2018年12月28日金曜日

2019年新春メッセージ「かけある記」



  紙 智子 参議院議員    
 「今こそ新しい政治へ 」

 孫と書いた書き初めの「志(し)高清(こうせい)遠(えん)」
の四文字を示し「志を高く、清い心で遠大な理想をもって
生きよ」という意味だと。30代の頃、えりもの漁師のKさん
と出会い、私の中の漁師のイメージが変わりました。
政治、社会の事柄にも関心を持ち、世直しのために頑張れと
励ましてくれました。
 国連は家族農業、漁業に光を当て、励まそうとしています。人々のいのち、地域を支える営みを応援できる新しい政治へ、今こそ転換しましょう!
 

岩渕 友 参議院議員  
「安倍政治を終らせる年」
                           
 安倍政治を終らせる歴史的な選挙の年となりました。
偽造、ねつ造、安倍晋三と言われるほど、嘘とごまかしの
政治を続け、命とくらしに関わる重要な問題を数の力で強行
してきた安倍政権。昨年の臨時国会では世論と野党に追い
つめられ、自民党は改憲案提案を断念せざるをえませんでした。
 くらしと生業を壊す増税中止、改憲反対。市民と野党の
共闘で安倍政権を退陣に追い込むため、参議院選挙、地方選挙で全力を尽します。
 

畠山 和也 前衆議院議員
「年男の私は猪突猛進で」

 いよいよ安倍政権を終らせる年が始まりました。まずは地方選で、道内すみずみに日本共産党の地方議員を! 全員勝利に向けて、雪や寒さに負けず私も道内を駆けまわります。参院選では、自民党には一議席たりとも渡したくない。 どの候補が立とうとも、くらしと憲法を守るため私が前に出て訴えていきます。昨年一年間、道内各地で聞いた声をしっかり受け止めて、紙智子参議院議員といっしょに必ず国会へ! お力をお貸しください。
 

  

 

2018年12月22日土曜日

原発ゼロへ党派を超え



岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 日立によるイギリスでの原発建設計画の延期・凍結が
濃厚になっています。すでにトルコや台湾などへの原発
輸出を断念、保留しており、安倍首相が成長戦略だとして、
自らが原発メーカーと売り込みを進めてきた原発輸出政策
の行き詰まりはいよいよ明らかになっています。
ところが安倍政権は原発輸出に固執し、経団連会長が原発
の建て替え、新増設を口にしています。国民の声を聞け、福島の声を聞けと怒りが沸いてきます。
 今週、党派を超えた国会議員と有識者が参加する原発ゼロの会主催の福島視察に、高橋千鶴子衆院議員と参加しました。視察先は、除染で出た汚染土壌を再利用するための実証事業の現場です。実証事業が行われる地域の区長さんが「ふるさとを取り戻すための苦渋の決断だった」と話してくれました。住民が望む除染が行われず、苦渋の選択が押しつけられています。
 先日、福島県農民連のみなさんが行った国・東京電力交渉では、損害賠償のやり方をめぐって紛糾しました。加害者である東京電力がやり方を決めて被害者に押し付け、国もそれを認める。「勝手に決めるな!」という怒りは当然です。どちらの行動にも党派を超えて国会議員が参加しました。
 原発ゼロでも、原発事故をめぐる問題でも、野党の共同が広がっています。この共同をさらに大きくするために力を尽くしたいと思います。

2018年12月18日火曜日

民主主義破壊の暴挙に怒り


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」


 臨時国会が閉会しました。入管法や漁業法の改定案、
水道法や日欧EPAなど、重要な法案を、まともな
審議も行わないまま、数の力で強行した安倍自公政権。
閉会後も辺野古への土砂投入を強行。民意無視、民主
主義破壊の暴挙に怒りでいっぱいです。
考えが違ってもお互いの意見を出しあって審議を重ね
場所が国会ではないのか。国会の役割を深く考えさ
せられたのは、漁業法の審議をめぐる農林水産委員長の
解任決議案に対する紙議員の討論でした。野党議員が求めた資料を水産庁長官が提出できると答弁したにも関わらず、提出もないまま質疑の強行を求める与党議員にこたえて野党欠席のまま委員会を再開させた委員長に出されたものです。
紙議員は委員長に「あなたは、沿岸漁業者の苦しみを理解していますか。イカの不漁で苦しむ漁師、クロマグロの漁獲規制を一方的に押しつけられて生活に困窮する漁師、サメが増えすぎてスケソウダラが獲れないと嘆く漁師、トド被害に苦しむ漁師、東日本大震災から復興する姿、原発事故から必死に立ち直ろうとする姿が目に入りませんか」と呼びかけました。
紙議員の目から涙がこぼれ、何度も言葉に詰まる姿に、野次を飛ばしていた与党議員も聞き入り、本会議場が静まりかえりました。「現場を置き去りにしてはならない」と漁業者の声を国会に届け、力を尽くした紙議員。この議席を今度も必ず参議院への決意を新たにしました。

2018年12月15日土曜日

文化にも冷たいのか



畠山和也前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 北海道内を回るキャラバンに向かう特急でJR北海道
の車内誌を手に取りました。
 特集は「炭鉄港が熱い!」。空知産出の石炭、その
石炭を利用した製鉄、その鉄を積み出した港、つない
だ鉄道ーこれらの文字を取った「炭鉄港」が日本の産
業革命を支えてきた歴史をとらえ直す動きが広がっています。
 着いた先の木古内町で縄文遺跡が見つかった現場を訪れました。百数十万もの遺物のなかには、日本で初の人の顔が描かれた石製品も含まれています。青森市の三内丸山遺跡をはじめ、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産へ登録される追い風になると期待されています。
 ところが問題は今後の管理方法。今の仕組みでは堀り出された自治体に提供されます。閉校舎を資料館に活用するうえで国の補助金がありますが、管理費用や学芸員の配置は自治体任せなのです。
 事あるごとに愛国心や郷土愛を強調しながら歴史や文化への扱いは冷たい安倍政権。
実は今年、文化財保護を教育委員会から開発部局へ移すことが可能となる法改定がありましたが、その理由は「もうけのための文化財活用」。自ら文化・教育予算を減らしてきたことには、まったく無反省です。
 文化財保護法は戦争で文化財を失った反省からできたものです。
 安倍政権のもとで、また多くの文化が失われかねません。

