2025年10月22日水曜日

悪政を進めるための比例削減を止めよう

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


 

自民・維新による高市政権が発足しました。国民民主や参政も、実質的な協力を進めることでしょう。これらの党は、せっかく総選挙と参院選で自民党に審判を下した民意を何だと思っているのか。企業・団体献金の禁止だって結局、棚上げにしてしまいました。

 「生活が苦しい家庭が増えているように思います」とは、ある子ども食堂の支援者さん。「新米が高くて手が出ない」「冬を前に高い灯油代が今から心配」と、行く先々で聞きました。病院も業者も、この物価高では経営が苦しくなる一方です。

 道民世論調査で、泊原発の再稼働に賛成が五十二%と報じられました。高すぎる電気料金を下げてほしいというのが一番の理由です。確かに本当に厳しいです。しかし、原発を稼働した関西電力でも、引き下げ額は3%ほどといいます。それなら消費税5%減税のほうが効果的ではないでしょうか。

 臨時国会を開いて物価高騰対策こそ急ぐべきなのに、国民の切実な声に応えず、国会議員定数の削減を急げというのが維新です。社会保障制度の改悪・削減と、さらなる大軍拡、スパイ防止法、憲法改悪などで自民と合意しています。

 比例議席を減らすことは多様な民意を切り捨てることであり、政権に批判的な政党を排除すること。悪政を進める狙いが透けて見えるではありませんか。事態は風雲急、負けられません。日本共産党は、比例定数削減に反対する署名を呼びかけています。ぜひ、お広げください。 


2025年10月15日水曜日

自民党政治終わらせる

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


農林水産委員になり、道内の実態をつかもうと、はたやま和也さんと団体などを訪問しました。どこでも出されたのが気候変動による影響と人手不足の問題です。

 サケの水揚げが昨年の半分、玉ねぎやじゃがいもが小さいなどの影響がでています。道立総合研究機構の余市町にある水産試験場と長沼町の農業試験場では、気候変動の実態と対策の研究についてうかがいました。かつては冷害対策に取り組んできた北海道でも、高温対策が重要な課題になっています。

 人手不足を支えているのが外国の方々だということもよく分かりました。欠かすことができない存在であり、関係性を築いていくために地域で様々な努力が行われています。排外主義が広がることへの懸念も口々に語られました。

 「大臣がかわる度に政策が変わることが怖い。子どもがやりたいと思うような農業政策にしてほしい」「やっぱり価格保障や所得補償が必要」「食料安全保障は重要で、農業予算をもっと増やすべき」など、若手農家の方や組合長さんの言葉にうなずくことばかり。持続可能な農林水産業をどうつくっていくのか。国会でしっかり議論していきたいと思います。

 調査後、公明党が政権離脱のニュースが飛び込んできました。これまで自民党だけではできなかった悪政を一緒に進めてきたことの責任は重いものがあります。その公明党でさえ離脱する自民党政治。終わらせるためにみなさんと力を合わせていきたいと思います。


2025年10月8日水曜日

新しい共同をつくる先頭に

  

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


 

先月末に、衆議院比例・北海道ブロックの候補となることが発表されました。「今度こそ」と何度も言ってきましたが、今度こそ議席奪還を果たしたい。あらためて、ご支援を心からお願いします。

 高市早苗氏が新たな自民党総裁となりました。止まらぬ物価高、その一方で医療費の負担増や病院の経営危機など、くらしの安心に向き合う施策は見られません。大軍拡や排外主義、憲法を変えようという姿勢は突出しています。裏金事件は幕引きの様相です。

 国民民主や維新が連立政権に加わるかもしれないし、参政は協力姿勢を表明しています。せっかく自公を少数にしたというのに、さらに悪政を進める政権となることなど許されない。新しい共同や対抗軸を、急いでつくらなければ。

 「看護師が足りません。助勤で来てくれるのが申し訳ないと、少ない看護師が休まずまわしています」「消費税減税を願っていた業者は多い。もうギリギリです」。あいさつにまわった先で、切実な実態が寄せられました。街頭や大学前では、若い世代との対話がはずむし仲間が増えると、民青同盟の奮闘ぶりも聞き励まされました。

