2024年11月20日水曜日

政治を前に進めるために

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


総選挙後初となる特別国会が終わりました。自民・公明の与党が過半数割れとなったことによる変化がさっそく表れています。衆議院では首相を選ぶ首班指名選挙で30年ぶりの決戦投票となりました。野党が7つの常任委員会で委員長を占め、予算委員長や、総裁選挙でも総選挙でも大きな争点となった選択的夫婦別姓について議論することになる法務委員長を立憲民主党が担うことになりました。

 日本共産党は、学生のみなさんの運動が広がる学費値上げストップを求め、新たに議員となった堀川朗子さんがさっそく質問主意書を提出し、各党に力を合わせようと呼びかける準備を始めています。自民党以外は一致し、要求を実現する可能性が開けています。

 しかし、自動的には実現しません。国民のみなさんと力を合わせて世論と運動を広げること、国会論戦が大事です。

 参議院も自民党議員が「野党と丁寧に話し合いをしないと」と話しかけてくるなど、変化を感じます。来年は都議選と参議院選挙です。今度こそ勝利できるように力をつけていきたい。

 本格的な論戦の場となる臨時国会をめぐって、早期の開催をあらゆる機会をとらえて求めてきました。28日召集という報道もありますが、徹底的な論戦と裏金事件の真相究明と改定政治資金規正法改正など、やることは山積みです。やりがいある国会。政治を前に進めるために奮闘します。


2024年11月13日水曜日

国民要求の実現へ

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


いま11日の朝。これから特別国会が始まります。政府が外交日程を優先したため、会期は4日間だけです。

 自公政権は総選挙で、裏金問題や統一協会との癒着、経済無策に国民の厳しい審判を受けましたが、継続する見込みです。6月に通常国会が閉会された後、自民党の総裁選挙や立憲民主党の代表選挙が続きました。石破茂新政権が10月すぐに衆議院を解散し総選挙になったため、国民の暮らしにかかわる課題が横に置かれ、まったく審議されないまま半年が過ぎました。

 日本共産党は総選挙で下された国民の民意に基づき、きちんと会期を確保し十分な審議をするように求め、選挙で国民に訴えてきた公約を実現するため、取り組みを始めています。

 さっそく、新しく衆議院議員になった田村智子委員長、辰巳孝太郎さん、堀川朗子(あきこ)さん、大門実紀史参議院議員とともに選択的夫婦別姓の制度導入へ向け、党議員団の勉強会を行いました。

 国連の女性差別撤廃委員会が開かれたジュネーブで選択的夫婦別姓についてロビー活動をしてきた「一般社団法人の「あすには」の井田奈穂代表理事を講師に招き、日本政府への4回目の勧告が出された背景や、実現するために必要な取り組みについて学びました。

 8日には、日々谷野外音楽堂で全日本年金者組合、全労連などが物価高騰と生活苦に「もう黙っていられない」と集会とパレードを行いました。農業・漁業の課題は山積しています。国民要求を1つ1つ前進させ、実らせていくために力を尽くします。


2024年11月6日水曜日

国民の力で確実に前に

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


選挙でのご支援に心から感謝いたします。奮闘のはたやま和也さん、小選挙区候補のみなさん、ともに活動した党員、後援会員、サポーターのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。力を蓄え、みなさんの声に学び、今度こそ勝利をつかみたいと思います。

 選挙全体としては、自民・公明が過半数割れの厳しい審判が下りました。自公を追い詰めたのはしんぶん赤旗のスクープと、国民のみなさんの怒り、政治を変えたいという思いです。選挙中に赤旗が、自民党が非公認候補にも政党助成金2000万円を渡していたことを暴いたことは流れを変えました。ところが、選挙最終日、福島で青年後援会のみなさんとシール投票をして驚いたのは、ほぼ全員が裏金事件を知っていて怒っているけれど、裏金事件を暴いたのがしんぶん赤旗だと知っている人は一人もいませんでした。赤旗も知らない、日本共産党のこともよく知らなかったんじゃないかなとも思います。選挙後、1300人を超える方々からしんぶん赤旗の申し込みが寄せられています。赤旗と党の魅力をもっと多くの方に伝えるチャンスです。