2018年12月12日水曜日

70年ぶりの「漁業法」大改悪

紙 智子 参院議員 
「国会かけある記」


今日(12月10日)で臨時国会が閉会します。
今年の夏は日本列島各地を集中豪雨、台風が襲い、
北海道は地震とブラックアウト(全道停電)など
深刻な被害が広がりました。この短い臨時国会、
政府与党は補正予算をつけたものの、住宅支援
など制度改正まで踏み込むことを避けました。
 一方急いだことは、70年ぶりの大改悪である漁業法の改正、日EU・EPA協定の承認、出入国管理法の改正です。与党で多数の議席を持っているからと言って、数の力で押し切っていいわけありません。漁業法改正案で意見陳述された参考人は、「戦後、漁業法が出来たとき、浜はよろこびで沸き立った」と言われました。私は浜で喜びが沸き起こる議論をしようと呼びかけました。
しかし政府与党は、国民の意見は聞かない。納得できる説明をしない。勝手に「ご理解ください」と答弁し、都合が悪くなると「ご指摘はあたらない」と開き直る。これが自民党、公明党政権の特徴です。
だからと言って、すべて押し切られているわけでは、ありません。野党共同ヒアリングは155回を数え、新しい種子法を求める請願が出る。野党と市民の共同は確実に発展しています。日本の未来を実感します。
来年の統一地方選挙、私自身がたたかう参議院選挙、なんとしても勝利したい。その思いが先走ったのか、昨日(12月9日)、左足の甲骨を骨折しました。けがをしっかり治して頑張ります。


2018年12月4日火曜日

学校から時間と余裕を奪うな



畠山和也前衆院議員
「かけある記」

道議会の第4回定例会が始まる朝、党道議団と
道庁前で宣伝していたときのことです。遠慮
がちに私に近寄って「あの~畠山先生ですよね」
と声をかけてくる女性の姿が。「明倫中でお世話
になった‥‥」と言って、パッと思い出しました。
当時の面影そのまま、教え子のSさんだったのです。
ビックリしました。
 教科担任だったため話をするのは授業のときくらい
でしたが、落ち着いた生活態度が印象的だった生徒でした。思い返せば二十年以上も前のこと、少しばかりの余裕が学校にあった時代だったのかな、とつくづく思います。今それだけ学校からは、時間と余裕が奪われているからです。
 党中央委員会が提言「教職員を増やし、異常な長時間労働の是正を」を発表しました。この提言をもって懇談にまわると、過剰な管理と激しい競争、安倍政権の反動的な教育政策でがんじがらめになっている実態が語られます。若い先生が「上からの評価」を恐れて、失敗したことも語れないほどの息苦しさもあると言います。
「今こそ教師の専門性が問われていると思います」との発言を聞き、はっとしました。子どもたちの成長を促すには広い視野や人間への深い信頼があってこそなのに、教員が学び、子どもたちに向き合う時間を奪っているのは誰なのか。豊かな感受性よりも、ぱさぱさした心を教育現場に広げているのは誰なのか。これ以上、安倍政権に教育もまかせるわけにはいきません。



2018年11月28日水曜日

劣悪な外国人労働者の労働実態


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」


 外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法案改定
をめぐって、失踪した外国人技能実習生の聞き取り結果の
政府発表で、データの偽装や誤りが明らかになりました。
前提が崩れたまま審議を強行しています。
 22日、聞き取った聴取票が参議院でも公開されました。
しかし、コピーも写真撮影もできません。そこで野党議員が聴取票を書き写すことに。他の野党議員と「なぜこんなことをしなければならないのか」と怒りを共有し、私が書き写せたのは2時間で40件ほど。この日集計された455件の内容は、平均時給は609円。最も低い鹿児島県の最低賃金761円を上回っていると確認できたのは68件しかありませんでした。私が閲覧したなかには、月額給与は20万円と事前説明を受けたのに、実際は8万円しかもらえなかったという事例もあります。聴取票から一人ひとりが見えてくるようで胸が痛みます。
 途中、ある自民党議員が様子を見に来ました。そこにいた議員が抗議すると「嫌ならやめればいいじゃないか」と言って出ていきました。あまりにもひどい。最低賃金以下、暴力などの実態を改善せず、受け入れだけを拡大することはあってはなりません。外国人労働者の権利を守ることは日本の労働者の権利を守ることです。実態をすべて明らかにするとともに、徹底審議で廃案へ。力を尽くします。
 

2018年11月24日土曜日

障害=不幸ではない

紙智子参院議員
「国民の願いを胸に」

 11月初めに北海道のブラックアウト(全域停電)の
被害調査で酪農地帯の別海町、帯広市へ行きました。
 酪農家のみなさんは、停電で搾乳できなかった人、
自家発電で、かろうじて搾乳できたけれど、受け入れ先の
乳業工場が閉鎖していたため、廃棄せざるをえなかった
人もいました。隣の浜中町の獣医さんは、「約2000頭
のうち362頭が乳房炎にかかっていた。真冬ではなかった
ことと、断水がなかったことがせめてもの救いだった」と
言いました。
 農家は「牛と目を合わすのがつらかった。目が合うと搾乳してもらえると期待して牛
が近寄ってくるので、目を合わせないように芋を掘っていた」と。なんとも切ないこと
です。北海道電力は酪農家のこの気持ちをどれほどわかっているか!と言いたい。
 しばらくぶりに、札幌でDPI(障害者インターナショナル)日本会議主催の障害者基本法改正についての各党のシンポジウムに参加し発言しました。障害者への差別禁止を定めながら、それに逆行する旧優生保護法の問題や障害者雇用の水増し問題などの人権侵害、障害者へのこのような差別がなぜ生み出されたのか、深く掘り下げ、その原因を打開するために取り組む重要性を痛感しました。
 「障害の重さは不幸とイコールではない、障害を持っても懸命に生きるのは、この世に生をうけたものの本性だから」という会場からの発言が胸にずしんと響きました。
(しんぶん赤旗2018.11.24付から掲載)

