2020年11月25日水曜日

無責任な政府の無策

 

岩渕 友 参議院議員
「国会かけある記」

新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、医師会や野党が求め続けてきたGoToトラベルの見直しを、政府がようやく決めました。しかし、実施時期や対象地域など、その決定にさらに時間がかかるようです。あまりにも遅すぎます。
 今後の感染見通しを聞かれた西村大臣が「神のみぞ知る」と発言し、菅首相が提唱したのが「静かなマスク会食」。ツイッターでは「#政府の無策に抗議します」「#日本のコロナは自民党の人災」といったハッシュタグのついたツイートが拡散されるなど、政府の無責任さと無策ぶりに怒りが広がっています。
 先日、相談員として参加した学生・若者向けのフードバンクには200人近くの方が参加し、「アルバイトのシフトが減って、親に負担をかけているのが申し訳ない」という回答が相次ぎました。話をお聞きした商店街では、「1000円しか売り上げのない日もある。それでも商品は準備が必要で廃棄が続いている。持続化給付金がもう一回あったら」というお菓子屋さんなど、「このままでは年を越せない」という悲鳴が寄せられました。この声を政府に届け、支援策の継続と拡充をさらに厳しく迫るとともに、困ったことがあったら日本共産党に相談してほしいと広げなくてはと思っています。
 来るべき解散・総選挙でめざす政権交代は、次がだめならその次、それでもだめなら次でもいいというわけにはいかない、切迫した問題です。政権交代でいのちとくらしを守る政治の実現を。


2020年11月21日土曜日

年が越せない…


岩渕 友 参議院議員
「国民の願いを胸に」
 
 「このままだと年が越せない」。11月上旬、宮城県商工団体連合会で中小業者の方々からお話をお聞きしました。
 
 「一度も電話の鳴らない日が続いている」という民宿、「うちのような店は優先順位は最後。売り上げは半分以下。お客さんのために続けたいが大変」というエステ店、「店が廃業し、店主が妻子を残していなくなった。生きるか死ぬかの状況になっている」など、実態が次々寄せられました。
 一昨日、全国商工団体連合会のみなさんと持続化給付金、家賃支援給付金をめぐって中小企業庁との交渉を行いました。申請期間が2カ月を切り、年末にむかって資金繰りが厳しくなるなかで、支給されなければ事業が継続できないと、広島や兵庫などからも事業支者の方々が駆けつけました。
 この声になぜ政治はこたえないのかと、怒りがこみ上げます。
 福島市の福島大学前で行われたフードバンクに、相談員として参加しました。開始から学生さんが集まり、寄せられたお米や野菜、インスタント食品などが、あっという間になくなりました。
 「バイトが減らされ、親に負担をかけていることが申し訳ない」「就活もリモートで、就職できるか心配」など、不安な思いが相次いで寄せられました。
 コロナ感染がさらに広がる中、国民に自助を迫るのだはなく、命とくらしを守ることが政治の責任です。支援の継続と拡充を政府に迫り続けたいと思います。


2020年11月18日水曜日

「総選挙勝利を」


紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」

 いつあってもおかしくない解散総選挙、全国遊説で久しぶりに埼玉県川越市の街頭演説会に参加しました。

南川越駅は東武線とJRの乗り換えで人の流れが多いところです。新型コロナ感染防止対策をとりながら、後援会のみなさんが集まってくれました。比例代表候補で国対委員長代理の塩川鉄也衆議院議員、茨城県で水戸市議、茨城県議を40年間にわたり務めた大内久美子比例候補、小選挙区14区候補者の田村つとむさんと訴えました。

塩川議員は、日本学術会議などの論戦とともに、消費税減税への世論の高まりが与野党を超えた動きに変化していると紹介し、減税を実現させようと訴えると、若い女性が大きく手を振りながら通り過ぎるなど、期待を感じました。

私は、農産物の種を米国大企業に委ねることにつながる種苗法改定案が衆院で短時間の質疑で採決されようとしていると告発。同時に、市民と野党の共闘で政治は変えられるとし、埼玉では大野元裕県知事を誕生させ、沖縄では、「オール沖縄」で米軍基地押しつけに反対する翁長雄志知事と玉城デニー知事を生み出し、岩手県でも野党が共闘して県民の立場の達増拓也知事を再選させました。今度は政権交代を、そのために、北関東比例で塩川鉄也さん、梅村さえこさん、大内久美子さんを押し上げようと訴えました。

宣伝には、国会で一緒に活動した元秘書さんも参加してくれ、久しぶりに再会し、選挙での勝利を誓い合いました。

 


