2025年6月28日土曜日

願いはばむ自民党を少数に

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

 

5回中央委員会総会で決意表明をした、はたやま和也さんの話に思わず涙がこぼれました。前日、仙台市での街頭演説で声をかけてくれた方がいたそうです。北海道江別市出身の方で、施設に入所していた親の遺品を軽理していたら一冊のノートが出てきて、「はたやまかずや」と何度も練岩渕友

習していたと。この人は誰だろうと調べてみたら、はたやまさんだと分かって会いに来てくれたというのです。何度も何度も名前を書き、はたやまさんにどんな思いを託していたのでしょうか。

私まで胸が熱くなりました。一人ひとりの思いを必ず議席につなげる選挙にしたいと強く思います。

都議選では残念ながら議席を減らす結果となりましたが、変化を感じる選挙でもありました。豊島区の米倉春奈さんの応援で商店街へ行くと、何人もの男性がビラを受け取ってくれ、声をかけてくれ、立ち止まって話を聞いてくれるのです。若い方もサラリーマンの方も、高齢の方もいました。

4年前に応援に行ったときに反応があったのは圧倒的に女性でした。この話をすると「私もそうだった」という返事が何人からも返ってきました。

幅広い方々に党を支持してもらえるという手ごたえを感じます。

国会は最終盤、衆議児で可決されたガソリンの

暫定税率廃止法案が、参議院では自公の反対で採決に至りませんでした。

国民の願い実現を何度も阻んできた自民党を参議院でも少数に追い込む選挙へ。全力で頑張ります。


2025年6月25日水曜日

参議院選挙へ、いざ

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


6月22日(日曜日)午後、雨が上がり風も穏やかな札幌市の大通り公園、観光客や公園でくつろぐ市民など多くの人が行きかう中で小池晃党書記局長を迎えての日本共産党の大演説会が行われました。

 22日は今年1月20日から150日間続いた219国会の閉会日です。

 私は今期をもって4期24年の参議院議員の任期を終えること、長きにわたりご支援いただいた皆様に心から感謝を述べるとともに、目前に迫った参議院選挙で私の後継となるはたやま和也さんに必ずやバトンを渡しきり、比例代表5人と、宮内しおりさんを国政に送るため、力を尽くして頑張る決意を述べました。

 室蘭工業大学の清末愛砂教授は、アメリカの国際法違反のイラク攻撃、これに抗議もしない日本政府への怒りを語り、憲法順守でぶれぬはたやま和也さんと日本共産党への心のこもった熱い応援の訴えが胸を打ちました。

 はたやま和也さんは、北海道から東北、北関東を回り、農業の危機の打開と、働く人々への思い、寄せられた願いに応える決意を語りました。小池晃書記局長は、くらしを守り大軍拡に反対する日本共産党の経済、外交政策を語り、自民党政治の二つのゆがみにメスを入れ真の改革を行う党の値打ちを迫力込めて訴えました。

 はたやま和也さんと車から下りて挨拶に行くと、多くの皆さんから握手、激励の声が寄せられました。いよいよ待ったなしの参議院選挙へ、いざ!


2025年6月18日水曜日

紙智子議員が最後の討論

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


勇退する紙智子さんの最後の本会議討論がありました。3年前も勇退を控えた市田忠義さんが討論を行っています。今回も議員団たっての希望で紙さんに討論をお願いすることになりました。

 東京電力福島第一原発事故のこと、お父さんの戦争体験、そして議員生活をかけて取り組んできた農林水産業についてなど、紙さんが多くの方とともに歩んできた24年間の思いがぎゅっと詰まった討論に、私も胸が熱くなりました。討論を終えると、与党も野党も関係なく、本会議場全体から大きな拍手が起きました。

 本会議後に参議院全体で行われた任期満了議員の送別会では、紙さんに次々声がかかりました。「お父さんの戦争体験の話があったけれど、私たちの世代はみんなそうだよね」と声をかけてきた自民党の議員、「討論をきいて涙が出そうになりました。一緒に活動できてよかった」という野党議員、「紙さんは国会の宝だ」とまで話す与党議員もいました。紙さんの人柄と、他党も認める論戦が信頼を築いてきました。

 紙さんは討論の最後に、えりも町で漁師さんから教わったという「志高清遠」という言葉を紹介しました。志を高く、清い心で遠大な理想を持って生きよという意味だそうです。紙さんの生き方そのものだと思いました。紙さんが締めくくったように、希望を語り、地域の営みが輝く未来をつくるために、参議院選挙で、日本共産党の躍進を必ず。


2025年6月14日土曜日

最後の討論終えて決意新たに



 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

参議院本会議で最後の討論を終えて北海道へ飛び、参議院選挙の「はたやま和也・宮内しおり」事務所びらきに参加しました。

雨まじりの中、足を運んでくださったみなさんの熱意が伝わりました。北海道から東北、北関東まで広大な11道県を回って新たな出会いを広げている、はたやま和也さんの決意に満ちた訴え、いつも自然体で自分の言葉で政治を変える希望を語る宮内しおりさん、なんとしても勝利を勝ち取ろうという思いが湧きます。

