畠山 和也 元衆議院議員
「かけある記」
初夏の日差しを受け、水田や麦畑を脇目に道内をまわっています。先日は当別町で農家のみなさんと、トラクターを前に語りあいました。
さわやかな天気とは逆に、農家の苦しみは深い。水田から麦などに転作してきた農家からは、「五年に一度は水を張ること」という水田活用交付金の見直しに「はしごを外された」と悲鳴があがっています。交付金がなければ、機械などの支払いはどうするのか。「今後のことが頭から離れない」という、若き農家さんの言葉を重く受け止めました。
酪農家は、飼料だけでなく電気料金の値上がりまで重なり瀬戸際そのもの。せっかく絞った牛乳を廃棄したり、産まれた子牛の殺処分などが迫られています。子牛を好んで処分する酪農家が、どこにいると言うのでしょう。外国からの乳製品輸入をやめない農政が、本当に腹立たしい。
地域での人口減少は、医師や看護師、介護や福祉、運輸・交通などの人手不足につながり、第一次産業もギリギリの状態です。こんな北海道に誰がしたのか。社会保障や中小企業・農林漁業よりも、大企業応援・軍事費拡大に税金を費やした自公政治の責任そのものではないでしょうか。
石狩市で街頭宣伝を終えた途端に、駆け寄って「聞きたいことがある」と大声をあげた方がいました。聞くとマイナンバーカード問題に怒っているとのこと。自民・公明とともに進めた維新・国民民主の責任も重い。本当の改革を訴える日本共産党の出番です。