畠山 和也 元衆議院議員
「かけある記」
広島・長崎への原爆投下から78年を数えます。北海道でも例年以上の暑さが、投下された日を思い起こさせます。
今年3月末で道内にいる被爆者は200名、平均年齢は85・88歳になりました(北海道被爆者協会調べ)。生き地獄を経験し、後遺症に今なお苦しむ被爆者に残された時間は多くありません。日本政府による早期の補償、何より核兵器禁止条約の署名・批准を強く求めたい。
道被爆者協会の会長だった故・越智晴子さんは、救護所に向かう途中で「私も連れてって」と三人の女の子に会ったそうです。しかし、衛生兵から「助からないから置いていこう」と言われ、仕方なしに従ったことを終生、悔い続けたといいます。自分だけ生き延びられた罪悪感から被爆体験を話せず、亡くなる前になって初めて語る方もいると聞きました。
これほどまでに破滅的・非人道的な核兵器を、抑止力として存在を認める岸田首相。加えて大軍拡・大増税だなんて、被爆者の苦しみを何だと思っているのでしょう。
先週、別海町・矢臼別での平和盆おどりが4年ぶりにリアル開催されました。演習場のど真ん中で、平和に生きる権利を訴え続けて58回目。平和への熱い思いの交流や文化ステージの熱気、子どもたちが太鼓をたたき踊る姿に、おおいに元気をもらいました。平和をつくっているのは、間違いなく草の根の力です。
同じ過ちをくり返さないため、この夏は熱く平和の声をあげていきましょう。
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