 新しい国会では、企業・団体献金の禁止、選択的夫婦別姓など実現したいことが山盛りです。また、改憲勢力が3分の2に届かなかったことで簡単に改憲発議ができない状況になりました。政治は国民の力で確実に前に進んでいる。私も大いに奮闘したいと思います。


2024年10月30日水曜日

こういう時こそ地に足つけて

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


全道の党員や後援会員・サポーターのみなさんから力強いご支援をいただきながら、比例議席の奪還はかないませんでした。この紙上で感謝を述べることは公職選挙法の関係からできませんので、各地をまわってお話できればと思います。

 何より「政治を変えたい」という国民の声が、自民党への厳しい審判となってあらわれました。裏金事件に続き、非公認とした候補の政党支部へ2000万円を支出していたことへの怒りは、日に日に広がっていきました。ここまで自民党を追い込んだのは、間違いなく「しんぶん赤旗」の力です。

 学費を払えずに退学せざるを得なかった大学生、年金が減らされて生活苦を訴えた高齢者、医者も看護師も介護職員もバス運転手も足りないという地域の声――選挙期間に、何度も切実な声を聞きました。「頼みますよ」との期待に応えたかった。

 国民の批判や強い願いの前に、自民党は押されっぱなしでした。石破首相も自民党総裁選で、選択的夫婦別姓や現行保険証の存続などを掲げざるを得ませんでした。日本被団協がノーベル平和賞を受賞し、核兵器廃絶への願いもさらに強まりました。世論を広げて新しい国会で実現へ、私も北海道でがんばります。

 新しい国会議員は本当に国民の願いに応えられるのか、さらに厳しい目が向けられます。来夏の参院選まで1年もありません。こういう時こそ地に足つけて、日本共産党の政策や値打ちをこつこつと広げていく活動に力を尽くします。


2024年10月23日水曜日

みなさんと力を合わせて

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


10月半ばに十勝にうかがったときはジャケットでも大丈夫でしたが、道内に雪が降ったというニュースをみると、あっという間に冬が近づいているのだと感じます。東京では10月に30度超え。地球の気温上昇は、災害の原因となり、農業や漁業にも大きな打撃となっています。気候危機の対策は待ったなしです。

 エネルギー基本計画の改定が進められていますが、政府は気候危機、電気の安定供給を口実に、原発推進、新増設まで言い出しています。それを強く要望し、石炭火力にもしがみついているのが財界であり、大手電力会社です。一番の気候危機対策は省エネを思い切って広げ、地域と共生する再生可能エネルギーを増やすことです。泊原発は廃炉にという声を大きく広げたいと思います。

 街頭から訴えていると、足を止めてじっと話を聞いてくれる方がどこでもいます。お話をきくと、自分の願いを誰に託したらいいのか模索していると感じます。くらしでも外交でも、思いは同じだけれど本当に実現できるのか。実現できると伝えること、多くの方と出会うことって大切だなあと思います。

 シール投票をしていると、「賃金を上げる、労働時間を短くする」という項目に貼る学生さんが多い。ヨーロッパでは午後4時には仕事が終わる国もあると紹介すると、みんな驚きます。賃上げと一体に、労働時間を短くして自由な時間を増やす。あらゆる世代の願いです。その実現のためにみなさんと力を合わせたい。


2024年10月16日水曜日

自民党政治をチェンジ!

