岩渕 友 参議院議員
「国会かけある記」
先日、「ラーゲリより愛を込めて」という映画を見てきました。「ラーゲリ」とは収容所のこと。第2次世界大戦後、ソ連に抑留された山本幡男さんの実話をもとにした映画です。シベリアという極寒の地で重労働を強いられ、飢えに苦しみながらも希望を失わず、人間らしく生きていくことを失わず、仲間を励まし続けた山本さんの姿が描かれています。
戦争がいかに人間性を奪うものなのか、家族や仲間の存在や文化を楽しむ心が生きることにつながっているかを改めて感じる映画でした。山本さんも一人ひとりの人間に権利があり、それが大切にされること、それを奪う戦争のない社会をと願っていたと思います。
今、街頭で訴えていると、若い人たちや男性の足がとまるという話をよく聞きます。戦争は遠い昔の話でも映画のなかのことでもなく、自分たちの問題だと感じている方が増えているのではないでしょうか。
23日から通常国会が始まりました。この国会で大きく問われるのが戦争する国づくりをめぐる問題です。岸田政権は、選挙で信を問うこともせず、国会にも国民にもまともな説明もないままに、閣議決定だけで強行する。しかも真っ先にアメリカに報告し、歓迎される。「いったいどの国の首相なのか」「勝手に決めるな」という声があがっています。
新しい戦前にさせないために、みなさんと世論と運動を広げるとともに、大いに論戦したいと思っています。
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