DVやさまざまな困難を抱え込んでいる女性の支援に取り組む「女のスペース・おん」の山崎菊乃代表理事、戦争させない市民の風・北海道の小林久公共同代表、北海道労働組合総連合の三上友衛議長の瀬励のあいさつとともに、メッセージも紹介されました。

高崎暢後援会代表世話人は、小笠原貞子さんから高崎ゆう子さん、児玉健次さんから私に受け継がれた北海道の政治革新のバトンを今度は、はたやま和也と宮内しおりへ渡していこうと閉会のあいさつで締めくくりました。

国会は622日の会期末までいよいよ1週間あまり。13日からは東京都議選がたたかわれています。参議院選挙の公示までも3週間を切りました。

9日には参議院比例代表・選挙区の候補者会議が開かれました。北関東からも東北からも、昨年の総選挙で衆議で自公与党の過半数割れに追い込んだ流れを、参議院でも少数に追い込むチャンスの選挙です。心一つに頑張りましょう。

2025年6月11日水曜日

作るひとも食べるひとも安心の農業に

 



宮内 しおり 党道平和運動部長

「国会かけある記」


物価高で暮らしが大変です。特にお米は昨年の2倍の値段で、食べ盛りのお子さんが3人いる女性から「ひと月にお米の消費量は20~25㎏で本当に馬鹿にならない」という声がありました。6月、米どころ上川と北空知、胆振をキャラバンでまわりました。街頭演説では自民党の農業政策が失敗であったこと、備蓄米放出は緊急措置であって、コメ高騰の根本解決にはなりません。北海道の農家がつくる銘柄米を大事にする政策に、減らされ続けた農業予算を大幅に増やして価格保障と所得補償、担い手づくりに政治が責任を持ち、農家がコメを増産できるような農業政策に転換をと訴えました。

 つどいや演説会、農場や農協の訪問では、コメの作り手のみなさんから「コメを市場任せにせず、国でコントロールしてほしい」「たくさんお金がほしいわけじゃない、農家が再生産でき、安安定した価格でみなさんがお米を買えるようにしてほしい」と現場の声を聴かせてもらいました。

 農業は食と命を支えるだけでなく、環境保全の役割を担っています。大雨などのときには水田や用水路が水を溜めておく機能を果たします。農業は地球規模で水の循環にも寄与しています。農業・漁業など第一次産業を大切にする政治に変える参議院選挙にしましょう。農家のみなさんから聴いた声も力にして最後まで元気に頑張ります。

 


2025年6月7日土曜日

青年との対話の中で


畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


参院比例候補(第2次)に、前宮城県議の福島かずえさんが発表されました。地方議員として試され済みの福島さんと、いっしょに元気に訴えていきます。

街頭での対話で、消費税減税に反対という青年と出会いました。大企業減税をやめて財源にするのは安易といい「法人税の低い国へ移転する。国内の産業空洞化が進む」と話すのです。

私から、資本の身勝手を抑える国際的規制が必要という党の立場を話すと、そんな話は初めて聞いたとばかりに、がらっと表情が変わりました。大企業は法人税の実効税率が中小企業より低いことなども、興味深そうに聞いてくれました。

「実は、僕は共産党の考えに近いものがある」と話し始めました。友人が勤め先で心身ともに追い込まれ、何を言っても自分を責めているのだそうです。「本当に困っている人たちがいる。社会保障で支えてほしい」。初めは斜に構えた感じを受けましたが、友人思いのやさしい青年でした。

物価高や米価高騰、長時間労働、医療や介護の危機、少ない年金、ジェンダー不平等―。誰もが困っていたり、どうしたらいいかとモヤモヤしています。もう自民党には任せられないと多くの方が感じています。日本共産党の政策や値打ちを、丁寧に伝えていきたい。必ず変化はつくれます。

この原稿は栃木県で書いています。今週は北関東、来週は北海道、再来週は東北へ。本番前の最後の訴えになるかもしれません。よろしくお願いします。


2025年6月4日水曜日

「命の格差」を広げる政治を変えよう

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


 

通常国会の延長がなければ、参院選公示まで一ヵ月を切りました。東京都議選も始まります。行きづまっている自民党を助ける党が伸びても、変えることはできません。日本共産党の躍進・勝利へ、ぜひご支援をお広げください。

 物価高への悲鳴とともに、各地で多く聞くようになったのが医療・介護の危機です。公立・民間を問わず赤字が広がり、東北でも「年間赤字が11億円」(青森・三沢市立病院)と聞きました。市立室蘭総合病院は来年三月末の時点で37億円を超える資金不足となる見通しから、職員は9%の給与削減に。介護現場では人員不足も続いています。

 コロナ禍のときに、あれほど苦労しながら命と健康を守ってきた職員が、なぜこのような仕打ちを受けなければいけないのか。軍事費には湯水のように税金を注ぐだけでなく、自民・公明・維新は医療費を減らしていくことで合意しています。「命の格差」を広げる政治は間違っていると、心から訴えていきたい。

 「共産党にがんばってほしいけど、テレビにも出ない」と言われました。一方で「しんぶん赤旗」が、外国特派員協会の「報道の自由賞・日本賞」に選ばれました。地域・職場・学園で切実な苦しみの声を聞く、党員のみなさんもいます。その先頭に立つ地方議員が、各地で奮闘しています。私たちには社会を動かす力が間違いなくあります。

