2016年9月27日火曜日

TPPより災害支援


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 26日から第192国会が始まります。安倍首相がTPP(環
太平洋連携協定)を何としても批准すると公言しており、
緊張感も高まります。
 「TPPより台風被害への支援を」。国会に続々
とファックスの訴えが届いています。
 ここが畑だったと思えないほど土砂が流れ込み、あるいは
丸ごとえぐられ、元の栄養ある土にするまでどれくらいかか
るのか。被害を受けたなかには共済対象でない農産物も
あり、収入が途絶えてしまわないのかーこれだけ農家が
大きな不安を抱えているときに、TPPの批准強行だなんて離農勧告そのもの!
何としても止めなければなりません。
 北海道では鉄路も寸断され、JR北海道の力だけでは復旧は困難です。もともと
鉄道事業は赤字が見込まれつつも、国鉄の分割・民営化へ突き進んだ国の責任が
問われる事態。自民党も「ローカル線もなくなりません」「民営分割ご安心ください」
(「朝日」1986年5月22日付)と、広告まで出した責任を感じていないのでしょうか。
リニア新幹線には、どんと補正予算を組んでおきながら!
 この間、政府交渉や申し入れなどもおこなってきましたが、引き続き訴えていき
たい。国会内外で力を合わせて、安倍政権に代わる新しい政治を!と声を大きく
していきましょう。
                    (しんぶん赤旗 2016.9.25 掲載)

2016年9月23日金曜日

市民と野党の共同を、さらに力強く


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 安保法制=戦争法の強行成立から1年となった9月19日
道内・全国各地で集会やデモ、スタンディングなどがおこな
われました。私は札幌市で「戦争させない北海道委員会総
がかり行動」の集会とデモに参加。「戦争法は廃止!」と
熱気にあふれました。
 1年前は、まだ私にとって初国会。テレビではよく見ていた
強行採決が目の前でくりひろげられ、「これが民主主義国家
なのか」と怒り心頭でした。昼も夜も続く国会前でのコール
が、だんだんと大きく力強くなっていくのがわかりました。
同僚議員と何度も情勢報告で、足も運びました。最終盤に起きた「野党はがんばれ」
コールを聞いて、国会内外で気持ちが一つにまとまったと思い胸が熱くなりました。
 それから1年。市民の運動は途切れることなく、粘り強く進められてきました。国会
では野党で共同法案を提出し、衆院5区補選や参院選で選挙協力も実現しました。
戦争法だけでなくTPP、被災地復興、社会保障‥‥など、各分野で一致点がつくら
れてきました。こう振り返れば、1年で進んだ歩みは画期的!
 26日から臨時国会が始まります。政府は補正予算案を提出しますが、アベノ
ミクスが失敗していると告白するようなもの。米大統領選を前にTPPを必ず批准
させる構えのようですが、急ぐべきはTPPより台風災害の復旧! 戦争法や憲法、
沖縄、雇用・社会保障、原発などでも、国民の立場で論戦にいどむ党国会議員団に
ご注目ください。

2016年9月19日月曜日

米どころ秋田の不安


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 夏真っ盛りの秋田へ、岩渕友参議院議員とともに、農業調査に行
きました。太陽の強い日差しをうけながら、園芸メガ団地を視察。
「もともと米をつくっていた地域だったが、若い人がいなくなり、この
まま土地を荒らすわけにはいかないと、一昨年、奮起して法人を
たちあげた」と言います。ダリア、枝豆、ネギ、大豆などに挑戦。
なんとか軌道に乗せたいと一生懸命頑張ってきました。
 「1枚の畑を大きくして効率を上げるというのもわかるが、大きく
なればなるほどきめ細かさが失われ作り方が粗末になる」とも言い
ました。ここにTPP(環太平洋連携協定)となるとどうなるのか、先が
見えずに不安だとの声が出されました。
 その影響と受け止めについて、関係者の意見を聞き取りました。
秋田県は、新潟や北海道につぐ米の大生産地ですから、その影響は避けられません。
米の直接支払交付金1万5000円が昨年半減され、2018年には廃止になるため、
農家の収入が大幅に減ることになります。ある行政関係者は「農家が一番不安に思って
いるのは米の問題。米国やオーストラリアから米が入ってくるのに何も影響がないという
のもおかしい」と疑問を呈しました。現場は、納得していないことを痛感しました。
 いよいよ臨時国会ではTPPが一大争点となります。参議院選挙をうけて、新たな共同
の力で未来を開くため頑張ります。 (しんぶん赤旗 2016.9.18掲載)

2016年9月16日金曜日

住まいと生業の再建、暴走政治ストップへ


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 8月、北海道を立て続けに襲った台風で甚大な被害が発生しま
した。被害を受けられた方に心からお見舞い申し上げます。畠山
和也衆院議員や道議団の皆さんと道内を回りました。
 平屋住まいの女性は「 あっという間に水かさが増し、テーブルの
上に椅子を載せてその上に座り恐怖を感じながら、しのいだ」と。
ミニトマトを収穫中の女性は「 逃げろと声をかけられ五分後に堤防
が決壊し、ビニールハウスも洪水で倒壊した」と。ぎりぎりのところ
で何とかしのいだ話を聞くと、自然災害の恐ろしさを実感しました。
住まいと生業を再建するために取り組む決意です。
 雨続きの北海道ですが、11日は雨も上がり、スカッとしたさわ
やかな秋空のもとで、札幌西区手稲区の青空フェスタがありました。
私は、9月19日で戦争法が強行されてから一年をむかえる「 戦争法廃止」「 立憲主義を
取り戻そう」と各地で計画されている集会などに、積極的に参加し、さらなる共同を発展
させようと呼びかけました。今年のフェスタは20回目、記念すべき年です。「 この日に、
あなたも入党を!」と訴えると、40歳代の女性と男性が入党してくださいました。
うれしい限りです。さらに呼びかけを広げます。
 この原稿を書いているときに、福島県いわき市議選で日本共産党の四人全員が当選した
との報が入りました。臨時国会がまもなくはじまりますが、安倍暴走政治をストップさせる
ために、参議院選挙後の新しい力で頑張ります。