 要求と模索は強まっています。何を変えたらいいのかと、多くの方が考えています。対話を広げ、変える道筋を話し合い、日本共産党の政策や役割を伝えていければ、今度こそ議席奪還へつながると確信しています。新しい共同をつくるためにも、元気に道内各地をまわっていきます。 


2025年9月24日水曜日

自民党農政変える

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


田んぼに黄金色の稲穂がゆれ、稲刈り真っ盛りの時期です。この間、各地のJAとの懇談や農家を訪問して話をうかがっています。どこでも、今年の米の出来はどうか、米が足りるのか足りないのか、価格はどうなるか、そして自民党農政への意見が次々出されます。

 あるJAでは、「そもそも食糧管理制度をやめたのが問題ではないのか。元に戻した方がいいのではという声もある」と。別のJAでは、「米の増産というけれど、大規模農家の支援ばかりではなく、中規模、小規模の農家の支援が必要だと思う」との意見が出されました。さらに、「今、農村は人がいなくなって、地域のおまつりもできなくなっている。農村政策にもっと力を入れてほしい」という要望もいただきました。

 農家を訪ねると、「増産といっても種もみもないし、これまで飼料用米を作っていた人が主食用米を作るようになったら、飼料用米を使っていた人たちが困ることになる。政府は現場を知っているのか」など、怒りの声が寄せられました。

 自民党農政の矛盾があふれていること、そのことへの怒りが広がっていると感じました。同時に、党の政策と一致するところが多いとも感じています。

 先日うかがった山形県鶴岡市では、市議会で農業を持続可能にする所得補償を求める請願が全会一致で採択されたそうです。様々なところで変化が生まれています。

 自民党農政を大もとから変えるために日本共産党の出番です。引き続きみなさんから学びたいと思います。


2025年9月17日水曜日

会計年度任用職員について考える

 



宮内 しおり 党道平和運動部長

「国会かけある記」


13日、北海学園大学の川村雅則教授を講師に会計年度任用職員について学ぶ学習会(日本共産党道委員会主催)に参加しました。北海道、札幌市、市町村で働く公務員のうち3人に1人は非正規で、ほとんどが会計年度任用職員です(41245人)。民間企業だと非正規雇用を5年続ければ無期雇用転換の申し込みが出来ますが、公務員は適用外、有期雇用から抜け出せません。

 賃金も低く抑えられていて最低生計費である時給1700~1900円に遠く及ばない低水準で、例えば、事務補助職員の平均は1時間当たり1124円です。「収入が良くて安定している」という公務員のよくあるイメージとはまるで違う状況だということがわかりました。

 非正規公務員の一般事務職、看護師・保健師、保育士、給食調理員、さまざまな分野の相談員・支援員の8割以上が女性です。昨年、党道委員会で行った「働く女性のアンケート」の中にも会計年度任用職員の女性から回答がありました。給料が低くて暮らしが大変、仕事の内容はほとんど変わらないのに非正規であることが書かれていました。ジェンダー平等のためにも非正規公務員問題の解決が必要だと川村先生も述べていました。

 公務員の有期雇用をなくし、最低生計費に見合った給料の引き上げを実現して、私たちの暮らし支えるために教育・福祉など公共サービスの現場で頑張っているみなさんが安心して働ける公務職場をつくることが必要です。


2025年9月10日水曜日

みなさんと力合わせて暮らし守る

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


畠山和也さんと釧路湿原のメガソーラー建設をめぐる問題で環境省からレクをうけました。様々な団体や個人のみなさんが声をあげてきました。環境省が現地に行き、道が森林法違反を理由に事業者に工事の一部中止を勧告。オジロワシの生息も確認されています。私たちは再生可能エネルギーを推進する立場ですが、地域と共生する再エネを進めることが大切であり、ルールの強化が必要です。引き続き、地元のみなさんとも取り組んでいきたいと思います。

