2020年6月17日水曜日

国立八雲病院の患者移送計画撤回を


紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」

 
「新型コロナウィルス感染症拡大の中で、ただでさえリスクが高い筋ジストロフィー症や重症心身障害児者の方々を、感染リスクが高い地域へ広域移送を強いる事は、いのちに係わる問題であり、国立八雲病院の患者搬送計画はコロナ終息まで延期するべき」、全日本国立医療労働組合・北海道地方協議会、八雲支部のみなさんが、厚生労働省、国立病院機構に申し入れを行ってきました。ところが国立病院機構は聞く耳を持ちません。計画通り6月23日からの移送リハーサル、および8月中旬の本移送を進めるというのです。
世界でいのちの格差が問題になり、医療制度の見直しが迫られています。日本でも公立・公的病院の再編統合計画を撤回すべきです。そんな時に政府と機構は患者、医療従事者の訴えを切り捨てるのでしょうか。
政府の緊急事態宣言は解除されたとはいえ、コロナの感染は治まっていません。ワクチンや治療薬もない中で次の波への備え、不足している医療体制、検査体制を整える時です。医師や看護師、医療従事者が必死に奮闘しているのに、受け入れ先である北海道医療センターでコロナ感染が発生しました。北海道がんセンターでも4月下旬のクラスター発生、その対応に追われました。
こんな時に、移送計画を「予定通り行う」、とんでもないことです。厚生労働省と国立病院機構の無責任さが問われます。コロナ感染防止、終息にこそ全力を挙げるべきです。移送計画は断固撤回と言いたい。

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