2014年7月29日火曜日

ぱさぱさの心で政治はできない


 
                                                                                                 
    はたやま和也 日本共産党北海道委員会書記長  
      「かけある記」


    心が躍るこの季節。各地をまわると、夏祭りの準備を
している町内会館や保育園から歓声や笑い声が聞こえ
ます。
  矢臼別では、うたごえが響き、太鼓に合わせて踊る、
記念すべき五十回目の平和盆踊りを準備中。
参加者の平和の思いが、真っ暗な夜空へ矢のように突き
刺さる一夜が楽しみです。
  一方で、平和はもとより文化・芸能に対する国の態度は冷たい。
この分野にかかわる方の集まりでは「助成が少ない」との話を聞き
ました。
 この十年ほどで国の文化予算が半減し、消費税増税や会館の使用料値上げなども負担に
なっています。「黙っていたら文化はなくなる」との発言もありました。
何より子どもたちには絵本や文学、美術・音楽などに触れて豊かな人生を送って
ほしい。
カジノ誘致より、文化予算にこそお金をまわすべきではないでしょうか。
 「日本を、取り戻す」と勇ましい首相の頭では、復古的な社会を描いていても、
文化・芸能発展など考えにないのかもしれません。
 マンガ好きでアニメ輸出も熱心な副総理は、その制作現場が年収百万円台の若者
たちで支えられていることを知っているのでしょうか。
何ごとも金もうけ優先で心がぱさぱさに渇いた政治家には、文化の花ひらく国づくりは
できないと思います。
 かくいう私も仕事上、パソコンに向かう日が多いような。お盆には本をじっくりと
読み、子どもたちとも心が潤うようなことができればいいなと思っています。
                    

2014年7月28日月曜日

反対していた父が私を応援 涙あふれ胸がいっぱいに





    紙参議院議員 -松江市でー



 紙智子参院議員は6日、島根県松江市の演説会で自身の体験を
語り入党を訴えました。
 北海道の実家は農家で自民党支持者でした。
親からは、「共産党になんかなるなよ」と言われてました。
 紙さんが入党したのは20歳の時。
「戦争反対で頑張った唯一の党なんだ」と感動しました。
当時、父親とは「ダメだ」「なんでダメなの」「ダメだからダメ」という
やりとりを何度もしました。
ある日、父親が、”共産党の言ってることは間違っているとは思わない。
しかし、世の中はそんなに思い通りにはならない。
つらい思いをさせたくない”と話しました。
「親心だったんですね」と紙さん。
 31歳で参議院比例候補として初立候補。
最終盤、実家の前での演説で、父親が応援弁士をすることになり驚きました。
父親は訴えました。
「自分も戦争体験者だ。今再びきな臭いにおいが立ち込めている時、共産党の人は
私利私欲なく世の中をよくしようと、夜になく昼になく駆けずり回っている」。
隣で聞いていた紙さんは「胸がいっぱいになって、涙で目の前が見えなくなってしまい
ました」
 国会議員になり、どうしても忘れられないのは東日本大震災で自ら被災しながら地域
の人たちと力をあわせて救援活動に頑張る党員、地方議員の人びとです。
「こういう政党が伸びなければ世の中はよくならない。今がその時です」
 20代の女性など3人が入党しました。
                                                      (しんぶん赤旗 2014.7.24掲載)

国民の願いを胸に



     「シジミ漁復活へ意欲」
               参院議員 紙智子


  日本最北端の稚内から南へ70~80㌔、日本海にそそぐ天塩
(てしお) 川の河口の町、天塩町はシジミの町として知られています。
シジミ漁獲量の中心地、パンケ沼をたずねました。
 国立公園に指定され、ラムサール条約登録湿地のサロベツ
湿原にあるので、勝手に手を入れることはできません。
6月に、沼底に砂をまいてシジミの生息を図る覆砂事業で
相談を受けました。
訪ねると、漁獲量は1985年の552㌧が、90年には426㌧に、今は
年間4~5㌧の漁獲へと激減しているといいます。
 長年、シジミ漁にとり組んでいる、北るもい漁協の方は、以前は沼に
流れ込んでいた海水が、今は入らなくなって、塩分濃度が下がったためだといいます。
沼の入り口に堆積した土砂によって海水がほとんど入らない。
盛り上がった川底の土砂をなだらかにして海水が流れ込むようにしてほしいと言われました。
シジミの成長と繁殖には一定の塩分が欠かせません。
淡水と海水が入り混じる汽水域に生息しています。
 6月には茨城県に内水面漁業の質問準備で、今月には全国遊説で島根県に行き
ました。
茨城県の那珂川、涸沼(ひぬま)でも、島根県の宍道湖でもシジミ漁が盛んです。
戦後直後はアユとならんで、漁業者の生活を支えました。
いまは開発などで生息環境が悪化し、全国各地で産地が減少しています。
 体に良くおいしいシジミを食べながら、食欲だけでなく、生業(なりわい)として
復活させたいと、意欲がわきます。
                                                                   (しんぶん赤旗 2014,7,25掲載)