  

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


総選挙が始まりました。国会が開会してから解散まで戦後、最短です。

 自民党の組織的な犯罪である裏金問題でも統一協会との癒着でも逃げの一手の自民党。それだけではありません。物価高騰対策や労働者の賃上げも無為無策の自民党。

 そんなときに、日本被爆者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞のニュースが飛び込んできました。心からおめでとうと言いたい。

 思い出すのが1980年代、核兵器廃絶運動が広がったときに、核抑止を正当化する動きが強い中で、核兵器即時廃止を訴えたのが被爆者の皆さんでした。

 あれから30数年すぎて、世界は核兵器禁止条約を求める流れに大きく変わりました。なぜ、被爆国の日本政府は変わらないのか。

 今年7月に北海道ノーモア・ヒバクシャ会館に行きました。全国初の民間の原爆資料館です。被爆者の皆さんから話を聞きました。「原爆の恐ろしさを知っている日本こそ、核兵器禁止条約に批准すべきです」と語られました。

 受賞を受けて、日本共産党の田村智子委員長はテレビの党首討論で「唯一の戦争被爆国、核を違法な存在として核兵器禁止条約に参加すべきだ」と訴えました。石破茂自民党総裁(首相)は「日本の周りは核保有国だらけ。米国の核抑止が効いている」と文字通り「核抑止論」の立場を鮮明にしました。

 日本政府が非核の日本に踏み出せば、世界は大きく変わります。戦争国家づくりストップ!自民党政治チェンジ!


2024年10月13日日曜日

宝の議席 獲得必ず

 


 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

9日、石破政権は来議院を解散しました。15日公示、27日投開票となります。裏金問題でも統一協会との癒着でもまったく真相の解明もなし。石破茂総理は、国民に判断材料を提供すると言いながら、手のひらを返してたった9日間で解散です。「党利党略、裏金かくし解散」です。お金で政治をゆがめて何の反省もない自公政権に対して、日本共産党の勝利で厳しい審判を下しましょう。

9日の国会議員団総会では、田村智子委員長から「新しい希望の政治を開く確かな道を訴え、躍進を勝ちとろう」と力強い訴えがありました。今回で退任する笠井亮、穀田恵二両議員があいさつ。笠井さんは「被爆2世として一貫して核兵器廃絶に取り組み、核兵器禁止条約の誕生に立ち会えた。共産党ならではの活動ができた」、穀田さんは「志位議長とともに93年に当選し政治改革に取り組み、阪神・淡路大震災では現場に駆けつけ、初めて個人補償を提起し今日の被災者生活再建支援法に実った」と語り、それぞれ「国民の苦難あるところ日本共産党あり」の原点に立って、豊かに発展させてきたと実感しました。唯一の小選挙区で議席を獲得してきた沖縄1区の赤嶺政賢さんが、「オール沖縄」候補者の一人として、困難を乗り越えて必ず勝ち抜いて戻ってくると決意を表明しました。

日本共産党の候補者は希望の光となる宝の議席です。比例代表を軸に、かけがえのない議席獲得へ私も全力を尽くす決意です。


2024年10月9日水曜日

必ず国会へ

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


自公政権に、もう任せるわけにはいかない。道内をまわって、痛感する日々でした。

 「米が買えないので、子どもの弁当にイモを入れました」。まるで戦時中です。

 「孫の学費・生活費に、年金から月八万円を出している」。学生も親も高齢者も、これほど苦しまないと学べない日本でいいのか。

 「夫が帰宅して食事・仮眠したら、また職場へ行き帰宅は深夜」「正社員なのに、妊娠したら『休みが必要でしょう』とパートにされた」。こんな働かされ方や、女性というだけで受ける差別が広く残されています。

 訪問介護の事業者がゼロの市町村は12、1つしかない市町村は70。鉄路もバス路線も廃止のうえ、JR運賃は大幅値上げ。石破首相は所信表明で「若者・女性に選ばれる地方を」と述べましたが、地域切り捨てを進めてきたのは自民党政治だったのではないか。

 「戦争する国づくり」も進められるなか、立憲民主党が安保法制=戦争法の存続に道をひらく態度で、大軍拡を食い止める力になれるのでしょうか。日本共産党の議席があってこそ、市民と野党の共闘でも新しい発展の流れがひらかれます。

 日本共産党の議席は、これだけの願いが詰まった議席です。だから国会で揺らぐことなく、一歩も引かない質問ができます。カネと利権の力で動く政治を変えるには、国民の声で動く日本共産党が躍進してこそと、堂々と訴えていきたい。

