2014年7月22日火曜日

原発再稼働の動きの裏で





  森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室長 
          「かけある記」



 道北の幌延町には「核のゴミ」の地層処分技術を「研究」する深地層研究センターがあります。道と幌延町、同センターを運営する日本原子力研究開発機構とが結んだ「三者協定」では、放射性廃棄物を持ち込まないことや研究終了後に坑道を埋め戻すことなどを確認。2001年から開始された研究期間は「20年程度」とされ、あと7年です。
 ところが、4月下旬、同機構の野村茂雄理事が幌延町議との懇談会で
「20年の制限をはずしたい」「埋めるともったいない」と発言。見過ごせないと思いました。
 紙智子、大門実紀史両参院議員、真下紀子道議と17日、同センターを訪れ、地下350㍍まで掘られた坑道も視察しました。
 私が坑道に入るのは昨年、地下水の大量出水とメタンガス濃度上昇の事故直後以来2度目。
今回この現場も視察しましたが、一部がビニールシートに覆われ、頭上からポタポタと水滴が落ちてきました。
 清水和彦所長は「処分場にはならない」「三者協定は守る」と強調する一方、「いつまで(研究を)やるかは判断できない」と述べ、さらに500㍍まで掘り研究する計画を明言。前出の野村理事も4月、「長く研究所として位置付けてほしい」と発言しています。
 最終処分場をめぐっては、自民党調査会の議論で道東の「根釧海岸地域」が候補地に挙げられていますが、安全性が保障されない地層処分はすべきでない。ましてや、「核のゴミ」を増やす原発再稼働は論外です。