2018年11月21日水曜日

企業利益優先の「漁業法改正案」


紙 智子 参院議員
「国会かけある記」

沿岸の漁業者の話を聞いて、考えさせられたことがあり
ます。定置網で「魚を取ろうとしたのに、ヨコワ
(クロマグロの子供、30kg以下のもの)が大量に入って
しまう。逃がそうとして網を下げると、他の魚も逃げて
しまう。ヨコワは、高速でビュンビュン、泳ぐ魚なので、
網にかかると、ぶつかり合って傷つき弱ってしまい網から
逃がしても死んでしまう。
クロマグロが無駄になっている。それなのに北海道の漁獲枠はゼロ、獲ったら罰せられる」。クロマグロ漁の漁獲規制をめぐってこんなことが起こっています。
 海の資源を守り、回復できるように努力が必要なことは言うまでもありませんが、
資源管理の難しさが明らかになりました。クロマグロ漁の漁獲規制は国際的約束を守る
ためですが、なぜ、国が管理している大型船の漁獲枠の規制を強化しないのか。
魚が獲れなければ沿岸漁業・家族漁業は成り立ちません。それでも休漁を迫るのであれば、しっかり補償し、小規模な漁業者の生活が成り立つようにすべきです。
 突然、衆議院本会議で「漁業法改正案」の審議が始まりました。政府・与党は、現場の漁業者の意見も聞かず、まともな資料も説明もないまま審議を強行しようとしています。
 クロマグロの漁獲規制や外国人労働者の受け入れ拡大をすすめる入管法改正案と同じ
構造です。「漁業の成長産業化」の名のもとに企業の利益を優先する。現場に混乱と
対立をもたらすやり方は許されません。
 

2018年11月17日土曜日

労働者をモノ扱いの政治


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 いま大問題になっている外国人労働者の受け入れ拡大
法案。連日のように野党合同ヒアリングが行われ、外国人
技能実習生の方々が「朝8時から夜12時まで働いて残業代
が1時間300円」「パワハラ、いじめにあった」「除染
作業をやらされた」など深刻な実態を訴えています。
 国際社会から奴隷労働と批判されているのが、技能実習
制度です。家族と離ればなれ、職場の選択や住まいの自由
など基本的人権が認められていません。
 無権利状態で働かせている実態が今でも大問題になっているのに、こうした実態を
放置したまま外国人の受け入れを増やすことになれば、さらなる人権侵害を招くこと
になります。まずは現状を解決しなければなりません。
 外国人労働者をモノのように扱う政治は、日本の労働者も大事にしていません。
先日、宮城県の医労連のみなさんが要請に来られ、「夜勤が月12回。14回という人
もいる。自分の時間がとれない」「人が足りず一人ひとりに寄り添ったケアができ
ない。仕事にみあう給料ではない」など、看護師と介護士の方から実態についてお聞
きしました。
 やりがいがあり、誇りをもてる仕事を続けたい。労働条件の改善と人手不足の解消、
社会保障の充実は待ったなしの課題です。
 一昨日は法案の拙速審議を許さない野党合同院内集会が開かれました。徹底審議で
廃案にするために力を尽くす決意です。
 (しんぶん赤旗  2018.11.17付から掲載)

2018年11月13日火曜日

介護に笑顔を


畠山和也前衆議員
「かけある記」

 苫小牧市へ行った際に「娘がお世話になりました」と
声をかけられました。教員を務めていたときの教え子の
お母さん! 名前を聞いてすぐ、はにかみ屋さんだった
顔が浮かびました。今は介護職場で働いているとのこと。
働きがいをもってがんばっている姿を想像して、とても
うれしく思いました。
 なにしろ、国が改悪を続けるため悲鳴があがりっぱなし
の介護現場。「介護の日」である11日には、札幌駅前で
「介護に笑顔を! 北海道連絡会」主催の集会とアピール
パレードがありました。テレビカメラも入って、明るい雰囲気のパレードは町ゆく
人の注目も集めました。
 しかし、実態は厳しい。利用者の立場から「半身が動かないのに要介護2。さらに
下げられる見込みと言われた」との発言や、職員の立場から「いい介護をと願っても
人手が少なすぎる」との訴えが重く響きました。心にしみたのは「認知症の母は
『お母さん』と呼んでもわからないのに、名前で呼ぶと応えてくれる。一人の人間
として尊重することの大事さを学んだ」とのスピーチ。どうして国が、一人ひとりを
大切にしようという現場に負担を押しつけ続けるのかと腹立たしくなりました。
 「消費税増税は社会保障のため」と導入されて間もなく30年、介護保険が始まって
18年。しかし、社会保障はよくなっていないと誰の目にも明らかです。はにかんだ
笑顔の教え子を思い出しながら、くらしに目を向けた政治へ何としてもきりかえます。