 いよいよ総選挙。「比例は日本共産党」を広げに広げ、必ず国会へ戻ります。


2024年10月2日水曜日

北海道の議席奪還へ

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


自民党の新総裁が石破茂氏になりました。決定直後に受けた地元紙の取材で、記者が裏金議員の公認問題について「後退しちゃいましたよね」と言っていたのが印象的でした。当初の威勢のよさはどこにいったのか、次々に発言が変わっています。

 新閣僚の顔ぶれをみても、これまでのように女性はごくわずか。石破氏は、「日米同盟を米英同盟並みに引き上げることが私の使命」として同盟強化とアジア版NATOの創設まで主張し、経済政策で岸田路線を継承するといっています。結局は表紙を変えても中身は変わらない。これまで以上に悪くなるかもしれません。臨時国会で徹底的な議論が必要です。ところが早々に解散しようとしています。

 能登半島では、地震に続いて豪雨災害で甚大な被害となりました。現地とオンラインでつないだ党対策本部会議では、避難所に毛布しかない、朝食と昼食がパンで夕食はお弁当などの困難な実態が次々と報告されました。二重の被災で心が折れかけている被災者のくらしや生業を支える補正予算審議が必要です。

 旧優生保護法の被害者への補償法について超党派で議論が行われてきました。議論と成立は緊急に行わなければなりません。

 総選挙にむけ、労働時間を短くして自由な時間を増やそう、高齢者の人権と尊厳を守ろうなど、相次いで発表した党の政策が歓迎されています。いよいよ総選挙。北海道の議席奪還へ、みなさんと力を合わせて奮闘する決意です。

 


2024年9月28日土曜日

つながりが未来切り開く

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

朝ドラ「虎に翼」が終わってしまい、すでに「トラつばロス」になっています。ドラマを見ながら、「今も変わっていないなあ」と共感したり、「たたかいでこうやって切り開いてきたのか」と驚くことがあったり、笑ったり、怒ったり、泣いたり、自分の問題として見てきたなと思います。これまでのたたかいが今へとつながり、今のたたかいは未来につながると、力をもらってきたようにも思います。皆さんと一緒に少しでも未来を切り開きたい。

この間、入党談会などで新しい仲間を迎えてきました。「私は右翼なんです。対話で解決するのは理想だけれど、他国から攻められないように防衛力を高める必要がある」という方。いろいろ話していると、一緒に参加した方が「入って」と申込書をすっと差し出すと、ペンを持って書いてくれビックリしました。

手紙で集いの案内をもらったという方は、仲間と歌ったり、本を読んだり、俳句を詠んだりしてきたと言い、原発事故や平和への思いを話してくれました。「議員さんにお世話になっているんです」とすぐに入党してくれた方もいました。

人とのつながりが党との出合いとなり、肩頼関係が入党に結びついていることに感動の連続です。タイミングも世代も思いもそれぞれですが、社会を少しでもよくしたいという思いは一緒。政治を変える総選挙にするためにみなさんと力を合わせたいし、さらに仲間を迎えられるように力を尽くしたいと思います。

2024年9月25日水曜日

小笠原貞子さんが質問で残した言葉

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


もしかしたら来月の今ごろは総選挙の最中かもしれないと、緊張感をもって道内をかけまわっています。再び国政の場で働くことができるよう、「比例は日本共産党」とお広げください。

「孫の学費に年金から月8万円を送り、本当に生活が苦しい」「子どもが非正規雇用で給料も安い。若い人を支える政治に」と、この間も切迫した話をうかがいました。自民党総裁候補による改憲の大合唱に、「次の世代が、本当に戦争に直面するんじゃないかと心配」という話も重い。

一方で、学校給食費無償化や選択的夫婦別姓の実現、健康保険証の廃止延期などを掲げた候補者も。もちろん期待はできませんが、国民の声と日本共産党の論戦に押されてきた反映でもあります。日本共産党の議席が増えれば、実現へとさらに一歩進みます。

