2023年1月25日水曜日

新しい戦前にさせない

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


 

先日、「ラーゲリより愛を込めて」という映画を見てきました。「ラーゲリ」とは収容所のこと。第2次世界大戦後、ソ連に抑留された山本幡男さんの実話をもとにした映画です。シベリアという極寒の地で重労働を強いられ、飢えに苦しみながらも希望を失わず、人間らしく生きていくことを失わず、仲間を励まし続けた山本さんの姿が描かれています。

 戦争がいかに人間性を奪うものなのか、家族や仲間の存在や文化を楽しむ心が生きることにつながっているかを改めて感じる映画でした。山本さんも一人ひとりの人間に権利があり、それが大切にされること、それを奪う戦争のない社会をと願っていたと思います。

 今、街頭で訴えていると、若い人たちや男性の足がとまるという話をよく聞きます。戦争は遠い昔の話でも映画のなかのことでもなく、自分たちの問題だと感じている方が増えているのではないでしょうか。

 23日から通常国会が始まりました。この国会で大きく問われるのが戦争する国づくりをめぐる問題です。岸田政権は、選挙で信を問うこともせず、国会にも国民にもまともな説明もないままに、閣議決定だけで強行する。しかも真っ先にアメリカに報告し、歓迎される。「いったいどの国の首相なのか」「勝手に決めるな」という声があがっています。

 新しい戦前にさせないために、みなさんと世論と運動を広げるとともに、大いに論戦したいと思っています。


2023年1月21日土曜日

女性の連帯の力今こそ

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

 ふくしま市女性団体連絡協議会の新年のつどいに参加しました。
 JA女性部や新日本婦人の会、県職員や教職員を退職された方々の会など、さまざまな女性団体で構成されており、学び、交流しながら男女共生社会をめざして活動しています。
 つどいでは、「原発事故が明らかにしたジェンダー格差をめぐる課題」と題した記念講演がありました。
 女性たちが「放射線について心配しすぎている」 などと言われる一方で、男性には「危機的な状況下で逃げずに踏みとどまれ」などといったことが求められてきたのではないか。女性たちが被害に対して多様な支援を求めてきたのに、被害が過小評価され、その声や活動が十分反映されず自己責任にされてきたのではないかなど、振り返ってみればそうだなあと思いあたることばかりでした。
 こうした状況を乗り越えようと、女性たちが連帯運動を広げてきました。この力を今こそ発揮したい。
 女性運動のはじまりは、反戦でした。ロシアによるウクライナ侵略でも明らかなように、女性や子ども、高齢者など弱い立場の人たちが犠牲になり、ジェンダー平等を壊す最たるものが戦争です。被害を生まないためには、戦争をさせないことこそ重要です。
 いよいよ23日から通常国会が始まります。戦争する国づくりも、原発回帰も許さないたたかいもみなさんと一緒に。正念場の国会で私も頑張ります。


2023年1月19日木曜日

大軍拡反対の国民的大運動に

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


年明けから東京と北海道の往来がつづいています。4から5日と東京で会議、6日は北農連の新年交礼会、党道委員会の旗開きで130%の党づくりへの決意を固め合いました。翌日は別海町、8日は札幌市白石区の成人式に参加しました。

 10日は東京に戻り国会議員団会議に出席。1213日は札幌市で諸団体を訪問し、岸田政権が突き進む大軍拡、戦時体制を許さない運動を呼びかけながら、各団体の取り組みや要望を聞き意見交換をしました。

 農民連、北商連、原発連、高教組、道教組、自由法曹団、新日本婦人の会、道生連、道労連、戦争させない市民の風・北海道のみなさんと意見交換。改めて各団体の活動と役割の大きさを痛感させられました。

 農民連では特に酪農家の離農が相次いでいること、この現実を打開すべく1月の全国会議に向けた取り組みが語られました。北商連では「税制改正大綱」の法案に納税者の自由な自主申告運動を弾圧しかねない改悪への警戒と阻止への決意が表明されました。 

 原発連は岸田政権の原発政策の大転換を批判、泊原発を再稼働させない運動、核のゴミ問題にふれて、原発ゼロ、再生可能エネルギーへの転換の取り組みが出されました。

 市民の風・北海道とは初の懇談となりました。「新しい戦前にさせない」「軍拡でなく、戦争を起こさせない方法について国民にわかってもらうことが大事」と。各団体から「わかりやすい押し出しで国民的な大運動に」とお互いに決意を固め誓い合いました。

2023年1月14日土曜日

北海道と国政を変える一年に

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


 

新しい年を迎えました。年明けすぐに第7回中央委員会が開かれ、来年行われる党大会までに強く大きな党をつくることを決めました。

 年末に、二人の方に入党をすすめる機会がありました。一人は党員の姪っ子さん。「コロナ禍に物価上昇でくらしが大変。貧困と格差が広るもとで、少しでもできることをしたい」と決意しました。もう一人は党員のパートナーです。「仕事が忙しく十分活動できない」との思いでしたが、「仕事や家庭のことを大切にするのは当然です。状況をみながらやりましょう」と話すと、「妻は活動ばっかりであまり家にいませんが」と笑いながら、「自分が入党して力になるなら」と入党しました。とても嬉しい。入党をすすめると、相手の方が政治をどう見ているのか、日本共産党にどんな疑問や思いをもっているのかなどを知ることができ、いろいろなことが分かります。話し合うことで元気も出ます。大いに日本共産党を大きくする一年にしたいと思います。

 統一地方選挙の年です。党を大きくしながら何としても選挙に勝利したい。北海道の「新春党旗びらき」では、道議予定候補、札幌市議予定候補のみなさんの決意表明を聞き、身が引き締まりました。それにしてもみなさんが個性的で魅力的です。住民と力を合わせて政治を動かす日本共産党の地方議員は頼もしい存在です。北海道と国政を変える一年に。私も全力を尽くします。

2023年1月7日土曜日

希望のドラマ幕開け

 


 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

2023年元旦のスタートは例年どおり、札幌市白石区と清田区の二つの神社前の宣伝から始まった。演説を前に早朝届いた「しんぶん赤旗」に目を通すと、1面に「戦争か平和か・・・」の新春インタビュー。「潮流」欄には「酪農家の朝は早い。 満天の星がきらめく夜明け前から牛床を整えて 搾乳」と書かれている。読み進めると北海道せたな町で、この春の町議選で空白克服に挑戦する藤谷容子さんが登場していた。

 きっかけは、4年前の町議選で党の候補者を立てることができず、街頭で宣伝する人もなく2年の総選挙畠山和也さんを当選させることができなかったことから、自分にできることは何かを考えていた、と。
 藤谷さんは、夫婦とも関西などで教員をしていたが、ふたりの息子さんの山村留学を契機に北海道に移住。放牧風景が好きで、 亡夫と二人三脚で築いてき牧場は息子さんに託し、今後の人生を考え、新たな開拓の道を選んだと言います。空白克服に挑む姿に、胸が熱くなります。
 紙面をめくると、「初議席ヘチャレンジ」の大見出し青年候補者を紹介。「相談者と喜びをかみしめられる議員になりたい」「すべての子どもたちに栄養ある給食を無償で届けたい」と、北海道苫小牧市の森本けんた候補と東京都足立区の西の原まゆ候補(どちらも30)が紹介されている。 全国各地で始まる政治の転換を求める希望のドラマの幕開け、寒風吹き付ける新春宣伝にも力が入ります。