岩渕 友 参議院議員
「国会かけある記」
東京電力が柏崎刈羽原発にある使用済み核燃料を保管するとしている青森県むつ市の中間貯蔵施設をめぐって、9月までに事業が開始されようとしています。7月に行われた政府交渉では、むつ市を含む周辺の自治体だけでなく、距離が近い函館市でも説明会を開催すべきだと求めました。当然のことです。
この問題をめぐって先日、青森県内で活動するみなさんと原子力規制庁からのヒアリングを行いました。中間貯蔵というけれど最終処分地への搬出の見通しがないことや、使用済み核燃料を輸送、貯蔵する容器であるキャスク(使用済燃料の輸送や貯蔵に使われる専用容器)の製造業者がデータ改ざんなどの不正を行っており安全性があるとはいえないこと、「キャスクの耐用年数は60年というけれどその根拠はどうなっているのか」など、不安の声が次々出されました。しかし規制庁の回答はこれらの不安にこたえるものではありませんでした。
現時点で判明している原発向け不正の多くは、フランス向けの製品で、伊方原発でも1件あり使用をやめています。フランスは調査を行っていますが、日本の対応はあまりに不十分です。キャスクの輸送承認は出ているからむつ市へ運ぶといい、そこで使用の安全性が確認できなければ戻すともいいます。この対応に疑問の声があがりました。
これらの矛盾の大もとは再稼働ありきの姿勢です。原発ゼロの決断を。みなさんと声をあげ、引き続き国会で追及していきます。
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