大先輩である小笠原貞子参議院議員の、最後の国会質問を読む機会がありました。障害児の学ぶ権利の保障をと訴えてから二十年、最後の質問も障害者支援についてでした。共同作業所に対する国の補助が少ないことや、点字の母子手帳などを求める内容で、各地で聞いた声が伝わってくるのです。

「私は引退しますけれども、後にお残りになる方はしっかり受け継いで」と結んだ一文に、背筋が伸びました。こうして一歩一歩、切実な要求の実現にと日本共産党は力を尽くしてきたのでした。

自民党政治では展望は見えません。必ず議席を回復して、あたたかい政治へと切り替えたい。


2024年9月21日土曜日

地方切り捨てを終わりに

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


早期の解散・総選挙の可能性が高まり、緊張感をもって今度こそ比例議席回復へと道内を駆け回っています。党躍進へ「全国はひとつ」で、「比例は日本共産党」とお広げください。

先日は十勝管内・陸別町へ。ふるさと銀河線が2006年に廃止となった後も気動車やトロッコの乗車体験などが人気で、町づくりの拠点にもなっています。オーロラ観測もできる全国一寒い町として観光客が増えているもと、つくづく廃止していなければと悔やまれます。

高校がない陸別町にとって、鉄路は大事な交通手段でした。沿線住民が存続の署名を集めても、高橋はるみ知事(当時)が「ない袖は振れない」と姿勢を崩しませんでした。今も続く鉄道・バスの路線廃止で、どれだけ北海道の高校生や、通などで利用する高齢者や障害者が苦労を強いられているでしょう。

JR北海道が、通勤定期で平均225%、通学定期で平均105%など大幅な運賃値上げを国へ申請しています。地方に住んでいるのが悪いと言わんばかりの現状は、地方切り捨てという新自由主義政策の結果。

財界・大企業の利益が最優先の自民党政治をもとから変えなくては。

日本共産党の鉄道提言(2022年)に、ある有識者から先日、「法律を改正せずに実現できる案で、よくできている」との評価をいただきました。自民党政治を終わらせる力は草の根から、地方から、北海道から。全力でがんばります。

 


2024年9月18日水曜日

総選挙勝利に力を合わせよう

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


秋の気配を感じられる13日、札幌で少数民族サーミから学ぶ学習会に参加しました。サーミは、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの4カ国に居住する先住民族です。4地域代表で構成される評議会議長のアスラック・ホルンバルグさんが講演。地球温暖化などで在来種のサケの保護を理由にサケ漁が規制されたり、「脱化石燃料」のためと、巨大風力発電の建設で伝統的なトナカイの放牧が脅かされるなど、先住民族の直面している課題や、打開への模索など学びました。

 私からアイヌ語話者育成の問題意識から、サーミ語保存・継承について質問しました。

 14日は小樽の日本共産党後援会の「あおばまつり」に参加し交流しました。会場は旧日本郵船株式会社小樽支店(国指定重要文化財)の敷地にある運河公園。焼き鳥やおでん、焼きそばのお店、バザー、古本市など盛りだくさんです。青年のテントでは輪投げや民青への加盟コーナがありました。

 舞台では、第一部で主催者挨拶と丸山はるみ道議会議員の挨拶、私は記念講演を行いました。二部では、津軽三味線の演奏、おたる潮太鼓の演奏など、楽しく交流し、北海道の比例議席奪還・はたやまさんを再び国会へと誓い合いました。

 日曜日(15日)は山形県米沢市、白鷹町の2カ所で集いが行われ、コメ問題や農業、日本共産党について質問や意見を語り合い、仲間になって、東北の1議席必ず!総選挙勝利に力を合わせようと訴えました。


2024年9月11日水曜日

声にこたえ、総選挙勝利へ

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


東京電力が柏崎刈羽原発にある使用済み核燃料を保管するとしている青森県むつ市の中間貯蔵施設をめぐって、9月までに事業が開始されようとしています。7月に行われた政府交渉では、むつ市を含む周辺の自治体だけでなく、距離が近い函館市でも説明会を開催すべきだと求めました。当然のことです。