 「もう自民党ではダメだ」との思いが各地で広がっています。私も力の限り、がんばっていきます。

2025年5月28日水曜日

 

  紙智子 参院議員

「国会かけある記」


「コメ問題は参院選の焦点」


6月22日の国会会期末まで一カ月を切りました。米価の高騰が政治の焦点になっています。

 NHKは5月18日、「コメ問題」にテーマを絞って日曜討論を企画し、私は初めて出演しました。「現在のコメの価格、備蓄米放出をどう見るのか」「高止まりの原因は?政府の対策をどう見るか」「コメの価格のあり方、農政の課題は」「輸入をどう考える」「生産者をどう守るのか」「安定供給に何が必要か」などについて、七党が議論しました。物価高騰対策が無策な自民党政権のあり方、参議院選挙の大きな争点に浮かび上がりました。

 コメをはじめ農業をテーマに全国各地で集いや勉強会が次々にもたれ、5月だけでも7回になりました。2日は札幌中央区の革新懇が、10日、11日は宮城県での市民連合と革新懇が、18日は札幌東区で、21日はオンラインで大阪市西淀川此花で、24日は会津若松で、25日は東京・世田谷区烏山憲法9条の会の学習会に参加しました。

 強調したのはコメを市場任せにした自民党政権の失政であること、いち早く国民の手元にコメを届けることです。その途上で、江藤拓農水相の「コメを買ったことがない」「売るほどある」との発言が国民の怒りに火をつけて辞任に追い込まれ、小泉進次郎氏が新農相に就任しました。農相をすげかえマイナスイメージを払拭しようとする石破政権の焦りを感じます。米価高騰問題でもおおいに打って出て、参議院選挙で政治を変えましょう。

2025年5月19日月曜日

 

岩渕 友 参院議員

「国会かけある記」


 原発固執政治からの転換を

 台湾では17日、アジアではじめて原発ゼロとなりました。きっかけは東京電力福島第一原発事故です。

 先日、全国革新懇と福島県革新懇が主催する、原発シンポジウムにパネリストとして参加しました。

 原発事故から14年。事故の被害の実態を明らかにし、政府の福島切り捨て政策を告発、政府や財界が進める「復興」を問い、原発推進政策を撤回させ、原発ゼロの展望を示すシンポジウムになったと思います。

 事故後、原発ゼロを求める声と運動は大きく広がりました。このたたかいが再稼働を許さない力になってきました。原発を稼働させたい財界と自公政権が一体となって、原発回帰への転換が進められ、先日閣議決定された第7次エネルギー基本計画には原発の「最大限活用」が書き込まれました。けれども、4万件を超えたパブリックコメントの多くは反対意見だったといいます。「原発はない方がいい」というのが多くの国民のみなさんの本音だと思います。

 再生可能エネルギーの導入が進むもとで、再エネの電気を捨てることになる出力抑制が増えています。さらに原発は出力調整が簡単ではなくバックアップとして火力発電を使うので、とてもクリーンとは言えません。安全対策や維持の費用は高騰し、経済合理性もありません。何より核のゴミの処分場所さえ決まっていません。

 力を合わせて原発ゼロの実現を。参議院選挙で原発固執政治を変えていきましょう。

2025年5月17日土曜日

 紙 智子 参院議員

 「国民の願いを胸に」


 選択的夫婦別姓の実現へ


  久しぶりの宮城県入り。富谷・黒川と多賀城の市民連合が主催する2カ所のつどいに参加しました。

 立憲民主党の石垣のり子さんとともに、国会でのたたかい、石破政権を追い込み政治を変える展望をお互いが語り、質問に答える対話型のつどいで、有意義な時となりました。

 翌日は福島かずえ元県議、吉田剛仙台市議と仙台市若林区井土浜の3・11の「月命日」に参加、午後は宮城革新懇の総会で、国会報告と参議院選挙の意義と情勢を語りました。

 国会では「選択的夫婦別姓制度実現を今国会で実現する」水曜日行動が毎週行われています。リレートークに参加すると、「自分の名前でいたいだけ」「選択的夫婦別姓に反対の議員には投票しません」などのプラカードが目を引きました。

 「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」代表の田中優子法政大学名誉教授も駆けつけ、

「いま、国会で選択的夫婦別姓制度の審議に入ろうとしています。賛成する議員のみなさんを直接励まし、頑張ってもらうために私たちが大いに働きかけましょう!」と激励しました。

 私からは、一般社団法人「あすには」の意識調査で、20代から50代の事実婚当事者

58.7万人(推計)が婚姻届を出せずに「別姓での結婚」を待っていること。税の控除が受けられない、配偶者として医療行為への同意ができない可能性があるなど不利益が生じていることにふれ、人権問題として、今国会で実現しましょうと訴えました。



2025年5月12日月曜日

自分で決めるジェンダー平等の社会へ 


 宮内しおり 党道平和運動部長

  「国会かけある記」


5月7日と8日、はたやま和也比例予定候補とキャラバンで十勝・オホーツクをまわりました。あたたかく迎えてもらい、消費税減税や最賃引き上げ、日米外交とトランプ関税など暮らしの願いと重なる問題で、道行く人が足を止めて演説を聴いてくれました。