2018年11月10日土曜日

旭川で〝野党共闘は大賛成〝


畠山和也前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 あすは旭川市長選挙の投票日です。都市部の首長選
挙では、北海道で初めてといっていい市民と野党の
共闘となりました。西川まさひと候補の勝利へ、
旭川市に知人・友人がいる方は支持の輪をお広げくだ
さい。
 旭川市では国民健康保険料を8年連続で引き下げて、モデル世帯で9万円以上の軽減となりました。
無料低額診療も、院外処方の薬代について市が助成
を始め、その期間が半年にまで拡充されています。
市民の運動と、党の輪戦が大きな役割を果たしてきました。西川候補の公約には、
さらなる拡充が反映されています。
 告示日には、なんと沖縄県・玉城デニー知事からの応援メッセージも届きました。
西川候補が自由党に所属していた縁だと思いますが、「オール沖縄」の共闘と北の
大地の共闘が響きあうなんて感無量です。私も選挙期間中、西川候補の応援に足を
運びました。
 支部のセンターにも足を運ぶと、ちょうど小池晃書記局長・参院議員の国会質問
を見ていた市民と対話になったという話を聞きました。日本共産党が西川候補の
支持を決めたことを伝えると「野党共闘は大賛成。早く安倍さんを終わらせないとね」
と応じてくださったそうです。安倍政治をもちこむ市政など復活させないと、党員
のみなさんも大奮闘されています。
 ひどすぎる安倍政治も自動的には終わりません。沖縄に続き、北海道でも共闘
の力で追い込みましょう!
(しんぶん赤旗 2018.11.10付から掲載)

2018年11月8日木曜日

地産地消の分散型電源へ


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 ブラックアウトの影響と今後どのような対策が必要かを
調査するため、紙智子参議院議員、畠山和也前衆議院議員と
十勝へ。家畜のふん尿をつかったバイオガス発電に取り組む鹿追町にうかがいました。
 鹿追町は、酪農と畑作を営む戸数が半々ということで、発電はもちろん、できた肥料を畑作農家が利用しています。発電で出た熱をつかって、チョウザメの飼育や冬場のマンゴー栽培も行われています。十勝管内では、こうした地域の特性を活かした発電の取り組みを、さらに広げられる可能性があります。
 しかし導入を阻んでいるのが、送電線に空きがなくつなげないという問題です。送電線の利用は先着優先というルールのもと、後から申し込んだ事業者には高額な増強費用が請求されることもあります。これでは小規模の再生可能エネルギー事業者は参加が難しい。拡充整備されるべきです。
 すでに送電線を押さえている原発は稼働していなくても、いつか稼働するときのためにと枠が押さえられています。こんなおかしな話はありません。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で大型集中電源のリスクが明らかとなり、北海道の地震でも分散型電源へ転換する必要性が示されました。分散型への転換に国も北海道電力もどう取り組んできたのか。その責任が問われます。
 地域が主役、地産地消の分散型電源へ。エネルギー政策の抜本的な転換をするときです。

2018年11月2日金曜日

納得できる検証が必要


紙 智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 ブラックアウト(全道停電)はなぜ、どのように起きた
のか。避けることはできなかったのか。
 日本中が注目しています。26日、笠井亮政策委員長、
岩渕友参議院議員とともに調査を行いました。畠山和也前
衆院議員と真下紀子、菊池よう子、佐野弘美各道議のみな
さんも参加し、北海道、北農中央会、北海道電力、道生協連
を訪ね聞き取りをしました。
 北海道が、北電からブラックアウトの連絡を受けたのは、
何時かと聞くと、「問い合わせて聞いたのが5時35分
だった」と言います。ブラックアウトが起きたのは3時25分ごろ、2時間近くの
空白があります。北海道電力の側に聞くと、「社内規定は、直ちに関係機関に連絡
することになっている」と言います。なぜ北海道からの問い合わせが来るまで連絡
しなかったのか。「停電の規模がどれくらいの規模なのかわからなかったため連絡
が遅れた」などと言訳しました。電源が落ちたことを最も正確に把握できるのは、
電力会社の北電しかありません。停電が市民生活にどういう影響を与えるのか。
酪農をはじめ生業(なりわい)への被害を考えなかったのでしょうか。検証委員会
(電力広域的運営推進機関の第三者委員会)の中間報告は「北海道電力の対応が
不適切だったとは言えない」と言います。
 停電で苦しむ道民の姿が見えないものは、検証などと言えるものではありません。
道、北電、国の対応を含め道民が納得できる検証を急ぐ必要があります。

2018年10月20日土曜日

農業犠牲にさせない


紙 智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 「安倍さんにこのままやらせていたら、日本農業はつぶさ
れる」。北海道・東川町の演説会で農業関係者からの訴えです。
9月26日、日米2国間の貿易交渉について、安倍首相がいくら
「あれは日米TAG(物品貿易協定)であって包括的なFTA
(自由貿易協定)とは違う」とごまかそうとしても、農民は
「自動車業界の要求を優先させ、農業を犠牲にしようとして
いる」と、不信感を募らせています。
 青森市議選と福島知事選、県議補欠選挙は28日が投票日
となります。沖縄県知事選での勝利を確信に、地方からも
安倍政治ノーの審判を下そう!青森市議選では、中学校までの子どもの医療費無料化
をはじめ市民の願いを前進させる6人全員の当選を。
 福島では、「福島切り捨ての安倍内閣にモノ言えぬ県民置き去り県政ではだめ。
県民の命とくらしを守る県政へ、9条改憲と原発再稼働に固執する安倍政権に審判
を下し、新しい政治を開こう!」と、安倍政治退場への声はますます高まっています。
 西日本豪雨災害対策が急がれれているのにカジノを優先させ、台風、大地震被害
より自民党総裁選を優先させ国会を開かなかった安倍政権。いよいよ臨時国会が始ま
ります。ブラックアウト(全域停電)の解明、災害から国民の命を守る抜本策、日米
FTA中止、安倍改憲も消費税10%増税も許さず、破たんした安倍政治終焉(しゅう
えん)へ力を合わせましょう。
 (しんぶん赤旗 2018.10.20付から転載)
 