 石破首相が辞任を表明しました。参議院でも与党が過半数割れに追い込まれたのは、自民党政治を変えたいという国民のみなさんの切実な思いがあったから。辞任は当然です。けれども、総裁、総理が変わっても、国民の思いにこたえることにはなりません。しかも、自民党は選挙結果など関係ないと言わんばかりに総裁選には熱心に取り組んできました。裏金事件の反省もなく、物価高騰にもまともな対策もとらない自民党に対して、各地で「選挙後も暮らしの大変さは変わらないのに、消費税減税もやらないし、給付金もない。どうなっているのか」と怒りの声が出されています。

 自民党政治を変えるために日本共産党の出番のときです。第6回中央委員会総会で、新しい国民的・民主的共同を広げようという提起が行われました。消費税減税をはじめとした暮らしを守る願い、排外主義を許さないたたかいなど、より多くのみなさんと力を合わせたいと思います。


2025年9月3日水曜日

戦争と性暴力―「黒川の女たち」

 



宮内 しおり 党道平和運動部長

「国会かけある記」


先日、映画「黒川の女たち(監督:松原文枝)」を見に行きました。

 満州引き揚げの証言などは見聞きしたことはありますが、こうしたかたちの性暴力があったことは初めて知りました。

 満州黒川開拓団はソ連侵攻で追いつめられ、ソ連将校に守ってもらうことと引き換えに、開拓団の満18歳以上の未婚女性15人にソ連兵への性接待を強要しました。女性たちは日本に戻ったあとも差別や偏見にさらされ、70年以上もトラウマに苦しみ続けていました。

 この事実は長い間「恥」として隠されていましたが、被害者の女性たちが声を上げました。映画は被害者女性による証言とトラウマとスティグマ(負の烙印)からの回復の記録であり、戦争性暴力をなかったことにしない人たちのたたかいのドキュメンタリー映画です。

 戦争と性暴力は切り離せないものです。現在も、イスラエル軍やロシア軍の兵士によって住民や捕虜などへの性暴力・拷問が行われています。絶対に許されません。戦争状態は人間性を失わせ、あらゆる暴力で支配する構造をつくりあげます。

 過去と今は地続きです。今起きている戦争や虐殺を終わらせるために世論を広げ、たくさんの人たちと力を合わせます。そして、「歴史の事実を語り継ぐことは生きている者の使命」です。  

 戦争の被害と加害の両方の歴史を受け継いで、二度と戦争をしない国であるためにも、大軍拡を許さないたたかいに力を尽くします。


2025年8月27日水曜日

入党して30年

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


入党して7月で30年。永年党員証の授与式があり、党本部で受け取りました。50年党員の方も一緒で、なんと紙智子さん、元衆院議員の畑野きみえさんも参加されていました。

 入党した1995年は、大学受験真っただ中の1月、阪神・淡路大震災が発生。福島県からも多くの方がボランティアに向かいました。阪神・淡路大震災経験はその後の災害、そして東日本大震災にもいかされました。

 沖縄で起きた米兵による少女暴行事件に抗議する県民大会が行われました年でもあります。その後も米兵による暴行事件が止まないもとで怒りの声は広がり、オール沖縄につながっていきました。新たなたたかいが大きなうねりになる転換の時期だったのだと思います。

 入党後、学生として、地域の一員として、党の専従として、いろいろな場所で活動をしてきました。どこでもその場所で力を尽くす党員のみなさんの姿に触れてきました。「日本共産党の一員でよかった」と思う場面が何度もありました。

 強烈に実感したのが東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の救援活動でした。被災者救援本部が設置され、全国から「自分も何かしたい」と多くの方が駆けつけ、被災された方々の話をきいて、寄せられた要望を実現させるために力を尽くす。こんな党はほかにありません。

 激動の情勢のもと、くらし、人権、平和を守る正念場のとき。これからもみなさんと力を合わせて、一歩一歩進んでいきたいと思います。


2025年8月20日水曜日

平和な日本と世界の実現に力を合わせよう

 