 宣伝中、一人の女性が「宮内さんがジェンダーのことを話している動画を見ました。私は35年間事実婚で生活しています。1日も早く選択的夫婦別姓を」と話してくれました。訪問した「十勝毎日新聞」、「北海道新聞」の帯広、北見両支社でも若い新聞記者と選択的夫婦別姓が話題になり、この間のつどいでも「こんなに世論が盛り上がっているのになぜ選択的夫婦別姓が実現しないのか」と質問されます。

 選択的夫婦別姓に反対する意見として「家族の絆が」「親の苗字が違うと子どもが混乱する」などありますが、日本には2~3万人別姓で暮らしている家族がいます。現実の市民生活がこうした意見を否定しています。

 最後に残るのは「女性に物事を選択する権利を与えたくない」という自民党一部保守派の家父長制とミソジニー(女性嫌悪)、日本会議や神道政治連盟など極右勢力の後ろ盾無しには政治を続けられない自民党政治の限界があります。

 ジェンダー平等の社会を目指すうえでもハードルになっている自民党政治を変えて、選択的夫婦別姓や同性婚などの課題を実現するために頑張ります。

 医療現場  これ以上くるしめるな


 畠山 和也 元衆議院議員

 「国民の願いを胸に」


 「赤旗」本紙の第4火曜日に掲載されていた「天売診療所便り」が、先月で連載を終えました。離島の医療だけでなく島民一人ひとりの人生に寄り添った、ぬくもりある文章を私も楽しみに読んでいました。

 その一方で、地域医療がピンチになっています。北海道留萌市では、管内唯一の精神科病床を持つ病院が運営を停止し、職員60人ほどが解雇され、患者300人も新たな通院先を探さざるを得なくなりました。新たなクリニックが開業されるとのことですが「ある日突然、病院がなくなります」(日本病院会)という警告は現実になっています。

 山形県鶴岡市で、現状を聞く機会がありました。医師・看護師確保が切実な課題で、派遣業者を通じても集まらない切迫さ。昨年の報酬改定時から、光熱費はじめ物価高騰が進み、経営も逼迫(ひっぱく)。この状態を国が放置するのかと、本当に腹立たしい。

 政府は、病床を減らした病院へ給付金を出すとしていましたが、経営難を背景に病院からの申請が殺到し、補正予算での枠が足りなくなってしまうほど。医療体制の縮小を求めるのでなく、初めから経営難を支える直接支援とすれば良かったのではないのか。コロナ禍も歯をくいしばって乗り切った医療現場を苦しめることは、やめてほしい。

 社会保障は「財源がない」と切り捨てながら、軍事費や大企業には大盤振る舞い。自民党政治を大本から変えたいと、心から思うのです。

2025年5月3日土曜日

商工団体から率直な意見



 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

 

「この4年で最低賃金は2割あがったけれど、2割の利益をあげるのは大変」。福島県の商工団体の懇談会でこう言われました。党議員団、小山田ともこ参院選挙区候補とともに商工3団体を訪問。物価髙で「今の状況はくもり空か雨」「価格転嫁ができていない」という実態が語られ、トランプ関税による不安の声があがり始めているとのことでした。こうしたもとで「賃上げは大事なのは分かっているが、そのスピードを緩めてほしい」という率直な思いも寄せられました。

労働者のたたかいが最低賃金の引き上げという世論につながってきました。党でも、すぐにでも時給1500円、1700円へと提案しています。カギは中小企業への支援を抜本的に強めることであり、これが現場で求められています。

病院協会とも懇談。全国で6割の病院が赤字になるもと、福島県内でもコロナ禍以降、患者が減り、物価高は収益の伸びを上回るような状況で「今までにない赤字」だといいます。看護師などの離職が増え、子どもを産める病院が減り、医師不足で手術ができない病院が増え、集約化が進んでいるとのこと。「専門職だけ給料があがればいいのではなく、事務もいて保育所もあって働く環境を整えている。ここをみてもらいたい」という要望も出されました。

どこでも実態は深刻です。この声にこたえ、命とくらしを守る政治へ変えるためにみなさんと力を合わせたい。 

2025年4月25日金曜日

 紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


政治を変えようの思いを共有

                    

  道北も田畑の雪が溶け農作業が始まりました。19日、名寄市「食と農と希望を語るつどい」に向かう途中の田んぼの畦には、ふきのとうがいっぱい。たくさんの白鳥が渡りの途中、羽を休め落ち穂を食べる姿に春を感じます。

 名寄市の前に、和寒町の農家の方を訪ねました。特産は、カボチャ(日本一!)とキャベツ。雪の中で越冬させたキャベツは甘みを増し、年明け1~3月に出荷されます。みずみずしさが保たれ、比較的高値で取引されます。コメ不足、価格高騰、水田活用交付金制度の水張り問題などで意見交換。かつて約400戸あった農家は約180戸、「高齢化と後継者不足で、今後5~10年間で3分の2まで減るのでは…」と話されました。

