2014年12月29日月曜日

小さくならずに大車輪の活躍を(選挙結果報告)



 畠山和也衆院議員「かけある記」

 多くの方の支えと奮闘で当選です! 
北海道では十一年ぶりの議席獲得に加え、全国で
日本共産党は21議席に大躍進して議案提案権も持てました。
初めから忙しくなりそうです!
 とにかく熱く燃えた選挙戦でした。党員・支持者の
みなさんと心一つになれた勝利でした。
青年から熱烈な声援があったり、凍っている路面なのに
自転車で激励にきたりと、たびたびビックリするようなことも
ありました。
安倍政権の暴走にはガマンできないし、今の生活や仕事の苦しみ
をぶつけてほしい!との思いが伝わってきました。
「孫を戦争に送らせたくないからね」と、立ち止まって話を聞いて
くださる方もいました。
 大病を抱えながらも、この選挙で勝ちたいがために大奮闘された方がいることも聞き
ました。胸が熱くなりました。
これから着ける議員バッジは、そういう願いの込められたバッジなんですよね。
恥じない活動と論戦をしていきたい。
 反原発行動や反ヘイトスピーチで知り合えた方や、TPPストップのネクタイを
いただいた農協の方からもパワーをもらいました。
新しい社会をめざす結びつきが強まってきたようで、それがうれしい。
ここで聞いた声、熱い思いを国会でもぶつけたい。
 さっそく来週に特別国会、年が明けたら通常国会です。
小さくならずに大車輪の活躍をしていきたい。全道にも足を運んで、実態を国会で
反映させたい。
変わらず気軽に声をかけてくださいね。あなたが生んだ議員なんですから!

2014年12月12日金曜日

子どもたちに「平和」と「希望」の贈り物を!



森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室長
   「かけある記」

 政党カーで移動中の苫小牧の宿舎でこの記事を書いて
います。
お読みいただいている頃は、総選挙の投票日を迎えているで
しょうか。それとも直前でしょうか。
 「自民党300議席」との議席予測が出されました。
すると途端に、「集団的自衛権も選挙の争点」だと言い
出した安部首相。「いまのうちに解散して、4年間は好き放題やろう」という
衆院解散のねらいが、はっきり見えてきました。
 有権者のみなさんからは、「安倍政権の暴走が怖い」
「今度は共産党」「初めて共産党に入れる」という声が急速に増えています。
 政党カーに寄せられる声援もすごい!どの地域でも、沿道から、車窓から、建物の中
から声援が相次ぎ、アナウンサーがスポットを読めないときも。
若者をはじめ、寄せられる声援は世代を問いません。
 演説を聞いていただいた男性から声をかけられました。
「日本の政治ってのは、自民党か共産党なんだよ」。
 有権者を裏切り、反省も総括もできない民主党。
自民党の応援団になり下がっている「第三極」。「政治を変えたい」と真剣に考え
れば、「共産党という選択肢以外にありません。「自共対決」の選挙です。
 日本共産党への支持をどれだけ広げられるかで、日本の未来が変わります。
選挙が終わればクリスマス。子どもたちに「平和な日本」「希望ある未来」を
贈りましょう!

2014年11月27日木曜日

胸を張って「比例は共産党」と



  はたやま和也 日本共産党北海道委員会書記長
       「かけある記」

  赤旗まつりで比例予定候補として発表されてから初め
ての「かけある記」ですが、のん気なあいさつを書いて
いる場合ではなくなりました。
いろいろ言うまでもなく、勝つしかありません。
小選挙区の予定候補ともども、ご支援を心からお願い
します!
 街頭宣伝の合間をぬって、北海道電力へ要請にも行きました。
担当の方は「値上げをして申し訳ありません」と言いながら、
最後は「泊原発を再稼働できれば料金を下げます」とくり返します。
私は「脅しのようなことを言っちゃダメだ。道民の多数が再稼働
反対なのだから、北電として心を入れ替えて『自然エネルギーを広げます、でも
支援がないとできないんです』と言うのなら、私たちも北電を応援するし、国にも
モノ言うんだ」と訴えました。
 どの党、議員が、生活の苦しさを直接に訴えてきたのでしょうか。安倍政権の
暴走に、どの野党が立ち向かってきたというのでしょうか。
新しい政治に変える政策や、これまでの行動を訴えられるのは日本共産党だけだと、
私は胸を張って全道をまわりたい。
 企業・団体によるカネの力でなく、党員・後援会員のみなさんの力があっての
日本共産党です。
ご近所・お知り合いに話しをしてもらい、一枚一枚チラシを配り、ご支援の輪を広げて
いただいています。
ワインやウチワを配る政党には、どうしても負けられません。
 必ず北海道から、くらしと平和の声を伝える日本共産党の議席を! 
お力添えをお願いします。

2014年11月21日金曜日

沖縄の歴史的勝利に続き総選挙でも審判を




   紙智子 参院議員 「国会かけある記」


 11月に入り、一日で連続三回の質問の機会がありました。
 午前中は農水委員会で、西川公也農水相に米価下落対策と、
安愚楽牧場と政党助成金等の「政治と金」の問題で。
昼は日豪EPA協定について連合審査会で、夜は外交防衛
委員会で質問をしました。
 米価対策では、スーパーマーケットなどで、販売価格が下落
していることを示し「農家は年内の資金繰りが出来ず苦しんで
いる一日も早い国の責任ある対策を」と求めました。
 日豪EPA協定は、最も大きな打撃を受ける農業分野だからこそ、
交渉に入った2006年の衆参の農水委員会で決議をあげたのに、
「農産物の重要品目について、除外、または再協議」に照らした検証もされていない。
今年4月の集会で自民党の議員が「決議を守りぬく」と約束し、西川農水大臣も、
「安倍総理を説得してでも、守り抜く」と演説していたことを突きつけ、責任を果たせと迫り
ましたが、まともに答えることができませんでした。
とりわけ北海道の畜産・酪農への影響の大きい日豪EPA問題は、このままでは済まされ
ません。
 翌週は「地方創生特別委員会」の質問。本気で地方創生をいうなら、一次産業をどう再生
するかが最も重要なのに、米価暴落に手を打つこともせず、地方を崩壊させるTPP、
日豪EPAを推進している。地方創生どころか破壊ではないかと追求しました。
 今日、沖縄での歴史的勝利の吉報が届きました。解散・総選挙で、怒りをこめて安倍暴走
政治に審判を下しましょう!
 

2014年11月12日水曜日

未来の党




  森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室
       「かけある記」

   
  「すごい人ね」「ディズニーランドにでも来た
みたい」。
会場に感嘆の声が漏れていました。「第41回赤旗
まつり」。
東京・夢の島公園で、4年ぶりに開かれた日本共産党の
まつりです。
 3日間で約15万人が参加。二日目は近年最高の約8万人
が訪れました。
これまで見たことがないような人波の先で演説するのは、志位和夫委員長。
安倍政権の「亡国」ぶりと対比して、日本共産党が国内外で道理ある主張を展開、
共感を広げていることを紹介しました。
「この党を大きくすることに、日本の未来はかかっている」との言葉を、実感を
もって受け止めました。
 党幹部らによる講演や討論会だけでなく、文化プログラムも充実。開催前から
話題になっていた八代亜紀さんのステージに魅了され、沖縄の「心」を唄った
古謝美佐子さんの民謡には、あちこちですすり泣く声が聞こえました。
 私は北海道ブロックのテントに常駐していたのですが、「久しぶりだなあ」
「40年たっても変わらないな」と、たくさんの再会に遭遇しました。
私自身も、インターネットのSNS友達と初対面する嬉しい場面がありました。
 感動的だったのは、その場で日本共産党の一員になることを決めた女性がいたこと。
まつりを通じて98人の方が入党されました。
 いよいよ、選挙です。どの党よりも早く、19人の衆院比例候補も発表。
北海道は党道書記長の、はたやま和也さんです。
日本共産党の躍進で、希望ある未来を!