2018年10月17日水曜日

選挙勝利へギアチェンジ


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 翁長前知事の遺志を継いで辺野古新基地建設反対を訴える
玉城デニーさんが、官邸丸抱えの相手候補に勝利した沖縄県
知事選挙。先日、デニー新知事が国会の日本共産党控室に
あいさつに来られました。議員団は嬉しさ爆発。拍手と歓声
で迎えました。14日投開票の沖縄県豊見城市長選挙でも、
「オール沖縄」の山川仁市長が誕生。沖縄県知事選挙の結果
は、市民と野党が本気の共闘を行えば、安倍政権を倒す
ことができるという展望を示しました。民意を踏みにじる
政治はもう終わりにしたい。
 13、14日に行われた第5回中央委員会総会では、当面するたたかいの最大の
課題として、安倍9条改憲阻止と来年10月の消費税10%増税中止を提起しま
した。その翌日、安倍首相は自衛隊観閲式で9条に自衛隊を書き込むと言い、消費税
増税方針を表明しました。いよいよ臨時国会も開会となります。民意を踏みにじる
安倍政権に、世論と運動、共闘の力で対決していく正念場です。
 5中総では、紙智子参院議員と畠山和也前衆院議員が、北海道地震での党の奮闘
と参議院選挙勝利の決意を発言しました。「使える制度はすべて使う。制度になって
いなくてもあきらめず切り開いていく」。現場の声を誰よりも聞き、その願いがどれ
だけ切実なのかが分かるからこその決意。この決意にこたえたい。
 統一地方選挙・参議院選挙勝利へギアチェンジを。安倍政権を倒し、自民党政治を
終わらせるときです。
 

2018年10月16日火曜日

町田知事誕生へ尽力


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 福島県知事選挙が告示されました。「新しい県政をつく
る会」からの要請に応え、町田かずし党県委員長が立候補
しています。
 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から7年7カ
月。安部政権が進める「福島切り捨て」と、「復興」押し
つけに県民がどれほど苦しめられているか。
 大問題になっている汚染水。国は海洋放出ありきで処分
を進めようとしていますが、多核種除去装置を通しタンク
保管されている汚染水の8割に基準値超えの放射性物質が
含まれていたことが明らかになり、怒りが広がっています。
 「汚染水を海に流すな」と、知事に言ってほしい。原発事故前は、「家族が東京
電力で働いているから、原発のことは言えない」と言われることもありました。
けれども事故後は「原発が安全だというのはウソだった。故郷が奪われ、家族は
バラバラ。自分と同じ思いをもう誰にもしてほしくない」という声を聞いて
きました。
 福島県からこそ「日本のどこにも原発いらない」との発信を。県民の立場で国と
東京電力にハッキリものが言えるかどうかが問われています。
 町田かずし候補ならこの願いを実現できます。同い年でともに活動してきました。
「情熱の40代」というキャッチフレーズがピッタリです。町田知事の誕生で、原発
事故を終わったことにする安倍政権にノーの審判を。私も力を尽くします。
 (しんぶん赤旗 2018.10.13付から掲載)

2018年10月11日木曜日

亡国の政治を倒すたたかい


紙 智子 参院議員
「国会かけある記」

 北海道を襲った台風と続く大地震から1カ月が経ちました。
いまだに500人近い被災者が避難所での生活を余儀なく
されています。冬を前に急がれる住まいの支援。
 9月27日には、畠山和也さん(北海道地震対策本部事務
局長)と政府へ要請を行なったら、翌日の28日に政府は
激甚災害指定を閣議決定したのに加え、新たな酪農対策を
はじめ支援策を発表しました。 いまある制度を活用すると
ともに、現場にあった支援策を求めることが大切です。
  安倍総理は、自民党の総裁選挙が終わり、総選挙で
勝ったかのごとく亡国の政治を加速させています。 「東方経済フォーラム」で
ロシアのプーチン大統領が安倍首相に向かって「年末までに前提条件なしで
(日ロの)平和条約を結ぼう」と言われても異論を挟まない安倍首相。
  アメリカのトランプ大統領には、わざわざ日本から事実上の日米FTA(自由
貿易協定)交渉を呼びかける亡国ぶり。日米共同声明の在日米国大使館訳は
「日米貿易協定の交渉」となっているのに、日本政府は「日米物品貿易協定
(TAG)」と造語まで作りました。ねつ造、改ざんはお手の物、ひどいものです。
  しかし、国民はだまされない。 政府からどんな圧力があろうが、辺野古の新基地
建設は許さないオール沖縄のうねり、過去最高の得票を得た玉城デニーさんの当選
には心から喜びました。日本の未来を感じます。 いよいよ臨時国会。暴走、亡国
政治を倒すたたかいが始まっています。

2018年10月3日水曜日

誰の方を向いた政治なのか


畠山和也前衆院議員
「かけある記」

 大地震から1カ月が経ちますが、余震のたびにドキッと
します。避難されている方はもとより、半壊や一部損壊の家に
いる方も苦労をこらえながら毎日を過ごされています。ため
こまないで、お困りのことは日本共産党へご相談ください。
 政府は復興へ補正予算を組むと発表しました。聞いてきた
声を反映させるため、紙智子参院議員の力を借りて政府への
緊急要請をおこないました。住宅支援や復旧事業、
液状化対策、農家支援などとともに、全道大停電の
検証や国の責任についても問いました。
 家屋が全壊した世帯には最大三百万円が支給される制度がありますが、これは
阪神・淡路大震災のときに被災者の運動があって実現したものでした。それまで
家の再建はすべて自己資金だったものを、変えることができたのです。だから、
今の制度では救えない苦難があっても絶対にあきらめない。法律を変える必要が
あるのなら、変えればいい。それが国会の仕事だと、私は現職のときに学びました。
ここが頑張り時です。
 安倍首相は、米国製の武器を大量に買うことをトランプ米大統領に約束した
ようです。一方で首相は、冬が来ても安心してくらせる住宅を準備すると被災者に
約束したでしょうか。誰の方を向いて政治をしているのかと、腹立たしく思う
毎日です。高橋知事も困ったことは国に責任を転嫁してばかりで、道民に寄り
添っている姿勢など私には見えません。道民が望んでいるのは、命を大事にする
政治です。

