2024年9月28日土曜日

つながりが未来切り開く

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

朝ドラ「虎に翼」が終わってしまい、すでに「トラつばロス」になっています。ドラマを見ながら、「今も変わっていないなあ」と共感したり、「たたかいでこうやって切り開いてきたのか」と驚くことがあったり、笑ったり、怒ったり、泣いたり、自分の問題として見てきたなと思います。これまでのたたかいが今へとつながり、今のたたかいは未来につながると、力をもらってきたようにも思います。皆さんと一緒に少しでも未来を切り開きたい。

この間、入党談会などで新しい仲間を迎えてきました。「私は右翼なんです。対話で解決するのは理想だけれど、他国から攻められないように防衛力を高める必要がある」という方。いろいろ話していると、一緒に参加した方が「入って」と申込書をすっと差し出すと、ペンを持って書いてくれビックリしました。

手紙で集いの案内をもらったという方は、仲間と歌ったり、本を読んだり、俳句を詠んだりしてきたと言い、原発事故や平和への思いを話してくれました。「議員さんにお世話になっているんです」とすぐに入党してくれた方もいました。

人とのつながりが党との出合いとなり、肩頼関係が入党に結びついていることに感動の連続です。タイミングも世代も思いもそれぞれですが、社会を少しでもよくしたいという思いは一緒。政治を変える総選挙にするためにみなさんと力を合わせたいし、さらに仲間を迎えられるように力を尽くしたいと思います。

2024年9月25日水曜日

小笠原貞子さんが質問で残した言葉

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


もしかしたら来月の今ごろは総選挙の最中かもしれないと、緊張感をもって道内をかけまわっています。再び国政の場で働くことができるよう、「比例は日本共産党」とお広げください。

「孫の学費に年金から月8万円を送り、本当に生活が苦しい」「子どもが非正規雇用で給料も安い。若い人を支える政治に」と、この間も切迫した話をうかがいました。自民党総裁候補による改憲の大合唱に、「次の世代が、本当に戦争に直面するんじゃないかと心配」という話も重い。

一方で、学校給食費無償化や選択的夫婦別姓の実現、健康保険証の廃止延期などを掲げた候補者も。もちろん期待はできませんが、国民の声と日本共産党の論戦に押されてきた反映でもあります。日本共産党の議席が増えれば、実現へとさらに一歩進みます。

大先輩である小笠原貞子参議院議員の、最後の国会質問を読む機会がありました。障害児の学ぶ権利の保障をと訴えてから二十年、最後の質問も障害者支援についてでした。共同作業所に対する国の補助が少ないことや、点字の母子手帳などを求める内容で、各地で聞いた声が伝わってくるのです。

「私は引退しますけれども、後にお残りになる方はしっかり受け継いで」と結んだ一文に、背筋が伸びました。こうして一歩一歩、切実な要求の実現にと日本共産党は力を尽くしてきたのでした。

自民党政治では展望は見えません。必ず議席を回復して、あたたかい政治へと切り替えたい。


2024年9月21日土曜日

地方切り捨てを終わりに

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


早期の解散・総選挙の可能性が高まり、緊張感をもって今度こそ比例議席回復へと道内を駆け回っています。党躍進へ「全国はひとつ」で、「比例は日本共産党」とお広げください。

先日は十勝管内・陸別町へ。ふるさと銀河線が2006年に廃止となった後も気動車やトロッコの乗車体験などが人気で、町づくりの拠点にもなっています。オーロラ観測もできる全国一寒い町として観光客が増えているもと、つくづく廃止していなければと悔やまれます。

高校がない陸別町にとって、鉄路は大事な交通手段でした。沿線住民が存続の署名を集めても、高橋はるみ知事(当時)が「ない袖は振れない」と姿勢を崩しませんでした。今も続く鉄道・バスの路線廃止で、どれだけ北海道の高校生や、通などで利用する高齢者や障害者が苦労を強いられているでしょう。

JR北海道が、通勤定期で平均225%、通学定期で平均105%など大幅な運賃値上げを国へ申請しています。地方に住んでいるのが悪いと言わんばかりの現状は、地方切り捨てという新自由主義政策の結果。

財界・大企業の利益が最優先の自民党政治をもとから変えなくては。

日本共産党の鉄道提言(2022年)に、ある有識者から先日、「法律を改正せずに実現できる案で、よくできている」との評価をいただきました。自民党政治を終わらせる力は草の根から、地方から、北海道から。全力でがんばります。

 


2024年9月18日水曜日

総選挙勝利に力を合わせよう

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


秋の気配を感じられる13日、札幌で少数民族サーミから学ぶ学習会に参加しました。サーミは、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの4カ国に居住する先住民族です。4地域代表で構成される評議会議長のアスラック・ホルンバルグさんが講演。地球温暖化などで在来種のサケの保護を理由にサケ漁が規制されたり、「脱化石燃料」のためと、巨大風力発電の建設で伝統的なトナカイの放牧が脅かされるなど、先住民族の直面している課題や、打開への模索など学びました。

 私からアイヌ語話者育成の問題意識から、サーミ語保存・継承について質問しました。

 14日は小樽の日本共産党後援会の「あおばまつり」に参加し交流しました。会場は旧日本郵船株式会社小樽支店(国指定重要文化財)の敷地にある運河公園。焼き鳥やおでん、焼きそばのお店、バザー、古本市など盛りだくさんです。青年のテントでは輪投げや民青への加盟コーナがありました。