2014年7月22日火曜日

原発再稼働の動きの裏で





  森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室長 
          「かけある記」



 道北の幌延町には「核のゴミ」の地層処分技術を「研究」する深地層研究センターがあります。道と幌延町、同センターを運営する日本原子力研究開発機構とが結んだ「三者協定」では、放射性廃棄物を持ち込まないことや研究終了後に坑道を埋め戻すことなどを確認。2001年から開始された研究期間は「20年程度」とされ、あと7年です。
 ところが、4月下旬、同機構の野村茂雄理事が幌延町議との懇談会で
「20年の制限をはずしたい」「埋めるともったいない」と発言。見過ごせないと思いました。
 紙智子、大門実紀史両参院議員、真下紀子道議と17日、同センターを訪れ、地下350㍍まで掘られた坑道も視察しました。
 私が坑道に入るのは昨年、地下水の大量出水とメタンガス濃度上昇の事故直後以来2度目。
今回この現場も視察しましたが、一部がビニールシートに覆われ、頭上からポタポタと水滴が落ちてきました。
 清水和彦所長は「処分場にはならない」「三者協定は守る」と強調する一方、「いつまで(研究を)やるかは判断できない」と述べ、さらに500㍍まで掘り研究する計画を明言。前出の野村理事も4月、「長く研究所として位置付けてほしい」と発言しています。
 最終処分場をめぐっては、自民党調査会の議論で道東の「根釧海岸地域」が候補地に挙げられていますが、安全性が保障されない地層処分はすべきでない。ましてや、「核のゴミ」を増やす原発再稼働は論外です。

2014年7月14日月曜日

戦争する国づくりを許さないたたかいを





   紙智子参院議員  「国会かけある記」


 
  安倍内閣の集団的自衛権行使容認の閣議決定とあいまって、さまざまな動きが目立っています。
 防衛省・自衛隊が、住民基本台帳を使って、18歳を対象に自衛官募集案内を送りつけていたり、旭川市と周辺町村の公立・私立高校の社会科教師でつくる、上川管内高等学校社会科教育研究会の主催で、「自衛隊の国際貢献」をテーマにした講演や装備品展示見学など、教師を対象にした研究会が計画されていました。
 しかし、管内の各高校の社会科教師や父母から、研究会事務局に対し「研究会というよりも体験入学ではないか」「平和的で民主的な人格形成にとってふさわしいのか」など疑問や開催中止を求める声が相次ぎ、中止に追い込まれました。
 また、北海道矢臼別演習場で、7月1日から15日まで、自衛隊の戦闘機や大型ヘリコプターを含む総数28機を使用した飛行訓練が、早朝5時から深夜24時まで行うことがわかり、「酪農地帯で牛への影響や、農家の安眠妨害となる」と訴えがあり、私も防衛省に、飛行訓練中止を求めました。
 さらにオスプレイが「札幌航空ページェント」で、初めて北海道に飛来、展示されることがあきらかになり、党道委員会が直ちに中止を求め、北海道、札幌市、道航空協会に要請をしました。国会でもオスプレイの訓練撤回を求める申し入れを行いました。
 戦争する国づくりをすすめる安倍内閣の一連の動きに対し、そのつど機敏に対応することが、重要になっています。
 



2014年7月12日土曜日

国民の願いを胸に


 「人のカネまきあげ、経済対策?」
              参院議員  大門実紀史

  北海道、東北の各地でカジノ(賭博場)構想が浮上しています。
賭博は犯罪を誘発するという理由により刑法で禁じられてい
ますが、安倍内閣は全国に賭博場をつくることを「成長
戦略」の一環に組み込みました。
  この内閣は経済政策においても軌道を逸しています。
 先月ある会合の席で、カジノ推進派である自民党A議員、
維新の会B議員と議論になりました。


  A議員「カジノは経済効果がある」
  私 「人のカネまきあげて、どこが経済対策か」
 B議員「雇用は増える」
  私 「雇われた人の何倍もの人の人生が破壊される」
 B議員「ギャンブル依存症対策はカジノの収益金を使って行うことになっている」
  私 「依存症をつくっておいて、その対策をやりますなど、マッチポンプだ」
 困った顔のB議員。そこでA議員が本音をぽろり
 「とにかく地元の建設業界や観光業界が熱望してるんだよ」
 中央段階では大手ゲーム機器メーカー、商社、ゼネコンなどがうごめき、地方では建設、観光業界が期待の声をあげる。彼らにとって賭博場の建設は、何の大義名分もない、ただのもうけ話です。 カジノ推進派議員も関連業界、企業の支援をうけて動いているだけ。お金をもらって刑法違反の賭博場解禁に手を貸すなど、国会議員としての節度もモラルもありません。
 民間企業の関係者も、家族もいれば子どももいるでしょう。お天道様に恥ずかしくない堅気の商売に精をだしてほしいものです。
                         (しんぶん赤旗 2014.7.11掲載)




