2018年6月29日金曜日

悪法は徹底審議で廃案に


岩渕友 参院議員
「国会かけある記」

 今ごろ国会はとっくに閉会していたのですが、7月22日
までの会期延長が強行されました。与党からは野党に一切
説明がありません。国会軽視もはなはだしい。延長をうけて
安倍首相と会食した自民党幹部から、首相が「国会での集中
審議は勘弁してほしい」と言ったことが報道されました。
 志位委員長は「勘弁ではなく、観念して真実を語るべき」
と言いましたが、その通りです。自民党幹部はあわてて、
「総理はそんなことは言っていない」と取り消しましたが、
安倍首相は7月11日から18日の日程で外遊の予定も
あり、森友・加計問題をめぐって「首相は説明責任を果たしていない」という
多くの国民の声にこたえる姿勢は全くみられません。疑惑を徹底的に明らかに
させる延長国会にしなければなりません。
 では、何のための延長なのか。働き方法案、カジノ実施法案、TPP関連法案、
参議院選挙制度など、悪法を通すためです。与党がこれらの法案を会期内に成立
させることができなかったのは、国民世論と野党の一致結束したたたかいが、
与党を追い詰めているからに他なりません。今国会で野党合同決起集会が開かれ、
野党合同ヒアリングは90回を超えています。安倍首相がやりたかった改憲審議
をほとんどさせていません。
 市民と野党の共闘をもっと広げて、悪法は徹底審議で廃案に追い込むために力を
尽くしたいと思います。