2025年11月19日水曜日

クマ対策--農山村の振興と一体で

  



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


連日、熊の人身被害が発生しています。実態をききとるなかで、「クマ対策を担当する職員が休職を余儀なくされた」「大学は午後4時以降の対面授業をやめた」など、生活圏に熊が出没し、その被害があらゆるところに現れています。

政府は関係閣僚会議を立ち上げ、被害対策のパッケージを取りまとめました。対策の公表に先立ち、現場の声を反映するために、北海道と東北6県の党議員などとオンラインび、政府への要請を行いました。真下紀子道議も発言しました。

職員が身を守るために使う盾など備品が不足している、箱わなが足りない、ハンターの報酬が少なすぎ、身分が保障されていない、専門家が足りていない、生息調査が必要など、現場の実態が次々出されました。

通学時にタクシーを利用することにした、柿の木を切るための補助を行っているなど、各地の対策も出されました。「災害なみの対応をしてほしい」という切実な訴えが行われました。

クマ、シカ、イノシシ対策の交付金は約27億円です。圧倒的に予算が足りていません。補正予算と来年度予算に盛り込むとのことですが、抜本的な増額が必要です。

餌となるドングリの凶作などとともに、おおもとには、耕作放棄地が増え、農山村から人が減り、山の手入れず、里山が荒廃するなど、これまでの森林や農業政策の問題が指摘されています。その転換も含め、引き続き対策を求めていきたいと思います。


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