 

2014年11月5日水曜日

酔いも甘いも



 大門実紀史参院議員「国会かけある記」

 赤旗まつりでは北海道各地から参加された方々とお会い
できました。
 今回のまつりで​​は「私だけの記念ポスター」という初企画
がありました。
通常、選挙の「連名ポスター」は候補者と国会議員のツー
ショットですが、この企画は候補者でなくても誰でも希望
する国会議員と自分だけの「連名ポスター」をつくれると
いうもの。
 この企画を知らない人に出来上がったポスターを見せると、
「え、あなた立候補するの?!」と一瞬、みんな驚きます。
まつり会場のあちこちで、ポスター見せ合いながら楽しく盛り上が
っている光景が見られました。
おかげさまで、私との「連名ポスター」も、人生の酸いも甘いも噛み分けた女性を
中心にかなり販売されたとのこと。
有難い極みですが、申し訳ないのは私の写真です。
どういうわけか十年前の写真が使われており、虚偽広告にちかい。
酸いも甘いも半分くらいしかわかっていない顔です。
 十年前といえば、北海道が私の活動地域となったときでした。
東北や北関東も活動地域ですが、いままで日程の半分以上は北海道をまわって
きました。
たくさんの方とお会いし、お世話になってきました。友人や文字通り共にたたかう
同志も、飲み仲間も出来ました。
私のこの十年間の年輪は北海道とともに刻まれたといっても言い過ぎではありません。
一斉地方選挙、つづく国政選挙では、道内のまだ行ったことのないところに行って、
会ったことのない人に会ってみたいと思っています。
 

2014年10月29日水曜日




   はたやま和也 日本共産党北海道委員会書記長
                   「かけある記」

 65歳を迎えた私の母は、今年3月に退職しました。
中学を出て働き始め、父と出会って食堂を開き、子ども
三人を育て上げました。
保守的な親戚一同のなか、私が共産党の専従職員を決めた
ことに胸を痛めました。
借金を残さず店を閉めてからは小料理店のパートで働き、
そして東日本大震災。
家も船も失った弟の面倒を見て、ようやく目途がついたころに
退職の日を迎えました。
 ゆっくりしようと思った矢先、娘夫婦が転居してくることに。
「孫の面倒を見なきゃいけなくなった」と言いつつ、どこか嬉しそうな口ぶりでした。
東京の「赤旗まつり」にも初めて行くとのこと。趣味も特技もないけど、なぜか
カラオケが上手いと言われる母のお目当ては、たぶん八代亜紀さんかな。
 似顔絵付ウチワや顔写真入りワインを配っていた元女性大臣も、母のように、
この日本社会では一女性としての苦労もあったかもしれませんが、政治的責任は
取ってもらわなければなりません。
女性活躍の看板を押し付けた安倍首相の責任だって重い。日本軍「慰安婦」など
なかったと主張しながら、女性活躍の言葉を躍らせても信用できません。
 新しい経済産業大臣の問題も噴き出して、安倍政権は「一寸先は闇」状態になって
きました。平塚らいてうの言葉を借りれば、闇を照らす太陽はきっと女性。
安倍政権を早く終わらせるために、女性も男性も一緒に輝きましょう。

2014年10月24日金曜日

一期一会



 「胸に響いた漁業者の絆」
      参院議員 紙智子


 東日本大震災から三年半、三陸山田町で開かれた「復興と
漁業の展望を探る」フォーラムに参加しました。
沿岸漁民の苦労と努力の報告は、感動そのものです。
 千葉の沿岸小型漁船漁業協同組合の組合長は、漁場にお
ける大中巻き網漁業との紛争を避けるためのとりくみを報告。
資源と漁場を「子孫に残そう豊かな海を」「魚資源の永続的利
用と資源管理」をモットーに努力している。
多数決で決めず、徹底して話し合って、決めていると語りました。
 福島の相馬市のノリ養殖漁師は、原発事故で操業を自粛せざ
るをえない実情を説明し、常に汚染水で悩まされているが、次世代のことを考えて、
再生への道を探りたいと報告しました。
 岩手漁民組合で三陸漁業生産組合の組合長さんは、被災で壊滅的な状況にあり
ながらも操業を再開し、独自に漁具や製氷機を確保し、地域漁業の早急な生産回復
を目指して奔走してきました。
 組合長さんが、「被災前とは比較にならないほど、仲間を大切に思い、太い絆を育て、
透き通るほどに、きれいな思いで人に尽くすことの喜びをかみしめる力を授かった」と
語ったことは、胸に響きました。
こうした力が、今後の日本の沿岸漁業を前進させる力になると確信しました。
 沿岸の漁船漁業は、20㌧未満の経営体が全体の78%をしめ、漁村地域を支えて
います。資源を大切にしながら漁業で生活できる。
政治の役割も実感するフォーラムでした。
                         (しんぶん赤旗 2014.10.24掲載)














2014年10月23日木曜日

閣僚辞任の翌朝

















  「政治とカネ」真相解明を 北海道委員会

 北海道委員会は21日・朝そろって辞任した小渕優子経済産業相、
松島みどり法相の「政治とカネ」疑惑の真相解明と、安倍政権退陣を
求め、札幌駅前で宣伝しました。
 畠山和也書記長、森つねと国政相談室長がマイクを握り、国民の
声を聞かずに暴走する安倍政権の政治姿勢が今回の事件につなが
っていると批判。
「日本共産党は、企業献金、政党助成金を受け取っていないからこそ、
国民の声をまっすぐ国会に届けることができる」と、日本共産党の値打
ちを訴えました。
 「あんな女性たちではだめ。あなたたちがもっと頑張らないと」と声を
かける女性もいました。
                  (しんぶん赤旗 2014.10.22掲載)














米価を市場にまかせていいのか



      紙智子参院議員  「国会かけある記」

 
 9月29日に臨時国会が始まってから四週目。
先週、農林水産委員会で、新たに就任した西川公也大臣に
質問しました。テーマは五つ。
大臣が安愚楽牧場から政治献金を受けた問題、米価下落
対策、日豪EPA、TPP問題、ビキニ水爆実験の被ばく
問題です。特に、今年の米価下落は深刻です。
私は概算金が昨年より3000円も安いのはなぜかと聞き
ました。大臣、「全農が低く設定した」と。
私、「なぜ全農が低く設定したのか」。
大臣、「昨年までの在庫があることに加え、今年は作況指数も100を越える見込み。コメ過剰感があるため低い設定になった。あくまでも仮払いだ」と、
まったく人ごとです。
 私は「なぜ全農が低い設定にしたのか。それは、国が市場原理に任せて、本来果た
すべき安定供給、価格安定に責任を果たさないからでしょう? 
全農は市況を見て判断する。在庫をかかえ業界からの値下げ圧力もある。
政府の政策の結果ではないですか」と指摘すると、西川農水大臣は「市場に任せた
のがよかったか、どうかということはあるが・・」と言いつつ、「米に関して国が
価格に関与すべきではないという流れの中で、民間で決定させてもらった」と、
まったく反省する気はありません。
 米価暴落は、日豪EPA、TPP問題にも通ずることです。
安倍政権は「地方創生」を看板にしていますが、所得を増やすとは口先だけ。
いっせい地方選挙に向けたポーズでしかありません。選挙での国民の審判が一番です。

2014年10月18日土曜日

自由と民主主義を守れ!