 この問題をめぐって先日、青森県内で活動するみなさんと原子力規制庁からのヒアリングを行いました。中間貯蔵というけれど最終処分地への搬出の見通しがないことや、使用済み核燃料を輸送、貯蔵する容器であるキャスク(使用済燃料の輸送や貯蔵に使われる専用容器)の製造業者がデータ改ざんなどの不正を行っており安全性があるとはいえないこと、「キャスクの耐用年数は60年というけれどその根拠はどうなっているのか」など、不安の声が次々出されました。しかし規制庁の回答はこれらの不安にこたえるものではありませんでした。

  現時点で判明している原発向け不正の多くは、フランス向けの製品で、伊方原発でも1件あり使用をやめています。フランスは調査を行っていますが、日本の対応はあまりに不十分です。キャスクの輸送承認は出ているからむつ市へ運ぶといい、そこで使用の安全性が確認できなければ戻すともいいます。この対応に疑問の声があがりました。

 これらの矛盾の大もとは再稼働ありきの姿勢です。原発ゼロの決断を。みなさんと声をあげ、引き続き国会で追及していきます。

2024年9月7日土曜日

TPP 新たな闘いへ

 


 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

TPPプラスを許さない!全国共同行動」実行委員会主催で、都内でシンポと懇親会が行われました。

TPP」が政治の主舞台に登場したのは2010年秋。「TPPって何?」から、内容や狙いを知る勉強会や反対運動に取り組んできました。歯止めなき自由化路線がどれだけ農業・食料に打撃となるか、医療、や保険、知的財産権やISDS条項など各国の主権にかかわる問題など、学び行動する「STOPTPP

市民アクション」が12年に始まりました。16年には「TPPを批准させない全国共同行動」に発展し27

0団体の賛同で広がりました。TPP、日欧EPA、日米貿易協定などに対峙(たいじ)し10年間たたかってきました。

懇親会では参加者がフリートーク。「幼い子どもを連れて参加し、食の安全が危機にさらされていると知って行動の大切さを痛感した」「金、金、金の職場で働き、自分が壊れると感じていたが、運動に参加し純粋な動機で真剣に取り組む人たちと行動し救われた」「官邸前行動に参加し、具体的でわかりやすい訴えを参考に、自分も大学のゼミで話し方を工夫し学生たちに講義したら、人気ナンバーワンになった(笑い)」など、たたかいを通じて感じたこと、得られたことなどの語りに感銘。12年に安倍政権に復帰をしてからの私のTPP質問は6年間で113回。協定は締結されたけれど、課題は山積み。これまでのたたかいの財産をもとに、新たなたたかいを起こしていきたい。


2024年9月4日水曜日

地に足つけた母親運動の歴史

 

畠山 和也 元衆議院議員

「かけある記」


札幌市で開かれた北海道母親大会に、来賓としてあいさつの機会をいただきました。第1回全国母親大会から来年で70年となる、粘り強く積み上げてきた活動がDVDとして冒頭に上映されました。

 その一コマに、母親運動をけん引してきた多嶋光子さんと、参議院議員を務めた小笠原貞子さんのツーショットがありました。会場からは歓声もあがりました。ちょうど多嶋さんの講演記録を読んでいたので、私もあいさつに触れました。

 実は多嶋さんは当初、小笠原さんみたいに「アカ」くならないぞ、洗脳されないぞ、と思っていたとのこと。しかし世界母親大会に向けて、厳しい家計から1円・2円をカンパとして絞り出し、札幌では狸小路で雨の日も風の日も募金を訴え、当時のお金で百四十万円をつくって派遣することができた、このような体験をともにして信頼を深めたようなのです。

 「自分の目で見て、踏みしめて、つかんできたものだから、私は揺るがない」と、語っていた多嶋さん。北海道の母親運動は、こうして地に足をつけて広げてきた歴史なのだと胸に迫ってきました。心からの敬意を表して、あいさつで紹介した次第です。