 名寄市の「つどい」は近隣自治体からの参加者を含め会場いっぱい。米農家、酪農家、消費者の立場から発言があり、地域農業の実態や政治の責任を考え、希望ある未来のために政治を変えようとの思いを共有しました。

 翌20日は旭川の駅前ひろばで「春色トークライブ」。あいにくの雨でしたが、真下紀子道議の司会で「ドキドキわくわくの対話形式」。はたやま和也参院比例、宮内しおり道選挙区両予定候補とともに参加し、私が国会報告をした後、働き方・賃上げや、物価高騰、トランプ関税にどう対峙するか等の質問に、三人で丁寧に答えました。

 対話・アンケートの取り組みを広げ、日本共産党の立場を知ってもらうことが大切だと改めて実感しました。


2025年4月19日土曜日

 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 世直しアンパンマン共産党勝利を


高知県で「食と農を考える集い」に参加しました。県庁近く、高知城の周りに、やなせたかしさんの「登畑」がなびいています。

NHK朝ドラ「あんぱんまん」の舞台の高知。先輩の故山原健二郎元衆議院議員の資料室に立ち寄った時、やなせさんと山原さんの対談資料を発見しました。

お二人は高知新聞社に就職した時の同機だったそうです。そのご縁で1996年に対談しました。

湾岸戦争(1991年8月~92年2月)の時、テレビで柳泉が批判的に話をされていたことに山原さんが触れると、柳瀬さんは「正義というのは、何かやっつけてしまうことではない。いま困っている人を助ける、助けられる方の身になって助ける。アンパンマンは飢えている人を見て自分の顔をあげる。それくらいしかできないけど、でもその事だと思う」と語りながらアンパンマンに自分のポリシーが入ってること、戦争を体験し正義感がすっかり変わったと言います。弟が特攻隊を目指して亡くなったことの辛さが身にしみたと語っています。

私は思い出します。安保法制阻止のたたかいが発展し、市民と野党の共同で自民党を少数に追い込もうと候補者を一本化するために、日本共産党が身を削ってたたかい、自民党を大幅に減らし、憲法改悪をくい止める力になったこと。その時「共産党ってアンパンマンみたいですね」と言われたことを。

夏の政治戦で、世直しアンパンマン=日本共産党の勝利をかちとろう!

 岩渕 友「国会かけある記」

                                                        二○二五年四月十四日

トランプ関税から、くらしと生業守る

                            参議院議員

                                    岩 渕   友


  トランプ関税が世界を混乱に陥れています。すでに米側から日本に対し、農産物など色々な分野で日本に譲歩を迫るような発言が行われています。国会で「米国製の兵器をもっと買った方がいいのでは…」といった声が出ていることは論外です。

WTOは、加盟国間での関税率の差別と、一方的な措置を禁止しています(最恵国待遇)。米国が主導してきたルールを自ら破り、譲歩を引き出そうとする道理のない姿勢に対し、毅然と撤回を求めるよう党として繰り返し求めています。参議院決算委員会での山下よしき議員の質問に、「(関税)撤回を求める」と答弁した石破首相は、結局、懸念を伝えただけ。

関税から、くらしと生業を守る対策が必要です。党本部は対策本部を立ち上げ、東京商工リサーチの方からどんな影響が出るのか、どんな対策が必要かお聞きしました。政府は自動車産業への影響ばかり口にしますが、あらゆる分野への影響をつかみ対策を今から考えるべきです。

以前から物価高騰に悲鳴が上がっていました。にわかに自民党内でも、公明党や野党からも、消費税減税という声が上りはじめています。今ごろかという思いもありますが、国民の怒りと消費税減税を求める声の高まりに押されての発言だと思います。先日、仙台市での集いでも、消費税減税を求める質問と意見がたくさん出されました。

「ホンモノの改革」の党として、消費税減税・インボイス廃止の実現のために力を合わせます。

2025年4月14日月曜日

ホンモノの改革こそ

 畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


 進学・進級の4月は、子育て世代にとって最も出費の多い月。わが家も上の子の大学授業料、下の子は中学生ですが副共催費などがかかります。

 「学費が高くてバイト漬けの友人もいます」。福島県郡山市の「あおぞら対話」で大学生が語りました。原発事故で誰もが苦しんだ経験から「県民の役に立てれば」と心理学を学んでいるそうです。希望がありながら進学できない、進学しても学ぶ時間がない。昨年の総選挙では、学費の重さに退学したという方にも会いました。私も一緒に悔しい思いをしました。

 それなのに、4月から授業料が上がった大学があります。「受益者負担主義」を当然視し、教育予算を増やさない自民党政治でよいのかと訴えていきたい。これ以上、学生たちをお金で泣かせてはなりません。

 「お米が高くて食べ盛りの子どもたちにおなかいっぱい食べさせてあげられない」という話も。給食のない春休み、3食でなく2食だったという家庭もありました。「米はぜいたく品になってしまう」との悲鳴も、リアルに胸に響きます。

政府の給付金検討が報じられていますが、これだけ困窮する生活を支えるのに小手先の策ではダメなのでは。消費税減税、学費値下げ、賃上げや年金引上げ、農林水産業の抜本的支援…。「ホンモノの改革」に突き進むことがどうしても必要です