森つねと 日本共産党北海道委員会国政相談室長
    「かけある記」


 北星学園大学で脅迫や悪質な中傷が相次ぎ、業務に支障が
出たり、学生や保護者の間に不安が広がっています。
 日本軍「慰安婦」の記事を書いた元朝日新聞記者が同大学
で非常勤講師をしていることについて「売国奴を辞め
させろ」と迫るもので、要求を拒否した場合、「天誅
(てんちゅう)として学生を痛めつける。
釘を混ぜたガスボンベを爆発させる」と二度にわたり脅しているのです。
 脅迫は元記者の家族にまで及んでいます。
インターネット上で娘さんの名前や高校名、顔写真を勝手に
公表し、「自殺に追い込む」と言及。
ご家族をはじめ、学生のみなさんの恐怖ははかり知れません。
 問題の背景には、過去の侵略戦争を「正義の戦争」とねじまげ、日本軍「慰安婦」
問題をなきものにしようとする勢力の思惑があります。
日本軍の関与と強制性を認め、謝罪した「河野談話」を葬り去りたいのです。    
 しかし、「河野談話」は朝日新聞が訂正した「吉田証言」には依拠していず、日本軍
「慰安婦」がなかったかのような主張は通用しません。
「慰安婦」問題の本質を否定する安倍首相の責任も極めて重大です。
 連続テレビ小説「花子とアン」の脚本を担当した中園ミホさんは「戦争に入っていく
ところが、(今の時代と)空気がとても似ている」と振り返っています。
「自由と民主主義を守れ!」。戦争への扉を開かせないために声を上げましょう。
日本国憲法を掲げて!

2014年10月14日火曜日

国民の願いを胸に



 「恋が実ってよかった」
   参院議員   大門実紀史

 先日、岩手県盛岡市で開かれた民青同盟のSさんと
Tさんの結婚を祝う会に出席しました。
イタリアンレストランを貸し切りにした若い仲間だけの
気取らない温かい雰囲気の会でした。
ちょっと渋くてかっこいいSさんと賢くてかわいい
妻のTさん。
生まれたときから赤い糸で結ばれていたかのように
溶けあっていました。
後でSさんから、わたしのフェイスブックにお礼の
メッセージが届きました。
「大門さんに祝ってもらうと子宝に恵まれるようで、来てくれてうれしかったです」
 なんだかお産婆稲荷の神さまにでもなった気分ですが、本当にいいご家族を
つくってほしいと思いました。
 結婚を祝う会ほど呼ばれてうれしいものはありません。
若いカップルの誕生をみるたびに、恋が実ってよかったね、と思います。
好きな人にめぐり会えた幸せ、いっしょに暮らせる幸せは何にもかえがたい。
実らぬ恋もあるのだたら。
 特に、たたかいをつうじて結ばれたカップルの絆は固い。
SさんとTさんも民青同盟のなかで学びたたかうなかで、お互いを見つめ信頼
し合っていったのだと思います。
わたしの友人にも選挙活動で知り合い、そのあと結婚したカップルが
何組もいます。
不思議なことに、選挙に勝っても負けても、カップルだけは生まれるのです。
 脈々と命が繋(つな)がれていく。たたかいも世代から世代へと引き継が
れていく。それもこれも、恋が実ったおかげです。
                (しんぶん赤旗 2014.10.11掲載)

 

2014年10月11日土曜日

無理があるよなあ



 大門実紀史参院議員 「国会かけある記」

 実質所得の低下によって消費が落ち込んでいます。
特に年収300万円以下の世帯の消費が激減。
この層は大企業の非正規労働者や中小零細企業で働く
労働者が多く、賃金が上がらないのに物価だけが上がり、
生活費を切り詰めるしか術がありません。
このうえ消費税が10%に上ったら、生活が破壊され、
消費全体も底割れしてしまいます。
 また大企業向けの法人税減税の財源にするため、
会社の規模に応じて税をかける外形標準課税を中小
企業にも拡大する案が検討されてきました。
この税は、人間にたとえると、稼ぎがなくても生きている
こと自体に税金をかけるようなもので、しかも身体の大きな人は「余計に空気を
吸った、場所をとっている」という理由でたくさん税金を納めなければならない。
こんなおかしな税金を赤字の中小企業にまで適用しようというのです。
 大企業を優遇する一方で、所得の低い層や中小企業には重い負担ばかり
背負わせる政治がまかり通っていいのか。
増税反対の世論は高まっています。
 先週、国会のエレベーターで参院自民党の幹部が私に「共産党のいうように、
消費税の増税も外形標準課税も無理があるよなあ」といいました。
「ありすぎるよ」と私。
 今週になって、政府・与党内に外形標準課税の拡大は今回見送ろうという
動きが出てきました。
消費税増税も含めこれ以上、安倍さんの無理を通させてはならない。
国会論戦とともに、さらに世論と運動を広げて跳ね返しましょう。
   

2014年10月3日金曜日

思いはつながる



 はたやま和也 日本共産党北海道委員会書記長
       「かけある記」


 
 うれしい知らせが届きました。
東京・墨田区議候補として発表された、浅野清美さんは
北海道出身。
亡くなられたお父さんは八年前、職場の不当に負けじと
労働組合をつくり、間もなく日本共産党に入党。
争議が解決した後は国会議員団事務所で働き、選挙で
は候補カーも運転してくれました。いっしょに全道をまわった仲間でした。
 二人で出張先でお酒を飲む時に、いつも浅野さんは清美さんのことを
話していました。
争議のときも選挙のときも、支えてくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいだと何度も
聞きました。涙もろい方でもありました。
 お母さんに続き、そのお父さんが亡くなられた後、清美さんが事務所に「共産党に
入りました」と電話をくれました。
東京に引っ越され、かかってきた電話では「こんどは候補になりました」。清美さんは
飄々(ひょうひょう)としているようでしたが、聞いた私たちはビックリ!
お父さんは、私たちの何百倍もビックリしているのではないでしょうか。
 お父さんは「人間が大切にされる社会でないとダメだ。だから私は共産党に入ったん
です」と話していました。清美さんは今、何を語っているのでしょうか。
 臨時国会が始まりました。「人間らしい社会を」と若者が立ち上がり、「昔のあの
時代に戻すものか」と戦争体験者が立ち上がっています。各地で候補も決まって
きました。
どんどん安倍政権を追い込みましょう。
来年の地方選で審判を!と、私も燃えています。
 

2014年9月29日月曜日

国民の願いを胸に


 「考え方は違わない」
      参院議員 紙智子

 「農政ジャ-ナリストの会」から講師依頼があり、初めて参加しました。
この会は、農業関係の報道、出版に携わるジャーナリストや
研究者、評論家ら、個人の資格で加入している人たちと
賛助団体で構成されています。
 3カ月ごとにテーマを選び研究会、討論会を開いています。
1回目は、元農業新聞で「会」の顧問、2回目は自民党、
3回目が、日本共産党の私で「農政運動と日本共産党の政策」
というテーマで講演しました。
 依頼があった時、「なぜわれわれに?」と聞くと、「現場を回ると、
『農業では、共産党が一番まともに考えて要望している』との返ってくる。
ところが、なかなか選挙の投票行動に結びつかないのはなぜだろう。そんな疑問も
含めて話を聞かせていただければ」と言われました。
 私が2001年当選した直後にBSE(牛海綿状脳症)が発生し、それ以降も
食の安全を脅かす事件が次々起こりました。
そこから見えてきた政治の問題点と、食料・農業のあり方、歴代自民党政権が
つくり出した農業危機の原因、日本共産党の農業ビジョン、広がる共同、運動など
について話しました。
 意見交換ではJA改革や、党の価格保障・所得補償について、自給率目標を持つ
意味、貧困対策など、切れ間なく質問がだされ、たっぷり3時間。
最後に「考え方は、ほとんど違わないですね」といわれました。
農業だけでなく、経済・外交政策でも、将来の展望も「ほとんど違わないですね」
を広げて、わが党への期待に応えたい。
                 (しんぶん赤旗 2014.9.26掲載)

