2017年12月28日木曜日

前進する「「原発ゼロ」運動


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 広島高裁が四国電力の伊方原発3号機の運転差し止めを
命じる決定を行いました。決定は約130㌔の距離にある
阿蘇山の噴火の影響を指摘し、火山国の日本で原発を動か
すことがいかに危険か、警鐘を鳴らすものとなりました。
 決定が出た直後、官邸前抗議行動に参加しスピーチしま
した。寒いなか、いつもより多くの方々が参加しており、
一緒に声をあげました。京都の行動ではくす玉を用意して、
決定をお祝いしたとか。22日の官邸前行動にはさらに多く
の方が参加しています。
 新潟県では米山知事が、福島原発事故の検証なしに柏崎刈羽原発の再稼働の議論
はできないという立場を堅持し、10月に行われた生業(なりわい)訴訟判決は国と
東京電力の責任を断罪しました。全国に広がる原発ゼロを求める世論と運動は、
確実に前進を築いています。
 安倍政権はこの一年、再稼働のために、前復興大臣が「避難は自己責任」と発言
したように、原発事故を終わったことにする動きを加速させてきました。最近も
損害賠償や除染の問題など、次々と相談が寄せられたいます。
 エネルギー基本計画の見直しが進められていますが、経団連などからは原発の
新増設を求める声があがっています。許すわけにはいきません。引き続き、安倍
政権に原発ゼロの決断を迫り、福島切り捨てを許さないたたかいを広げるために
力を尽くします。
             (しんぶん赤旗 2017.12.26掲載)

2017年12月22日金曜日

国民の苦悩見えない安倍政権にノー


紙 智子 参院議員
「国会かけある記」

 特別国会が終わりました。「丁寧に」「謙虚に」と言う
安倍総理の言葉の軽さ。森友・加計問題で、言い逃れる
ばかりで疑惑が深まるばかりでした。
 国民の苦悩も見えない安倍総理。農業においては、来年度
から米の直接支払交付金の廃止(戸別所得補償の廃止)で
どれだけ生産者の所得が減るのか、歯止めなき自由化路線
が、どれだけ農業・地域経済の打撃になるのかを見ない。
 北海道での実弾演習もひどい。防衛省に対し畠山和也
前衆議院議員と、11月27日から12月5日にかけて
行われていた別海町矢臼別演習場での沖縄駐留米海兵隊の実弾射撃訓練について、
中止を求めました。「沖縄の負担軽減のために全国5ヵ所に分散してやる、訓練は
沖縄の訓練と同質同量」「酪農地域なので早朝と夜間はひかえる」と受け入れ自治
体に約束していたのに、夜間訓練はやる、SACO合意になかった小火器実弾訓練
はやる、残虐兵器の白リン弾も使うなど、なし崩し的に拡大していると抗議しました。
 沖縄の負担軽減と言いながら、オスプレイの配備や相次ぐ事故など、沖縄の負担
は拡大しています。基地があるから繰り返される、この上さらに軍事力強化、憲法
9条まで変えようとする安倍政権にノーの声を突きつけましょう!
 直近の世論調査でも「来年の通常国会で改憲発議に賛成は20.9%、反対は
68.4%と示されています。「安倍9条改憲ノー!」の3000署名を広げ
に広げ、断念させましょう!

「謙虚に」一体どこへ


紙 智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 「丁寧に」「謙虚に」という言葉はいったい何だったので
しょうか。森友・加計問題は、言い逃ればかりで疑惑は深まる
ばかりの特別国会でした。
 そんな中、「逃げる安倍政権を追い詰める鋭い切り込み、
国民にわかりやすい論戦で、元気をもらった」など日本共産党
の論戦への反響が寄せられました。
 私も農林水産委員会で、閉会中審査も含めて3回質問する
ことができました。6月から半年も国会を開いていなかった
ので、やるべき課題は山積です。
 来年から米の直接支払い交付金の廃止によって、生産者はどれだけ所得が失わ
れるのか、生産調整から国が撤退して、需給調整に誰が責任を持つのか。また
畜産・酪農問題でも、不安を乗り越えようと努力しているときに、TPP(環太
平洋連携協定)11や日欧EPA(経済連携協定)など歯止めなき自由化を進める
ことが、どれだけ農家に不安や苦しみを与えているのか。
 東日本大震災特別委員会も、ついに一度も開かずじまいでした。こんな安倍政
権に国民は黙ってはいません。たたかいの火は、新たな広がりをみせています。
 14日、新宿駅で「安倍9条改憲ノー!」の3000万署名に参加しました。
老若男女を問わず、次つぎと署名。10代の若い女性は、「戦争だけは嫌だから」
と署名しました。戦争する国にしないため、9条改憲を発議させないたたかいを!
              (しんぶん赤旗 2017.12.17掲載)




