2018年9月27日木曜日

今こそエネルギー転換へ


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 日本共産党国会議員団福島チームの調査で福島県いわき市
へ足を運びました。実は、いわき市は母の実家があり、
子どもの頃は家族で海水浴によく出かけていました。
「砂浜が見えないほど賑わっていた海水浴場が、原発事故
後、10人から15人しかいないという日もある」。
こう話をしてくれたのは、海水浴場の側にある旅館のご主人
でした。
「夏の1カ月半で、1年の7~8割の収入になっていた。
今は1割しかない」とのこと。
 ある旅館のご主人は、「『常磐もの』といわれる魚介類を使った夕食を提供する
ことができなくなって客が減り、朝食のみの提供に切りかえてなんとか営業して
いる」と悔しそうに話してくれました。
 ところが東京電力は、「原発事故の影響はなくなっている」と、損害賠償に応じ
ない姿勢に固執しています。「加害者が『時間が経ったから賠償をやめます』
なんて常識では考えられない。のど元過ぎればどうでもいいのか」「どこでも努力
をしている。欲しいのは賠償じゃなくて客なんだ」、当然の怒りです。国と東京電力
にその責任を果たせと、さらに強く迫らなくてはならないと決意しています。
 今回の北海道地震をうけて、泊原発が稼働していたらと思うとゾッとします。
集いなどで、原発ゼロとあわせて、「電力は一極集中ではなく、地域分散型に
切りかえる必要がある」と話すと、みなさんが大きく頷きます。今こそエネルギー
転換に舵を切るべきです。私も大いに訴えていきたいと思います。

野党共同で実情訴え


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 6日未明に北海道地方をおそった大地震で、厚真町、むかわ
町、安平町では建物が崩壊、札幌市清田区や北広島市では
液状化による住宅被害で今も避難生活が続いています。
 そんな中で、不安を抱えている被災者を、地元の議員や地域
のみなさんが、一人ひとりを訪問し相談に乗っている姿に励ま
されました。
 私もさっそく国会に戻り、野党共同で政府に実情を訴え
改善を求めました。13日には福島県いわき市で街頭宣伝と
違法な太陽光パネル設置の調査。その足で北海道の羽幌町
へ飛びフェリーで焼尻島へ。
 規制改革推進会議が、農業、林業に続いて「水産政策の改革」と称して企業の
参入をすすめ家族経営をしめだそうとしています。
 また、クロマグロの漁獲枠規制が始まり、北海道は漁獲枠ゼロに。漁師に
「クロマグロを取るな」とは、とんでもないことです。20日に全国から沿岸漁業
者が集まりフォーラムと政府交渉を行い、怒りをぶつけています。
 国会の福島チームで19、20日、福島いわき市に入りました。原子力規制委員会
が「アルプスで放射性物質を除去して海に放流することに問題ない」との発言に、
県漁連やいわき市漁協から厳しい怒りの声が相次ぎました。
 安倍晋三総理は総裁選挙を終え、再選を果たしたと言いますが国民の苦難は
増すばかりです。国民の力で退陣に追い込みましょう。
(しんぶん赤旗 2018.9.25付から掲載)

2018年9月19日水曜日

地域の実情をふまえた支援を


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 9月6日未明、北海道胆振地方を震源とする最大震度7の
地震が北海道をおそってから、まもなく2週間になろうと
しています。もっとも揺れが大きかった厚真町やむかわ町、
安平町での建物倒壊、札幌市清田区や北広島市の液状化に
よる建物被害で、避難生活が今も続いています。今も断水
が続いているところもあります。
昼間に家のかたづけをして、夜は避難所という生活を
続け、疲れも出てきています。現時点で何が切実に
なっているのかを聞き取って、解決にあたらなければ
なりません
 学校も授業を再開していますが、子供の精神的ストレスのケアも必要になって
います。被災家屋の解体、早期の生活再建のための支援、仮設住宅などの確保も
含め、地域の実情をふまえた支援が必要です。
 商店街の復興へグループ補助金の適応、農業被害への対応も、被災農家に寄り
添った支援が必要です。
 それにしても、ブラックアウト(全道停電)が何故起きたのでしょうか。北電は
「苫東厚真発電所が全基停止することは想定していなかった」としていますが、
2012年に泊原発が停止したあと、苫東厚真など大型火力重大トラブルが起き
れば電力供給が厳しいことを北電自ら予想していたのです。なのにどうして対策を
講じていなかったのか、疑問がわいてきます。
 東日本大震災で原発事故が起きて、エネルギーも分散し地産地消でと議論されて
いたのに、何故、厚真の一つに集中していたのか、検証が求められています。

2018年9月17日月曜日

再建へ現場と心一つに


岩渕 友参院議員
「国民の願いを胸に」

 北海道を襲った台風と続く大地震。紙智子参院議員、畠山
和也前衆院議員と駆けつけたむかわ町、安平町では家屋や
店舗があちこちで倒壊していました。
 避難所では、固いマットの上で休んでいる方たちが訴え
ます。
 「家の中がめちゃくちゃだけど、1人暮らしだし、
片付けることもできない」「下着も取りに戻れない」
 最盛期のトマトも出荷できず、倉庫にはジャガイモが
散乱し、基幹産業の農業への被害が深刻です。
 北広島市の大曲地域では、川に向かって住宅が滑り流されていました。家屋の
半分近くが宙に浮いた状態のところもありました
 畠山さんとうかがったチェーンストア協会の北海道支部があるマックスバリュ。
停電による商品の大量廃棄や安全確認に時間がかかったこと、計画停電への不安
を語りました。
 「ブラックアウト」といわれる全道に及んだ停電が被害を拡大させました。
なぜこんなことが起きたのか、徹底的に明らかにしなければなりません。
 一度も自宅に帰っていないという役場職員、地元の共産党や議員のみなさん
の声かけ、住宅片付けボランティアと命と暮らしを守る奮闘が続いています。
 現場で寄せられた要望をもとに避難所の環境改善など畠山さんと道議団が
道に要請し、国会では野党の合同会議が開かれました。生活と生業(なりわい)
再建のために現場のみなさんと心一つに、私も全力を尽くします。
 (しんぶん赤旗 2018.9.15付から掲載)