 来年度予算の軍事費は8兆5000億円超と、文教予算の約二倍に膨れあがりました。家父長制に固執する自民党政治が、ケア労働や女性への蔑視をも広げ、軍事国家づくりを進めています。これまでのたたかいを継いで、くらしや教育を大事にする国にしようと訴えていきたい。

2024年8月28日水曜日

政治を変えましょう

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


岸田文雄首相が国民に追い詰められての〝政権投げ出し〟を表明し、秒読みとなった総選挙に向かう情勢のなかで、標津町、根室市、中標津町、別海町を回りました。

 はたやま和也衆議院比例予定候補と参加した根室市と別海町の党を語るつどいでは、「はたやまさんを必ず国会議員に」と決意を固め合いました。

 根室管内は、日ロの領土交渉が滞っている中で、根室市では思うように船を出せないうえ、温暖化による海水温の上昇で昆布も不漁が続いています。かろうじて民間交渉が続きてきた貝殻島の長昆布の漁獲量も半分以下に激減。前浜の昆布は等級が下がっています。不漁対策とともに、当面の収入支援が必要です。

 根室市水産研究所、中標津町の道総研のさけます・内水面試験場では、「つくり育てる漁業」について聞きました。

 千島歯舞居住者連盟の元島民の方々らと懇談しました。平均年齢が88・5歳となり、「せめて墓参は洋上ではなく、ふるさとの土を踏みたい」という訴え、島で生活した経験がない世代にとって父母や祖父母の時代からの運動をどう引き継ぐのかも課題です。何ができるか、みなさんに寄り添って考えたい。

 危機が続く酪農の現状をJA道東あさひの浦山宏一組合長から聞き、マイペース酪農の交流会にも参加。

 矢臼別演習場の川瀬牧場では日米軍事訓練の様子とともに、来年、矢臼別平和盆踊りが60回を迎えると聞き運動の大事さを実感しました。どれも重要なテーマ。政治を変えましょう!!


2024年8月24日土曜日

裏金に反省ない政治変える

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

議院運営委員会の派遣でチェコとスペインを視察してきました。メインは議会との交流です。印象的だったことの一つは、ウクライナからチェコに避難している子どもたちと話したことです。ロシアによる侵略を受け、どんな思いで避難してきたのか、言葉も分からない異国の地で通学し、仕事をすることがどれだけ困難か、地元の人々との摩擦など思い出したくないようなつらい思いや複雑な思いを話してくれました。静かに暮らしたいという思いとは裏腹に、ウクライナへの軍事的な支援は強まり危機感が高まっています。

日本はEUの国々との共同訓練などを強化しています。戦争させないための外交努力こそ重要だという思いを強くしています。

そしてもう一つ、国会における女性議員の割合が話題になりました。チェコでは女性議員を増やす妨げとなっていることの一つに小選挙区制があるという発言に納得。国民の声、多様な声が反映する選挙制度への改革も進めなくてはなりません。

視察中、岸田首相が総裁選に出馬しないと表明し、自民党議員には毎日何本も電話が入っているようでした。日本に戻るとテレビは総裁選一色。そこには裏金事件をはじめとする悪政への反省はなく、批判もありません。自民党政治そのものを変えなければ政治を変えることはできません。自民党政治を終わりにして新しい政治を切り開く。みなさんと力を合わせていきたいと思います。

2024年8月21日水曜日

原発ゼロの決断を

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


東京電力が柏崎刈羽原発にある使用済み核燃料を保管するとしている青森県むつ市の中間貯蔵施設をめぐって、9月までに事業が開始されようとしています。7月に行われた政府交渉では、むつ市を含む周辺の自治体だけでなく、距離が近い函館市でも説明会を開催すべきだと求めました。当然のことです。

