医療現場 これ以上くるしめるな
「国民の願いを胸に」
「赤旗」本紙の第4火曜日に掲載されていた「天売診療所便り」が、先月で連載を終えました。離島の医療だけでなく島民一人ひとりの人生に寄り添った、ぬくもりある文章を私も楽しみに読んでいました。
その一方で、地域医療がピンチになっています。北海道留萌市では、管内唯一の精神科病床を持つ病院が運営を停止し、職員60人ほどが解雇され、患者300人も新たな通院先を探さざるを得なくなりました。新たなクリニックが開業されるとのことですが「ある日突然、病院がなくなります」(日本病院会)という警告は現実になっています。
山形県鶴岡市で、現状を聞く機会がありました。医師・看護師確保が切実な課題で、派遣業者を通じても集まらない切迫さ。昨年の報酬改定時から、光熱費はじめ物価高騰が進み、経営も逼迫(ひっぱく)。この状態を国が放置するのかと、本当に腹立たしい。
政府は、病床を減らした病院へ給付金を出すとしていましたが、経営難を背景に病院からの申請が殺到し、補正予算での枠が足りなくなってしまうほど。医療体制の縮小を求めるのでなく、初めから経営難を支える直接支援とすれば良かったのではないのか。コロナ禍も歯をくいしばって乗り切った医療現場を苦しめることは、やめてほしい。
社会保障は「財源がない」と切り捨てながら、軍事費や大企業には大盤振る舞い。自民党政治を大本から変えたいと、心から思うのです。
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