2025年3月26日水曜日

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


“切実な要求と結び参院選挙勝利へ”

                    

 桜の咲く3月、東京でゆっくりとお花見をした記憶がありません。それというのも、参議院は毎年3月、衆議院から送られてくる予算質疑に、私が所属する農林水産委員会や大震災復興、ODA沖縄北方両特別委員会などの審議が集中するからです。

 患者団体のみなさんの命がけの訴えや日本共産党と野党の論戦が、政府が狙う高額療養費の上限引き上げを凍結に追い込みました。石破茂首相の商品券配布=裏金問題が発覚し、衆議院での与党過半数割れのもとで一部野党を抱き込んでの「延命戦略」が破綻しています。

 2月末から3月にかけて、多くの団体のみなさんが国会要請に詰めかけています。物価高騰に苦しむ労働者の賃金大幅アップをと、国民春闘共闘に参加する医療従事者や公務・民間の労働者、選択的夫婦別姓等を求める女性団体、米価高騰に対し食料自給率の向上を求める生産者や街のお米屋さん、高校授業料の公私間・自治体間格差の是正を求める私学助成の会、高過ぎる大学学費に苦しむ学生など、いずれも切実な要求です。

 日本の農業に希望を!と語り合うつどいが各地で開かれます。3月は旭川市東鷹栖で、4月は留萌、名寄両市や当別町、高知県でのつどいに参加し、合間を縫って全国農業・農民後援会で講演する予定です。国会では2月、「令和の百姓一揆」の院内集会、3月30日には東京都内でトラクターデモが計画されています。

 参議院選挙勝利向けて国会内外でパワーアップを!


2025年3月22日土曜日

  紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

12日の参院予算委員会で、コメ不足と米価高騰をテーマに質問しました。

スーパー店頭のコメ価格は1がYつから、昨年同期比で2倍に高騰しています。民間在庫量が少なく、このままでは6月末に底を打ち、新米が出回るまでの端境期(はざかいき)に昨年同様、コメ不足になると予想されています。

ご飯ものを扱う業務向け事業者が不安に駆られて買い急ぎ、価格高騰の一因になっています

江藤拓農林水産相は、「(コメ不足になる)リスクがある」と答弁しました。だったら増産のメッセージを出すべきではないかとただすと、大臣は、「政府備蓄米を放出するので様子を見る」「増産は生産者の自覚に任せる」と冷ややかな態度。

需給が不安定になった根底には、生産者に減産を求めた長年の自民党政治によるコメ政策があります。生産者は増産したくても、時給換算10円では生活できません。「自覚」という名の「自己責任」を迫るのでなく、生産を下支えする農業予算の増額が必要です。

農林水産員会では担い手対策を取り上げました。毎年8万人が離農しているのに対し、新規就農者は3万人。食料自給率を上げることも、地域の維持もいっそう困難になります。担い手対策を「国家プロジェクトに」と提案しました。

生産者は怒っています。30日、「令和の百姓一揆」と題し、農政の転換を求めるトラクターデモが行われる予定です。

石破茂首相の商品券裏金問題が発覚し、政治とカネにどっぷり浸かった自民党の姿が改めて国民の目にさらされました。「500万人要求対話・アンケート」の運動で政治を変えましょう。

2025年3月19日水曜日

 岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


“国による大規模な支援を”


山林火災で今も鎮火にむけた消火活動が行われている岩手県大船渡市に行ってきました。市と漁協にうかがい、北海道はじめ全国から寄せられた義援金を届け、国への要望などをおききしました。

 山道を車で走り、被害が大きかった綾里地区に近づくにつれて、木の根元が真っ黒になり、焦げたにおいが車の中に入り込みます。全焼した住家隣に、そのまま残っている家も。山林火災がどんな被害をもたらすのか、被害がどれだけ大きいのかを感じます。

 市長からは「自宅の焼失も全焼の方もいれば一部焼失の方もいる。避難指示を出したことで営業できなかった事業者もいる。被災を広くみてほしい」「地元に住み続けられるようにスピード感を持って住まいの確保を進めたい」「大震災以上の支援を」と要望をいただきました。

 日本一とも言われるわかめの漁が遅れて始まりました。作業場などの焼失により、塩蔵で出していたわかめが生で出荷されています。ところが、生わかめの単価は、塩蔵の約20分の1。損害があまりにも大きい。漁具などを入れていた倉庫も、定置網も焼失。オーダーメイドのために注文しても届くまで半年以上かかるとのこと。それまでどうやって雇用を確保するのか、無担保・無保証の融資をと要望がありました。

 東日本大震災津波のうえに今回の山林火災で何重にも苦しい状況になっています。引き続き、国による大規模な支援を求めていきたいと思います。


2025年3月15日土曜日

 畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


 今年の「3.11」は札幌駅前で、各団体のみなさんと黙とうしました。集会に先立ち岩手県大船渡市の山林火災・緊急支援募金を街頭で呼びかけました。

改めて、心からのお悔やみとお見舞いを申しげます

 原発ゼロへ、とスピーチで強調しました。宮城・女川原発は再稼働され、青森・むつには中間貯蔵施設、北海道では最終処分場建設に向けた文献調査、そしてエネルギー基本計画では原発「最大限利用」。福島の苦しみがなかったかのような石破政権の姿勢は許されません。