 この問題をめぐって先日、青森県内で活動するみなさんと原子力規制庁からのヒアリングを行いました。中間貯蔵というけれど最終処分地への搬出の見通しがないことや、使用済み核燃料を輸送、貯蔵する容器であるキャスク(使用済燃料の輸送や貯蔵に使われる専用容器)の製造業者がデータ改ざんなどの不正を行っており安全性があるとはいえないこと、「キャスクの耐用年数は60年というけれどその根拠はどうなっているのか」など、不安の声が次々出されました。しかし規制庁の回答はこれらの不安にこたえるものではありませんでした。

  現時点で判明している原発向け不正の多くは、フランス向けの製品で、伊方原発でも1件あり使用をやめています。フランスは調査を行っていますが、日本の対応はあまりに不十分です。キャスクの輸送承認は出ているからむつ市へ運ぶといい、そこで使用の安全性が確認できなければ戻すともいいます。この対応に疑問の声があがりました。

 これらの矛盾の大もとは再稼働ありきの姿勢です。原発ゼロの決断を。みなさんと声をあげ、引き続き国会で追及していきます。

2024年8月10日土曜日

「千島」追及7年前の続きを

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


広島・長崎への原爆投下、そして15日の終戦の日と続く8月。私も集会・宣伝や追悼式、平和盆おどりへと駆けまわりました。核廃絶と被爆者機護、反戦・平和を貫く日本へと、くり返し訴えていきたい。

北海道は815日以降も旧ソ連軍の攻撃を受けました。18日に占守島への上陸・地上戦があり、95

には歯舞群島まで占拠が及びました。留萌沖では樺太から引き揚げる途中だった3船が潜水艦の攻撃を受け、1708人(推定)が犠牲となりました。

占拠された島では強制送環の命令が出され、ぎゅうぎゅう詰めの船が向かったのは樺太。極度の不衛生や食料不足で亡くなる方が相次ぎました。家や財産、故郷を奪われた元島民の平均年齢は88歳を超えています。基幹産業の漁業では領海が狭められ拿捕(だほ)や銃殺が起き、地域経済への打撃は今も続いています。

先月おこなった政府交渉で、農水省には漁業者や水産加工業者への支援、外務省には元島民の墓参再開や財産権保障などを求めました。直前に発覚したルーマニア公使が観光目的で国後島等を訪問したことに、日本の領土である歴史的根拠をくり返し発言すべきだとの私の訴えには、「おっしゃる通りです」と応じざるを得ませんでした。

千島問題で安倍首相(当時)を追及したのは7年前。日本の主権、戦争と平和、元島民の願いを訴える議席を回復し、7年前の続きをしなければとの思いを強くする8月です。


2024年7月31日水曜日

迅速に支援策を

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


梅雨前線の影響で日本海側を中心に東北・北海道に大雨被害がもたらされました。被災された皆さんのお見舞い申し上げます。

 北海道でも2324日にかけて観測史上を上回る降雨量で被害が発生しました。26日に一級河川の雨竜川の氾濫被害が発生した深川市の多度志など訪ねました。田中昌幸深川市長自ら現場まで案内し、被害状況を説明して下さいました。

 「昨年8月にも農業被害が出た。今回は水稲の出穂が終わっているので、このあと好天が続けば、持ち直すかもしれないが、そばは難しいだろう」と言われますJA[。利水ダムの嵩上げを行って湛水量(ためられる量)を増やすとか、河川の樹木の伐採や浅くなった川底を堀削し、流れやすくするなどの対策が必要で、そのためにも予算の確保など要望されました。JAきたそらちでも、岩田清正組合長から実情とともに、河川の水深を深くするための浚渫(しゅんせつ)などへの協力を要請されました。

 27日には秋田県の由利本荘市、湯沢市、大仙市でつどいがありましたが、雄物川の氾濫で被害が出ており、つどいの合間を縫って被害調査をおこないました。河川の堤防が決壊し農地に土砂が入り込んでいます。

 盛土の工事をしていた業者さんは、「上流から4カ所で決壊している。このあと、また雨が降る前に仕上げたいが、人手が足りない」と、現状を話していました。

 異常気象なのか、いつどこで起きるか、わからない災害、できるだけ迅速に支援策がとれるよう取り組みたい。