてこそです。市民と野党の共闘を、さらに前へ進める力にもなります。

 もちろん私も比例の議席奪還へ全力をあげたい。百五十もの団体・個人から、新型コロナウイルスでの切実な声を聞いてきました。「安倍首相はやる気がないなら辞めてほしい」との声を聞くなか、もどかしい思いもしてきました。いつ解散・総選挙となるかはわかりませんが、地に足をつけた活動をしっかり続けます。

2020年8月5日水曜日

憲法にもとづく臨時国会を開け


岩渕 友 参議院議員
「国会かけある記」


「かつて自民党を支持していたがもうやめた。コロナの感染がこんなに広がっているのに、総理も大臣も姿が見えない。やる気がないならいつ辞めてもらってもいい」。つどいでこんな怒りの訴えが出されました。新型コロナウイルスの感染が広がる一方で『Go Toキャンペーン』が前倒しで強行される。どうなっているのかと、どこでも安倍政権への怒りが次々出されます。
7月28日、志位和夫委員長が政府にPCR検査等を大規模に拡充することなどを求める緊急申し入れを行いました。政府は「陽性者が増えているのは検査数が増えているから」と言いますが、日本の人口比の検査実施数は世界157位。安倍首相は「医療体制はひっ迫していない」と言いましたが、専門家からは「それは誤りだ」と厳しく指摘されています。
東京都医師会の尾崎治夫会長が「国の無策の中、感染者が増えるのは我慢できない」として、流行地域全体での検査と補償が一体の休業要請を求めました。東京都世田谷区では、検査数を大きく増やす体制づくりが進められています。検査を思い切って広げることは切迫した課題です。
尾崎会長はさらに臨時国会の開催を求めました。野党5党派は憲法にもとづく臨時国会の召集を求めました。コロナに加え、相次ぐ災害からの救援・復旧など、課題は山積しています。政治が責任を果たすときです。臨時国会を開けという声をみなさんと広げたいと思います。