 舞台では、第一部で主催者挨拶と丸山はるみ道議会議員の挨拶、私は記念講演を行いました。二部では、津軽三味線の演奏、おたる潮太鼓の演奏など、楽しく交流し、北海道の比例議席奪還・はたやまさんを再び国会へと誓い合いました。

 日曜日(15日)は山形県米沢市、白鷹町の2カ所で集いが行われ、コメ問題や農業、日本共産党について質問や意見を語り合い、仲間になって、東北の1議席必ず!総選挙勝利に力を合わせようと訴えました。


2024年9月11日水曜日

声にこたえ、総選挙勝利へ

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


東京電力が柏崎刈羽原発にある使用済み核燃料を保管するとしている青森県むつ市の中間貯蔵施設をめぐって、9月までに事業が開始されようとしています。7月に行われた政府交渉では、むつ市を含む周辺の自治体だけでなく、距離が近い函館市でも説明会を開催すべきだと求めました。当然のことです。

 この問題をめぐって先日、青森県内で活動するみなさんと原子力規制庁からのヒアリングを行いました。中間貯蔵というけれど最終処分地への搬出の見通しがないことや、使用済み核燃料を輸送、貯蔵する容器であるキャスク(使用済燃料の輸送や貯蔵に使われる専用容器)の製造業者がデータ改ざんなどの不正を行っており安全性があるとはいえないこと、「キャスクの耐用年数は60年というけれどその根拠はどうなっているのか」など、不安の声が次々出されました。しかし規制庁の回答はこれらの不安にこたえるものではありませんでした。

  現時点で判明している原発向け不正の多くは、フランス向けの製品で、伊方原発でも1件あり使用をやめています。フランスは調査を行っていますが、日本の対応はあまりに不十分です。キャスクの輸送承認は出ているからむつ市へ運ぶといい、そこで使用の安全性が確認できなければ戻すともいいます。この対応に疑問の声があがりました。

 これらの矛盾の大もとは再稼働ありきの姿勢です。原発ゼロの決断を。みなさんと声をあげ、引き続き国会で追及していきます。

2024年9月7日土曜日

TPP 新たな闘いへ

 


 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

TPPプラスを許さない!全国共同行動」実行委員会主催で、都内でシンポと懇親会が行われました。

TPP」が政治の主舞台に登場したのは2010年秋。「TPPって何?」から、内容や狙いを知る勉強会や反対運動に取り組んできました。歯止めなき自由化路線がどれだけ農業・食料に打撃となるか、医療、や保険、知的財産権やISDS条項など各国の主権にかかわる問題など、学び行動する「STOPTPP

市民アクション」が12年に始まりました。16年には「TPPを批准させない全国共同行動」に発展し27

0団体の賛同で広がりました。TPP、日欧EPA、日米貿易協定などに対峙(たいじ)し10年間たたかってきました。

懇親会では参加者がフリートーク。「幼い子どもを連れて参加し、食の安全が危機にさらされていると知って行動の大切さを痛感した」「金、金、金の職場で働き、自分が壊れると感じていたが、運動に参加し純粋な動機で真剣に取り組む人たちと行動し救われた」「官邸前行動に参加し、具体的でわかりやすい訴えを参考に、自分も大学のゼミで話し方を工夫し学生たちに講義したら、人気ナンバーワンになった(笑い)」など、たたかいを通じて感じたこと、得られたことなどの語りに感銘。12年に安倍政権に復帰をしてからの私のTPP質問は6年間で113回。協定は締結されたけれど、課題は山積み。これまでのたたかいの財産をもとに、新たなたたかいを起こしていきたい。


2024年9月4日水曜日

地に足つけた母親運動の歴史

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


札幌市で開かれた北海道母親大会に、来賓としてあいさつの機会をいただきました。第1回全国母親大会から来年で70年となる、粘り強く積み上げてきた活動がDVDとして冒頭に上映されました。

 その一コマに、母親運動をけん引してきた多嶋光子さんと、参議院議員を務めた小笠原貞子さんのツーショットがありました。会場からは歓声もあがりました。ちょうど多嶋さんの講演記録を読んでいたので、私もあいさつに触れました。

 実は多嶋さんは当初、小笠原さんみたいに「アカ」くならないぞ、洗脳されないぞ、と思っていたとのこと。しかし世界母親大会に向けて、厳しい家計から1円・2円をカンパとして絞り出し、札幌では狸小路で雨の日も風の日も募金を訴え、当時のお金で百四十万円をつくって派遣することができた、このような体験をともにして信頼を深めたようなのです。

 「自分の目で見て、踏みしめて、つかんできたものだから、私は揺るがない」と、語っていた多嶋さん。北海道の母親運動は、こうして地に足をつけて広げてきた歴史なのだと胸に迫ってきました。心からの敬意を表して、あいさつで紹介した次第です。

 来年度予算の軍事費は8兆5000億円超と、文教予算の約二倍に膨れあがりました。家父長制に固執する自民党政治が、ケア労働や女性への蔑視をも広げ、軍事国家づくりを進めています。これまでのたたかいを継いで、くらしや教育を大事にする国にしようと訴えていきたい。