2024年12月18日水曜日

農業、食料にこそ予算を

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


「令和のコメ騒動」と呼ばれたコメ不足問題をテーマにした勉強会が各地で行われています。12月8日は札幌市東区の革新懇、15日には秋田県委員会が主催で行いました。

 主食である米が店頭から消えた衝撃は大きく、「なぜそうなったのか」「今後は大丈夫なのか」と疑問が出されました。コメ不足は、米の生産抑制や低価格政策をとってきた自民党政治に原因があります。総選挙で与党は過半数割れしました。「軍事ではなく農業、食料にこそ予算を増やせ」との声があがりました。

 1210日は、クビアカツヤカミキリ被害が深刻な広がりを見せている和歌山県に行きました。カミキリ虫の一種で外来種。もも、すもも、うめ、さくらなどバラ科の樹木に産卵し、幼虫が樹木の内部を食い荒らし、木を枯らしてしまいます。

 ある桃農家は、2022年に4~5本でクビアカが発生、去年一気に40本にも広がり、今年も20本と桃園の8割が被害に、収入は激減し大赤字です。このままでは廃業に追い込まれ、県特産の梅に広がれば大変だと危機感を持って訴えます。桜の木の被害も深刻で、廃校になった校庭の桜の木も全滅状態で、花見の桜にも被害が広がっています。和歌山県の果樹試験場かき・もも研究所を訪ね、防除対策や防除技術の状況を聞くと、早期発見、早期対策(駆除)が必要だと言います。対岸の火とせず、危機感を共有し、対策を急ぐことが必要です。


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