桜の開花とともに政治に春を。引き続き元気に訴えてまわります。

2025年4月2日水曜日

このまま新幹線工事を続けていいのか

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


 

 「新幹線工事のため、四月から2番線ホームのエスカレーターが使用できなくなります」。JRで札幌駅に着くときに流れた車内アナウンスです。観光客から「新幹線は延期じゃないの」と、不思議そうな声が聞かれました。

 北海道新幹線の札幌延伸は、予定より八年も延びて二〇三八年度末になる見込みと発表されました。トンネルは難工事が予想され、さらに数年の遅れも指摘されています。工事費用は膨れ上がり道民負担も増すばかり。有害掘削土の置き場も、並行在来線である函館本線の今後も決まっていません。

 JR北海道で、最も赤字の路線は北海道新幹線です。一方で道内の各在来線は、通学や通院、観光などに必要とされていながら、赤字を理由に一部が廃線とされました。物価高を理由に、定期を含め運賃が値上げされ、ますます使いにくくなっています。札幌延伸は中止も含めて考えなおし、路線の維持・存続へ、政治の決断が必要なときです。

 東北や北関東をまわると旧国鉄に勤めていたという方と出会うことも多くあり、「北海道の●●さんは元気かい」と声をかけられます。

国鉄分割・民営化に話が及び、広域・寒冷の北海道で公共交通を維持するには、国の支援が欠かせないとの結論に。本州へ農産物などを運ぶ上でも、北海道の鉄路は全国的な意義をもつのです。

 四月から新しい職場や学校へ、JRを利用する方もいるでしょう。鉄路を守ろう!と私も広げていきたい。


2025年3月26日水曜日

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


“切実な要求と結び参院選挙勝利へ”

                    

 桜の咲く3月、東京でゆっくりとお花見をした記憶がありません。それというのも、参議院は毎年3月、衆議院から送られてくる予算質疑に、私が所属する農林水産委員会や大震災復興、ODA沖縄北方両特別委員会などの審議が集中するからです。

 患者団体のみなさんの命がけの訴えや日本共産党と野党の論戦が、政府が狙う高額療養費の上限引き上げを凍結に追い込みました。石破茂首相の商品券配布=裏金問題が発覚し、衆議院での与党過半数割れのもとで一部野党を抱き込んでの「延命戦略」が破綻しています。

 2月末から3月にかけて、多くの団体のみなさんが国会要請に詰めかけています。物価高騰に苦しむ労働者の賃金大幅アップをと、国民春闘共闘に参加する医療従事者や公務・民間の労働者、選択的夫婦別姓等を求める女性団体、米価高騰に対し食料自給率の向上を求める生産者や街のお米屋さん、高校授業料の公私間・自治体間格差の是正を求める私学助成の会、高過ぎる大学学費に苦しむ学生など、いずれも切実な要求です。

 日本の農業に希望を!と語り合うつどいが各地で開かれます。3月は旭川市東鷹栖で、4月は留萌、名寄両市や当別町、高知県でのつどいに参加し、合間を縫って全国農業・農民後援会で講演する予定です。国会では2月、「令和の百姓一揆」の院内集会、3月30日には東京都内でトラクターデモが計画されています。

 参議院選挙勝利向けて国会内外でパワーアップを!


2025年3月22日土曜日

  紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

12日の参院予算委員会で、コメ不足と米価高騰をテーマに質問しました。

スーパー店頭のコメ価格は1がYつから、昨年同期比で2倍に高騰しています。民間在庫量が少なく、このままでは6月末に底を打ち、新米が出回るまでの端境期(はざかいき)に昨年同様、コメ不足になると予想されています。

ご飯ものを扱う業務向け事業者が不安に駆られて買い急ぎ、価格高騰の一因になっています

江藤拓農林水産相は、「(コメ不足になる)リスクがある」と答弁しました。だったら増産のメッセージを出すべきではないかとただすと、大臣は、「政府備蓄米を放出するので様子を見る」「増産は生産者の自覚に任せる」と冷ややかな態度。

需給が不安定になった根底には、生産者に減産を求めた長年の自民党政治によるコメ政策があります。生産者は増産したくても、時給換算10円では生活できません。「自覚」という名の「自己責任」を迫るのでなく、生産を下支えする農業予算の増額が必要です。

農林水産員会では担い手対策を取り上げました。毎年8万人が離農しているのに対し、新規就農者は3万人。食料自給率を上げることも、地域の維持もいっそう困難になります。担い手対策を「国家プロジェクトに」と提案しました。

生産者は怒っています。30日、「令和の百姓一揆」と題し、農政の転換を求めるトラクターデモが行われる予定です。

石破茂首相の商品券裏金問題が発覚し、政治とカネにどっぷり浸かった自民党の姿が改めて国民の目にさらされました。「500万人要求対話・アンケート」の運動で政治を変えましょう。

2025年3月19日水曜日

 岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


“国による大規模な支援を”


山林火災で今も鎮火にむけた消火活動が行われている岩手県大船渡市に行ってきました。市と漁協にうかがい、北海道はじめ全国から寄せられた義援金を届け、国への要望などをおききしました。