厚生労働省―紙議員の要求を実現

                  
                                         「野生鳥獣肉」衛生管理指針策定へ
          

    シカやイノシシなど野生鳥獣肉(ジビエ)による感染や
  食中毒防止に 向けて、厚生労働省は10日、衛生管理に
  関する国の指針を策定する ため、「野生鳥獣肉の衛生
  管理に関する検討会」を開きました。
 秋までに取りまとめる考えです。
  E型肝炎ウィルスや細菌などによる食中毒対策については、
  野生鳥獣 の利用活用が盛んな自治体でガイドラインが
  作成されていますが 国として統一的な指針を 示すこと
  としま した。


   紙智子議員が3月17日の参院農林水産委員会で、シカ肉を例に有効活用のために国として衛生管理基準を設け、加工・流通対策の強化をはかるよう要求しました。
 厚生労働省が「ガイドライン作成など安全性を確保する対策を進めたい」と答弁し、環境委員会でも付帯決議が行われました。
 検討会は、食品衛生の専門家や消費者団体、野生鳥獣関連団体で構成され、厚生労働省の実態調査結果をもとに議論し、食肉処理時や衛生検査の仕組みなどを整理します。
 初会合では、生食の厳禁を徹底するとともに、地域特産としての有効活用と衛生管理の向上を図る考えが出されました。
                         







                             

2014年7月9日水曜日

 豆腐の値段がわかる政治家




   大門実紀史参院議員 「国会かけある記」




   先月末、苫小牧市長選挙の応援に行ったとき、駅前の商業ビル「egao(エガオ)」に立ち寄りました。今までエガオは地元のお店がテナントに入り、駅前の活気を担っていました。         
  しかしエガオを経営するサンプラザは、苫小牧市郊外へのイオンの出店などにより経営が悪化し、4月はじめに自己破産を申請しました。サンプラザはテナントの各店舗に対し一方的にエガオの閉鎖を通知。  テナント側は反発し自主営業を表明しましたが、先のめどはたっていません。
  今から十年程前、イオン出店反対の運動に地元商店の方々と一緒に取りくみましたが、私たちが懸念したとおり中心商店街はさびれ、駅前のメインだったビルまで破産してしまいました。にもかかわらず現職市長は相変わらず大手企業の支援しか眼中にありません。
  エガオで営業を続けるあるお店の女性は「いまの市長さんはダメ。工藤良一さん(日本共産党推薦・市長候補)でないと。工藤さんはお豆腐の値段がわかる人だから」といいました。
 『お豆腐の値段がわかる政治家』―いい表現だと思い、そのあとの応援演説で使わせてもらいました。
 ちなみに私も生活物価がわかる政治家です。なぜなら、どんなに遅くとも、近くの24時間スーパーであれ買ってきて、これ買ってきてと、しょっちゅう妻に指示されているからです。
 庶民の代表、工藤さん大奮闘。結果は残念でしたが、今後のまちづくりにつながる重要なたたかいでした。

2014年7月2日水曜日

  戦争につながることだけは





はたやま和也日本共産党北海道委員会書記長

     「かけある記」



 この原稿を書いている時点で、集団的自衛権の行使容認は、世論の反対を前に閣議決定はされていません。
宣伝をするとビラを受け取る青年や若い女性の姿が見えました。やれることをやりぬきたい。
 安倍政権も自・公両党もひどすぎないでしょうか。環境大臣からは暴言がありました。公明党の「平和の党」の肩書は、どこに行ったのでしょう。
北海道でも地方議会から反対の意見書が上がっていますが、自民党幹部は「日本人なら勉強しろ」と恫喝(どうかつ)まがいの発言まで。あなたこそ与党の幹部なら、意見書の重みを勉強してほしい。
 先日、知人から「日本人はおとなしすぎるんだ」と言われました。
おとなしい、というより不満をぶつける先がないのではないか
これまで何度も政治に裏切られて「仕方ない」と思わされてきたのではないか。
だから日本共産党が元気にがんばるんだよ、と彼に答えました。
彼は「そうだよな、共産党しかないんだよな」とおとなしくなってしまいました。
 今月十五日、日本共産党は創立九十二周年を迎えます。
 北海道では六十九年前、室蘭市や釧路市・根室市を中心に前日から大空襲を受けた日でもあります。「どんな小さなことでも戦争につながることはやめさせなくちゃいけないよ」とは空襲を受けた女性の言葉。
私が初めて立候補した時に、応援してくださったアイヌの方です。
暑い夏を前に、みんなで心を熱くしてがんばりましょう。