2017年2月28日火曜日

人の心をつかむために


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 比例ブロック事務所の所長を退任された後、北海道委員会
の嘱託として、働かれていた、島垣正信さんが、今期を
もって退職されます。お世話になった感謝の気持ちを伝える
ために札幌での「ご苦労さん会」に、駆けつけました。
 思い出されるのは、1998年の参議院選挙で、私が
北海道選挙区候補になったときの事です。新しい試みと
して、ポスターや宣伝物の作製のはじめから、印刷会社、
デザイナーや写真家など、若い人たちの意見を取り入れ
ようと、意見を出し合いました。
 有権者は、政治にどんな思いを抱いているのか、上から目線での押しつけは
嫌う、政治に関心のない人にはどんな接近の仕方があるか、にっこり笑ってこちら
を見ているというよりは、私は政治をこう変えたい!という候補者の姿勢が伝わる
方がいいなどと、議論の末にできたポスターを「いっせいポスター貼りだし」で、
商店街などにお願いすると、ほとんど断られることがなく、予想外に好反応だった
こと。
 「急がば回れ」ということわざがありますが、有権者の気持ちにたって、どんな
宣伝物がいいのか、よく議論し、人の心をつかむためには、手間を惜しまず計画を
練り上げる大切さを島垣さんから学んだことを思い出します。
「いつ解散総選挙があっても、勝利できる準備を今から」
というこの時、あらためて思い出しました。

言うべきこと言ってこそ


畠山和也 衆院議員
「国民の願いを胸に」

 与党は週明けに、来年度予算の衆議院通過のレールを敷い
ています。しかし、「働き方改革」、社会保障の削減、過去
最高の軍事費、アメリカ追随の外交姿勢…。くらしや外交に
ついて議論は山積みですし、南スーダンPKO「日報」問題
・高級官僚の天下り・森友学園への国有地売却問題なども
解明されていない。まだまだ審議が必要!
 十分な審議を保障するために、理事会などでの一言ひとことは重い意味を持ちます。
質問時間の確保は、とても政治的な問題です。予算委員会は、高橋千鶴子議員が
その役割を果たしてきました。理事会での厳しいやりとりの報告を聞くたびに、
質問時間をムダにしてはいけないとつくづく思います。
 議席が増えたので、以前と比べれば質問時間は確かに増えましたが、国民の声を
代弁し、安倍政権の暴走をただし、解決の道筋を提起するまでには、まだまだ
時間が足りません。                              そそれでも問題の中心点を突くのが日本共産党の値打ち。ある
与党議員は、私に「いったん自衛隊を南スーダンから戻した方がいいと思う」と
ボソッ。効いているんですね。
 日ロと日米の両首脳会談について、それぞれ予算委員会で質問しました。
ロシアにも米国にも、まともな主張さえしない安倍政権。理事会での高橋議員の
方が、よっぽど筋を通してるぞ!とヤジの一つも言いたくなります。
        (しんぶん赤旗 2017.2.26掲載)

2017年2月20日月曜日

母の願いは万国共通


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

  防衛省への要請に、南スーダンPKO派遣差止等訴訟
の原告である平和子(たいら・かずこ)さんと弁護団
とが上京されました。紙智子参議院議員と私とが同席し、
自衛隊部隊の即時撤退、問題になっている「日報」の
全面的開示などを求めました。
 防衛省からは「自衛隊の蓄積を生かした活動が、現地では評価されている」「日報は対外的に明らかにする前提では
ない」など、木で鼻をくくるような態度での回答。
まさしく派遣先にありき、です。
現地からの報告は物見遊山で送っているものではない。参加者そろって
「現地では戦闘状態ではないか」と厳しく抗議しました。
 その後の院内集会で、自衛官の子を持つ平さんが次のように語りました。
「戦争反対と訴えたら社会的にたたかれると覚悟していましたが、そんなことは
ありませんでした。誰もがお母さんから生まれます。だからこそ、私の訴えを
聞いてくれるのでしょう。母の願いは万国共通なのです」。胸を熱くしながら
聞きました。
 19日、札幌大通公園にて「総がかり行動」の集会がおこなわれて私も連帯
あいさつ。平さんの言葉を紹介しました。真冬日の集会でしたが参加者は600名。
心ひとつに全道・全国で行動している力を、さらに強く。さらに広げて。
そうすれば安倍政権の暴走は必ず止められます。
 国会での論戦も本格化してきました。予算の後には、重要法案の審議が始まり
ます。世論と運動と結んで、しっかり追及していきます。
 

石巻・女川を訪問して


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 先日、三浦一敏宮城県議とともに石巻市、女川町にいきま
した。魚市場で「復興フード見本市」が開催されていました。
サバ、マグロ、イワシ、サンマ、その他、たくさんの水産物の
商品開発し、販売促進に努力している姿に皆さんの熱意が伝わ
ってきました。味見もでき、「どれもおいしい!」と舌鼓。
気に入った商品があれば、そこで商談もできます。商談がまと
まったと、喜ばしい話もありました。
 復興のために、船が戻り、魚市場、製氷施設、加工施設が整い
つつあり、販路の回復が課題になっています。
「販売ルートが確立してはじめて『復興』です」と、何度もいわれてきました。
戻りつつある活気に、皆さんの頑張りを実感しました。
 女川町では、高野博女川町議も合流しました。津波の高さが17.6㍍といわれ、
高台にある病院の1階部分まで上がった柱のしるしを見て恐ろしい津波の威力を
感じました。女川駅のモダンな新しい駅舎と、駅周辺の商店街を見ると、ずいぶん
進んだなと感じました。しかし、高台移転の場所確保に時間がかかり、今も仮設
住宅で多くの方が生活しています。新しい住宅への入居を楽しみにしている反面、
すっかりなじんだお隣さんと離れる不安も入りまじっているとのこと。
 震災から6年目。被災地の皆さんの気持ちに立って、解決に力を尽くしたい
と思いました。
        (しんぶん赤旗 2017.2.19掲載)