2017年12月13日水曜日

野党が力を合わせた特別国会


岩渕 友参院議員
「国会かけある記」

 「古い友人、新しい友人と力を合わせることができること
は喜びです。一緒に頑張りたい」。ある団体の大会でこんな
挨拶をされた方がいました。先日閉会した特別国会でも、
野党が大いに力を合わせました。当初は8日間だった会期を
39日間にさせました。質問時間の配分で、5対5の提案を
3対7に押し返しました。
共謀罪廃止法案など3つの法案を共同で提案しました。
引き続き国会の内外で力を合わせていきます。
 私は経済産業委員会で質問の機会をいただき、原発事故を
めぐる問題を質しました。10月の生業訴訟判決は、国と東京電力を断罪しました。
ところが東京電力は、「福島への責任を果たすため」として、新潟県の柏崎刈羽原発
の再稼働を進め、国は再稼働にお墨付きを与えています。先日も福島第一原発三号機
の温度計が事故当初から故障していたことが6年以上も経って発覚するなど、事故
収束と廃炉でのトラブルが続き、それを隠ぺいする東京電力の体質や危機意識の欠如
は深刻です。
東京電力に原発を動かす資格がないことは明らかです。
 東京電力の再建計画には当初から柏崎刈羽原発の再稼働が盛り込まれてきましたが
、計画通りに進めることはできていません。それは、福島県民、新潟県民、国民が
再稼働に反対する声をあげてきたからです。みなさんと、原発ゼロと再生可能
エネルギーへの転換を実現するために力を尽くします。

ふるさと守る思い熱く


畠山和也 前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 伯父の葬儀のため、宮城県加美町へ足」を運び
ました。町の教育委員会委員などを務めていたことも
あり、猪股洋文町長が弔辞を読んでくださいました。
 私が日本共産党前国会議員ですと話すと、「高橋
千鶴子議員にお世話になっています」と指定廃棄物
最終処分場問題にも触れられ、対話が弾みました。
 夜は、親戚と政治談議に。在宅ヘルパーとして働く
私のいとこは「食事を作ってと頼まれるけど、
冷蔵庫を見たら野菜が一つ。少ない年金で暮らして
いる現実を安倍首相は知っているのかしら」。「知ってるはずないでしょ」と
手厳しい伯母の話しに相づちを打ち、夜は更けていきました。
 葬儀後、ただちに北海道・新ひだか町へ赴き、JR日高本線を「守る会」のみな
さんと対談。翌週には、新ひだか町長はじめ、航空会社元副社長や北海道新聞元
専務取締役、中央競馬会役員がずらり並んで鉄路の意義を語り合うフォーラムに
参加しました。
 「引き続きインバウンド(外国人の日本旅行)は増える」「鉄道は全国民に
とって必要なもの」と大幅に時間を超過して、熱気あふれる議論に感動しま
した。
 愛着のあるふるさとで、安心してくらしたいというのは誰もが願っている
ことです。もっと多くの方と膝を交えて話し合いたいと思いをめぐらせる毎日
です。安倍首相、国民の声が聞こえますか?
           (しんぶん赤旗 2017.12.10掲載)

2017年12月7日木曜日

もっと「鉄路を守れ」の声を


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 JR北海道が10区間13路線の「維持困難」を発表
して、1年が経ちました。この問題は沿線住民の問題
だけでなく、北海道の未来にかかわる課題です。通学・
通勤・通院、物流や観光、駅舎も含めた町づくりなど、
道内各地で鉄路を守るとりくみが広がってきました。
 先日は新ひだか町で、日高本線の早期復旧や活用を
めざしてフォーラムが開かれました。基調報告をした
酒井芳秀・新ひだか町長は「国の抜本的な支援が
必要」と強調され、元エアドゥ副社長や元北海道
新聞専務などのパネリストが「日高は観光に適した地域」「鉄道は全国民にとって
必要なもの」など応じました。住民からの発言も続き、予定時間を大きく超える
ほど熱気ある集まりでした。
 札幌では、鉄道施設の安全も問われています。党道議団と厚別区へ、高架からの
落下物調査にも行きました。重さ2・5キロのコンクリ片が落下し、調べたら今年
だけで20件の落下があったのです。6月には手稲区で、18キロの柵が落ちて
います。JR北海道は「金がない」などと言ってる場合ではありません。改修など
急ぐべきです。
 合わせて問われるのは国の姿勢です。こんな状況になっても、なお国はJR北海道
まかせにするのでしょうか。国には、公共交通の安全の責任はないと言うので
しょうか。新ひだか町のフォーラムでは、コーディネーターの方から「もっと道民
も声をあげましょう」と呼びかけられました。私もいっしょに運動を広げます。