2020年12月26日土曜日

答弁訂正まるで人ごと

 

岩渕 友 参議院議員
「国民の願いを胸に」

 24日、議員室に1枚のファックスが…。安倍前首相が議長あてに、答弁訂正に関する発言の申し出を行ったというものでした。
 
 総理として行った答弁に、事実と異なる部分があることが判明したので、答弁を訂正する発言を行いたいと。「桜を見る会」をめぐる問題のことです。国会で虚偽答弁を重ねてきたことへの謝罪は一言もなく、判明したなどとまるで人ごとのような言い方に怒りが込み上げてきました。
 夕方に行われた安倍氏の記者会見はウソにウソを重ねてものでさらに怒りが。一点の曇りもないどころか、真っ黒すぎて何も見えません。
 衆院の議員運営委員会で事情聴取と質疑となりましたが、これで終わりにするわけにはいきません。野党は予算委員会での証人喚問を求めています。安倍氏は真相を徹底的に明らかにした上で、議員をやめるべきです。
 先日、岩手県革新懇の総会で、野党共闘で勝利した2人の参院議員と訴えました。3人一緒というのは初めてでした。

参加者からは、コロナ感染が急激に拡大していることをうけて医療機関や事業者の方々の実態と対策を求める声、核兵器禁止条約や少人数のさらなる前進のために力を合わせようなど発言が相次ぎました。野党の共闘は地域で奮闘するみなさんと築いてきたものだと改めて感じました。
 野党連合政権を実現するために党を大きく。年末最後まで力を尽くします。


2020年12月16日水曜日

GoToではなく直接支援を


岩渕 友 参議院議員
「国会かけある記」

新型コロナウイルスの感染が広がるなか、志位委員長が菅首相に緊急要請を行い、GoTo事業の中止を直ちに決断するよう求めました。日本医師会や日本病院会、政府の分科会も中止を求めているのに、固執し続ける菅首相。観光や飲食業などへの支援というのであれば、GoTo事業ではなく直接支援を行うべきです。

 医療現場の実態は深刻になっています。道医労連が道内の看護師の方々に行った緊急アンケートでは、仕事に精神的負担を感じているとの回答が73.4%に上り、88.5%がPCR検査を希望しています。個人の使命感に頼るのは限界です。党が緊急要請で求めた医療機関への減収補てん、PCR検査の抜本的な拡充のために、地方負担分を国庫から交付することは待ったなしの状況です。

 「このままでは年が越せない」。中小業者の実態も切迫しています。この間、全商連や中小業者の方々と政府交渉を重ねてきました。事業者の求めでできた持続化給付金。「とっくに使い切ってしまった。1度きりではなく2度目も」「申請しても給付されない」「どこが不備なのか分からない」など、給付金を届けきることと、支援の継続と拡充が必要です。

 国会が与党によって閉会となり、野党が求めて閉会中審査が行われていますが、これだけでは不十分です。緊急の対応とともに、来るべき総選挙で、自助を国民に強いる政治ではなく、国民の命とくらしを守る政治に変えなくてはならないと強く思います。

 

2020年12月12日土曜日

疑惑の幕引き許さず


紙 智子 参議院議員
「国民の願いを胸に」

 新型コロナの感染拡大、安倍前首相の桜疑惑、吉川元農林水産相の裏金疑惑、「国会を止めるな」と野党の要求に、与党は隠すように国会を閉会しました。
 直後に畜産物価格を議論する農林水産委員会が開かれたので、直ちに吉川・西川両元農水相2人の裏金疑惑を取り上げました。
 大手養鶏業者「アキタフーズ」から要望を受け、その見返りに現金が渡され、政策がゆがめられたという疑惑で、事実であれば収賄罪
が問われます。この2人は菅首相の側近であることで注目されており、野党は国会招致を求めています。幕引きは許せません。
 10日には、福島農民連の政府と東電への要請に出席しました。コロナ禍で人数を絞り、オンラインで行いました。間もなく原発事故から10年です。被害の救済と原発ゼロの日本をつくるための申し入れです。
 とりわけ原発事故による汚染水の海洋放出は、漁協や農協、県内自治体の多くが反対・慎重な姿勢を示しており、世論を無視して行うことは容認できないこと、財政難の自治体を交付金で誘導する、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分場建設のための調査も中止すべきだという訴えには、原発事故で苦しんできた当事者の強い思いがあふれています。
 北海道寿都(すっつ)町や神恵内(かもえない)村など、過疎で苦しむ住民に思いをはせ、福島切り捨ても過疎の町への核ごみの押しつけも許さないと、決意を新たにしました。


