2021年11月24日水曜日

道民の苦難そっちのけで憲法改悪か

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


 総選挙後の挨拶で、道内に21ある党地区委員会を中心にまわりました。どこでも「残念」「がっかり」との声を聞きつつ、激励もうけながら「来年の参院選がんばろう」と交流しあいました。なにしろ急いで取り組むべき課題は山積みなのです。

 先週は十勝管内へ、紙智子、岩渕友の両参議院議員による調査に同行しました。沿岸で深刻な赤潮被害は、死滅したウニなどは数えられるものの、赤潮を避けて網にかからないような秋サケは被害と数えられていないなど、実際の被害は数字以上の深刻さなのです。「再開できる時まで、仲間が欠けないように支援してほしい」との訴えが重く響きました。

 本別町では製糖工場の閉鎖が発表され、「雇用の場は」「てん菜生産へ影響が出ないか」との不安も聞きました。生乳も「学校給食がない冬に余る恐れがある」とされ、「国が増産するよう政策誘導してきたのではなかったか」と怒りの声も。農家が苦しんでいるのに食料輸入を続けることに、ズバリ「そもそも国は食料自給率を上げる気がないのでは」と出された発言にうなずきました。

 こんな時に岸田文雄首相や自民党、さらに維新は憲法改悪を熱心に進めようとしています。まさに国民そっちのけ。26日には私も上京して党道議団と政府交渉をおこない、道民のくらしと生業を守れと訴えます。議席はなくとも、揺るがず地に足つけた活動を続けてこそ日本共産党。私も新たな気持ちでがんばりたい。


2021年11月20日土曜日

原油・赤潮問題力合わせ

 

岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

 

 総選挙後、要請や国会内集会が増えました。直接実態や要望を受けることができるのは、ありがたいことです。

 東京電力福島第1原発事故をめぐって最高裁判決を待つ四つのい訴訟の原告団・弁護団のみなさんを中心とした要請団が、国会へ来られました。高橋千鶴子衆院議員と要請を受けました。

 「裁判なんてしたくないけれど、なかったことにはできない」「被害にあった方がなぜこんなに苦労しなければならないのか」など、国と東京電力に対する怒りが寄せられました。最高裁判決にむけて、世論と運動を広げるとともに、国会でも連携して取り組んでいきたいと思います。

 選挙直後から道内をまわっている畠山和也さんと連携しながら、この間、紙智子参院議員と原油価格高騰問題で説明を受けたり、十勝管内でコロナ禍で需要が落ち込む生乳などの農業調査も行い、赤潮被害の調査も取り組んできました。暮らしと生業(なりわい)を直撃する問題が相次いで起きるもとで、来週は畠山さん、道議団のみなさんと一緒に政府交渉の予定です。

 十勝での街頭演説では、たくさんのかけ声が飛び、思わず感動して熱いものが込み上げてくるほど。みなさんに元気をいただきました。

 前に向かって進む力があちこちにあります。みなさんのご意見も聞き、知恵も出しあいながら、力をあわせて強く大きな党へ。頑張ります。 



2021年11月17日水曜日

支援金の一刻も早い支給と拡充を

 

岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


 総選挙後の特別国会が閉会しました。たった3日間で、質疑はありませんでした。12月6日からの臨時国会、会期は2週間程度といわれ、代表質問や補正予算案の審議以外に質疑の時間があるのか不透明です。思い返せば、通常国会閉会後、閉会中審査は何度か行われましたが、5ヶ月も委員会審議が行われていません。審議しなければならない問題は山積みです。

 先日、全商連のみなさんとコロナ禍で打撃を受けた中小業者を支える一時支援金、月次支援金をめぐり政府交渉しました。申請をしても「不備」の通知が繰り返され、なかには20回以上にものぼる「不備ループ」といわれる状況になっている方、膨大な資料を要求されるなど、支援金が支給されないもとで、営業の継続が厳しくなっています。これに対し、中小企業庁はこれまで行っていた個別対応を「差し控えたい」とするなど、対応が後退しています。支給されない、遅れるということがどれほど事業者を苦しめているか。

 政府は19日に経済対策を出すといいますが、報道内容をみると、多くの方が昨年度の持続化給付金の半額ということになりそうです。引き続き、一刻も早い支給と支援の拡充を求めます。