2020年11月11日水曜日

汗して働く人を切り捨てるな

 

畠山 和也 前衆議院議員
「かけある記」

 再び新型コロナウイルスの感染が広がっています。これまでも「休業と補償はセット」「雇用調整助成金の延長・拡充」「医療機関の減収補てん」など求めてきましたが、引き続き要請していきます。お困りごとなどは、遠慮なく日本共産党へご相談ください。

 広い北海道は医師・看護師が足りないうえ、みずからの感染リスクもあるために、検査体制・医療体制を確保することに大変な苦労があります。社会保障予算を抑え続けてきた、政治の責任の重さを痛感します。各地の実態を聞くたび、真っ先に「自助」を掲げた菅首相への腹立たしさが込み上げてきます。

 デジタル化の進展とコロナ禍での需要減少が重なり、日本製紙釧路工場が紙生産の終了を発表しました。衝撃的です。地元の関連取引会社は十数社あるといい、これからの雇用と地域経済を守ることに力を尽くさなければなりません。

 私が育った宮城県石巻市にも日本製紙の工場があります。前身である十條製紙の名の方が私にはなじみがあって、工場周辺の事業所へ弁当を配達する親についていった記憶があります。汗を流して働く大人の姿や、わが家の食堂も社会とつながりあっているのだと知ることができたのでした。

 政府の成長戦略会議では、コロナを機に「中小企業の数を半分以下に」との主張が出ています。地域に根づく業者や働く人を冷たく切り捨てる発想に、私は怒り心頭。日本共産党を躍進させ、〝必ず政権を変える〟思いでいっぱいです。


2020年11月9日月曜日

政権転換へ政権交代を

 

紙 智子 参議院議員
「国民の願いを胸に」

 臨時国会が始まりました。菅首相のめざす社会像は「自助・共助・公助」、「自分でできることは自分でやる」と、国民に自己責任を迫ります。コロナ禍で国民が苦しんでいるのに、平気でよく言えたものです。
 2050年までに温室効果ガスの排出を「実質ゼロ」にすると表明しましたが、原発ゼロとは言えません。沖縄の米軍基地建設を「着実に進める」と述べ、沖縄の苦しみに寄り添う気持ちはありません。
 そして、大問題になり関心が高い日本学術会議の人事介入の問題について、所信表明演説では一言の説明がありませんでした。予算委員会で聞かれれば、「推薦リストを見ていない」のに、「総合的・俯瞰(ふかん)的な活動の観点から判断」とごまかし、「国民の税金が投入されている日本学術会議のあり方を見直す」と論点のすりかえです。
 森友・加計問題、桜を見る会など、都合が悪くなれば、うそとごまかし、証拠隠滅、公文書改ざんまでやりましたが、今度は、すりかえのまま押し通すつもりでしょうか。
 通常国会を6月に終えてから4カ月ぶりの本格論戦。いつ解散・総選挙があるかわからない緊迫した日々が続きます。
 政権交代へ、コロナを経験してどの分野でも政策転換が必要です。農業では「攻めの農政」からの転換」です。日本共産党を含む「オール野党」で本気の野党連合政権を実現しようではありませんか。

2020年11月4日水曜日

原発再稼働許さず

 

岩渕 友 参議院議員
「国会かけある記」

菅政権になって初の本格論戦の場となる臨時国会が始まりました。菅首相は所信表明演説で、大問題になっている日本学術会議の人事介入問題には一言も触れませんでした。なぜ6人を任命拒否したのか、代表質問で「多様性」といい、ついには旧帝大の国立大所属の会員が多く偏っていると答弁しましたが、6人中3人は私立大に所属しています。答弁を重ねるごとに矛盾が深まっています。

2050年には温室効果ガスの排出をゼロにするとしたものの、石炭火発を温存し、安全最優先で原子力政策を進めるといいます。自民党幹部からは原発の新増設という言葉も飛び出し、あわてて官房長官が「想定していない」と会見する事態となりました。今後も原発に依存することになれば、再生可能エネルギーの大量導入は阻害されることになります。脱炭素を隠れ蓑にして原発再稼働などとんでもないことです。

東京電力福島第一原発事故から間もなく10年。今も被害は続いるのに、政府は、福島県内でも全国でも反対の声が広がる汚染水の海洋放出方針を近く決定しようとしています。  

これ以上、原発事故のツケを福島に押しつけようというのか。女川原発はじめ再稼働すれば核のゴミが増え続けることになります。処分をどうするかも決まらず、寿都町でも神恵内村でも分断を招く事態になっているのに、再稼働しようというのか。怒りが込みあげてきます。今後、国会でしっかり追及していきたいと思います。