2020年12月9日水曜日

今こそ共産党の頑張り時


紙 智子 参議院議員
「国会かけある記」

国会閉会後の12月5日(土)、札幌市内で畠山和也前衆議院議員、平岡だいすけ衆議院2区予定候補とともに国会報告街頭宣伝を行いました。

私は「桜を見る会」学術会議、種苗法改悪案などの国会報告を行うとともに、来たるべき総選挙での支持を訴えました。

畠山和也さんは、コロナ感染拡大が続く中、団体訪問を重ね深刻な状況や要望が寄せられていることを紹介、今政治がやるべきことは新型コロナ対策だと訴えました。

平岡だいすけさんは、「政治と金」問題で元農水相と同じ2区の候補者として、小選挙区のたたかいでも金権政治にしっかり審判を下してほしいと訴えました。

通りすがりの若者が拳を握り、「自民党政治は終わらせてください」と言い、年配の男性は、「今こそ共産党の頑張り時、野党共闘を主導して政治を変えてほしい」と声がかけられるなど、党への熱い期待を感じました。

コロナ対策の一番は命を守ること、病院や介護施設でのクラスターの発生が続いています。医療崩壊を防ぐためにも、医療機関への損失補てんや人的支援は待ったなしです。

年末年始の行事などが軒並み中止や規模縮小になりました。札幌市からは、恒例の「初せり式を市場関係者のみで行うことにした」との知らせも届きました。

「国会を止めるな!」、閉会になりましたが、野党合同のヒヤリングや畜産物価格を審議する農林水産委員会が行われます。現場の要求を反映させ、対策が現場に届くように頑張ります。


2020年12月5日土曜日

子どもに向き合いたい

 

畠山 和也 前衆議院議員
「国民の願いを胸に」

 「じわじわと子どもたちにストレスがたまっています」。コロナ感染での学校の実態を道教祖・道高教組から聞いたときの話です。
 「行事が中止になり、ひたすら勉強ばかり」で、予定より授業時数が進行している学校もあるとか。夏休みまで短縮してきたのは何だったのでしょうか。
 一クラス数分の授業しか見ない指導主事訪問は行われ、その準備に教員が追われてしまうことも。「子どものためよりおとなの都合」との声が上がっていて、教員のストレスは増している状況です。
 そんな中、北海道教育委員会は、道議会に「1年単位の変形労働時間制」の条例提案を行いました。夏休みなど長期休業中にまとめ取りできる仕組みですが、平日の長時間労働に拍車がかかります。そもそも文部科学省の通達で「各学校で検討の上」とあるのに、まったく教職員に中身は知らされていません。
 両教組へ寄せられたアンケートには「道教委からの仕事が多すぎる。コロナで忙しいのに、いいかげんにしてほしい」「勤務時間を超える理由は、行事や部活などによる繁忙だけだではない」と不満の声。教員が多忙では、子どもたちと向き合う時間が少なくなります。どうして今、変形労働制なのか。現場不在の一方的な押しつけは許されない。
 春の分散登校の時、ゆったりした教室で「わからないところを先生に教えてもらえた」と喜んでいた子どもたち。いま教育現場に必要なのは少人数学級!


2020年12月2日水曜日

前を向きなよ


畠山 和也 前衆議院議員
「かけある記」

 寿都町と神恵内村に、NUMO(原子力発電環境整備機構)が現地事務所を開設すると報じられました。黙って「核のゴミ」の文献調査をするにとどまらず、住民と対話の場を設けるとしています。コロナ禍のどさくさに紛れて、次の調査へ進めるための地ならしが目的ではないのか。

 先週、寿都町で幸坂順子町議と宣伝すると、手を振る方や家から出て「がんばれー」と激励する方、「札幌から戻ってきて、寿都はいい町だと再認識した。核のゴミなんてとんでもない」と、堰を切ったように語る方など相次ぎました。町長の独断や国の押しつけに、多くの方が不満を高めています。

 「住民投票もしないで、町長が『肌感覚』という個人の印象で決めるのはおかしい」と、「子どもたちに核のゴミのない寿都を!住民の会」共同代表の三木信香さん。みずからの言葉で、町議会で住民投票条例を求める意見陳述もおこないました。今まで議会に無関心だった自分が原稿をつくり、初めての経験に手も足も震えたといいます。

 結果は賛否同数で、議長が明確な理由を示さないまま否決。がっかりした三木さんの背中を押したのは、お子さんの一言でした。「お母さん、前を向きなよ」。私も胸が熱くなりました。地方への「核のゴミ」押しつけは許さないと、必ず国政にも反映させなければ。

 菅首相はコロナ対策に無為無策のまま、臨時国会も終盤です。国民や地方へ責任を押しつける政治を、もう続けさせるわけにはいきません。