2016年6月25日土曜日

野党と市民の共同で政治を変えよう


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 気温が30度を越えた6月中旬、秋田県でも野党統一候補が
決まり「あきた立憲ネット」と政党の四者が主催した「6・19あきた
総決起集会」に参加しました。日本共産党からは私が、民進党は
山尾しおり政調会長、生活の党は山本太郎参院議員、社民党は
県会議員、秋田出身の民進党の寺田すけしろ参院議員
(もと秋田知事)、そしてシールズの諏訪原健さんらが勢ぞろい。
 JA秋田駅前のアゴラ広場は、おおぜいの参加者であふれ、
さらに熱気で気温が上昇。壇上に立った野党統一候補は、「統一
できたことに感謝したい、統一の一番の功労者は、共産党の
候補者です」と比例候補にまわった日本共産党の女性候補を
紹介しました。あたたかい拍手が沸き起こると、すかさず
寺田すけしろ参院議員は、席を立って自分の席を女性候補者に譲る一幕もありました。
 野党統一候補は、野党統一の力で安倍自公政権に勝ちぬく選挙だと強調し、北海道
5区補欠選挙のように、一人ひとりが自分の選挙としてたたかってほしい。負けるわけ
にはいかないと決意を語りました。秋田を含む東北五県で農協系団体は自民党を推薦
せず自主投票を決定しました。安倍晋三首相は遊説先に東北を選び「秋田のおいしい
米の輸出戦略で農家の所得を上げる」と訴えたそうですが、野党と市民の動きにおのの
いている表れです。
 五区補欠選挙で弾みをつけた北海道でこそ、野党と市民の共同で政治を変え、日本を
変える闘いに、いざ!

「広がり」実感


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 公示まで目前!「力あわせ、未来ひらく」。日本共産党の参議院
選挙政策を届けなfがら、農林漁業、中小企業、医療、障害者・
難病団体や、アイヌ協会などを訪問し、懇談しました。団体の切実
な要求が出されますが、参議院選挙への期待の広がりも感じます。
 若者を戦場に送らせないために、違憲の戦争法廃止の訴えは
もちろんどこでもしています。アベノミクスの経済政策ついて聞くと、
中小企業団体からは、「回復基調は程遠い。製造業、飲食関係、
建設関係、公衆浴場などさまざまな分野があるが、TPP(環太平洋
連携協定)で海外に出るといってもそれで良くなるのは一部。北海道
では、農業や水産加工業など北海道の基盤になる産業が元気になら
なければ」といわれます。アイヌ協会では、「アイヌ新法制定に向け
てぜひ力を貸してほしい」と要望がだされました。
 またある農協からは「われわれも新自由主義的なやり方には反対、乱暴なやり方を
止めるために、野党共闘に期待する」との声も出されました。野党と市民の共同の力で、
安倍政権を少数に追い込み、政治の転換をはかることです。先日、「坊主は品格が
求められるが、日本共産党には政党としての品格がある」と紹介し、期待を寄せて
くれた、お寺の住職さんの言葉を思いおこし、党の値打ちを語り共同を発展させ、安倍
政権に勝ちたいと思います。
                  (しんぶん赤旗 2016.6.19掲載)

2016年6月6日月曜日

命を守る政治へ


森つねと 道国政相談室長
 「かけある記」

 圧巻の光景でした。志位和夫委員長を迎えた6月5日の
日本共産党街頭演説。札幌・大通公園の西11丁目広場が
6500人の市民で埋め尽くされました。
 衆院道5区補選をたたかった池田真紀さんの登場に会場が
沸騰。私といわぶち友さん(参院比例予定候補)の決意表明に、
たくさんの声援をいただきました。
 大きな拍手で迎えられた志位委員長は、参院選は「安倍暴走
政治の全体が問われる」と指摘。戦争法とともに、国民を縛る
「自民党改憲草案」を許していいのかが大争点だと述べ、
「戦争と独裁に道を開く『安倍改憲』にストップの審判を」と力説
しました。 演説が終わっても、その場に残る人たちの姿が
目立ちました。「VOTE!(投票しよう)」と書かれたTシャツを着ていたのは脱原発の
運動のリーダー。胸が熱くなりました。
 苫小牧から来た若者は私と息子の写真入りのうちわを手にしていました。息子の吹き
出しに「パパを応援してネ」の文字が―。思わず涙腺が緩みました。
 立候補表明から一年。たくさんの人たちに支えられながら全道を駆け回り、戦争法や
TPPを許さないたたかいを広げてきました。息子の誕生と看病は、私の人生観を変え
ました。
 始まった野党共闘の成功と日本共産党の躍進で、あなたの命を守りたい。
北海道から私、森つねとを国会へ押し上げてください!