 11日にフラワーデモ北海道のみなさんが行った行動に紙智子さんとメッセージを送りました。性暴力のない、ジェンダー平等の社会実現のために力を尽くしたい。


2021年11月11日木曜日

立ち上がる沿岸漁業者

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


 総選挙でのみなさんのご奮闘に心から感謝いたします。北海道の比例議席奪還を果たせなかった悔しさをバネに、党内外の方々の意見を聞き、8ヶ月後の参議院選挙に向け頑張ります。

沿岸漁業者の取組を紹介します。2018年に東日本大震災からの復興、クロマグロ漁獲規制、漁業法改悪をきっかけに全国漁民連が立ち上がり、全国で約1万人を要する組織に発展しました。2年前の参議院選挙に続き、今回もネットワークを生かした奮闘が続きました。

 ある県漁連の会議に出席したSさんは、漁協系統が自民党候補者を推薦するというので、「この4年間、自民党は沿岸漁民にとって不利益となる漁業法の改悪を行った。そんな自民党を推薦しては浜の漁民に説明できない。何のために推薦するのか示さないと無条件で自民党を支援することになる。よって①新漁業法(改悪)を前漁業法に戻すこと、②放射能汚染水の放出を行わないこと、③沿岸魚業者に新資源管理(TAC)を押しつけないことの三点を明記すべきだ」と発言、追記を条件に了承を求めたところ理事全員が同意したそうです。この話が各地の漁民連の会員に伝わり反響が広がりました。

 北海道の会員は、日本共産党の漁業ビラを受け取り「こんなに詳細な沿岸漁民の政策を書いてくれた政党のチラシはない。漁民の会議があるので配布する」と言われました。沿岸漁業者の中での変化を感じます。切実な要求に根ざし政治を変える活動に取り組みます。


2021年11月10日水曜日

努力は必ず生かせる

 

紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 11月1日の朝方までもつれ込んだ総選挙の開票結果を受けて、午前8時すぎから札幌駅前で畠山和也比例候補とともに選挙結果報告の宣伝をしました。

 今度こそ畠山さんを国会へ送ろうと大奮闘していただいた支持者、後援会員、サポーター、党員の皆さんに心から感謝します。

 議席奪還をめざして北海道を駆け巡った畠山さん、この4年間で道内179の自治体の9割に足を運び、道内の声を聞きました。

 3年前の北海道地震の時には、キャラバン中に地震に遭遇するも、誰よりも早く被災3町に入り被害をお見舞いし、その後毎月被災地に通い、要望を聞いて苦難を打開するために努力してきました。この活動は党への信頼を確実に高めました。

 私も国会で連携して動きました。今年の9月に被災地では崩壊した山林の再生が進まない、国の動きが見えないとの実情をうかがい、10月のい国会で出した質問主意書を送りました。

 選挙最終盤、むかわ町の街頭宣伝には町議さんの働きかけで、役場の職員や町の有力者に参加していただきました。太平洋沿岸部で初めて発生した赤潮被害でも畠山さんも連携して動き、原因究明、対策を求める質問主意書を出しました。

 ある漁協では実情を聞きつつ、沿岸漁業こそ主人公との党の業漁政策ビラを渡すと、深くうなずき、「窓口に置いてもいいよ」と言われました。これまでの努力は、必ず今後に生かせると確信しています。

2021年11月2日火曜日

地に足つけて

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


残念ながら議席獲得はできませんでした。党員・後援会員のみなさんが大奮闘され、市民の風・北海道のみなさんの応援も、とても心強いものでした。今回の共通政策より前から「原発なくそう」「安保法制反対」と、いっしょに声をあげてきた積み重ねの大切さを実感しました。この道を揺るがないで進んでいけば、必ず政治は変えられます。

 急いでやらなければいけないことがあります。北海道の冬に欠かせない灯油の価格高騰への支援、道東・日高地方を中心に広がっている赤潮被害への対策、米価暴落だけでなくビートや乳製品でも不安が広がっていることなど、選挙期間中も切実な声が寄せられました。くりかえし、道民の苦難を軽減していかなければ。

 自民・麻生副総裁が「北海道のコメがおいしくなったのは温暖化のおかげ」と発言したことには怒りの声が広がりました。コツコツ続けた品種改良の努力をふみにじり、気候危機を容認するような政権でいいのか。早く新しい政治にしなければと、心から思いました。市民と野党が力をあわせることで、自民・公明を追いつめたことは間違いありません。この道を強めることや、選挙戦で訴えてきたことの実現に力を尽くします。

自転車を止めて演説を最後まで聞いてくれた青年が、まっすぐな目で「がんばってください」と声をかけてくれたことが忘れられません。地に足つけて、いっしょに進もう。あらためて心に誓ってがんばります。