 

2018年9月11日火曜日

命のメモ


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 いまだ大地震の影響が続いています。停電などで苦労や不便
を強いられた方も多かったのではないでしょうか。何でもある
ような札幌市で食料が手に入らなかったり、集荷・出荷する
ことができず酪農家での生乳廃棄なども起きました。
 大地震は一瞬にして、多くの方の人生を変えました。厚真町
で土砂崩れの現場へ行くと、生活用品が散乱したまま。
宮坂尚市朗町長は「昨夜までいっしょにご飯を食べていた
家族が」と話したとたん、言葉を詰まらせました。
その後の避難所では、女性から「今日、(土砂崩れの現場
から)見つけてもらいました」と話されました。私は返す言葉が出てきませんでした。
 いっしょに町内をまわった伊藤富志夫町議は、いつもポケットに一枚の紙を入れて
いました。地震が発生した時から取り続けたメモでした。初めに発表された安否
不明者数、避難所の情報などが書かれていて、私は心の中で「命のメモ」と呼ぶこと
にしました。どれだけ伊藤町議の励ましに救われた方がいたのでしょう。
 どの町でも日本共産党の議員が走りまわっている姿が頭に浮かび、私も無我夢中で
各地をまわりました。日が経つにつれ要望もかわり、元気だった方も疲れが出ている
ころです。きめ細かい支援が欠かせません。私も道や国へ反映させます。
お気づきのことがあれば、日本共産党へご相談ください。
 札幌へ戻るとき、きれいな夕焼けが見えた日がありました。明日は今日より、
いい日でありますように。

2018年9月10日月曜日

つながる力で安心を


畠山和也 前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 キャラバン先の洞爺湖町でぐっすり寝ていた午前3時過ぎ、
けたたましいスマホからの音とガタガタ揺れた音に目を覚まし
ました。嫌な予感がするような揺れ方。日が昇ると同時に、
胆振東部で大きな被害が出ていると知りました。
 信号が消えるなか事務所スタッフの安全運転で、まず安平町
へたどり着きました。三浦恵美子町議と合流し、避難所で要望
や不安の思いをうかがいました。近くの民家では壁や煙突が
崩れ落ちていて、今後のことでの相談にも応じました。
 震度7を記録した厚真町は、あちこちの道路が盛り上がり
液状化の箇所も。伊藤富志夫町議と避難所や、土砂崩れの現場近くまで行きました。
滑るように崩落した山肌の生々しさを前に、悔しさや悲しい思いが込み上げます。
命がかかった現場で襲われる無力感を振り切って、できる限りの時間で要望を聞いて
まわりました。
 両町とも前日、台風21号による停電が復旧したばかりでした。相次ぐ自然災害に
心身ともに疲れたことでしょう。政治・行政の力と、つながりあう力で不安を減ら
せるように、その輪のなかで私も力を尽くしたい。
 他にも道内各地には被害が広がりました。要望や気づいたことは、ぜひ日本共産党
にお知らせください。安心できる明日となるように!
 (しんぶん赤旗 2018.9.8付より掲載)



2018年8月30日木曜日

住民の思い聞ける有意義な「つどい」


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 北海道民にとっても台風が気になるようになりました。
心配した台風が温帯低気圧に変わり、雨と強い風を吹かせて
通り過ぎた26日の日曜日、秋を感じる空の色、高さになり
ました。気温は20度前後、さわやかな風のなか、札幌市
南区のふれあい祭りから北部民商のふれあい祭り、東区の
女性の集いへと、3カ所を畠山和也前衆院議員と一緒に移動
しました。  
 南区では来賓の方から学校の統廃合の話が出ました。
地域の小学校がなくなるために、四キロも離れた学校に
通わなければならないと言います。どうやって通うの? スクールバスはなく
「路線のバス停は雪を防ぐバス小屋も作る計画はない」と。地域には全く知らせず
に進めようとしていることに厳しい目が注がれていると言われました。
 東区女性の集いは「いま気になっていることをカードに書いて、その心は何かを
語り、討論しあう」という企画です。「戦後生まれで直接戦争体験はないが、父や
周りの人から聞いた話が強く残り、戦争は絶対ダメと思ってきた。安倍政権の改憲
にストップをかけたい」とカードから思いが語られます。つながりカードから一人
一人の考え、思いを聞くことができ、演説会では聞けない有意義なひと時を過ごし
ました。
 北海道では昨年に続いて9月、日米共同演習(ノーザンヴァイパー)が計画され
ています。「沖縄の負担軽減」は嘘、危険なオスプレイを使い「戦争する国づくり」
につきすすむ演習は断じて容認できません。

2018年8月28日火曜日

魅力と活気 朝市に感激


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 「勇気と感動ありがとう!甲子園での金足農業高校(秋田)の
活躍に全国の農業者が沸いた。君たちの活躍は、農業に希望と夢
と感動を与えた」。これは日本農業新聞の論説です。
 優勝は逃したものの、あまたの強豪校に勝ち抜き、農業高校が
准優勝したことは、秋田だけでなく、全国に勇気を与えました。
雪に閉ざされた北海道で、無理と思われた駒澤大付属苫小牧高校
の優勝以来の熱戦だったと思います。
 19日の日曜日、青森県八戸入りしました。初めて、観光スポッ
トとなっている舘鼻(たてはな)岸壁朝市に行ってびっくり。
午前6時というのに、大勢の人が、詰めかけています。お店のテナントは400店ほど
並び、毎週早朝から数万人もの人でにぎわいます。しかも、鮮魚や干し物など魚介類
はもちろん、野菜、果物、花、お惣菜など多彩。お店の人に「この野菜は、お宅で採
れたものですか?」と聞くと「そだよー、朝一番で畑から採ってきたから新鮮だよ」
とお母さん。
 農家は、直接畑で収穫し、ここで売り切って帰ります。パン屋、骨董(こっとう)品、
包丁、ほうき、靴など、生活感にあふれ、まさに庶民の台所であり、日常生活に直結
しています。ラーメン、焼き鳥、おでんなど並び、家族で朝食を食べに来る人も
います。
 「あんた共産党かい?自民党嫌いだから頑張ってよ!」と声がかかりました。魅力
と活気あふれる朝市に感動しました。
    (しんぶん赤旗 2018.8.25付掲載)