宮内 しおり 党道平和運動部長

「国会かけある記」


参議院選挙でご支援いただいたみなさんに感謝申し上げます。全道どこでもあたたかい言葉をかけてもらい最後まで元気にたたかうことが出来ました。

 北海道選挙区は残念ながら議席には届かず、比例代表ではたやま和也さんを国会に送ることが出来ず、悔しく残念です。選挙の取り組みから教訓を引き出し、次のたたかいに向けて質量ともに大きな日本共産党をつくるために私も頑張ります。

 参議院でも自公の議席が過半数を割ったことは、自公政治を終わりにしたい、消費税減税など物価高の暮らしを良くしたいという民意の現われです。公約実現のために引き続き力を合わせます。

 戦後・被爆80年の今年は8月7日にオンラインで「被爆80年長崎のつどい」に参加しました。被団協の田中煕巳(てるみ)さんをはじめとした被爆者が被爆の実相、反核平和運動の歴史などをお話してくれました。谷口稜曄(すみてる)さん、渡辺千恵子さんなど亡くなられた被爆者のスピーチ映像を見られたことも貴重でした。

 9日には5年ぶりに矢臼別平和盆踊りに参加し、はたやまさんとご挨拶させていただきました。日米共同軍事演習や米海兵隊移転訓練が毎年行われる矢臼別で、日本と世界の平和・核兵器廃絶を願い開催される平和盆踊り、粘り強い基地監視活動に取り組むみなさんに連帯します。アメリカ言いなりの政治をおおもとから変えて軍拡ではなく外交努力する日本に、1日でも早く日本が核兵器禁止条約を批准するために力を合わせる決意です。

 


2025年8月6日水曜日

みなさんの支えで駆け抜けた24年間

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


参議院議員の任期が7月28日で終わりました。「かけある記」を書くのも今回が最後です。読者、編集に携わったみなさんに感謝いたします。

私は、2001年の参議院選挙で初めて国会に送っていただきました。「いのち・食と農」を原点に4期24年間、農林水産委員会や沖縄・北方特別委員会、東日本大震災・福島第一原発事故後は、東日本大震災復興特別委員会などに所属して活動してきました。

24年間元気に駆け歩き、走り続けられたのは、みなさんの支えがあればこそと胸に刻んでいます。

「かけある記」は、その時々の国政や活動の中での発見と驚き、いのちの大切さ、怒りや喜び・希望など、心に響いたことをスケッチしてきました。最初の6年間は、無我夢中であっという間でした。

24年間、自民党の社会保障の改悪、戦争する国づくり、農業・農村つぶしの悪政と対決してきました。

全国の農山漁村を訪ね、“自民党にはもう任せられない”と未来像を描き、開拓精神を発揮して切り開く生産者らの姿に学ぶとともに、現場の要求を政府にぶつけて闘ってきました。

大震災・原発事故の被災地を訪ね、被災者支援、原発ゼロを政府に迫ってきました。

千島=領土問題と根室・隣接地域の振興、アイヌ民族の先住権回復などの課題に取り組んできました。

当面、日本共産党本部で農林漁業、国民運動委員会で仕事を続けます。

希望ある未来をつくるために、これからもみなさんとともに歩んでいきたい。


2025年7月30日水曜日

足を止めてはいられない

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


 

連日の猛暑のなか多くの方からご支援・応援をいただきながら、紙智子参議院議員の議席を引き継げず、申し訳ない思いでいます。党全体でも議席を減らし、しっかり底をついた総括をおこなって、次のたたかいに活かします。

 「これからも物価高が続くと考えたら恐ろしい」「本当に農家を助けてください」ーー生活苦や政治への不満、先が見えない不安と閉塞感を、選挙期間中、何度も聞きました。もう自民党には任せられないという雰囲気は、各地に広がっていました。

 不満や閉塞感の矛先が、外国人などへの差別として向けられた選挙でもありました。精神疾患を抱えているという方が私の演説に足を止め、「差別がない社会をお願いします」と絞るように話されたことも。期日前投票で他党へ投票したことを、悔やんでおられました。