道民とともに臨時国会へ



      紙智子参院議員 「国会かけある記」


 北海道各地を回り安倍政権への怒り、切実な願いを聞き、
闘う力をいただきました。
 50周年、半世紀をむかえた矢臼別平和盆おどりは、
1000人が参加し、安倍政権の戦争する国づくりに
反撃しました。
  建設労働者と取り組んだ音威子府(おといねっぷ)の音中
トンネル調査ではじん肺の根絶を大企業任せにしている国の
実態が。
 土壌から水銀などの有害物質が検出され、住民から不安が出て
いる室蘭市でも、大企業の横暴ぶりに怒りを感じます。
 大間原発(青森県大間町)建設差し止め提訴した函館市長との懇談には、青森出身の
高橋千鶴子衆院議員と訪問し、支援を約束し、激励しました。
 北方四島へのビザなし交流には日本から多くの青年学生が参加し、関心の高さを感じ
ました。
 酪農調査で訪れた別海町、厚岸町では、農協や酪農家から、TPP、農協改革に対
する不安が出され、持続可能な酪農経営と地域社会を維持する対策を求める要望が
出されました。
 この夏、米価が暴落し大問題に。稲刈りの真っ最中なのに、あえてトラクターを降り
て上京した、農民連の農水省交渉に同席。「この米価では、米作っても、飯を食え
ない」という叫びが霞ヶ関に響き渡ります。
 いよいよ臨時国会が。この夏、寄せられた怒り、願いを心にきざみ、安倍暴走政権と
対決する決意がみなぎります。そして、何と言っても、参議院選挙の躍進の流れを止め
ず、来年のいっせい地方選挙勝利に結実させたいと思います。

2014年9月18日木曜日

国民の願いを胸に



 「霞が関の”仲間”」
    参院議員 大門実紀史


  東日本大震災の発生以来、被災事業者の支援に一緒に
取り組んできた金融庁のM課長が先日、他の部局に異動し
ました。Mさんは金融機関に被災者の債務軽減を要請。
陸前高田市の被災者の私的整理では、理不尽な対応をす
る金融機関を厳しく指導し、債務免除を促してくれました。
  Mさん以外にも、被災事業者の支援に奮闘した霞が関の
官僚が何人かいました。
 中小企業庁のFさんは、私と一緒に何泊もしながら沿岸部の商工会議所をまわり、
要望を聞き取りました。 夜は2人で支援策について意見交換。
それが、「グループ補助金」の拡充につながりました。
 復興庁のYさんとは原発事故のため事業再開が遅れている福島県の事業者支援につい
て何度も議論。
「立地補助金」という形で具体化してくれました。 批判しているだけでは復興は
進まない。
特に事業者支援は新たな枠組みが求められ、具体的な提案で一歩でも前進させる必要
がありました。
  普通なら共産党とは距離を置きたがる官僚たちですが、知恵も意欲もない与党議員の
姿にあきれ、私たちの提案に耳を傾けてくれたのだと思います。
  Fさん、Yさんはすでに1年前に他の部署に異動。今回のMさんの異動で、震災
直後から一緒に仕事をしてきた霞が関の「仲間」はいなくなりました。
  復興はまだまだこれからで、国の施策も不十分です。
   ただ、公務員バッシングばかり続く中、被災者のために一生懸命頑張ってくれた
彼らがいたことは忘れないでおこうと思っています。
                                                      (しんぶん赤旗 2014.9.17 掲載)



2014年9月16日火曜日

国民の声を無視し続けることはできない



森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室長
   「かけある記」


  先月末、日本共産党の道議団、札幌市議団のみなさ
んと東京で政府交渉を行いました。
来春のいっせい地方選挙の予定候補も参加しました。
二日間に渡る交渉で、道民生活にかかわる国の来年度
予算と重点課題について各省庁に要請。現場の実態を
見ていただけに熱が入ります。
泊原発再稼働中止の要請に、経産省の担当者は
「国として理解を求める」と後向きの姿勢を示す一方
、「北海道への核のゴミの持ち込みは認められない。
道の『核抜き条例』を尊重すべき」だと求めると、「地元の意見を聞き、
反対なら進めない」と回答しました。
 厳しい冬を前に異常な高騰が続く灯油価格。昨年同時期と比べ、すでに1㍑あ
たり10円近く値上りしている事実を示し、「福祉灯油への早目の特別交付税措
置を」と求めました。総務省側は「必要な措置を検討する」と述べました。
 精神障害者の方々が粘り強く求めている運賃割引について国交省の担当者は
「交通費の実費負担ができないか、厚労省と連携して進めたい」と答えました。
 間もなく臨時国会が始まります。国民の声を聞かない安倍政権は強大なように
見えますが、国民の暮らしや経済とかけ離れた「砂上の楼閣」です。
だからこそ、党の論戦と国民運動で相手の言い分を崩すことは可能です。
 今回の政府交渉も踏まえ、それぞれの分野での「一点共闘」を発展させながら、
安倍政権を退陣に追い込む大きな流れをつくっていきたい。

2014年9月12日金曜日

したいようにしました



 大門実紀史参院議員 「国会かけある記」

 8月19日付の「しんぶん赤旗」東日本版に『したい
ようにしなさい』というエッセイを書きました。
中学三年生の夏休みに北海道をヒッチハイクで一周した
ときの話です。
帰りの青森港で家出と間違われて警察に補導され、お巡り
さんが母の勤め先に電話すると、母は「本人のしたい
ようにさせて下さい」といいました。
 この話をフェイスブックでも紹介したら、北海道の
方から「どういうコースを回ったの?」
「警察に補導された後はどうしたの?」などのご質問が来ました。
 一周したコースは函館⇒札幌⇒旭川⇒稚内⇒網走⇒知床⇒根室⇒釧路
⇒帯広⇒室蘭⇒函館です。
駅舎や地下道などで寝ましたが、車に乗せてくれた方の家に泊めてもらったことも
あります。
根室の食堂のおばちゃんは三日も泊めてくれたうえに、息子さんの古着を着替え用
にとくれました。北海道の人は温かいなと思いました。
 青森のお巡りさんは、「したいようにさせる」わけにもいかず、京都までの切符を
買って青森駅から私を汽車に乗せ、「お母さんに心配かけるなよ」といいました。
ところが、私は八戸で降りて、またヒッチハイクを続け京都まで帰りました。
 母はすぐ青森の警察署に汽車賃と御礼状を送りました。その汽車賃がものすごく
高いのを知って、母にとんでもない迷惑をかけたと大泣きしました。
私がしたいように出来たのは、たくさんの方々の親切と母の愛情があったからだと
後で気づきました。

2014年9月3日水曜日

仲間よ、闘うことを忘れるな



 はたやま和也 日本共産党北海道委員会書記長
    「かけある記」


  お盆明けに、レッド・パージ被害への救済勧告が札幌
弁護士会から出されました。
国鉄で働いていた苗川清一郎さんの申し立てを受けたも
ので、3月の舛甚秀男さん・加藤哲夫さんに続き3人目
となりました。
「アカ」の名で職場を追い出され、64年にわたる
名誉回復のたたかいです。
政府は正面から受け止めてほしい。
 「レッド・パージ被害者の名誉回復と補償を求める北海道懇話会」
の総会に参加し、苫小牧・王子製紙労働組合でのレッド・パージ反対の歴史について
講演も聞きました
犠牲となった仲間を職場に戻せと組合が一致して要求し、社宅の仕事ですが従業員並の
待遇を約束させます。この結果に危機感を抱いた経済界が介入を強め、組合は
145日にわたる無期限ストに突入しました。
 いわゆる「王子争議」です。資料を整理された冊子をいただきました。
 争議責任を理由に解雇された労組委員長が、レッド・パージ復職闘争をふりかえって
書いています。
「闘いの動機はイデオロギー的な色彩より、旧職場の仲間の窮状を見かねた“素朴な
現状かもしれません。でも、身近な仲間を助けられず、政治を変えることができるのか
「アカ」と言われても立ち上がった歴史から、私も誠実に学びたいと思っています。

