2025年4月25日金曜日

 紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


政治を変えようの思いを共有

                    

  道北も田畑の雪が溶け農作業が始まりました。19日、名寄市「食と農と希望を語るつどい」に向かう途中の田んぼの畦には、ふきのとうがいっぱい。たくさんの白鳥が渡りの途中、羽を休め落ち穂を食べる姿に春を感じます。

 名寄市の前に、和寒町の農家の方を訪ねました。特産は、カボチャ(日本一!)とキャベツ。雪の中で越冬させたキャベツは甘みを増し、年明け1~3月に出荷されます。みずみずしさが保たれ、比較的高値で取引されます。コメ不足、価格高騰、水田活用交付金制度の水張り問題などで意見交換。かつて約400戸あった農家は約180戸、「高齢化と後継者不足で、今後5~10年間で3分の2まで減るのでは…」と話されました。

 名寄市の「つどい」は近隣自治体からの参加者を含め会場いっぱい。米農家、酪農家、消費者の立場から発言があり、地域農業の実態や政治の責任を考え、希望ある未来のために政治を変えようとの思いを共有しました。

 翌20日は旭川の駅前ひろばで「春色トークライブ」。あいにくの雨でしたが、真下紀子道議の司会で「ドキドキわくわくの対話形式」。はたやま和也参院比例、宮内しおり道選挙区両予定候補とともに参加し、私が国会報告をした後、働き方・賃上げや、物価高騰、トランプ関税にどう対峙するか等の質問に、三人で丁寧に答えました。

 対話・アンケートの取り組みを広げ、日本共産党の立場を知ってもらうことが大切だと改めて実感しました。


2025年4月19日土曜日

 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 世直しアンパンマン共産党勝利を


高知県で「食と農を考える集い」に参加しました。県庁近く、高知城の周りに、やなせたかしさんの「登畑」がなびいています。

NHK朝ドラ「あんぱんまん」の舞台の高知。先輩の故山原健二郎元衆議院議員の資料室に立ち寄った時、やなせさんと山原さんの対談資料を発見しました。

お二人は高知新聞社に就職した時の同機だったそうです。そのご縁で1996年に対談しました。

湾岸戦争(1991年8月~92年2月)の時、テレビで柳泉が批判的に話をされていたことに山原さんが触れると、柳瀬さんは「正義というのは、何かやっつけてしまうことではない。いま困っている人を助ける、助けられる方の身になって助ける。アンパンマンは飢えている人を見て自分の顔をあげる。それくらいしかできないけど、でもその事だと思う」と語りながらアンパンマンに自分のポリシーが入ってること、戦争を体験し正義感がすっかり変わったと言います。弟が特攻隊を目指して亡くなったことの辛さが身にしみたと語っています。

私は思い出します。安保法制阻止のたたかいが発展し、市民と野党の共同で自民党を少数に追い込もうと候補者を一本化するために、日本共産党が身を削ってたたかい、自民党を大幅に減らし、憲法改悪をくい止める力になったこと。その時「共産党ってアンパンマンみたいですね」と言われたことを。

夏の政治戦で、世直しアンパンマン=日本共産党の勝利をかちとろう!

 岩渕 友「国会かけある記」

                                                        二○二五年四月十四日

トランプ関税から、くらしと生業守る

                            参議院議員

                                    岩 渕   友


  トランプ関税が世界を混乱に陥れています。すでに米側から日本に対し、農産物など色々な分野で日本に譲歩を迫るような発言が行われています。国会で「米国製の兵器をもっと買った方がいいのでは…」といった声が出ていることは論外です。

WTOは、加盟国間での関税率の差別と、一方的な措置を禁止しています(最恵国待遇)。米国が主導してきたルールを自ら破り、譲歩を引き出そうとする道理のない姿勢に対し、毅然と撤回を求めるよう党として繰り返し求めています。参議院決算委員会での山下よしき議員の質問に、「(関税)撤回を求める」と答弁した石破首相は、結局、懸念を伝えただけ。

