2023年8月30日水曜日

日本共産党の光る役割

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


もはや地球「温暖化」ではなく「沸騰化」とも言われます。お盆を過ぎると涼しくなるどころか、秋風が吹く気配はなく、連日30度を超える日々が続いています。

 先日、北海道の北広島市、長沼町、札幌市内の中央区、西区、白石・厚別区などで支部の皆さんのつどいに参加し、楽しい対話を重ねてきました。日本の政治情勢とともに、疑問に答え、日本共産党を知っていただく大事な機会になりました。暑い中、本当にありがとうございました。

 さて、時を同じくして熱い政治戦が岩手で始まりました。8月26日が告示の岩手県議会選挙です。私は奥州市・金ケ崎町選挙区のわが党の候補者の応援に入りました。

 東日本大震災から12年、「一人一人の幸福追求権(憲法13条)を原点に、誰一人取り残さない復興を進める」と県民の立場に立った復興を進めてきた県政。被災者の医療費免除を11年連続実施してきたことは、早々に打ち切った国の姿勢と対照的です。困難を乗り越えて県が独自に継続したことは、全国に誇れる復興の実績です。子どもの医療費助成を高校卒業まで、窓口無料化や、在宅育児世帯に月1万円助成するなど全国トップクラスの子育て支援、酪農家の飼料高騰への補助などを、全国に先駆けて行うなど、「県民の願いを聞く力」があります。岸田文雄総理のように口先だけの「聞く力」ではなく、聞いて実行する力です。この県政を支えている日本共産党県議団の役割が光っています。


2023年8月26日土曜日

約束破った首相

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

岸田政権は24日、東京電力福島第1原発事故によって発生した汚染水(アルプス処理水)の海洋放出を強行しました。断固抗議し、放出中止を強く求めます。
 放出の強行は、政府が福島県の漁業者と行った、「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」という約束を破るものです。 岸田首相は全漁連との面会で、今後数十年続く放出について責任を持って対応する」と言いましたが、約束を守れない総理の言葉をどうして信じることができるでしょうか。
 「復興のため」と言いますが、廃炉は思うように進んでいません。 避難指示を解除すれば、海洋放出すれば、復興が進むわけではありません。 被害者が生活と生業(なりわい) を再建するには時間がかかります。政府と東京電力はそれだけ深刻な事故を起こしたのです。
 ところが、岸田政権は先の国会で、事故も被害も終わっていないのに、原発回帰へと舵(かじ)を切りました。老朽原発も稼働できるようにし、新しい原発をつくることまで決めました。こうした流れのなかに今回の海洋放出はあると思います。
 ふくしま復興共同センタが呼びかけたネット署名は短期間で6万人分を超えました。それだけ国民的な怒りが広がっているからだと思います。
 県議選、県知事選をたた岩手でも怒りの声があがっています。国民の声を聞かず暴走する岸田政権に審判をくだそうではありませんか。


2023年8月23日水曜日

汚染水海洋放出許さない

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


 東京電力福島第一原発事故によって発生した汚染水の海洋放出をめぐって、岸田首相が福島第一原発を視察し、全漁連との面会の後、関係閣僚会議で放出時期を決定すると報道されています。政府と東京電力は、2015年に福島県の漁業者と「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない。タンク保管を継続する」と約束し、漁業者は「反対」の意思を示し続けています。ところが、政府は放出の時期をこの夏頃とした方針を変えようとしません。

 これをうけて海洋放出に反対する怒りの行動が、国会でも連日のように行われています。この問題は漁業者だけ、福島県だけ、日本だけの問題ではありません。政府は、「約束は守る」と繰り返しますが、「やめる」とは言いません。「丁寧に説明を続ける」と言いますが、「政府の説明は不十分」は7~8割にのぼっています。政府は、海洋放出以外の方法へとすぐにでも舵を切ることです。

 大型タンクで保管する案をはじめ、いくつもの対案が示されています。何より汚染水の発生そのものを抜本的に減らさなければタンクはいつまでもなくなりません。その対策も示されているのに、政府も東京電力も海洋放出ありきです。復興と廃炉のあり方について、福島では様々な立場の人が話し合う「円卓会議」も開催されています。政府はこの声を聞こうとせず決めようとしています。海洋放出など許されません。みなさんと反対の声をあげ続けます。

2023年8月9日水曜日

熱き平和の声をあげよう

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


広島・長崎への原爆投下から78年を数えます。北海道でも例年以上の暑さが、投下された日を思い起こさせます。

今年3月末で道内にいる被爆者は200名、平均年齢は85・88歳になりました(北海道被爆者協会調べ)。生き地獄を経験し、後遺症に今なお苦しむ被爆者に残された時間は多くありません。日本政府による早期の補償、何より核兵器禁止条約の署名・批准を強く求めたい。

道被爆者協会の会長だった故・越智晴子さんは、救護所に向かう途中で「私も連れてって」と三人の女の子に会ったそうです。しかし、衛生兵から「助からないから置いていこう」と言われ、仕方なしに従ったことを終生、悔い続けたといいます。自分だけ生き延びられた罪悪感から被爆体験を話せず、亡くなる前になって初めて語る方もいると聞きました。

これほどまでに破滅的・非人道的な核兵器を、抑止力として存在を認める岸田首相。加えて大軍拡・大増税だなんて、被爆者の苦しみを何だと思っているのでしょう。

先週、別海町・矢臼別での平和盆おどりが4年ぶりにリアル開催されました。演習場のど真ん中で、平和に生きる権利を訴え続けて58回目。平和への熱い思いの交流や文化ステージの熱気、子どもたちが太鼓をたたき踊る姿に、おおいに元気をもらいました。平和をつくっているのは、間違いなく草の根の力です。

同じ過ちをくり返さないため、この夏は熱く平和の声をあげていきましょう。


2023年8月2日水曜日

国民の願いに応える党

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


日本列島が猛暑に見舞われ3538℃とモーレツな暑さの中、29日は大阪西成区の「未来を語るつどい」に、翌日は岩手県・陸前高田市の日本共産党演説会に参加しました。

 大阪の「つどい」では、衆議院3区のわたなべ結予定候補と近畿比例ブロックのたつみコータロー予定候補があいさつ。アンケートで出された疑問に答えるコーナーは40分。「どうしたら賃金や年金を引き上げることができるのか」「日本の安全保障、食の安全保障について」「大阪のカジノは止められるか」「ジェンダー平等、ハラスメントのない社会をどうつくるのか」「学費、奨学金返済の負担軽減」など、あっという間でした。参加者の表情は、若い二人の候補者の話に集中し、うなずいたり目を見開いたり、楽しく確信になる「つどい」になりました。

 陸前高田市の演説会は、8月の知事選など一連の選挙での勝利を訴えるものでした。陸前高田市議選や住田町議選の候補者からは、日本共産党の歴史や実績など党の姿が語られました。高齢者の補聴器購入への補助制度の実現、学校給食の無償化を県内の市として初めて実現、国保税を18歳まで軽減、子ども医療費の窓口負担ゼロも高校3年生まで実現するなど実績は豊です。

 震災から12年。犠牲となられた方や被災した市民、家族の思いを今も、政策に生かす党議員団の姿に感動します。帰りがけに「共産党に自信が持てました」と声をかけられました。こうした場の大切さを実感しました。