 山道を車で走り、被害が大きかった綾里地区に近づくにつれて、木の根元が真っ黒になり、焦げたにおいが車の中に入り込みます。全焼した住家隣に、そのまま残っている家も。山林火災がどんな被害をもたらすのか、被害がどれだけ大きいのかを感じます。

 市長からは「自宅の焼失も全焼の方もいれば一部焼失の方もいる。避難指示を出したことで営業できなかった事業者もいる。被災を広くみてほしい」「地元に住み続けられるようにスピード感を持って住まいの確保を進めたい」「大震災以上の支援を」と要望をいただきました。

 日本一とも言われるわかめの漁が遅れて始まりました。作業場などの焼失により、塩蔵で出していたわかめが生で出荷されています。ところが、生わかめの単価は、塩蔵の約20分の1。損害があまりにも大きい。漁具などを入れていた倉庫も、定置網も焼失。オーダーメイドのために注文しても届くまで半年以上かかるとのこと。それまでどうやって雇用を確保するのか、無担保・無保証の融資をと要望がありました。

 東日本大震災津波のうえに今回の山林火災で何重にも苦しい状況になっています。引き続き、国による大規模な支援を求めていきたいと思います。


2025年3月15日土曜日

 畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


 今年の「3.11」は札幌駅前で、各団体のみなさんと黙とうしました。集会に先立ち岩手県大船渡市の山林火災・緊急支援募金を街頭で呼びかけました。

改めて、心からのお悔やみとお見舞いを申しげます

 原発ゼロへ、とスピーチで強調しました。宮城・女川原発は再稼働され、青森・むつには中間貯蔵施設、北海道では最終処分場建設に向けた文献調査、そしてエネルギー基本計画では原発「最大限利用」。福島の苦しみがなかったかのような石破政権の姿勢は許されません。

千島海溝付近の巨大地震を引き起こしうる「ひずみ」が蓄積していると、観測結果が発表されました。災害が発生して頼りとされれるのは、医療・介護・福祉や消防・保険、そして自治体職員です。今でさえ人員不足が著しい。増員・拡充を急がなければなりません。

道民医連から「医療危機」の実態をうかがいました。全国アンケートに答えた医療機関の半数以上が、診療報酬改定の影響で減収減益、さらに「資金繰りが厳しい」が3分の2も。給与削減を進めている公立病院もあります。

それなのに、医療費4兆円の削減をという維新の主張を自民・公明が受け入れたとは、これまた許せない。

命や健康、くらしや地域の土台を壊し続ける政治を変えましょう。患者と国民の声で、高額療養費制度の見直しを凍結に追い込みました。国民世論とたたかいこそ、政治を動かす力。私もいっしょに頑張りたい。

2025年3月8日土曜日

大船渡火災 大規模な支援を

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

 

大船渡の山林火災は市の面積の9%が焼失する甚大な被害になっています。国会議員団でも政府に緊急対策を求めてきました。そのときに、現地の議員団や党員のみなさんの奮闘が大きな力になっています。

党岩手県委員会が災害対策本部を立ち上げ、高橋千鶴子さんと2日に現地入り。翌日、国会でも本部会議を開いて千鶴子さんとオンラインでつないで「自宅がどうなっているのか」「情報がほしい」という声など、被災した方々の要求を共有しました。

その場で紙智子さんから「明日、募金に取り組めないか」と提起があり、山添拓さんが段取りしてくれて、急きょ新宿駅前で救援募金に取り組みました。募金には党本部からも多くの方が参加。なかには「知人が大船渡にいる」という方もいました。高橋千鶴子さんが駆けつけ、その日の岩手日報を掲げ、現地のリアルな様子を報告。「みなさんの思いが現地の大きな励ましになる」という訴えに、「報道をみて心配している」など、多くの方が協力してくれました。その足で、国会でも政府に緊急の申し入れを行いました。

大船渡は東日本大震災津波で被災し、その後もコロナや物価高騰、不漁など何重にも苦しかったところに今回の山林火災です。被災された方々、市や県の声にこたえ、国をあげて大規模な支援、寄り添った支援を行うべきです。引き続き、現地のみなさんと力を合わせて政府に対策を求めていきます。


2025年3月5日水曜日

奨学金返済に苦しまなくてすむように 

 



宮内 しおり 党道平和運動部長

「国会かけある記」


先日、小学校からの友だちと食事をしていたときに奨学金返済の話になりました。友人の1人は札幌市内で幼稚園の先生をしています。札幌市には「さっぽろ圏奨学金返済支援事業」というものがあります。認定企業の幼稚園や保育園・認定こども園で働き始める人を対象に奨学金を一部返済免除する、数年前から始まった制度です。友人は「私たち中堅は制度の対象外で毎月奨学金を返している。新しい先生は3年働けば奨学金免除になる。若い先生たちに働き続けてもらえるように仕事を調整したり気にかけているのに『3年働いたら辞めるんで』みたいなスタンスの人が多い。正直ずるいなって思ってしまう」と話してくれました。

 学生の2人に1人が奨学金を利用しています。卒業時には平均で300万円の借金を背負って社会に出ます。私も学生支援機構の第一種奨学金を返済中です。返済の大変さは本当によくわかります。「対象外になる人をつくって分断を煽る制度が多いことが問題だと思う。みんなが使える制度にしたいね」と日本共産党の教育費負担軽減の政策を伝えました。納得してくれ、「税金はこういうことにたくさん使ってほしい」と言っていました。

