畠山 和也 元衆議院議員
「かけある記」
日本共産党は先月末、三十年におよぶ経済停滞・暮らしの困難を打開するための「経済再生プラン」を発表しました。賃上げと待遇改善、消費税減税と社会保障充実・教育費の負担軽減、エネルギーと食料自給率向上が、その柱です。
懇談にまわると「消費税が導入され、中小零細企業にとって悪循環が続いた三十年だった」(北商連)、「国保料は三十年前も高くて払えないほどだった。高齢者や障害者の生活保障を、本気で考えるとき」(道生連)など、あらためて国民いじめの政治に怒りが噴き出します。そのうえに今の物価高騰なのです。
特に北海道は、全国でも矛盾が激しい地域です。「医師や看護師が足りず、地域の維持が心配」(民医連)、「農地を引き受けてくれる人がいなくなるから、今のうちにやめようという農家が続出しかねない」(農民連)との現実に、政治が本気で立ち向かうとき。道労連からの「もはや時給千五百円でも足りないとの計算もある。国による大規模支援がないと突破できないところまで来ているのでは」との言葉も、重く受け止めました。
「札幌市では高校生まで医療費無料化が進み、富良野市では全市あげた運動で学校給食費が三カ月無料に」(新婦人)と、声をあげ運動にして要求の実現も進んでいます。職場にも地域にも、それだけの力は間違いなくあるはず。社会を変えることは本来、やりがいあることだし、楽しいことです。私も展望を語って、力をあわせていきたい。