2025年10月22日水曜日

悪政を進めるための比例削減を止めよう

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


 

自民・維新による高市政権が発足しました。国民民主や参政も、実質的な協力を進めることでしょう。これらの党は、せっかく総選挙と参院選で自民党に審判を下した民意を何だと思っているのか。企業・団体献金の禁止だって結局、棚上げにしてしまいました。

 「生活が苦しい家庭が増えているように思います」とは、ある子ども食堂の支援者さん。「新米が高くて手が出ない」「冬を前に高い灯油代が今から心配」と、行く先々で聞きました。病院も業者も、この物価高では経営が苦しくなる一方です。

 道民世論調査で、泊原発の再稼働に賛成が五十二%と報じられました。高すぎる電気料金を下げてほしいというのが一番の理由です。確かに本当に厳しいです。しかし、原発を稼働した関西電力でも、引き下げ額は3%ほどといいます。それなら消費税5%減税のほうが効果的ではないでしょうか。

 臨時国会を開いて物価高騰対策こそ急ぐべきなのに、国民の切実な声に応えず、国会議員定数の削減を急げというのが維新です。社会保障制度の改悪・削減と、さらなる大軍拡、スパイ防止法、憲法改悪などで自民と合意しています。

 比例議席を減らすことは多様な民意を切り捨てることであり、政権に批判的な政党を排除すること。悪政を進める狙いが透けて見えるではありませんか。事態は風雲急、負けられません。日本共産党は、比例定数削減に反対する署名を呼びかけています。ぜひ、お広げください。 


2025年10月15日水曜日

自民党政治終わらせる

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


農林水産委員になり、道内の実態をつかもうと、はたやま和也さんと団体などを訪問しました。どこでも出されたのが気候変動による影響と人手不足の問題です。

 サケの水揚げが昨年の半分、玉ねぎやじゃがいもが小さいなどの影響がでています。道立総合研究機構の余市町にある水産試験場と長沼町の農業試験場では、気候変動の実態と対策の研究についてうかがいました。かつては冷害対策に取り組んできた北海道でも、高温対策が重要な課題になっています。

 人手不足を支えているのが外国の方々だということもよく分かりました。欠かすことができない存在であり、関係性を築いていくために地域で様々な努力が行われています。排外主義が広がることへの懸念も口々に語られました。

 「大臣がかわる度に政策が変わることが怖い。子どもがやりたいと思うような農業政策にしてほしい」「やっぱり価格保障や所得補償が必要」「食料安全保障は重要で、農業予算をもっと増やすべき」など、若手農家の方や組合長さんの言葉にうなずくことばかり。持続可能な農林水産業をどうつくっていくのか。国会でしっかり議論していきたいと思います。

 調査後、公明党が政権離脱のニュースが飛び込んできました。これまで自民党だけではできなかった悪政を一緒に進めてきたことの責任は重いものがあります。その公明党でさえ離脱する自民党政治。終わらせるためにみなさんと力を合わせていきたいと思います。


2025年10月8日水曜日

新しい共同をつくる先頭に

  

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


 

先月末に、衆議院比例・北海道ブロックの候補となることが発表されました。「今度こそ」と何度も言ってきましたが、今度こそ議席奪還を果たしたい。あらためて、ご支援を心からお願いします。

 高市早苗氏が新たな自民党総裁となりました。止まらぬ物価高、その一方で医療費の負担増や病院の経営危機など、くらしの安心に向き合う施策は見られません。大軍拡や排外主義、憲法を変えようという姿勢は突出しています。裏金事件は幕引きの様相です。

 国民民主や維新が連立政権に加わるかもしれないし、参政は協力姿勢を表明しています。せっかく自公を少数にしたというのに、さらに悪政を進める政権となることなど許されない。新しい共同や対抗軸を、急いでつくらなければ。

 「看護師が足りません。助勤で来てくれるのが申し訳ないと、少ない看護師が休まずまわしています」「消費税減税を願っていた業者は多い。もうギリギリです」。あいさつにまわった先で、切実な実態が寄せられました。街頭や大学前では、若い世代との対話がはずむし仲間が増えると、民青同盟の奮闘ぶりも聞き励まされました。

 要求と模索は強まっています。何を変えたらいいのかと、多くの方が考えています。対話を広げ、変える道筋を話し合い、日本共産党の政策や役割を伝えていければ、今度こそ議席奪還へつながると確信しています。新しい共同をつくるためにも、元気に道内各地をまわっていきます。 


2025年9月24日水曜日

自民党農政変える

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


田んぼに黄金色の稲穂がゆれ、稲刈り真っ盛りの時期です。この間、各地のJAとの懇談や農家を訪問して話をうかがっています。どこでも、今年の米の出来はどうか、米が足りるのか足りないのか、価格はどうなるか、そして自民党農政への意見が次々出されます。

 あるJAでは、「そもそも食糧管理制度をやめたのが問題ではないのか。元に戻した方がいいのではという声もある」と。別のJAでは、「米の増産というけれど、大規模農家の支援ばかりではなく、中規模、小規模の農家の支援が必要だと思う」との意見が出されました。さらに、「今、農村は人がいなくなって、地域のおまつりもできなくなっている。農村政策にもっと力を入れてほしい」という要望もいただきました。