2016年9月9日金曜日

国に対応を求める


岩渕 友参院議員
 「国会かけある記」

 北海道と東北をおそった台風で亡くなられたみなさん、被災
されたみなさんに心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 被害の様子を見るたびに胸が痛みます。8月29日には、各省
庁への要望で国会に来た道議団のみなさんとともに台風被害
対策を重点的に要望しました。
 日本共産党は「 2016年8月台風災害対策本部」を設置。
私は高橋千鶴子衆院議員とともに、岩手県の久慈市、岩泉町、
宮古市にお見舞いと調査でうかがいました。グループホームで
9人もの方が犠牲となり、道路が通行できないために孤立して
いる集落がある岩泉町の被害は特に大きいものでした。橋脚や
欄干にからみつく流木、厚い泥に覆われた田畑など、被害の
状況を目の当たりにして言葉がでませんでした。話をお聞きした方は「 玄関の前に停めて
いた車が壁になって、他のお宅に比べれば被害が軽いです」と家を見せてくれました。
それでも階段の途中まで水があがってきた跡がありました。美容院をされている方は、
「 大震災の前も商売は大変だった。大震災と台風被害で三重苦だ」と話していたそうです。
 市長と町長にもお会いしました。「 東日本大震災の復興がようやく進んできたところ
だったのに…」と涙ぐむ市長もいらっしゃいました。「 これだけの被害を自分たちだけで
何とかすることはできない。国にやってもらわなくては」とどこでも要望されました。地方
議員のみなさんとも連携し、国に対応をしっかり求めていかなくてはなりません。

2016年9月6日火曜日

被害復旧 力合わせ


岩渕 友参院議員
 「国民の願いを胸に」

 まい上がる土ぼこり、欄干や橋脚にからみつく流木、
厚い泥で覆われた田畑―。北海道、東北を襲った台風
被害を目の当たりにして胸が痛みます。
 日本共産党は「2016年8月台風災害対策本部」
を立ち上げ、紙智子参院議員、畠山和也衆院議員が
引き続き北海道へ。
私は高橋千鶴子衆院議員と台風10号で大きな被害を受け
た岩手県久慈市、岩泉町、宮古市へ、県議団と地方議員
のみなさんとお見舞いと調査にうかがいました。
 「大被害」「山から津波が来たようだ」と、首長さんが、
口々に話されます。安否確認、孤立した地域への食糧の手配、
救援活動や道路復旧への要請、健康管理、避難の環境づくりなど、
どこでも必要だと思うことは何でもやるんだと、すでにいろいろな対応がされて
いました。 
 久慈市や宮古市では中心部の商店街に被害が。市長からは「商売をこれから
続けるかどうか。みなさん元気をなくしている」「大震災前も商売は大変だった。
そこに大震災があって、今回の台風。三重苦だという人もいる」とお聞きし、
「グループ補助金以上の対応を」という要望も受けました。
 「地方だけではとても対応ができない。国にしっかりやってもらわないと」。
これがみなさん共通の要望でした。地方議員のみなさんとも力を合わせてしっかり
対応していきたいと思います。
                       (しんぶん赤旗 2016.9.4掲載)

2016年9月2日金曜日

台風被害へ政府は支援を


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 道内各地の台風被害の調査にまわると、想像を超える驚く
ような実態ばかりでした。畑が全面的になくなっている、線路が
埋まるほどの土砂が流れている――。
 一週間に三つの台風に襲われ過去最高の雨量となり、大き
な災害となりました。党道委員会は、私を本部長に、党道議団
と森つねと道国政相談室長を副本部長とする災害対策本部を
立ち上げました。私は十勝・日高・北見地方に足を運びました。
 土砂崩れの直撃を受けた日高町の水産加工会社では、
「 従業員十人で泥をかきだした。四つある大型冷蔵庫のうち
無事だったのは一つだけ」。常呂川の氾濫でタマネギ畑が全面流失した
北見市端野の農家からは、「雪が降る前に農地改修できなければ、来年は営農できなくなる」。見渡す限り見えるのは、流木や土砂ばかりでした。
 端野で亡くなられた男性の、お父さんにもお会いしました。胸が痛みました。「 同じよ
うな被害が出ないように、政治でも力を尽くします」と話すことで、私も正直いっぱいで
した。
 個別に省庁と連絡を取ったり、八月二十九日には紙智子・岩渕友の両参院議員と
道議団とで、政府交渉をおこなうなかで要望を反映させました。さらに被害の把握を続け、
政府へも二度三度と支援を求めます。再び台風・大雨が来ないとも限りませんので、
ぜひ読者のみなさんもお気をつけください。