2014年9月1日月曜日

国民の願いを胸に



  「木造の仮設住宅で・・・」
     参院議員 紙智子


  以前から一度、直接見たいと思っていた岩手県住田町の
 木造の 仮設住宅を訪ねることができました。
 木の町として町の産業を振興することに力を注いできました。
 あの2011年3月11日の東日本大震災の時、住民の
 安否確認をしながらニュースで、となりの陸前高田市や
 大船渡市で大変な津波被害を受けたことを知り、対策本部で
 給水からはじめたそうです。
そして、町長は仮設住宅に議会と相談して、木を使うことを決断したのです。
 今回、参議院の復興特別委員会の視察で、その仮設住宅に行きました。
すーっと木のおだやかな香りがたたよいます。
居間があり、ペレットストーブがあり、台所とトイレ、お風呂もついています。
すべて木。ホッとします。
 仮設住宅に住むみなさんに「3年数カ月すぎましたが、どうですか」と聞くと、
「ここに入れてよかったよ。屋根にソーラーパネルがついていて、70度ぐらいの
お湯が出るからお風呂にも入れるしね・・・。
でも何よりここの町の人が、温かく迎えてくれたのが一番ありがたかったよ」と。
「やっぱり、元の所へ戻りたいですよね」と聞くと、「元のように家族が
いっしょに生活できれば一番いいよ」と言われました。
 失ったものへの心の傷が残りますが、被害者に寄り添った支援が必要だという
ことを痛感しました。
今年は豪雨災害など、災害が後を絶ちませんが、今後にいかすべき教訓です。
                                                       (しんぶん赤旗 2014.8.30掲載)



2014年8月26日火曜日

辺野古の海に基地はいらない



   紙智子 参院議員      「国会かけある記」



 エメラルドグリーンの美しい沖縄・辺野古の海、静かで落ち
着いた集落。
ここを埋め立て、新たに米軍の基地を建設するなど絶対
許せない!その場所に立って、強く実感します。
 宜野湾市の夜の演説会に先立ち、那覇空港から、そのまま
名護市辺野古の海へ直行しました。
23日は新基地許さない抗議集会、途中、警備を終えた機動隊
やパトカーとすれ違います。
現地に着くと、まだ熱気、余韻が。
キャンプ・シュアブゲート前に座っていた二人の男性に、「集会、どうでしたか?」
と聞くと「3600名で大成功でした!と興奮ぎみ。
 座り込みを続けているテント村に行ってみると、集会に子供と一緒に参加した
親子や、遅れて駆けつけた人が「座り込み3779日」の看板を見て、「10年以上
続いているってすごい!」と。
これまで何度も県民は「NO!」と意思表示をしているにもかかわらず、基地建設を
強行する安倍政権への怒りが沸き起こり、ストップさせるたたかいへの決意をあらた
にしました。
  「沖縄の負担軽減」といいながら、沖縄への負担を増大させ、逆に「基地の本土化、
拡大」をしようというのが本質、夜の演説会にも力が入ります。 
  8月、北海道・矢臼別の平和盆踊り五十周年でも「沖縄と連帯!沖縄にも日本の
どこにも基地は要らない!」のスローガン、「戦争させない!絶対させない!
命が大事!憲法変えるな!総理を変えろ!」のシュプレヒコールがよみがえりました。
 


2014年8月22日金曜日

国民の願いを胸に



  「したいようにしなさい」
     参院議員  大門実紀史


 中学3年生の夏休み、東京にいる兄に勉強を教えてもら
おうと京都から夜行バスに乗りました。
ところが朝、兄のアパートに着くと、「みきし、ゴメン。
新婚旅行の続きに行く」との張り紙が。
兄は京都の国立大学を卒業し大企業に就職、友人の妹さんと
結婚したばかりでした。
 新婚家庭に押しかけた私も私ですが、弟が来るとわかって
いながら居なくなる兄も兄です。
いくら勉強して有名大学に入っても兄のような冷たい人間になっては
おしまいだと思うと、受験勉強にたいする意欲もなくなりました。
 手元には母にもらった6千円がありました。 当時は、ヒッチハイクが大ブーム。
寝袋を買った残りのお金でどこまで行けるか試してみようと国道4号を北に向かって
出発しました。
次から次と車に乗せてもらい、3日後には津軽海峡をフェリーで渡り北海道に上陸。
食事をごちそうになったり泊めてもらったり、たくさんの方々のお世話になりながら、
2週間かけて道内一周しました。
 中学生というと家出と間違われるといけないので高校生で通してきましたが、
函館で乗せてくれたトラックの運転手さんが不審に思い警察に通報。
青森港で補導されてしまいました。
警察の人が母の勤め先に電話すると、母は「そんな遠いところにいるんですか」と
驚きながらも、「本人のしたいようにさせてください」といってくれました。
 あれから40年以上が過ぎ、母も亡くなりましたが、あの時の「したいように
しなさい」という母の言葉がいまも私の応援歌になっています。

2014年8月19日火曜日

被爆者の願いが込められた「憲法9条」




  森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室長
     「かけある記」


 8月15日。今年も終戦記念日を迎えました。69回目
です。
紙智子参院議員、小形かおり札幌市議と大通公園で街頭宣伝
を行いました。
日本軍国主義がおし進めた侵略戦争と植民地支配によって、
2000万人を超すアジアの人々、310万人もの国民の命が奪われました。
私は、犠牲となったすべての人々の苦しみ、無念さに思いを馳せ、
「二度と戦争をしてはならない」と訴えました。
 ところが先日、犠牲者の思いを踏みにじるような出来事がありました。
8月6日、道被爆者協会主催の原爆死没者北海道追悼会に参列したときのことです。
 公明党の衆院議員が参加しあいさつ。
議員は「平和の党」を強調したうえで、「戦争反対を唱えるだけではだめだ。
これからは積極的平和主義だ」と力説したのです。
積極的平和主義とは、戦力不保持や交戦権を否認した憲法9条を否定し、集団的自衛権
行使に道を開くための常とう句として安倍首相が用いている言葉です。
 しかも、被爆者が「戦争は反対」だと述べた後の発言。
議員の次にあいさつした私は、頭から火が噴き出るような思いを抑えながら、
「(集団的自衛権行使容認の)閣議決定の撤回を強く求めます」と述べました。
 原爆投下で「地獄」を見た広島、長崎の人々。
この経験が「戦争のない世界」の理想を、最も先進的な形で具体化した憲法9条を生み
ました。
憲法を守り、世界平和に貢献する日本へ―。決意をあらたにしています。

2014年8月9日土曜日

自衛隊員の「意識改革」




     大門実紀史参院議員   「国会かけある記」

    いま国会の議員会館は、ほとんどの議員が地元にもどって
   いるので、 閑散としています。
   地下のコーヒー屋さんに立ち寄ったら、防衛問題にくわしい
   自民党A議員がいたので、「会議でもあったの?」と聞く
   と、 「例の法案準備で役所から意見を聞かれたんだよ」と
   いいました。
   例の法案とは集団的自衛権行使にむけた自衛隊法などの
   改定案のことです。
   「自衛隊員 と家族の方から、これからは戦地に送られるという
   不安や疑問が、共産党にも寄せられているよ」と私がいうと、
  「戦争なんかしない、 衣食住を保障された公務員と思って入隊したのもたくさんいるからね。
  隊員自身の意識 改革も必要なんだよ」とA議員。
  さらに私が「国民の命を守るためなら闘うが、アメリカのために戦死するのは納得
 できないという人もいるのでは」というと、A議員は「だから意識改革が必要。
 兵士はいちいち 戦う 理由 を考えちゃダメなんだ」と言い放ちました。
   A議員のいう「意識改革」とは自衛隊員を何も考えない殺人マシーンに仕立て
上げることに他なりません。
  しかもそれは机の上で教育することばかりではない。
  実際に「戦場」に送りこんで、いったん殺し殺される経験を積ませれば、敵がい
心が植え付けられ、やがてそれは憎しみの連鎖となり、少しの「大義」でも戦うよう
になる。
  7月1日の閣議決定で自衛隊員を「戦場」に送るとしたのは、こういう自衛隊員の
  「意識改革」も狙っているのではないかと思いました。




 

2014年7月29日火曜日

ぱさぱさの心で政治はできない


 
                                                                                                 
