畠山 和也 元衆議院議員
「かけある記」
来月からのインボイス(適格請求書)実施を前に、反対の声が大きく広がっています。オンライン署名は五十万筆を超えて、国会周辺でも連続して集会が開かれました。
インボイスは、これまでの領収書代わりに発行されることになります。だから、インボイスを発行できなければ「お宅とは、もう取引や契約はしません」となりかねません。
しかし、インボイスを発行するには登録番号が必要になり、それは課税業者になるということです。いま、売上一千万円未満の事業者は消費税を免除されていますが、その分を納税しなければいけなくなります。取引できなくなるか、新たな課税が増えるか、まさに「悪魔の選択」そのものです。
フリーランスや一人親方、アニメーター・イラストレーター、個人タクシーなど、影響ははかりしれません。だから知れば知るほど反対の声が広がり、岸田首相も実施にあたっては閣僚級の会議を設置して進めるとしています。問題があると自覚しているのなら、導入は中止すればいいのではないのか。
小さい業者などは消費税を転嫁して値上げしてしまうと、安売り大手に競争で負けてしまいます。そこで身銭を切って価格を据え置きしてきましたが、この間の物価高などで、それも限界。インボイス導入が、とどめとなりかねないのです。
定食屋を営む両親のもとで育った私。中小零細業者や自営業者は、どれだけ消費税に苦しめられてきたか。今こそ減税、そしてインボイス中止を!
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