2018年7月28日土曜日

政府交渉切実さ実感


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 延長までした182日間の通常国会が、7月22日に閉会と
なりました。
 森友・加計問題に見られる国政の私物化、あってはなら
ない公文書改ざん、偽造、ねつ造、政府の信頼が失墜する
前代未聞の国会となりました。延長した国会で「働かせ方
改悪」法案、TPP11協定の関連法案も強行しました。
 そして7月初めから豪雨災害で、一刻も早い対応が求め
られているときに、いのちよりもカジノ法案通すことを
優先しました。こんな安倍政権は、いよいよ世論の力で
退陣に追い込むしかありません。
 国会閉会後、早速、政府交渉が行われました。北海道は23日、24日、東北
各県が25日、26日、現場からの切実な要求を突きつけました。地域ごとに、
地域に根ざした要求と議論を聞きながら、願いの切実さを実感しました。
 北海道ではJR北海道の路線廃止問題が、地域の存亡がかかった問題に
なっています。カジノ誘致も手を上げている自治体だけでなく、道民全体に
関わる問題として、取り組むことが求められています。
 青森県ではリンゴの黒星病問題、秋田県ではイージス・アショアの配備
問題、山形での医師不足。宮城・岩手・福島の被災3県では、それぞれの
課題と同時に、2020年度の復興庁が廃止された後の対策をどうしよう
としているのか、政府に責任ある対応を迫っていかなければなりません。
   (しんぶん赤旗 2018.7.28掲載)

 

2018年7月26日木曜日

離れているのは政治のほう


畠山和也前衆院議員
「かけある記」

 先週は本別町と紋別市での議員選挙応援から始まり、稚内市
や幌延町・遠別町・羽幌町で表敬訪問や懇談、留萌市では豪雨
被害での調査もおこないました。札幌に着いて総距離数は
約千km。札幌から直線距離で静岡県まで行った計算です。
多くの方のお力があって、移動や懇談もスムーズに進み
ました。紙面を借りて感謝を申し上げます。
 行く先々で農作物への影響が心配との話を聞きました。日照
不足や大雨被害の対応に追われ、酪農地帯では「今年は牧草が
足りなくなるのではないか」と心配の声も。加えてTPPや、
EUとのEPA(経済連携協定)で「また農家は大変になる」と、ある農協役員の
方は「野党にがんばってほしい」と激励もしてくださいました。
 政府・与党はカジノ解禁法案を強行に成立させました。どこを回っても「大雨被害
がひどいときに、どうしてカジノなの」と疑問や批判の声。原発やJR北海道の
ことと合わせて「高橋知事は何も言わないものね」との話が出たのも特徴的でした。
 羽幌町では、天売島・焼尻島へのフェリーや高速船を維持するための苦労と
ともに、町役場では「生活物資を運ぶ航路も、国道と同じ意味があります」との話を
聞きました。私の母の実家も宮城県の離島で、子どものころは「なんで離れた島に
住んでいるのか」と思ったものでした。離れているのは島ではなく政治のほうだと、
つくづく今は感じます。
 参院選まで、あと一年。引き続き道内各地をうかがいます。

 

2018年7月21日土曜日

共闘進める党を大きく


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 怒りのなかで通常国会が閉会となります。強引な会期延長
で、自民党の党利党略でしかない「参議院選挙制度改革」を
成立させ、豪雨災害の対応よりもカジノ法案の審議を優先
させるという暴挙を行いました。
 その結果、豪雨被害が広がるなか、カジノ担当大臣で
あり、国土交通大臣である石井啓一大臣が、広島県内の川の
氾濫を昼のニュースで知るという事態にもなりました。
誰もが「カジノなんか審議している場合ではない。
救援・復旧が最優先だ」と、いてもたってもいられない思いだったはずです。
 隠ぺい、ねつ造、改ざん、圧力、セクハラなど、安倍政権は疑惑にフタをした
まま、悪法を次々強行させてきました。そのたびに怒りと悔しさでいっぱいでした。
けれども、安倍政権の暴挙を許さない市民と野党の共闘も大きく広がってきたのが
今国会だったと思います。
 19日、参院内閣委員会でカジノ法案が強行された直後、怒りが冷めやらぬまま
に向かったのは総がかり実行委員会の国会前行動でした。「安倍政権は今すぐ
退陣!」と、集まった方々と野党が力いっぱいにコール。
 ここに政治を変える希望があります。市民と野党の共闘を発展させるために
党を大きくしたい。この間、入党決意の場に立ち会ってきました。「社会を変え
たい。自分も何かしたい。」、この決意とともに私も頑張りたいと思います。
      (しんぶん赤旗 2018.7.21掲載)

 

2018年7月18日水曜日

カジノ優先の政権は退陣に


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 西日本を中心に大きな被害をもたらした豪雨。党国会
議員団は、全議員で対策本部を立ちあげ、駆けつけた現場
から省庁とのやり取りをするなど、救援に全力をあげて
います。集いで訪れた岩手県宮古市では、スーパー前で
行った救援募金に、多くの方が協力してくれました。
なかには小銭入れをひっくり返していれてくれる方もあり
ました。
 宮古市は東日本大震災津波の被害に加え、一昨年の台風
でも甚大な被害が。「広島や岡山からも支援を受けた。
避難所の様子をみるたびに、7年経ってもこういう状況なのかと胸がいたい」と
いう声が出されました。災害の度に被害支援と対策を求め前進面もあるけれど
まだまだ多くの課題があります。
 6野党の党首は安倍首相にたいして災害対応に最優先で取り組むことを申し
入れ、衆・参両院で決議をあげました。しかし、国会は災害最優先とはいえない
大問題があります。災害のさなかに参院内閣委員会で、カジノ法案の審議が強行
されているのです。これに出ている石井国土交通大臣は、復興の陣頭指揮をとる
べきなのに「国会の要請を受けているから」と無責任な発言を繰り返し、広島での
川の氾濫を「ニュースで知った」というありさまです。
 カジノより災害対応に最優先で取り組め!こんな政権に国民の命や暮らしを
任せておけません。退陣に追い込むしかありません。

