紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」
ロシアのウクライナ侵略の影響が北方4島との交流、漁業や地域経済に影を落としているのではないか。5月21日、そんな思いで根室に向かい千島・歯舞居住者連盟の皆さんと懇談しました。
参議院選挙の公示まであと一カ月、北海道内を駆け巡る畠山和也参院北海道選挙区予定候補(元衆院議員)、佐々木とし子(元帯広市議)比例予定候補も一緒です。
「プーチン大統領の顔色を見ながらの交渉では前に進まないことがハッキリした。国はもっと先の見える方針を持って解決にあたってほしい」と厳しく指摘されます。ウクライナ危機は、第二次大戦終了直後に、着の身着のまま命がけで、北海道に逃げた時の思いが重なるとも言われました。領土返還運動で今もっとも望んでいることは何ですかと聞くと「年齢を考えるといつまで運動が続けられるか不安だ。三世、四世と次の世代につなぐ方策を持ってほしい」と言われました。故郷を返せ、この思いをつなぐことも政治の責任です。
22日は斜里町ウトロへ移動。日曜日にも関わらず馬場隆斜里町長と漁業者に会うことが出来ました。町長は観光船事故直後から国や道と連携し人命救助を最優先に、被害者家族の皆さんの怒りや失望、不安に寄り添って対応してきたと言われます。漁業者だった町長も漁業者も、海は一瞬にして状況が変わる。人を乗せて運行する者は、命を預かっていることを忘れてはならないと口々に言われます。事業者任せにした国の責任も問われます。