紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」
晴れるにつれて放射冷却で冷え込みが厳しい釧根地域で標茶町の「酪農の未来を語り合う集い」に参加しました。マイペース酪農にとりくむ40代、50代の皆さんも参加され、酪農の状況とこれからへの思いを語ってくれました。
40~50頭の牛を飼って乳を搾り、土づくりを重視し牧草で育てる、マイペース酪農は牛にも人にも環境にも優しい牛の飼い方です。最近、「日韓国際環境賞」を受賞したことは喜びです。
それでも、現状は大変で、「規模拡大を要件とする国の酪農政策を変えてほしい」との意見や、離農と人口減少に危機感があって、地域の再生が可能となる政治をと訴えられました。国政の重要な課題です。
翌日の朝は、矢臼別演習場の中にある平和の家美術館にうかがい、先月80歳で永眠された彫刻家の二部黎(にべれい)さんの弔問をしました。この日もひっきりなしに実弾訓練の「ドーン! ドーン!」という砲弾の音が響いています。
ともに歩んだ妻の倉谷あみさんから、在りし日の姿をお聞きしました。「基地はいらない!」と、平和への祈りを作品に込められていたのだと思います。敷地内のいたるところにモニュメントがおかれています。ベトナム戦争で心を病み矢臼別で多くの人との交流を深めたアレン・ネルソンさんの人物像、「平和の馬に乗る人」の像もありました。矢臼別を平和な土地に、心から哀悼を捧げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