2014年8月9日土曜日
自衛隊員の「意識改革」
大門実紀史参院議員 「国会かけある記」
いま国会の議員会館は、ほとんどの議員が地元にもどって
いるので、 閑散としています。
地下のコーヒー屋さんに立ち寄ったら、防衛問題にくわしい
自民党A議員がいたので、「会議でもあったの?」と聞く
と、 「例の法案準備で役所から意見を聞かれたんだよ」と
いいました。
例の法案とは集団的自衛権行使にむけた自衛隊法などの
改定案のことです。
「自衛隊員 と家族の方から、これからは戦地に送られるという
不安や疑問が、共産党にも寄せられているよ」と私がいうと、
「戦争なんかしない、 衣食住を保障された公務員と思って入隊したのもたくさんいるからね。
隊員自身の意識 改革も必要なんだよ」とA議員。
さらに私が「国民の命を守るためなら闘うが、アメリカのために戦死するのは納得
できないという人もいるのでは」というと、A議員は「だから意識改革が必要。
兵士はいちいち 戦う 理由 を考えちゃダメなんだ」と言い放ちました。
A議員のいう「意識改革」とは自衛隊員を何も考えない殺人マシーンに仕立て
上げることに他なりません。
しかもそれは机の上で教育することばかりではない。
実際に「戦場」に送りこんで、いったん殺し殺される経験を積ませれば、敵がい
心が植え付けられ、やがてそれは憎しみの連鎖となり、少しの「大義」でも戦うよう
になる。
7月1日の閣議決定で自衛隊員を「戦場」に送るとしたのは、こういう自衛隊員の
「意識改革」も狙っているのではないかと思いました。