2023年6月28日水曜日

こんな北海道に誰がした

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


初夏の日差しを受け、水田や麦畑を脇目に道内をまわっています。先日は当別町で農家のみなさんと、トラクターを前に語りあいました。

 さわやかな天気とは逆に、農家の苦しみは深い。水田から麦などに転作してきた農家からは、「五年に一度は水を張ること」という水田活用交付金の見直しに「はしごを外された」と悲鳴があがっています。交付金がなければ、機械などの支払いはどうするのか。「今後のことが頭から離れない」という、若き農家さんの言葉を重く受け止めました。

 酪農家は、飼料だけでなく電気料金の値上がりまで重なり瀬戸際そのもの。せっかく絞った牛乳を廃棄したり、産まれた子牛の殺処分などが迫られています。子牛を好んで処分する酪農家が、どこにいると言うのでしょう。外国からの乳製品輸入をやめない農政が、本当に腹立たしい。

 地域での人口減少は、医師や看護師、介護や福祉、運輸・交通などの人手不足につながり、第一次産業もギリギリの状態です。こんな北海道に誰がしたのか。社会保障や中小企業・農林漁業よりも、大企業応援・軍事費拡大に税金を費やした自公政治の責任そのものではないでしょうか。

 石狩市で街頭宣伝を終えた途端に、駆け寄って「聞きたいことがある」と大声をあげた方がいました。聞くとマイナンバーカード問題に怒っているとのこと。自民・公明とともに進めた維新・国民民主の責任も重い。本当の改革を訴える日本共産党の出番です。


2023年6月21日水曜日

民青同盟の新たな前進

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


岸田政権は、6月21日の会期末にあわせ、中央公聴会も十分な審議もなしに軍拡財源法を強行採決しました。野党が内閣不信任決議案を出せば解散するとあおりながら、トラブルを繰り返すマイナンバーカード等への批判が高まると、一転して「解散やめた」と平然という様は、解散をもてあそぶ総理の卑劣さを浮き彫りにしました。

 緊張が高まるなか、日本共産党中央委員会を代表して民青同盟の第2回中央委員会で、あいさつをしました。今年は民青同盟の前身である共産青年同盟創立から100周年の節目に当たります。

 私が民青同盟で活動したのは1970年代半ばから80年代後半までで、現中央委員のみなさんは、まだ生まれていませんでした。それでも、100年間の歴史と伝統、未来への希望は、世代を超えて共有できることを実感しました。

 民青同盟は、コロナ禍、高学費と低賃金で困窮し、自己責任論と孤独に苦しみ、戦争する国づくりに邁進する岸田政権に危険性を感じる青年と、社会や資本主義のあり方を学ぶことを大切にしてきました。「巨大な政治的模索」を深めている青年の願いに応え、組織と運動を発展させるために知恵と努力を重ね、新たな前進を開始していると聞いて、新しい息吹を感じました。

 かつて口ずさんだ「未来は青年のもの」「青年動くとき、そこに勝利の光あり」という言葉がよみがえります。若い皆さんとともに希望ある未来へ!政治転換を!

2023年6月14日水曜日

政治を変えるために

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


通常国会の会期末が近づき、岸田政権が悪い法案を次々強行しています。国民の声を聞かない、間違いがあっても認めない、いったん立ち止まることができない――岸田政権のやり方に矛盾が噴き出しています。

 9日、参議院本会議で入管法改悪案の採決が強行されました。法律を変える根拠として示したことに誤りが次々みつかり、政府自身がそれを認めざるを得ないにもかかわらず、審議が打ち切られました。

 難民申請について、まともに審査せず帰還が強制され、そうなれば危険が及ぶ、命がかかった重大問題だと、連日、国会周辺には多くの人が集まり抗議の声をあげました。その声は全国に広がり、議員会館にも届いていました。

 なぜ、テレビや新聞がほとんど取り上げないのか、意図的に隠されているとしか思えません。

 マイナンバーを巡っては、他人の情報が紐づけされていたなど、トラブルが噴出しています。『読売』が社説で「マイナ保険証の見直しは今からでも遅くない」と書くほど事態は深刻です。保険証の廃止はやめるべきです。

 審議が行われている軍拡財源確保法案は、採決が狙われ正念場です。自民・公明政権が国民の声を聞かず、いのちも暮らしも、人権も民主主義も踏みにじり、維新・国民民主といっしょに数の力で強行させる一方で、世論と運動の広がりが政治を確実に動かしてきました。

 大軍拡ストップ、そして政治を変えるためにみなさんと力を合わせたい。

2023年6月7日水曜日

今度こそ、国会へ 

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


衆議院比例候補として発表されました。北海道ブロックは定数8で、前回は自民5、公明1、立憲3議席でした。大軍拡・大増税を進める岸田政権に厳しく立ち向かう日本共産党の議席が必要です。読者のみなさんの応援を、よろしくお願いします。

鉄路を守れ、泊原発再稼働・「核のゴミ」押しつけ許さない、千島領土問題など北海道から声をあげるべき課題が数多くあります。アイヌ民族の先住権保障もその1つ。先月、浦幌町で開かれた国際シンポジウムに紙智子参議院議員と参加しました。

世界でも先住民・原住民への差別や不当な扱いがあります。顔にペイントをして木々に隠れて監視している国もある、との報告にはどよめきも。一方、粘り強い運動や裁判などを通して権利を勝ち取っているとの報告は力強く、支え合うあたたかな連帯が会場に広がりました。

道内各地のアイヌの方々とも交流できました。「今度は必ず当選するんだよ」との熱い激励をいただきました。主催者のラポロアイヌネイション・差間正樹さんの「サケ捕獲権の回復に、私たちもあきらめずにがんばりたい」との言葉も胸に響きました。

日本はアイヌ先住権だけでなく、ジェンダー平等、LGBT差別禁止など、あらゆる人権の面で世界から遅れています。自民党のなかから反対意見が出て先に進まないのです。自公政権を代えていかなければなりません。

今度こそ、国会へ。私も全力を尽くします。