    はたやま和也 日本共産党北海道委員会書記長  
      「かけある記」


    心が躍るこの季節。各地をまわると、夏祭りの準備を
している町内会館や保育園から歓声や笑い声が聞こえ
ます。
  矢臼別では、うたごえが響き、太鼓に合わせて踊る、
記念すべき五十回目の平和盆踊りを準備中。
参加者の平和の思いが、真っ暗な夜空へ矢のように突き
刺さる一夜が楽しみです。
  一方で、平和はもとより文化・芸能に対する国の態度は冷たい。
この分野にかかわる方の集まりでは「助成が少ない」との話を聞き
ました。
 この十年ほどで国の文化予算が半減し、消費税増税や会館の使用料値上げなども負担に
なっています。「黙っていたら文化はなくなる」との発言もありました。
何より子どもたちには絵本や文学、美術・音楽などに触れて豊かな人生を送って
ほしい。
カジノ誘致より、文化予算にこそお金をまわすべきではないでしょうか。
 「日本を、取り戻す」と勇ましい首相の頭では、復古的な社会を描いていても、
文化・芸能発展など考えにないのかもしれません。
 マンガ好きでアニメ輸出も熱心な副総理は、その制作現場が年収百万円台の若者
たちで支えられていることを知っているのでしょうか。
何ごとも金もうけ優先で心がぱさぱさに渇いた政治家には、文化の花ひらく国づくりは
できないと思います。
 かくいう私も仕事上、パソコンに向かう日が多いような。お盆には本をじっくりと
読み、子どもたちとも心が潤うようなことができればいいなと思っています。
                    

2014年7月28日月曜日

反対していた父が私を応援 涙あふれ胸がいっぱいに





    紙参議院議員 -松江市でー



 紙智子参院議員は6日、島根県松江市の演説会で自身の体験を
語り入党を訴えました。
 北海道の実家は農家で自民党支持者でした。
親からは、「共産党になんかなるなよ」と言われてました。
 紙さんが入党したのは20歳の時。
「戦争反対で頑張った唯一の党なんだ」と感動しました。
当時、父親とは「ダメだ」「なんでダメなの」「ダメだからダメ」という
やりとりを何度もしました。
ある日、父親が、”共産党の言ってることは間違っているとは思わない。
しかし、世の中はそんなに思い通りにはならない。
つらい思いをさせたくない”と話しました。
「親心だったんですね」と紙さん。
 31歳で参議院比例候補として初立候補。
最終盤、実家の前での演説で、父親が応援弁士をすることになり驚きました。
父親は訴えました。
「自分も戦争体験者だ。今再びきな臭いにおいが立ち込めている時、共産党の人は
私利私欲なく世の中をよくしようと、夜になく昼になく駆けずり回っている」。
隣で聞いていた紙さんは「胸がいっぱいになって、涙で目の前が見えなくなってしまい
ました」
 国会議員になり、どうしても忘れられないのは東日本大震災で自ら被災しながら地域
の人たちと力をあわせて救援活動に頑張る党員、地方議員の人びとです。
「こういう政党が伸びなければ世の中はよくならない。今がその時です」
 20代の女性など3人が入党しました。
                                                      (しんぶん赤旗 2014.7.24掲載)

国民の願いを胸に



     「シジミ漁復活へ意欲」
               参院議員 紙智子


  日本最北端の稚内から南へ70~80㌔、日本海にそそぐ天塩
(てしお) 川の河口の町、天塩町はシジミの町として知られています。
シジミ漁獲量の中心地、パンケ沼をたずねました。
 国立公園に指定され、ラムサール条約登録湿地のサロベツ
湿原にあるので、勝手に手を入れることはできません。
6月に、沼底に砂をまいてシジミの生息を図る覆砂事業で
相談を受けました。
訪ねると、漁獲量は1985年の552㌧が、90年には426㌧に、今は
年間4~5㌧の漁獲へと激減しているといいます。
 長年、シジミ漁にとり組んでいる、北るもい漁協の方は、以前は沼に
流れ込んでいた海水が、今は入らなくなって、塩分濃度が下がったためだといいます。
沼の入り口に堆積した土砂によって海水がほとんど入らない。
盛り上がった川底の土砂をなだらかにして海水が流れ込むようにしてほしいと言われました。
シジミの成長と繁殖には一定の塩分が欠かせません。
淡水と海水が入り混じる汽水域に生息しています。
 6月には茨城県に内水面漁業の質問準備で、今月には全国遊説で島根県に行き
ました。
茨城県の那珂川、涸沼(ひぬま)でも、島根県の宍道湖でもシジミ漁が盛んです。
戦後直後はアユとならんで、漁業者の生活を支えました。
いまは開発などで生息環境が悪化し、全国各地で産地が減少しています。
 体に良くおいしいシジミを食べながら、食欲だけでなく、生業(なりわい)として
復活させたいと、意欲がわきます。
                                                                   (しんぶん赤旗 2014,7,25掲載)

2014年7月22日火曜日

原発再稼働の動きの裏で





  森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室長 
          「かけある記」



 道北の幌延町には「核のゴミ」の地層処分技術を「研究」する深地層研究センターがあります。道と幌延町、同センターを運営する日本原子力研究開発機構とが結んだ「三者協定」では、放射性廃棄物を持ち込まないことや研究終了後に坑道を埋め戻すことなどを確認。2001年から開始された研究期間は「20年程度」とされ、あと7年です。
 ところが、4月下旬、同機構の野村茂雄理事が幌延町議との懇談会で
「20年の制限をはずしたい」「埋めるともったいない」と発言。見過ごせないと思いました。
 紙智子、大門実紀史両参院議員、真下紀子道議と17日、同センターを訪れ、地下350㍍まで掘られた坑道も視察しました。
 私が坑道に入るのは昨年、地下水の大量出水とメタンガス濃度上昇の事故直後以来2度目。
今回この現場も視察しましたが、一部がビニールシートに覆われ、頭上からポタポタと水滴が落ちてきました。
 清水和彦所長は「処分場にはならない」「三者協定は守る」と強調する一方、「いつまで(研究を)やるかは判断できない」と述べ、さらに500㍍まで掘り研究する計画を明言。前出の野村理事も4月、「長く研究所として位置付けてほしい」と発言しています。
 最終処分場をめぐっては、自民党調査会の議論で道東の「根釧海岸地域」が候補地に挙げられていますが、安全性が保障されない地層処分はすべきでない。ましてや、「核のゴミ」を増やす原発再稼働は論外です。

2014年7月14日月曜日

戦争する国づくりを許さないたたかいを





   紙智子参院議員  「国会かけある記」


 
  安倍内閣の集団的自衛権行使容認の閣議決定とあいまって、さまざまな動きが目立っています。
 防衛省・自衛隊が、住民基本台帳を使って、18歳を対象に自衛官募集案内を送りつけていたり、旭川市と周辺町村の公立・私立高校の社会科教師でつくる、上川管内高等学校社会科教育研究会の主催で、「自衛隊の国際貢献」をテーマにした講演や装備品展示見学など、教師を対象にした研究会が計画されていました。
 しかし、管内の各高校の社会科教師や父母から、研究会事務局に対し「研究会というよりも体験入学ではないか」「平和的で民主的な人格形成にとってふさわしいのか」など疑問や開催中止を求める声が相次ぎ、中止に追い込まれました。
 また、北海道矢臼別演習場で、7月1日から15日まで、自衛隊の戦闘機や大型ヘリコプターを含む総数28機を使用した飛行訓練が、早朝5時から深夜24時まで行うことがわかり、「酪農地帯で牛への影響や、農家の安眠妨害となる」と訴えがあり、私も防衛省に、飛行訓練中止を求めました。
 さらにオスプレイが「札幌航空ページェント」で、初めて北海道に飛来、展示されることがあきらかになり、党道委員会が直ちに中止を求め、北海道、札幌市、道航空協会に要請をしました。国会でもオスプレイの訓練撤回を求める申し入れを行いました。
 戦争する国づくりをすすめる安倍内閣の一連の動きに対し、そのつど機敏に対応することが、重要になっています。
 



2014年7月12日土曜日

国民の願いを胸に


 「人のカネまきあげ、経済対策?」
              参院議員  大門実紀史

  北海道、東北の各地でカジノ(賭博場)構想が浮上しています。
賭博は犯罪を誘発するという理由により刑法で禁じられてい
ますが、安倍内閣は全国に賭博場をつくることを「成長
戦略」の一環に組み込みました。
  この内閣は経済政策においても軌道を逸しています。
 先月ある会合の席で、カジノ推進派である自民党A議員、
維新の会B議員と議論になりました。