2018年7月14日土曜日

あったかいなあ、共産党


畠山和也 前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 15日は日本共産党の創立記念日。96年の不屈の歴史は、
一人ひとりの党員の力があったからこそです。
 入党のお勧めで、一緒に歩いたAさんは戦争を体験された
80代。終戦を迎えて平和な毎日を過ごしますが、国が警察
予備隊を募集するというので応募したそうです。ところが
解散させられた日本軍の素晴らしさを上官が説いたり、
ほふく前進の訓練も実弾が頭上を飛び交う事態に驚いたと
いいます。
 Aさんの「戦争の反省もないいまの安倍政権は危ない。
無駄な訓練などやめて、くらしに税金を使うべきだ」と穏やかな、しかし迫力ある
話を私もそばで真剣に聞きました。
 「子や孫を絶対に戦争へ行かせてはならない」との言葉が、とても重く響きました。
 小樽市のある支部に伺うと、先日亡くなられた党員の写真が掲げられていました。
近くに身寄りがなく、党支部として「お別れ会」をしようという日でした。その前に
ひと行動と入党者を迎えた帰りに支部の方が「好きだった団子を買ってかえろうか」
と話をされていました。共産党って、本当にあったかいなあと思いました。
 平和のため、世のため人のため。日本共産党の力ここにあり。先輩たちが積み
上げた歴史と信頼のもと、いまの時代の活動がある。豪雨災害の救援よりも、カジノ
推進に明け暮れる安倍政権を変える力は、やっぱり日本共産党です。
         (しんぶん赤旗 2018.7.14掲載)


2018年7月12日木曜日

災害対策を早く


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 日本列島を台風7号が襲い、温帯低気圧に変わった
後も梅雨前線を刺激し日本列島に停滞し続けたことから、
西日本に記録的な大雨を降らせ深刻な被害が出ています。
災害の犠牲となり亡くなられた方々に心から哀悼の意を表し
ますとともに、行方不明の方々の無事を心から願います。
 北海道でも7月2日から断続的に強い雨が降り、河川の
増水による被害が発生した深川市と納内町の被災地を
畠山和也前衆議院議員と、地元の松原和男市議らと尋ね、
被災状況を聞きました。米とそばを作っているMさんは、
2016年にも石狩川が増水して、農作物の被害を受けたが、「またしても・・」
と。田んぼの畦ごと流されたOさんは「前回は、収穫を前にした9月だったが、
今回はまだ、稲も育っていない時にやられた。前回よりも、水の上りが早かった」
といいます。
「被害の個所が局地的なので、被害への補償がされるのか不安だ」という声も
出されました。この後、台風8号が発生している状況など考えると、細心の注意を
払い、早く対策をとることが必要です。
旭川市東旭川町を流れるぺーパン川の堤防が決壊し、被害状況になっていることも
明らかになっています。
 家や公共施設、農地に流れ込んだ土砂や流木の撤去作業も容易ではありません。
人命がかかった緊急事態、迅速な支援策が求められています。
 安部首相は、国会を延長してまでカジノ法を強行すると言っていますが、災害
対策を優先すべきです

2018年7月4日水曜日

道内どこでも「カジノはいらない」の声を


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 今月は党創立の記念の月。「アカ」「非国民」と言われて
いた時代とくらべて、自由にモノを言えるようになったのは
先輩のがんばりがあったからこそ。私も次の世代に、しっ
かりバトンを渡せるようにと思う日々です。
 国会では「働き方改革」やTPPに続いて、カジノ解禁
法案の採決へ突き進んでいます。政府は「主な対象は外国人
観光客」と言っていましたが、誘致に立候補している
苫小牧市の報告では、札幌を中心に道内客が33%、
道外と合わせて約7割が国内客です。ことは苫小牧だけの
問題ではありません。
 その苫小牧市では今月1日、市議補欠選挙がありました。ハッキリと「カジノ
反対」を掲げた日本共産党の原けいじ候補が、定数2のなか当選しました。
自民党のある方からも「安倍政権を続けさせてはダメ」と電話も入ったそうです。
ウソとごまかしだけでなく「もうかるためなら何でもいい」という安倍政権の
姿勢は、もはや政治的退廃の極み。本気で変えるため、今ががんばり時と思って
私も全道をまわりたい。
 国だけでなく高橋はるみ知事も、日本共産党道議団へあいさつに来た際に
「カジノはやりますから」と言い残していった有名な逸話があります。人の不幸
を土台に稼ぐような北海道より、おいしい食材と雄大な自然のもとで、みんなが
幸せになれる北海道こそ進むべき道。来年の地方選・参院選で、カジノを進めた
ことを後悔させるような結果を出しましょう。