 大軍拡を許さないことや核兵器禁止条約の批准など大事な争点が、マスコミで扱われることが少なかったと思います。米国からの要求もあり、今後は間違いなく国政の重要課題となるでしょう。足を止めてはいられません。

 自民・公明が過半数割れとなり、切実な願いを実現できる可能性が生まれています。差別や排外主義など、悪い方向へ進む可能性もあります。いっそう世論と運動を大きくすることに、私も地に足つけてがんばりたい。差別を許さず、閉塞感に応える活動を強めます。

まだまだ暑さが続きます。お体を大切にしながら、ともに声をあげましょう。

2025年6月28日土曜日

願いはばむ自民党を少数に

 


 岩渕 友 参議院議員

「国民の願いを胸に」

 

5回中央委員会総会で決意表明をした、はたやま和也さんの話に思わず涙がこぼれました。前日、仙台市での街頭演説で声をかけてくれた方がいたそうです。北海道江別市出身の方で、施設に入所していた親の遺品を軽理していたら一冊のノートが出てきて、「はたやまかずや」と何度も練岩渕友

習していたと。この人は誰だろうと調べてみたら、はたやまさんだと分かって会いに来てくれたというのです。何度も何度も名前を書き、はたやまさんにどんな思いを託していたのでしょうか。

私まで胸が熱くなりました。一人ひとりの思いを必ず議席につなげる選挙にしたいと強く思います。

都議選では残念ながら議席を減らす結果となりましたが、変化を感じる選挙でもありました。豊島区の米倉春奈さんの応援で商店街へ行くと、何人もの男性がビラを受け取ってくれ、声をかけてくれ、立ち止まって話を聞いてくれるのです。若い方もサラリーマンの方も、高齢の方もいました。

4年前に応援に行ったときに反応があったのは圧倒的に女性でした。この話をすると「私もそうだった」という返事が何人からも返ってきました。

幅広い方々に党を支持してもらえるという手ごたえを感じます。

国会は最終盤、衆議児で可決されたガソリンの

暫定税率廃止法案が、参議院では自公の反対で採決に至りませんでした。

国民の願い実現を何度も阻んできた自民党を参議院でも少数に追い込む選挙へ。全力で頑張ります。


2025年6月25日水曜日

参議院選挙へ、いざ

 

紙 智子 参議院議員

「国会かけある記」


6月22日(日曜日)午後、雨が上がり風も穏やかな札幌市の大通り公園、観光客や公園でくつろぐ市民など多くの人が行きかう中で小池晃党書記局長を迎えての日本共産党の大演説会が行われました。

 22日は今年1月20日から150日間続いた219国会の閉会日です。

 私は今期をもって4期24年の参議院議員の任期を終えること、長きにわたりご支援いただいた皆様に心から感謝を述べるとともに、目前に迫った参議院選挙で私の後継となるはたやま和也さんに必ずやバトンを渡しきり、比例代表5人と、宮内しおりさんを国政に送るため、力を尽くして頑張る決意を述べました。

 室蘭工業大学の清末愛砂教授は、アメリカの国際法違反のイラク攻撃、これに抗議もしない日本政府への怒りを語り、憲法順守でぶれぬはたやま和也さんと日本共産党への心のこもった熱い応援の訴えが胸を打ちました。

 はたやま和也さんは、北海道から東北、北関東を回り、農業の危機の打開と、働く人々への思い、寄せられた願いに応える決意を語りました。小池晃書記局長は、くらしを守り大軍拡に反対する日本共産党の経済、外交政策を語り、自民党政治の二つのゆがみにメスを入れ真の改革を行う党の値打ちを迫力込めて訴えました。

 はたやま和也さんと車から下りて挨拶に行くと、多くの皆さんから握手、激励の声が寄せられました。いよいよ待ったなしの参議院選挙へ、いざ!