 農家を訪ねると、「増産といっても種もみもないし、これまで飼料用米を作っていた人が主食用米を作るようになったら、飼料用米を使っていた人たちが困ることになる。政府は現場を知っているのか」など、怒りの声が寄せられました。

 自民党農政の矛盾があふれていること、そのことへの怒りが広がっていると感じました。同時に、党の政策と一致するところが多いとも感じています。

 先日うかがった山形県鶴岡市では、市議会で農業を持続可能にする所得補償を求める請願が全会一致で採択されたそうです。様々なところで変化が生まれています。

 自民党農政を大もとから変えるために日本共産党の出番です。引き続きみなさんから学びたいと思います。


2025年9月17日水曜日

会計年度任用職員について考える

 



宮内 しおり 党道平和運動部長

「国会かけある記」


13日、北海学園大学の川村雅則教授を講師に会計年度任用職員について学ぶ学習会(日本共産党道委員会主催)に参加しました。北海道、札幌市、市町村で働く公務員のうち3人に1人は非正規で、ほとんどが会計年度任用職員です(41245人)。民間企業だと非正規雇用を5年続ければ無期雇用転換の申し込みが出来ますが、公務員は適用外、有期雇用から抜け出せません。

 賃金も低く抑えられていて最低生計費である時給1700~1900円に遠く及ばない低水準で、例えば、事務補助職員の平均は1時間当たり1124円です。「収入が良くて安定している」という公務員のよくあるイメージとはまるで違う状況だということがわかりました。

 非正規公務員の一般事務職、看護師・保健師、保育士、給食調理員、さまざまな分野の相談員・支援員の8割以上が女性です。昨年、党道委員会で行った「働く女性のアンケート」の中にも会計年度任用職員の女性から回答がありました。給料が低くて暮らしが大変、仕事の内容はほとんど変わらないのに非正規であることが書かれていました。ジェンダー平等のためにも非正規公務員問題の解決が必要だと川村先生も述べていました。

 公務員の有期雇用をなくし、最低生計費に見合った給料の引き上げを実現して、私たちの暮らし支えるために教育・福祉など公共サービスの現場で頑張っているみなさんが安心して働ける公務職場をつくることが必要です。


2025年9月10日水曜日

みなさんと力合わせて暮らし守る

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


畠山和也さんと釧路湿原のメガソーラー建設をめぐる問題で環境省からレクをうけました。様々な団体や個人のみなさんが声をあげてきました。環境省が現地に行き、道が森林法違反を理由に事業者に工事の一部中止を勧告。オジロワシの生息も確認されています。私たちは再生可能エネルギーを推進する立場ですが、地域と共生する再エネを進めることが大切であり、ルールの強化が必要です。引き続き、地元のみなさんとも取り組んでいきたいと思います。

 石破首相が辞任を表明しました。参議院でも与党が過半数割れに追い込まれたのは、自民党政治を変えたいという国民のみなさんの切実な思いがあったから。辞任は当然です。けれども、総裁、総理が変わっても、国民の思いにこたえることにはなりません。しかも、自民党は選挙結果など関係ないと言わんばかりに総裁選には熱心に取り組んできました。裏金事件の反省もなく、物価高騰にもまともな対策もとらない自民党に対して、各地で「選挙後も暮らしの大変さは変わらないのに、消費税減税もやらないし、給付金もない。どうなっているのか」と怒りの声が出されています。

 自民党政治を変えるために日本共産党の出番のときです。第6回中央委員会総会で、新しい国民的・民主的共同を広げようという提起が行われました。消費税減税をはじめとした暮らしを守る願い、排外主義を許さないたたかいなど、より多くのみなさんと力を合わせたいと思います。


2025年9月3日水曜日

戦争と性暴力―「黒川の女たち」

 



宮内 しおり 党道平和運動部長

「国会かけある記」


先日、映画「黒川の女たち(監督:松原文枝)」を見に行きました。

 満州引き揚げの証言などは見聞きしたことはありますが、こうしたかたちの性暴力があったことは初めて知りました。

 満州黒川開拓団はソ連侵攻で追いつめられ、ソ連将校に守ってもらうことと引き換えに、開拓団の満18歳以上の未婚女性15人にソ連兵への性接待を強要しました。女性たちは日本に戻ったあとも差別や偏見にさらされ、70年以上もトラウマに苦しみ続けていました。

 この事実は長い間「恥」として隠されていましたが、被害者の女性たちが声を上げました。映画は被害者女性による証言とトラウマとスティグマ(負の烙印)からの回復の記録であり、戦争性暴力をなかったことにしない人たちのたたかいのドキュメンタリー映画です。

 戦争と性暴力は切り離せないものです。現在も、イスラエル軍やロシア軍の兵士によって住民や捕虜などへの性暴力・拷問が行われています。絶対に許されません。戦争状態は人間性を失わせ、あらゆる暴力で支配する構造をつくりあげます。

 過去と今は地続きです。今起きている戦争や虐殺を終わらせるために世論を広げ、たくさんの人たちと力を合わせます。そして、「歴史の事実を語り継ぐことは生きている者の使命」です。  

 戦争の被害と加害の両方の歴史を受け継いで、二度と戦争をしない国であるためにも、大軍拡を許さないたたかいに力を尽くします。