畠山 和也 元衆議院議員
「国民の願いを胸に」
北海道内を回るなか、地域に根ざした冊子をいただくことがあります。
実態や歴史を学ぶことができ、新たな発見もあります。
王子製紙労働組合・資料整理担当の方がまとめた「王子製紙ジャワ工場員53名虐殺事件」は、終戦後にインドネシアへ派遣された従業員が、蜂起した現地住民に虐殺された事件を追ったもの。日本の侵略行為が従業員への復讐(ふくしゅう)行為となった経過を告発し、反戦の熱い思いが伝わってきます。
十勝まちづくり研究会による「十勝子ども白書」は、隔年発行を続けて今回が6冊目。子どもたちの現状や課題を地域に引きつけて整理し、かつ子どもたちの豊かな成長の姿も伝わる、あたたまる内容です。なお、編集委員会代表の明神もと子さんは、私にとって大学院時代の恩師でもあります。
日本共産党創立100年にあわせ、北海道での歴史を調べる機会もありました。戦前の不屈さ、レッドパージをはね返そうとの団結炭鉱事故や閉山におけるたたかいなど、リアルに胸に迫ってきます。
地域と歴史に学ぶことは、未来を切りひらく力だと確信になりました。
底なしの裏金疑惑に「もう自民党はダメだよ」と怒りや不満とともに、あきらめの声も聞きます。 しかし社会を動かしているのは、地域・職場・学園で積み重ねた声でした。今ほど「このままではいけない」との思いが強まっている時もありません。年内いっぱいも多くの方と語り合って、必ず来年は自民党政治を終わらせましょう。