大門実紀史参院議員 「国会かけある記」
8月19日付の「しんぶん赤旗」東日本版に『したい
ようにしなさい』というエッセイを書きました。
中学三年生の夏休みに北海道をヒッチハイクで一周した
ときの話です。
帰りの青森港で家出と間違われて警察に補導され、お巡り
さんが母の勤め先に電話すると、母は「本人のしたい
ようにさせて下さい」といいました。
この話をフェイスブックでも紹介したら、北海道の
方から「どういうコースを回ったの?」
「警察に補導された後はどうしたの?」などのご質問が来ました。
一周したコースは函館⇒札幌⇒旭川⇒稚内⇒網走⇒知床⇒根室⇒釧路
⇒帯広⇒室蘭⇒函館です。
駅舎や地下道などで寝ましたが、車に乗せてくれた方の家に泊めてもらったことも
あります。
根室の食堂のおばちゃんは三日も泊めてくれたうえに、息子さんの古着を着替え用
にとくれました。北海道の人は温かいなと思いました。
青森のお巡りさんは、「したいようにさせる」わけにもいかず、京都までの切符を
買って青森駅から私を汽車に乗せ、「お母さんに心配かけるなよ」といいました。
ところが、私は八戸で降りて、またヒッチハイクを続け京都まで帰りました。
母はすぐ青森の警察署に汽車賃と御礼状を送りました。その汽車賃がものすごく
高いのを知って、母にとんでもない迷惑をかけたと大泣きしました。
私がしたいように出来たのは、たくさんの方々の親切と母の愛情があったからだと
後で気づきました。