2018年5月17日木曜日

原発事故は収束していない


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 東京電力福島第一原発事故から7年2ヵ月が経ちました。
この間、安倍政権によって原発事故を終わったことにしよう
とする動きが次々出てきています。
 福島県内には、空間の放射線量をリアルタイムで測定する
「モニタリングポスト」が設置されています。原子力規制庁
は、多くのモニタリングポストを撤去し、昨年避難指示が
解除された地域に配置するといいます。しかし、「モニタ
リングポストは空間放射線の情報を自分の目で確認できる
唯一のもの。原発事故は収束していない。撤去しないで」
など、反対する声があがっています。
 また、原発事故による放射性物質を取り除くための「除染」で出た放射性汚染土
を、公共事業に利用する実証事業が進められています。その一つが二本松で計画
されており、汚染土を道路の路床材として使うというもの。「汚染土を道路の下
に最終処分するということか」と怒りの声が広がっています。
 住民のみなさんが運動を広げ、政府交渉をするなかで、モニタリングポストの
一方的な撤去はしないこと、実証事業は検討するという回答を引き出しています。
 エネルギー基本計画の見直しが進められていますが、政府は原発を引き続き
「重要なベースロード電源」と位置づけ、2030年に原発が電力に占める割合を
20~22%としています。しかし、財界などが要望していた新増設は盛り込む
ことはできませんでした。原発ゼロと再生可能エネルギーへの転換へ、引き続き
頑張ります。