2025年6月18日水曜日

紙智子議員が最後の討論

 



岩渕 友 参議院議員

「国会かけある記」


勇退する紙智子さんの最後の本会議討論がありました。3年前も勇退を控えた市田忠義さんが討論を行っています。今回も議員団たっての希望で紙さんに討論をお願いすることになりました。

 東京電力福島第一原発事故のこと、お父さんの戦争体験、そして議員生活をかけて取り組んできた農林水産業についてなど、紙さんが多くの方とともに歩んできた24年間の思いがぎゅっと詰まった討論に、私も胸が熱くなりました。討論を終えると、与党も野党も関係なく、本会議場全体から大きな拍手が起きました。

 本会議後に参議院全体で行われた任期満了議員の送別会では、紙さんに次々声がかかりました。「お父さんの戦争体験の話があったけれど、私たちの世代はみんなそうだよね」と声をかけてきた自民党の議員、「討論をきいて涙が出そうになりました。一緒に活動できてよかった」という野党議員、「紙さんは国会の宝だ」とまで話す与党議員もいました。紙さんの人柄と、他党も認める論戦が信頼を築いてきました。

 紙さんは討論の最後に、えりも町で漁師さんから教わったという「志高清遠」という言葉を紹介しました。志を高く、清い心で遠大な理想を持って生きよという意味だそうです。紙さんの生き方そのものだと思いました。紙さんが締めくくったように、希望を語り、地域の営みが輝く未来をつくるために、参議院選挙で、日本共産党の躍進を必ず。


2025年6月14日土曜日

最後の討論終えて決意新たに



 紙 智子 参議院議員

「国民の願いを胸に」


 

参議院本会議で最後の討論を終えて北海道へ飛び、参議院選挙の「はたやま和也・宮内しおり」事務所びらきに参加しました。

雨まじりの中、足を運んでくださったみなさんの熱意が伝わりました。北海道から東北、北関東まで広大な11道県を回って新たな出会いを広げている、はたやま和也さんの決意に満ちた訴え、いつも自然体で自分の言葉で政治を変える希望を語る宮内しおりさん、なんとしても勝利を勝ち取ろうという思いが湧きます。

DVやさまざまな困難を抱え込んでいる女性の支援に取り組む「女のスペース・おん」の山崎菊乃代表理事、戦争させない市民の風・北海道の小林久公共同代表、北海道労働組合総連合の三上友衛議長の瀬励のあいさつとともに、メッセージも紹介されました。

高崎暢後援会代表世話人は、小笠原貞子さんから高崎ゆう子さん、児玉健次さんから私に受け継がれた北海道の政治革新のバトンを今度は、はたやま和也と宮内しおりへ渡していこうと閉会のあいさつで締めくくりました。

国会は622日の会期末までいよいよ1週間あまり。13日からは東京都議選がたたかわれています。参議院選挙の公示までも3週間を切りました。

9日には参議院比例代表・選挙区の候補者会議が開かれました。北関東からも東北からも、昨年の総選挙で衆議で自公与党の過半数割れに追い込んだ流れを、参議院でも少数に追い込むチャンスの選挙です。心一つに頑張りましょう。

2025年6月11日水曜日

作るひとも食べるひとも安心の農業に

 



宮内 しおり 党道平和運動部長

「国会かけある記」


物価高で暮らしが大変です。特にお米は昨年の2倍の値段で、食べ盛りのお子さんが3人いる女性から「ひと月にお米の消費量は20~25㎏で本当に馬鹿にならない」という声がありました。6月、米どころ上川と北空知、胆振をキャラバンでまわりました。街頭演説では自民党の農業政策が失敗であったこと、備蓄米放出は緊急措置であって、コメ高騰の根本解決にはなりません。北海道の農家がつくる銘柄米を大事にする政策に、減らされ続けた農業予算を大幅に増やして価格保障と所得補償、担い手づくりに政治が責任を持ち、農家がコメを増産できるような農業政策に転換をと訴えました。

 つどいや演説会、農場や農協の訪問では、コメの作り手のみなさんから「コメを市場任せにせず、国でコントロールしてほしい」「たくさんお金がほしいわけじゃない、農家が再生産でき、安安定した価格でみなさんがお米を買えるようにしてほしい」と現場の声を聴かせてもらいました。

