はたやま和也 日本共産党北海道委員会書記長
「かけある記」
心が躍るこの季節。各地をまわると、夏祭りの準備を
している町内会館や保育園から歓声や笑い声が聞こえ
ます。
矢臼別では、うたごえが響き、太鼓に合わせて踊る、
記念すべき五十回目の平和盆踊りを準備中。
参加者の平和の思いが、真っ暗な夜空へ矢のように突き
刺さる一夜が楽しみです。
一方で、平和はもとより文化・芸能に対する国の態度は冷たい。
この分野にかかわる方の集まりでは「助成が少ない」との話を聞き
ました。
この十年ほどで国の文化予算が半減し、消費税増税や会館の使用料値上げなども負担に
なっています。「黙っていたら文化はなくなる」との発言もありました。
何より子どもたちには絵本や文学、美術・音楽などに触れて豊かな人生を送って
ほしい。
カジノ誘致より、文化予算にこそお金をまわすべきではないでしょうか。
「日本を、取り戻す」と勇ましい首相の頭では、復古的な社会を描いていても、
文化・芸能発展など考えにないのかもしれません。
マンガ好きでアニメ輸出も熱心な副総理は、その制作現場が年収百万円台の若者
たちで支えられていることを知っているのでしょうか。
何ごとも金もうけ優先で心がぱさぱさに渇いた政治家には、文化の花ひらく国づくりは
できないと思います。
かくいう私も仕事上、パソコンに向かう日が多いような。お盆には本をじっくりと
読み、子どもたちとも心が潤うようなことができればいいなと思っています。