2022年5月21日土曜日

熱意と行動力の人鹿野さん



 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 宮城県大崎市(旧鹿島台町)の鹿野文永(かの・ふみなが)さんが亡くなられたとの突然の訃報を受け、17日に葬儀会場に向かいました。

 鹿野さんは町の農業組合執行委員長を経て1975年に鹿島台町の町長に当選、その後8期務め、県の町村会長、全国町村会副会長などを歴任。改憲の動きが強まるといち早く「憲法九条を守る東北首長の会」を結成し、2019年には「全国首長九条の会」結成にも奔走し、結成後は事務局長として活躍されました。

 私はその年に、「しんぶん赤旗」の企画で鹿野さんと対談し、農業と憲法について語り合いました。鹿野さんは1958年に農業をはじめ、町長の時代もずっと農業を続けたそうです。

 「私は自称『大地の子』だからね。農家をやることで大地から人間をまっすぐに鍛えてもらえたらと思っている。自然とのつきあいが前提だから、効率化とか数字がすべてではない」と、規模拡大、効率化を求める当時の安倍農政を批判。改憲の動きにも「もうこれしかない」との思いで安倍9条改憲反対3000万人署名に取り組み、鹿島台九条の会で有権者の4分の1、3000人の目標を達成したと聞いたときは、その熱意と行動力に感銘を受けました。

 「新しい世の中をつくるために野党が力を合わせる本気の信頼関係、『本気の共闘』が必要だ」と、言葉通り努力されました。心からの哀悼をささげるとともに、目前の参院選挙で、日本共産党の躍進で鹿野さんの期待に応えたいと思います。


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