 農業は食と命を支えるだけでなく、環境保全の役割を担っています。大雨などのときには水田や用水路が水を溜めておく機能を果たします。農業は地球規模で水の循環にも寄与しています。農業・漁業など第一次産業を大切にする政治に変える参議院選挙にしましょう。農家のみなさんから聴いた声も力にして最後まで元気に頑張ります。

 


2025年6月7日土曜日

青年との対話の中で


畠山 和也 元衆議院議員

「国民の願いを胸に」


参院比例候補(第2次)に、前宮城県議の福島かずえさんが発表されました。地方議員として試され済みの福島さんと、いっしょに元気に訴えていきます。

街頭での対話で、消費税減税に反対という青年と出会いました。大企業減税をやめて財源にするのは安易といい「法人税の低い国へ移転する。国内の産業空洞化が進む」と話すのです。

私から、資本の身勝手を抑える国際的規制が必要という党の立場を話すと、そんな話は初めて聞いたとばかりに、がらっと表情が変わりました。大企業は法人税の実効税率が中小企業より低いことなども、興味深そうに聞いてくれました。

「実は、僕は共産党の考えに近いものがある」と話し始めました。友人が勤め先で心身ともに追い込まれ、何を言っても自分を責めているのだそうです。「本当に困っている人たちがいる。社会保障で支えてほしい」。初めは斜に構えた感じを受けましたが、友人思いのやさしい青年でした。

物価高や米価高騰、長時間労働、医療や介護の危機、少ない年金、ジェンダー不平等―。誰もが困っていたり、どうしたらいいかとモヤモヤしています。もう自民党には任せられないと多くの方が感じています。日本共産党の政策や値打ちを、丁寧に伝えていきたい。必ず変化はつくれます。

この原稿は栃木県で書いています。今週は北関東、来週は北海道、再来週は東北へ。本番前の最後の訴えになるかもしれません。よろしくお願いします。


2025年6月4日水曜日

「命の格差」を広げる政治を変えよう

 

畠山 和也 元衆議院議員

「国会かけある記」


 

通常国会の延長がなければ、参院選公示まで一ヵ月を切りました。東京都議選も始まります。行きづまっている自民党を助ける党が伸びても、変えることはできません。日本共産党の躍進・勝利へ、ぜひご支援をお広げください。

 物価高への悲鳴とともに、各地で多く聞くようになったのが医療・介護の危機です。公立・民間を問わず赤字が広がり、東北でも「年間赤字が11億円」(青森・三沢市立病院)と聞きました。市立室蘭総合病院は来年三月末の時点で37億円を超える資金不足となる見通しから、職員は9%の給与削減に。介護現場では人員不足も続いています。

 コロナ禍のときに、あれほど苦労しながら命と健康を守ってきた職員が、なぜこのような仕打ちを受けなければいけないのか。軍事費には湯水のように税金を注ぐだけでなく、自民・公明・維新は医療費を減らしていくことで合意しています。「命の格差」を広げる政治は間違っていると、心から訴えていきたい。

 「共産党にがんばってほしいけど、テレビにも出ない」と言われました。一方で「しんぶん赤旗」が、外国特派員協会の「報道の自由賞・日本賞」に選ばれました。地域・職場・学園で切実な苦しみの声を聞く、党員のみなさんもいます。その先頭に立つ地方議員が、各地で奮闘しています。私たちには社会を動かす力が間違いなくあります。

 「もう自民党ではダメだ」との思いが各地で広がっています。私も力の限り、がんばっていきます。

2025年5月28日水曜日

 

  紙智子 参院議員

「国会かけある記」


「コメ問題は参院選の焦点」


6月22日の国会会期末まで一カ月を切りました。米価の高騰が政治の焦点になっています。

 NHKは5月18日、「コメ問題」にテーマを絞って日曜討論を企画し、私は初めて出演しました。「現在のコメの価格、備蓄米放出をどう見るのか」「高止まりの原因は?政府の対策をどう見るか」「コメの価格のあり方、農政の課題は」「輸入をどう考える」「生産者をどう守るのか」「安定供給に何が必要か」などについて、七党が議論しました。物価高騰対策が無策な自民党政権のあり方、参議院選挙の大きな争点に浮かび上がりました。

