2018年6月20日水曜日

国民の声を聞かない政治


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 6月20日の国会会期末を控え、悪法をたてつづけに強行
する安倍政権、いったいこれまで何回、採決強行をやった
ことでしょう。国民の声を聞かない、政治の私物化といわ
ざるを得ません。「働き方改革」法案、 TPP11協定案と
関連法案、カジノ法案などです。本来150日間の会期内に
終わらない法案は、いったん廃案にして、やり直すのが議会
制民主主義です。無理やり土俵を広げて、悪法を通そうと
する。本当に許せません。
 農林水産省は、国会に9本の法律を提出しました。
森林経営管理法、卸売市場法など、歴史的な経緯もあり一部どころか大改悪
ですが、わずか6時間程度の短い時間で採決されました。疑問と不安は払拭され
ないままです。いずれも企業ファースト、岩盤規制打破を掲げる「規制改革推進
会議」に立案させ安倍総理が先頭にたって推進するのです。
 特徴は、聞いたことに答えず、都合のいい数字を使って自分の政策を自画自賛する
ことです。「息をのむような美しい農村風景を守ります」と言いながら、農業を壊す
ことです。「私の内閣の攻めの農政のもとで、農業総算出額も生産農業所得も過去
最高になりました」と言いながら、コメの直接支払交付金は今年から廃止。
農家は所得が減ったと言っても聞く耳を持たない。こんなひどい政権は見たことが
ありません。
 各地でつどいが開かれています。「一緒に政治を変えましょう!」の訴えに答え
てくれる人が増えていると感じます。