 日本共産党は返済中の奨学金半分免除を実現して、授業料値上げストップ、そもそも高い学費は無償を目指して半額に、奨学金は給付型を中心に拡充する。夏の参議院選挙で日本共産党を大きく伸ばして実現するために私も頑張ります。


2025年2月26日水曜日

もっと良い教育がしたいから

はたやま和也  元衆議院議員



 東北・北関東と駆けまわり、この原稿は福島県で書いています。昨日は宮城県で「教育と未来を語るつどい」に参加しました。

 宮城教育大学で学んだ当時の先輩はじめ、現職教員など約50人の参加で会場はいっぱいに。私から国会情勢とともに、1月30日に発表された党の提言に触れて教育政策を話しました。

 とにかく学校が忙しく、教員も子どもたちも追い詰められる状況を早く変えたい。精神性疾患による教員の病休者は全国で7000人超、小中学生の不登校は34万人にも激増しています。自民党による、激しい競争や管理を強いてきた教育行政の結果です。石破首相は胸が痛まないのでしょうか。

 つどいはグループごとに意見交換も。「産休を取るのに代替教員が見つからず、休むのが申し訳ないとの思いになる」「とにかく教員を増やしてほしい。忙しすぎて元気が出ない」「校務で情報担当となり、自分でも矛盾を感じながらICTを推進している」など、現職教員からの切実な訴えが続きました。

 給特法という「教員残業代ゼロ制度」を続け、教員の基礎定数を増やそうとせず、教育予算より軍事費を増やして、しわ寄せは子どもたちに来るのです。お互いの話にうなづきあい、私の訴えにも「そうだ」の合いの手が入るほど、つどいは熱気あるものとなりました。

 それだけ教育現場を良くしたい、もっと良い教育実践をしたいという熱い思いの現れです。私も必ず国会へ、この声を届けたい。


2025年2月22日土曜日

国会審議を愚弄する裏金・自民

 


 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

裏金事件の解明を妨害する自民党。衆院の予算委員会で決めた旧安倍派会計責任者の松本淳一郎氏の参考人質疑は、日本共産党の質問を排除した上、質問者や質問内容にクレームをつけるなど、国会審議を愚弄(ぐろう)する異常事態に。

裏金事件に反省しない自民党政治は許せません。

一方、国会では政治を変えるつどい、集会が続いています。18日は「令和の百姓一揆」が。「私たち百姓は安全でおいしい農産物を作るために、日々土地を耕し家畜を養い、自然と向き合い農業を営んできました。しかし、農業を続けていくことが困難になり、急激な瓦解(がかい)の中で今や風前のともしびになろうとしています。果たしてこの国から農民が消えていいのでしょうか、農村が消えていいのでしょうか。未来にわたって農、食、地域を支え、次代にタスキを渡したい。途切れさせてなるものか!」こんな地域の百姓が集まりました。

山形県に住む菅野芳秀実行委員会代表が呼びかけ人となり、稲作、野菜、果樹、畜産農家、酪農、有機農家が発言。能登半島地震の現場からは農業協同組合の組合長がオンラインで現状を告発しました。330日は東京で「トラクター行進」が計画されています。

新日本婦人の会は軍事より暮らしに、選択的夫婦別姓を今すぐ実現など40万人分の署名を、私学助成の会も228万人分の署名を提出するなど、各分野のたたかいが強く展開されています。このたたかいと連帯し頑張る決意です。


2025年2月19日水曜日

国民の声と運動広げる

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


2月に入り千葉市と岩手県岩泉町の酪農家との懇談とつどい、北海道長沼町のつどいで、リアルな現状と政治へのあふれ出る要望をお聞きしました。

 酪農は、飼料や燃料など資材費が高騰・高止まりし、乳価が上がっても厳しい経営状況が続いています。「国は牛の頭数を増やせ・減らせと言うが、搾乳できるまで3年かかる。酪農の初歩がわかっていない」、「なぜ酪農を続けているのか?」と聞かれたら「先代が築き上げてきたものを、ここで手放したくない。牛飼いの意地で続けている」などの発言が相次ぎました。衆議院で予算審議が続いています。大軍拡ではなく、いのちと暮らし優先を、その声と運動を広げていきたいと思います。

 独立行政法人・家畜改良センター新冠牧場に保存されていた、アイヌ民族の強制移住に関わる文書について、2023年5月、参議院行政監視委員会で取り上げました。国立公文書館に移管された文書を閲覧し、101冊を超える資料のなかで閲覧できたのは4冊でしたが、「新冠村旧土人嘆願書に関する件」を目で確認することができました。永久保存され誰でも閲覧できるようになったことは重要です。

 7日は「北方領土返還要求大会」が都内で行われました。石破茂首相は米トランプ大統領との首脳会談を優先しました。平均年齢90歳になろうとしている元島民の訴えを聞かない総理、1月には〝北方四島に核ごみ〟発言を肯定した経済産業省幹部。政府与党の領土問題の位置づけの低さに怒りを禁じ得ません。