相手も本気、本番です


いわぶち友日本共産党福島県常任委員
参院比例予定候補 「北海道・東北」
 「いわぶち友のかけある記」

 1日、閉会した国会から駆けつけた高橋千鶴子衆院議員と
福島駅前で訴えました。数十㍍先では自民党と公明党が訴え
ています。相手も本気です。しかし、国民の声をふみにじり、
憲法をふみにじって戦争する国づくりを進め、くらしを壊す
安倍政権に負けるわけにはいきません。
 「野党は共闘」という国民の声はついに参議選32の1人区
すべてで野党統一候補を誕生させました。「よく決断してくれ
た!」「共産党も変わったな」と行く先々でほめていただきます。
日本共産党も国民の世論と運動に押されて変わりました。
同時に戦争法を廃止し立憲主義を取り戻すため、安倍政権を
倒すためには何でもやる、政治を変えるために国民と力をあわせる、ブレることのない
日本共産党の姿です。
 「比例代表も選挙区も、全国どこでも必勝区」。勝つために何をするのか、どんな訴えを
するのか、悩みながらの活動です。そんなとき出会ってきたみなさんのことが浮かびます。
私が生きたいのはこんな社会じゃない、未来につなぎたいのはこんな日本じゃない。人生
をかけ、未来をかけて立ち上がるみなさんと一緒に安倍政権を倒し、政治を変えたい。
さあ、参院選です。
                        (しんぶん赤旗 2016.6.5掲載)

2016年6月4日土曜日

消費税増税は、延期ではなく中止こそ


畠山和也 衆院議員
 「国会かけある記」

 この原稿を書いている時点で、安倍首相が消費税増税の延期
方針を固めたとされ、衆参同日選の可能性も消えていません。
そもそも、性格の違う衆議院と参議院とで一緒に選挙をすること
自体おかしいことですが、準備はしておかなければなりません。
 先日、私は衆議院比例予定候補として発表されました。初当選
から1年半、TPP特別委員会や農林水産委員会で安倍政権を
ただしてきました。夕張再生やJR北海道の問題なども取り上げて
きましたが、まだまだ取り上げるべき問題が山積みです。
「国民が主人公」の立場に立って、引き続き力を尽くす決意です。
 それにしても増税延期の理由として、世界経済が「リーマン・
ショック前に似ている」と述べたことには驚きました。アベノミクスは
成果を上げているが、世界経済が不安定だから日本も備えが必要だ、という理屈です。
本気でそう思っているのなら、あまりに無知すぎます。政権の延命へと、増税延期の理屈
付けに考えたことなら、サミットを政治利用したとんでもない態度です。
 ある集いで、このような話をしたら「首相は自分のことしか考えていないんだね」と話された
方がいました。仕事ができず生活保護を受けているという男性は「安倍首相を、本当に早く
やめさせなきゃ」と言って入党してくださいました。そうですよね、本気で国民生活を考えて
いるのなら増税は延期でなく中止すべき! 増税するなら富裕層へ!

隠すな防衛省


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 衆院比例代表候補として2期目に挑戦することになりました。
まだ1年半ですが、国会というところは何があるか本当にわか
りません。参院選での野党統一候補勝利と複数選挙区・比例
区での共産党の躍進へ、一緒に全力を尽くしたい。
 発表の翌日、北海道で驚くべきことがありました。鹿追町の
然別(しかりべつ)演習場で、陸上自衛隊の空砲訓練のはずが、
隊員9人が実弾を79発も発射していたのです。軽傷とはいえ2人
の隊員もケガを負いました。あいまいにできない問題です。
 さっそく防衛省を呼び、紙智子参議院議員と抗議のうえ概要を
聞きました。しかし、なんと回答のあいまいなこと!毎年おこなう
訓練とのことでしたが、それではなぜ今年は実弾を使ったのか。
本省は知っていたのか。訓練計画書はあるのか。隊員が空砲と実弾の違いを知らない
はずがなく、本当は実弾訓練の予定だったのを隠しているのではー。疑問が多すぎます。
とことん問いたい。
 安保法制=戦争法が施行され、「戦争できる国」づくりが本格化されようとしています。
それに合わせて訓練の中身も変わるでしょう。参加している隊員や、ご家族はどう思って
いるのでしょう。本当に、このまま突き進んでいいのか。
 緊張感が漂う最終盤の国会。たたかいはこれからです。
                     (しんぶん赤旗 2016.5.29掲載)