紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」
収穫の秋ですが北海道でも異常な暑さが続いています。
JA北海道中央会をはじめ、農協や土地改良区などを訪ね北海道の作物の生育状況など実情をお聞きしました。
樽井功中央会会長は開口一番、「稲刈りが始まったが異常な暑さ続きで高温障害が出ている、どれくらいの規模になるのか気になるし、品質低下も心配だ」と話されました。あらためて気候変動の深刻さを感じました。
国は転作助成金(水田活用交付金)の見直しを進めています。転作率が高い北海道。水田を畑地に変えるなら補助すると言いますが、申請しても予算が付かない事態に陥っています。水を管理している土地改良区は畑地になれば、水を使う農家が減り、水利費などの維持管理費が入らなければ運営できないなど、心配が尽きません。世界的に食料危機が言われる昨今。食を支える農業にとって深刻な事態が進行しています。
国が東京電力福島原発の汚染水(アルプス処理水)を海洋放出し、中国が日本の水産物を全面禁輸したことで、深刻な打撃を受けている水産関係者からも話を聞きました。輸出したホタテが大量に戻り、これからホタテの水揚げが進むと冷凍倉庫が足りなくなります。「政府は勝手に放出を決めたのに対策が示されない」と不安と不満も出されました。
早速、国会に戻り経済産業省と水産庁にスピード感をもって具体策を示すよう求めました。喜べるはずの収穫の秋、立ちこめる暗雲を払いのけるために力を尽くしたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