2017年11月30日木曜日

静かな議場に活気


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 特別国会での本格的な国会論戦が始まりました。通常国会
閉会から実に5カ月ぶりのことです。安倍晋三首相は所信
表明演説で森友・加計問題には一言も触れず、「丁寧」と
いう言葉とはほど遠いものでした。
 日本共産党は衆議院では志位和夫委員長、参議院では山下
芳生副委員長が代表質問に立ちました。参議院の本会議場
では、山下さんが質問を始めると、待ってましたとばかりに
野党席から「そうだ」の声。自民党席からは負けじとやじが
飛んで、それまで静かだった議場が急に活気づきました。
それだけ安倍政権の本質を突いた質問だったということだと思います。
 衆議院では沖縄の問題で、参議院では原発と福島の問題で政府の姿勢をただし
ました。福島の方がツイッターで「涙が出た」と書いてくれました。
 先月、福島地裁は生業(なりわい)訴訟で国と東京電力を断罪する判決を下し
ました。
 ところが安倍首相の所信からは、原発事故に対する国の責任が全く感じられま
せん。それどころか、東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働を認め、東海第2原発の
40年を超える運転を申請。一方で、避難指示区域外から県外の雇用促進住宅に
避難する世帯の追い出しを容認するなど、再稼働のために原発事故を終わった
ことにしようとする動きを加速させています。再稼働も福島切り捨ても許さない。
安倍政権の暴走を許さない。国会論戦で力を尽くします。
             (しんぶん赤旗  2017.11.26掲載)