2021年3月17日水曜日

多様性が大切にされる社会へ

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」

3・11東日本大震災・東電福島原発事故から10周年の追悼式に参加後に、十勝へ移動しました。十勝晴れと言われる澄んだ青空、真っ白だった大地も雪解けが進み春の兆しが感じられます。

芽室町で30数年、有機農業に取り組む農家を訪ねました。20ヘクタールの面積を家族三世代でニンジンやジャガイモ、玉ねぎ、レタス、チンゲン菜、長芋など作っています。除草剤や農薬は使わず、安全、安心な野菜作りには、雑草とのたたかいがあり、決め手は土作りだと。土の中の微生物の力を引き出し元気な野菜を育てるのだと言われました。社会の営みは、いろいろな考えの人が集まって取り組んでこそ、より良いものが作られるように、農業も多様な微生物の活動で土がつくられ、良い作物が育つという話には妙に納得。多様性が大切にされる社会を目指すことは、重要だと思います。

浦幌町のラポロアイヌネーションを訪ね、長根弘貴会長をはじめ役員の皆さんと懇談。浦幌町のアイヌのみなさんは、アイヌの先祖の遺骨を地元に返してほしいと訴え、昨年すべて地元に返すことができました。今、川でサケを捕獲する権利があることを確認する裁判をたたかっています。日本共産党道委員会は昨年9月に、札幌市で「アイヌの先住権を考える集い」を行いました。アイヌ新法が成立してから間もなく2年。自治体で具体化がどのように進んでいるのかが大事です。アイヌ民族のみなさんと連携して取り組んでいきます


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