千島海溝付近の巨大地震を引き起こしうる「ひずみ」が蓄積していると、観測結果が発表されました。災害が発生して頼りとされれるのは、医療・介護・福祉や消防・保険、そして自治体職員です。今でさえ人員不足が著しい。増員・拡充を急がなければなりません。

道民医連から「医療危機」の実態をうかがいました。全国アンケートに答えた医療機関の半数以上が、診療報酬改定の影響で減収減益、さらに「資金繰りが厳しい」が3分の2も。給与削減を進めている公立病院もあります。

それなのに、医療費4兆円の削減をという維新の主張を自民・公明が受け入れたとは、これまた許せない。

命や健康、くらしや地域の土台を壊し続ける政治を変えましょう。患者と国民の声で、高額療養費制度の見直しを凍結に追い込みました。国民世論とたたかいこそ、政治を動かす力。私もいっしょに頑張りたい。

2025年3月8日土曜日

大船渡火災 大規模な支援を

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

 

大船渡の山林火災は市の面積の9%が焼失する甚大な被害になっています。国会議員団でも政府に緊急対策を求めてきました。そのときに、現地の議員団や党員のみなさんの奮闘が大きな力になっています。

党岩手県委員会が災害対策本部を立ち上げ、高橋千鶴子さんと2日に現地入り。翌日、国会でも本部会議を開いて千鶴子さんとオンラインでつないで「自宅がどうなっているのか」「情報がほしい」という声など、被災した方々の要求を共有しました。

その場で紙智子さんから「明日、募金に取り組めないか」と提起があり、山添拓さんが段取りしてくれて、急きょ新宿駅前で救援募金に取り組みました。募金には党本部からも多くの方が参加。なかには「知人が大船渡にいる」という方もいました。高橋千鶴子さんが駆けつけ、その日の岩手日報を掲げ、現地のリアルな様子を報告。「みなさんの思いが現地の大きな励ましになる」という訴えに、「報道をみて心配している」など、多くの方が協力してくれました。その足で、国会でも政府に緊急の申し入れを行いました。

大船渡は東日本大震災津波で被災し、その後もコロナや物価高騰、不漁など何重にも苦しかったところに今回の山林火災です。被災された方々、市や県の声にこたえ、国をあげて大規模な支援、寄り添った支援を行うべきです。引き続き、現地のみなさんと力を合わせて政府に対策を求めていきます。


2025年3月5日水曜日

奨学金返済に苦しまなくてすむように 

 



宮内 しおり 党道平和運動部長

「国会かけある記」


先日、小学校からの友だちと食事をしていたときに奨学金返済の話になりました。友人の1人は札幌市内で幼稚園の先生をしています。札幌市には「さっぽろ圏奨学金返済支援事業」というものがあります。認定企業の幼稚園や保育園・認定こども園で働き始める人を対象に奨学金を一部返済免除する、数年前から始まった制度です。友人は「私たち中堅は制度の対象外で毎月奨学金を返している。新しい先生は3年働けば奨学金免除になる。若い先生たちに働き続けてもらえるように仕事を調整したり気にかけているのに『3年働いたら辞めるんで』みたいなスタンスの人が多い。正直ずるいなって思ってしまう」と話してくれました。

 学生の2人に1人が奨学金を利用しています。卒業時には平均で300万円の借金を背負って社会に出ます。私も学生支援機構の第一種奨学金を返済中です。返済の大変さは本当によくわかります。「対象外になる人をつくって分断を煽る制度が多いことが問題だと思う。みんなが使える制度にしたいね」と日本共産党の教育費負担軽減の政策を伝えました。納得してくれ、「税金はこういうことにたくさん使ってほしい」と言っていました。

 日本共産党は返済中の奨学金半分免除を実現して、授業料値上げストップ、そもそも高い学費は無償を目指して半額に、奨学金は給付型を中心に拡充する。夏の参議院選挙で日本共産党を大きく伸ばして実現するために私も頑張ります。


2025年2月26日水曜日

もっと良い教育がしたいから

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


東北・北関東と駆けまわり、この原稿は福島県で書いています。昨日は宮城県で「教育と未来を語るつどい」に参加しました。

 宮城教育大学で学んだ当時の先輩はじめ、現職教員など約50人の参加で会場はいっぱいに。私から国会情勢とともに、1月30日に発表された党の提言に触れて教育政策を話しました。

 とにかく学校が忙しく、教員も子どもたちも追い詰められる状況を早く変えたい。精神性疾患による教員の病休者は全国で7000人超、小中学生の不登校は34万人にも激増しています。自民党による、激しい競争や管理を強いてきた教育行政の結果です。石破首相は胸が痛まないのでしょうか。

 つどいはグループごとに意見交換も。「産休を取るのに代替教員が見つからず、休むのが申し訳ないとの思いになる」「とにかく教員を増やしてほしい。忙しすぎて元気が出ない」「校務で情報担当となり、自分でも矛盾を感じながらICTを推進している」など、現職教員からの切実な訴えが続きました。

 給特法という「教員残業代ゼロ制度」を続け、教員の基礎定数を増やそうとせず、教育予算より軍事費を増やして、しわ寄せは子どもたちに来るのです。お互いの話にうなづきあい、私の訴えにも「そうだ」の合いの手が入るほど、つどいは熱気あるものとなりました。

 それだけ教育現場を良くしたい、もっと良い教育実践をしたいという熱い思いの現れです。私も必ず国会へ、この声を届けたい。