2017年2月15日水曜日

「日米同盟最優先」を見直すべき


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

参議院独自の機関である「調査会」。3年かけて1つの
テーマについて調査・研究を行い、立法・決議・政策提言
を行うこともあります。3つの調査会を新人3人が担当
することになり、私の所属は「国民生活・経済に関する
調査会」。臨時国会では開催されず、通常国会から始動
となりました。
 「あらゆる立場の人々が参画できる社会の構築」を
テーマに、第1回目は国際経済、金融についての参考人
質疑。参考人の一人である水野和夫法政大学教授に、
「アメリカ大統領のトランプ氏が『アメリカ第一』と言っているのに
対して、日本政府が『日米同盟最優先』という立場で臨んでいることが
日本経済にどういう影響を与えるか」と聞くと、「日米同盟が最優先だと
いうことをそろそろ考え直すべき」という答えが返ってきました。
 先日の日米首脳会談は、安倍首相の異常な〝トランプ追随〟を際立たせるもの
になりました。会談では日米同盟の強化、名護市辺野古への米軍新基地建設が
唯一の解決策として推進が確認されるなど、沖縄、国民の民意を踏みにじる
ものです。
 また、トランプ大統領による7カ国からの入国禁止令に対して、米国内外から
厳しい批判が集中しているにもかかわらず、安倍首相は黙認の態度を続けて
います。
 このままではあらゆる分野で矛盾が深刻になってしまいます。まさに「日米
同盟最優先」を見直すべきときです。対等平等で友好的な日米関係こそ、
あらゆるみなさんと一致できる立場です。
 

2017年2月6日月曜日

安倍政権「もう許せない」


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 北海道の農漁業担当者の会議に参加しました。「隠れ
共産党支持者」はわが町にもいると、道内の農村地域で
生まれている変化が報告されました。     
 ある農協は、安倍政権の「規制改革推進会議」提言に
ついて、「JAは自主自立の組織。改革の主役はあくまで
農家組合員。その組合員を抜きに、協同組合そのものを
冒涜(ぼうとく)するきわめて不当な文言だ」「もう許すことはできない。
いよいよ強烈な怒りのこぶしを振り上げるときがきました」と、怒りの
メッセージを組合員に届けています。昨年の衆議院5区補欠選挙の後、現地
では与党議員への批判が相次いでいると言います。
 また道央の地域では、TPPについて、アメリカが離脱を宣言して
いるのに、数の力で国内批准した安倍政権への怒りが寄せられ、暴走政治を止める野党
と市民の共同に努力する日本共産党への期待が高まっている報告がされました。
 国会は、衆議院で予算委員会の審議のまっ最中です。トランプ米大統領が就任以来、
メキシコとの国境に壁を築く大統領令、中東・アフリカ7か国出身者や難民の入国を
禁止する大統領令を出し、国際社会の批判と抗議が相次いでいます。ところが安倍
総理は、「内政問題だから、発言する立場にない」と答弁を避けています。
 アメリカの顔色をうかがう日本政府の姿勢は、沖縄のオスプレイ墜落事故でも同じ
です。
世界が大きく動いている中で、アメリカに従う姿だけは変わりません。安倍暴走政治の
転換が求められています。

野党共闘「いいね」


岩渕 友 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 各地の新春の集いはどこも明るく元気。実行委員の
みなさんに感謝しながら楽しく参加させてもらっています。
 ある集いでは「青森にいる大学生の孫に『田名部まさよ
さんに入れてほしい』と言ったら『おじいちゃんの応援して
いる人はいつも落ちるからいやだ』と言われたが投票して
くれた。当選を知って連絡が来た。うれしかった。」と
あいさつがありました。地元の民進党の幹部が参加し、
「アメリカでも日本でもうその政治は終わりにしよう。力をあわせて野党共闘
の幹を太くしよう」とあいさつされた集いもありました。
 「最近入党しました」という30代の方は「ネットで話題になっているので
共産党のことを調べた。『新聞赤旗』を申し込み、ネットで注文して
『綱領教室』も読みました。共産党ってかっこいい」と話しました。
 党外の集まりでも共産党が話題になっています。東京福島県人会の新年会では「原発
の避難計画なんて役に立たない。原発はなくさないと」「野党共闘っていうやつはいいね」「『共産党ってあいさつ長いよな』と話していたんだけれど、あんたのあいさつは
短いしよかった」など声をかけていただき、その場でミニ集いになることも
ありました。
 新しいつながりが広がっています。共闘を発展させることができる情勢を集いや
党外の集まりからも感じています。
                  (しんぶん赤旗 2017,2.5掲載)