  A議員「カジノは経済効果がある」
  私 「人のカネまきあげて、どこが経済対策か」
 B議員「雇用は増える」
  私 「雇われた人の何倍もの人の人生が破壊される」
 B議員「ギャンブル依存症対策はカジノの収益金を使って行うことになっている」
  私 「依存症をつくっておいて、その対策をやりますなど、マッチポンプだ」
 困った顔のB議員。そこでA議員が本音をぽろり
 「とにかく地元の建設業界や観光業界が熱望してるんだよ」
 中央段階では大手ゲーム機器メーカー、商社、ゼネコンなどがうごめき、地方では建設、観光業界が期待の声をあげる。彼らにとって賭博場の建設は、何の大義名分もない、ただのもうけ話です。 カジノ推進派議員も関連業界、企業の支援をうけて動いているだけ。お金をもらって刑法違反の賭博場解禁に手を貸すなど、国会議員としての節度もモラルもありません。
 民間企業の関係者も、家族もいれば子どももいるでしょう。お天道様に恥ずかしくない堅気の商売に精をだしてほしいものです。
                         (しんぶん赤旗 2014.7.11掲載)




厚生労働省―紙議員の要求を実現

                  
                                         「野生鳥獣肉」衛生管理指針策定へ
          

    シカやイノシシなど野生鳥獣肉(ジビエ)による感染や
  食中毒防止に 向けて、厚生労働省は10日、衛生管理に
  関する国の指針を策定する ため、「野生鳥獣肉の衛生
  管理に関する検討会」を開きました。
 秋までに取りまとめる考えです。
  E型肝炎ウィルスや細菌などによる食中毒対策については、
  野生鳥獣 の利用活用が盛んな自治体でガイドラインが
  作成されていますが 国として統一的な指針を 示すこと
  としま した。


   紙智子議員が3月17日の参院農林水産委員会で、シカ肉を例に有効活用のために国として衛生管理基準を設け、加工・流通対策の強化をはかるよう要求しました。
 厚生労働省が「ガイドライン作成など安全性を確保する対策を進めたい」と答弁し、環境委員会でも付帯決議が行われました。
 検討会は、食品衛生の専門家や消費者団体、野生鳥獣関連団体で構成され、厚生労働省の実態調査結果をもとに議論し、食肉処理時や衛生検査の仕組みなどを整理します。
 初会合では、生食の厳禁を徹底するとともに、地域特産としての有効活用と衛生管理の向上を図る考えが出されました。
                         







                             

2014年7月9日水曜日

 豆腐の値段がわかる政治家




   大門実紀史参院議員 「国会かけある記」




   先月末、苫小牧市長選挙の応援に行ったとき、駅前の商業ビル「egao(エガオ)」に立ち寄りました。今までエガオは地元のお店がテナントに入り、駅前の活気を担っていました。         
  しかしエガオを経営するサンプラザは、苫小牧市郊外へのイオンの出店などにより経営が悪化し、4月はじめに自己破産を申請しました。サンプラザはテナントの各店舗に対し一方的にエガオの閉鎖を通知。  テナント側は反発し自主営業を表明しましたが、先のめどはたっていません。
  今から十年程前、イオン出店反対の運動に地元商店の方々と一緒に取りくみましたが、私たちが懸念したとおり中心商店街はさびれ、駅前のメインだったビルまで破産してしまいました。にもかかわらず現職市長は相変わらず大手企業の支援しか眼中にありません。
  エガオで営業を続けるあるお店の女性は「いまの市長さんはダメ。工藤良一さん(日本共産党推薦・市長候補)でないと。工藤さんはお豆腐の値段がわかる人だから」といいました。
 『お豆腐の値段がわかる政治家』―いい表現だと思い、そのあとの応援演説で使わせてもらいました。
 ちなみに私も生活物価がわかる政治家です。なぜなら、どんなに遅くとも、近くの24時間スーパーであれ買ってきて、これ買ってきてと、しょっちゅう妻に指示されているからです。
 庶民の代表、工藤さん大奮闘。結果は残念でしたが、今後のまちづくりにつながる重要なたたかいでした。

2014年7月2日水曜日

  戦争につながることだけは





はたやま和也日本共産党北海道委員会書記長

     「かけある記」



 この原稿を書いている時点で、集団的自衛権の行使容認は、世論の反対を前に閣議決定はされていません。
宣伝をするとビラを受け取る青年や若い女性の姿が見えました。やれることをやりぬきたい。
 安倍政権も自・公両党もひどすぎないでしょうか。環境大臣からは暴言がありました。公明党の「平和の党」の肩書は、どこに行ったのでしょう。
北海道でも地方議会から反対の意見書が上がっていますが、自民党幹部は「日本人なら勉強しろ」と恫喝(どうかつ)まがいの発言まで。あなたこそ与党の幹部なら、意見書の重みを勉強してほしい。
 先日、知人から「日本人はおとなしすぎるんだ」と言われました。
おとなしい、というより不満をぶつける先がないのではないか
これまで何度も政治に裏切られて「仕方ない」と思わされてきたのではないか。
だから日本共産党が元気にがんばるんだよ、と彼に答えました。
彼は「そうだよな、共産党しかないんだよな」とおとなしくなってしまいました。
 今月十五日、日本共産党は創立九十二周年を迎えます。
 北海道では六十九年前、室蘭市や釧路市・根室市を中心に前日から大空襲を受けた日でもあります。「どんな小さなことでも戦争につながることはやめさせなくちゃいけないよ」とは空襲を受けた女性の言葉。
私が初めて立候補した時に、応援してくださったアイヌの方です。
暑い夏を前に、みんなで心を熱くしてがんばりましょう。

2014年6月30日月曜日

     国民の願いを胸に





    「林業の魅力を見事に」

         参院議員  紙智子
 
 
 この夏上映されている映画「WOOD JOB(ウッジョブ)!を見ました。
フリーターだった都会の若者が初めて林業に触れ、悪戦苦闘
しながらも森林・林業に魅せられ、見る見る変わる姿が見事に
描かれています。
 緑一色の美しい映像。さわやかな木の香りが画面からこちらに届い
てくるようで、すいこまれる感覚に映画館にいることも忘れるくらいでした。
演じる俳優陣も、個性と魅力が光る演技で作品を豊かなものにしています。
 以前、都心から近い東京都多摩の森林や、古くから「木の国」と呼ばれる和歌山県の
龍神村、奈良の吉野など訪ねたとき、こんな急峻(きゅうしゅん)な谷間であんな山の
上までよく木を植えたものだと感心したものでした。
夏場は灼熱(しゃくねつ)の暑さ、少しでも気を抜けば転落、死に至ることもある過酷
な労働の現場。どんな作業がされているのか映画を見てわかりました。
 祭りのシーンでは、山の神様に感謝し、男たちが御神木の千年檜(ひのき)を切り倒
し山の上から滑らせる映像の迫力のすごさと、人々のきずなの深まりなど、培われてき
た人間関係にも熱いものが流れています。
 林業で働く人が15万人から5万人まで減っている今、森林・林業の再生のために
どう担い手をつくっていくのか、大事なテーマです。
木は50年、60年と手をかけ成木になります。「100年、200年先を見通して仕事をする
林業は、政権交代のたびに左右されるような政策ではならない」との林業家の言葉を
思いだします。
                (2014.6.27 しんぶん赤旗 東北・北海道版掲載)