関税から、くらしと生業を守る対策が必要です。党本部は対策本部を立ち上げ、東京商工リサーチの方からどんな影響が出るのか、どんな対策が必要かお聞きしました。政府は自動車産業への影響ばかり口にしますが、あらゆる分野への影響をつかみ対策を今から考えるべきです。

以前から物価高騰に悲鳴が上がっていました。にわかに自民党内でも、公明党や野党からも、消費税減税という声が上りはじめています。今ごろかという思いもありますが、国民の怒りと消費税減税を求める声の高まりに押されての発言だと思います。先日、仙台市での集いでも、消費税減税を求める質問と意見がたくさん出されました。

「ホンモノの改革」の党として、消費税減税・インボイス廃止の実現のために力を合わせます。

2025年4月14日月曜日

ホンモノの改革こそ

 畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


 進学・進級の4月は、子育て世代にとって最も出費の多い月。わが家も上の子の大学授業料、下の子は中学生ですが副共催費などがかかります。

 「学費が高くてバイト漬けの友人もいます」。福島県郡山市の「あおぞら対話」で大学生が語りました。原発事故で誰もが苦しんだ経験から「県民の役に立てれば」と心理学を学んでいるそうです。希望がありながら進学できない、進学しても学ぶ時間がない。昨年の総選挙では、学費の重さに退学したという方にも会いました。私も一緒に悔しい思いをしました。

 それなのに、4月から授業料が上がった大学があります。「受益者負担主義」を当然視し、教育予算を増やさない自民党政治でよいのかと訴えていきたい。これ以上、学生たちをお金で泣かせてはなりません。

 「お米が高くて食べ盛りの子どもたちにおなかいっぱい食べさせてあげられない」という話も。給食のない春休み、3食でなく2食だったという家庭もありました。「米はぜいたく品になってしまう」との悲鳴も、リアルに胸に響きます。

政府の給付金検討が報じられていますが、これだけ困窮する生活を支えるのに小手先の策ではダメなのでは。消費税減税、学費値下げ、賃上げや年金引上げ、農林水産業の抜本的支援…。「ホンモノの改革」に突き進むことがどうしても必要です

桜の開花とともに政治に春を。引き続き元気に訴えてまわります。

2025年4月2日水曜日

このまま新幹線工事を続けていいのか

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


 

 「新幹線工事のため、四月から2番線ホームのエスカレーターが使用できなくなります」。JRで札幌駅に着くときに流れた車内アナウンスです。観光客から「新幹線は延期じゃないの」と、不思議そうな声が聞かれました。

 北海道新幹線の札幌延伸は、予定より八年も延びて二〇三八年度末になる見込みと発表されました。トンネルは難工事が予想され、さらに数年の遅れも指摘されています。工事費用は膨れ上がり道民負担も増すばかり。有害掘削土の置き場も、並行在来線である函館本線の今後も決まっていません。

 JR北海道で、最も赤字の路線は北海道新幹線です。一方で道内の各在来線は、通学や通院、観光などに必要とされていながら、赤字を理由に一部が廃線とされました。物価高を理由に、定期を含め運賃が値上げされ、ますます使いにくくなっています。札幌延伸は中止も含めて考えなおし、路線の維持・存続へ、政治の決断が必要なときです。

 東北や北関東をまわると旧国鉄に勤めていたという方と出会うことも多くあり、「北海道の●●さんは元気かい」と声をかけられます。

国鉄分割・民営化に話が及び、広域・寒冷の北海道で公共交通を維持するには、国の支援が欠かせないとの結論に。本州へ農産物などを運ぶ上でも、北海道の鉄路は全国的な意義をもつのです。

 四月から新しい職場や学校へ、JRを利用する方もいるでしょう。鉄路を守ろう!と私も広げていきたい。