 コメをはじめ農業をテーマに全国各地で集いや勉強会が次々にもたれ、5月だけでも7回になりました。2日は札幌中央区の革新懇が、10日、11日は宮城県での市民連合と革新懇が、18日は札幌東区で、21日はオンラインで大阪市西淀川此花で、24日は会津若松で、25日は東京・世田谷区烏山憲法9条の会の学習会に参加しました。

 強調したのはコメを市場任せにした自民党政権の失政であること、いち早く国民の手元にコメを届けることです。その途上で、江藤拓農水相の「コメを買ったことがない」「売るほどある」との発言が国民の怒りに火をつけて辞任に追い込まれ、小泉進次郎氏が新農相に就任しました。農相をすげかえマイナスイメージを払拭しようとする石破政権の焦りを感じます。米価高騰問題でもおおいに打って出て、参議院選挙で政治を変えましょう。

2025年5月19日月曜日

 

岩渕 友 参院議員

「国会かけある記」


 原発固執政治からの転換を

 台湾では17日、アジアではじめて原発ゼロとなりました。きっかけは東京電力福島第一原発事故です。

 先日、全国革新懇と福島県革新懇が主催する、原発シンポジウムにパネリストとして参加しました。

 原発事故から14年。事故の被害の実態を明らかにし、政府の福島切り捨て政策を告発、政府や財界が進める「復興」を問い、原発推進政策を撤回させ、原発ゼロの展望を示すシンポジウムになったと思います。

 事故後、原発ゼロを求める声と運動は大きく広がりました。このたたかいが再稼働を許さない力になってきました。原発を稼働させたい財界と自公政権が一体となって、原発回帰への転換が進められ、先日閣議決定された第7次エネルギー基本計画には原発の「最大限活用」が書き込まれました。けれども、4万件を超えたパブリックコメントの多くは反対意見だったといいます。「原発はない方がいい」というのが多くの国民のみなさんの本音だと思います。

 再生可能エネルギーの導入が進むもとで、再エネの電気を捨てることになる出力抑制が増えています。さらに原発は出力調整が簡単ではなくバックアップとして火力発電を使うので、とてもクリーンとは言えません。安全対策や維持の費用は高騰し、経済合理性もありません。何より核のゴミの処分場所さえ決まっていません。

 力を合わせて原発ゼロの実現を。参議院選挙で原発固執政治を変えていきましょう。

2025年5月17日土曜日

 紙 智子 参院議員

 「国民の願いを胸に」


 選択的夫婦別姓の実現へ


  久しぶりの宮城県入り。富谷・黒川と多賀城の市民連合が主催する2カ所のつどいに参加しました。

 立憲民主党の石垣のり子さんとともに、国会でのたたかい、石破政権を追い込み政治を変える展望をお互いが語り、質問に答える対話型のつどいで、有意義な時となりました。

 翌日は福島かずえ元県議、吉田剛仙台市議と仙台市若林区井土浜の3・11の「月命日」に参加、午後は宮城革新懇の総会で、国会報告と参議院選挙の意義と情勢を語りました。

 国会では「選択的夫婦別姓制度実現を今国会で実現する」水曜日行動が毎週行われています。リレートークに参加すると、「自分の名前でいたいだけ」「選択的夫婦別姓に反対の議員には投票しません」などのプラカードが目を引きました。

 「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」代表の田中優子法政大学名誉教授も駆けつけ、

「いま、国会で選択的夫婦別姓制度の審議に入ろうとしています。賛成する議員のみなさんを直接励まし、頑張ってもらうために私たちが大いに働きかけましょう!」と激励しました。

 私からは、一般社団法人「あすには」の意識調査で、20代から50代の事実婚当事者

58.7万人(推計)が婚姻届を出せずに「別姓での結婚」を待っていること。税の控除が受けられない、配偶者として医療行為への同意ができない可能性があるなど不利益が生じていることにふれ、人権問題として、今国会で実現しましょうと訴えました。