2014年6月25日水曜日

    暗闇と希望




 森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室長
          「かけある記」





 若者のもつ力に勇気をもらいました。オホーツク海に面した紋別で市議選勝利のための党演説会に参加したときのことです。
 一番前の席に若者が座っていました。まっすぐ私を見て訴えを聞いてくれました。
 演説の後、お礼を兼ねて声をかけました。二十代。演説会の参加は初めてです。
秘密国会法や集団的自衛権の問題が心配だといいます。
 「自衛隊の人は人助けをしたいと思って入っていると思う。でも、戦争に参加するようになって死者が出たら、隊員が集まらなくなって、徴兵制が始まるかもしれない。自分が戦争に行くかもしれないと思うと、すごく心配です」
 国民の声を踏みつけ、次から次へと悪法を強行する安倍政権。一方、それを許さない国民の力が、若者のなかにも着実に育っていると実感しました。
日本共産党の国会議員団もその思いに応えます。
 昨年の臨時国会で、「ブラック企業規制法案」を提出しましたが、廃案に。しかし、今国会で再び提出し、今度は次の国会へ継続審議となりました。さらに、「生涯ハケン」に道を開く労働者派遣法大改悪法案を廃案に追い込むことができたのです。
 札幌でも党が「ブラック企業シンポジウム」を開き、ナショナルセンターの違いを超えた共同も発展していますが、こうしたたたかいが、政府を追い詰めています。
 前述の若者は「(入党を)考えていた」と、その場で決意。未来は決して暗闇ではありません。

固定残業代未払い10億の実態暴いた

 政治を動かす日本共産党国会議員団

2014.3.15札幌市で開催の「ブラック企業・雇用問題を考える
シンポジウム」で訴える大門・吉良参院議員


 長時間労働や残業代の不払いを強いるブラック企業の手口に、募集時の給与に長時間労働を前提とした残業代を含ませ、まともな賃金を装う固定残業代制があります。
4月10日の参院厚生労働委員会で、日本共産党の小池晃議員がこれを追及しました。
 小池氏は、消防車両製造の田井自動車(札幌市)が大半の労働者に過労死基準を上回る100時間以上の残業を強いながら、固定分以外は払っていない問題を示して、「契約書に残業代込みと示さずに、給与19万のうち6万3千円が固定残業代」と告発しました。
田村厚労相は、「書面で明記しないこと自体がダメだ。しっかり対応していく」と答えていました。
 6月19日の同厚生労動委員会で、小池晃議員が再度「固定残業代制度」について質問したところ、田井自動車の実例で質問した直後の4月14日付で、全国の労働局に求人票の記載実態調査と是正指導を行うよう「事務連絡」を出していたことが明らかになりました。
 求人票1000件を調べたところ、固定残業代が基本給に含まれているなどの不適切な記載が145事業所で発覚、中野雅之労働基準局長は、固定残業代制による未払い賃金は推計10憶円、対象労働者は1万人(2012年)にのぼることを初めて明らかにしました。
「事務連絡」は、募集中の求人票の調査・是正指導とともに、求人票を受け付る際、固定残業代であることや、超過分は追加支給されることなどを明記させるよう具体的措置を示しています。
 小池議員は、「違反事例について調査・分析し、必要な対策をと取るべきだ」と強く求めました。
 日本共産党は、ブラック企業の被害根絶に向けて今後も追及を続けます。

2014年6月19日木曜日

暴走政治をストップさせる熱いたたかいを


  


          紙智子参院議員 「国会かけある記」



   一月から六ヵ月間、通常国会もいよいよ会期末です。
安倍政権の暴走政治は、どの問題でも自共対決が鮮明になり、国民との矛盾が大きくなっています。
国の形を変え集団的自衛権の行使を容認する閣議決定の動き、教育委員会改悪法、医療介護総合法案、農政改革二法案、TPP早期妥結など、悪政への批判が高まり、国会を包囲するヒューマンチェーン、官邸前行動をはじめ暴走政治をストップさせる熱いたたかいが国会でも地方でも広がっています。
このたたかいと連帯し地方政治を変えようと、道議団、札幌市議団、候補者の皆さん、大門みきし参議院議員、私とで、意見交換を行いました。
 大都市札幌市における格差と貧困問題は全道的に見ても切実であり、政策的な打ち出しと取り組みが必要です。
保育待機児の増加に質の低下問題、高齢者の医療・介護の問題などは、国の制度改悪によっていっそう深刻となっています。道議団、札幌市議団の取り組みが紹介され、いっそう国会と連携した取り組みを強めることが必要です。
 この間、取り組んできたJR北海道の安全対策、泊原発の再稼動を許さないたたかい、カジノ問題等も重要な局面になっています。
  いっせい地方選挙まで、十ヵ月をきりました。道内各地で調査や懇談、集いなど旺盛に取り組み、知恵を出し合い、たたかいと共同を発展させ必ずや前進するためにがんばろうと決意し合い
ました。
紙議員・大門議員と道議団・予定候補との懇談会

2014年6月14日土曜日

   北海道を「賭博の大地」にさせるな

    
   

   大門実紀史参院議員 「国会かけある記」



    自民党と日本維新の会、生活の党が共同提出した「カジノ(賭博場)推進法案」の衆議院内閣委員会審議入りで緊迫した状況が続いています。
安倍首相がシンガポールのカジノを視察したことが推進派を勢いづかせています。
自民党などは会期末をにらみ、今国会での成立は無理でも継続審議にして、秋の臨時国会で確実に成立させたい考えです。
 一方、大阪、小樽をはじめ全国各地で反対運動が旗揚げされ、日本弁護士連合会のメンバーを中心にカジノ反対全国連絡会も結成されました。
私のところにも連日のようにマスコミが取材にきています。
とくに四月の国会質問で明らかにしたパチンコがおもな原因であるギャンブル依存症の現状告発は関心をもたれ、各紙が「いまのパチンコやギャンブル依存症を放置したまま、カジノを解禁していいのか」という疑問を広げてくれています。
   北海道のカジノ構想で注意すべきは、衆院四区の自民党議員などが「推進法案」の推移をみて議員立法で出したいと言っている「北海道カジノ特区」です。これは小樽、阿寒湖、苫小牧など地域ごとではなく北海道のどこでもカジノをつくれるようにするし
くみです。
 今回の「推進法」と「特区」との関係はまだ明らかになっていませんが、そんなことを許せば、北の大地が、「賭博の大地」になってしまう。そうならないために、いま目の前に提出されている「推進法案」をつぶさなければなりません。


(2014.6.11 赤旗掲載)

(2014.5.11 カジノ誘致に反対する小樽市民の会設立総会)

北海道パンケ沼シジミ漁に朗報、環境省が覆砂事業の許可

 
 覆砂事業 
  沼底に砂をまいてシジミの生息の促進をはかる事業です。
  パンケ沼は幌延(ほろのべ)町にありますが、シジミは漁業権を持つ天塩(てしお)町の名品です。  覆砂事業の許可申請は、北るもい漁協天塩支所 が行いました。



 環境省は9日、北海道の利尻礼文サロベツ国立公園内にあるパンケ沼のシジミ漁に欠かせない覆砂(ふくさ)事業を6日付で許可したと関係者に通知しました。申請書類の提出に手間取り、事業の遅れを心配して日本共産党の紙智子参院議員に相談していた地元の漁師たちから、喜びの声があがっています。
 パンケ沼のシジミ漁は、1985年をピークに年々漁獲量が減少していました。そこで「天然しじみ資源環境対策委員会」は、2008年以降、毎年、環境省に覆砂事業の許可を受けて作業を行っていました。ところが今年は、申請書類に記載もれが見つかり、補正に時間を要して許可が先延ばしになっていました。
 漁協が6日に日本共産党国会議員団北海道事務所を通じて紙議員に相談したところ、連絡を受けた環境省が、その日のうちに許可証の交付を決定したものです。
 漁協は「6月1日から作業員の手配をしていました。作業が遅れればシジミの産卵期に食い込んでしまうので、収穫への影響も懸念していました。本当に助かりました。」と語っています。

 
(天塩町役場農林水産課提供)




                                   










 

2014年6月13日金曜日

こんにちは 国会議員団北海道事務所です

 道民のみなさんの想いを国政につなぐかけ橋の仕事をすすめるために、毎週、紙智子参院議員、大門実紀史参院議員、はたやま和也道書記長、森つねと道国政相談室長の「かけある記」を紹介します。
 時々は、北海道事務所の活動も知らせ、“想いのかけ橋”になりたいと思いますので、よろしくお願いします。
大門実紀史参院議員


紙智子参院議員
はたやま和也道書記長
森つねと道国政相談室長