2018年8月22日水曜日

地方議員の大きな力


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 全道の地方議員・予定候補による、北海道や国の出先機関
への交渉が20日におこなわれました。稚内や根室、函館など
何時間もかけて駆けつけた議員や、先月に当選したばかりで
新しいバッジをつけた議員、来年の選挙で議席をめざす予定
候補など、どの方も地域の切実な願いを背負っています。
熱のこもった要請や交渉となりました。
 私はJR北海道と道開発局への要請に同席しました。
JR北海道には、鉄路の維持・存続や駅舎・ホームの補修・
充実などの要望が次々と出されました。「すでに病院に行く
ことができなくなっている」「高校生の通学には鉄路が必要」「管内の首長も参加
して存続を求める集会が開かれた」など、とてもとても時間が足りないほど。
JR北海道の経営責任とともに、国に対しても厳しく迫らなければと私も決意しま
した。
 各地をキャラバンでまわって、日本共産党の地方議員が果たす役割の大きさを
実感する毎日です。ていねいに住民の声を聞き、しっかり制度を学んで質問に生か
し、党づくりの先頭にも立たれています。各地の先輩議員が築いてきたものがあった
からこそ、今の活動があるのだと実感します。
 あったかい日本をつくるには、あったかい地域をつくってこそ。あったかい地域
づくりの中心で、日本共産党や地方議員は大きな力を発揮しています。国民に冷たい
安倍政権を変えるのは、やっぱり草の根の力だと確信しながら引き続き全道をまわり
ます。

2018年8月20日月曜日

8・15


岩渕 友参院議員
「国民の願いを胸に」

 先輩議員がフェイスブックで紹介していたのをきっかけ
に、乃南アサさんが書いた「水曜日の凱歌」という小説を
読み始めました。
 14歳の少女が、アジア・太平洋戦争の終戦を前後した
約1年間に経験したことが描かれています。そのなかには
終戦後「日本婦女子の防波堤」だとして、政府が進駐軍の
ために開設した「慰安所」のことも書かれており、
解説には実際に4000人の女性たちが全国からかき集め
られたとあります。
 あの侵略戦争で多くの方々が犠牲になっただけではなく、生き残った方々も、
家族や家や生業を失い、何もかもを奪われて、終戦を迎えても政府によって
苦しめられる。戦争の現実を突きつけられた思いがしたのと同時に怒りがわいて
きました。
 8月15日、山形市で渡辺ゆり子県議や市議団のみなさんと街頭から訴えた後、
福島市の「平和のための戦争展」に行きました。福島市に投下された模擬原爆
パンプキンの模型や、戦死された方の遺品や「千人針」なども展示されていて、
戦争が身近にあったことを感じます。
 国民のなかから湧き上がる平和への思いが守ってきた日本国憲法。通常国会
では、憲法9条改定の国会発議を市民と野党の力で阻止しました。しかし安倍
首相は臨時国会での改憲発議を狙っています。これを許さないたたかいをさらに
大きくするためにみなさんと力を合わせる決意です。
      (しんぶん赤旗 2018.8.18付掲載)

2018年8月10日金曜日

命の大切さ痛感する夏


畠山和也 前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 広島・長崎への原爆投下から73年。北海道でも原爆死没者
追悼会がおこなわれ、私も参加しました。高校生の「私たち
の世代が、被爆者の話を聞いて引き継いでいく」というすが
すがしいスピーチが感動を広げました。
 北海道に被爆者は292人が在住しています。追悼会後の
「語るつどい」では、「友達と遊んでいて、家に戻った
とたんに原爆が落ちた」など当時の生々しい話とともに、
「ずっと被ばくのことを語りたくなかったが、東日本大震災
での母親たちの心配が自分と同じで、何か伝えられればと語る
ことにした」思いも語られました。
 命の大切さを、この間は痛感しています。猛暑だった7月の札幌市で、生活保護
を受けていた女性が熱中症により亡くなりました。電気を止められていました。
 6年前の、札幌市での姉妹孤立死をすぐに思いだしました。その後、電気など
ライフラインにかかわる事業者は、生活保護者について行政とも連携を可能とする
通知が国から出されているのです。しっかり検証をして、同じ悲劇が起きないよう
に国や自治体が急いで取り組むできです。
 被爆者の「核兵器禁止条約の批准を」という願いに背を向けて、豪雨警報が
あった晩には国民の安全より自民党の宴会を優先していた安倍首相。命を軽んじて
いる点で根っこは同じ。政治を変える決意を新たにする8月です。
 (しんぶん赤旗 2018.8.10掲載)

2018年8月9日木曜日

命と人権をふみにじる政治を変えよう


岩渕 友参院議員
「国会かけある記」

 連日30度超えの「災害」といわれる暑さのなか、札幌市
で60代の女性が熱中症で亡くなるという痛ましい事態が
起こりました。クーラーも扇風機もありながら、電気が
止められており使うことができませんでした。
 この方は生活保護を利用されていましたが、ケース
ワーカーの訪問は定期的に行われておらず、今年1月の訪問
が最後だったといいます。2012年に札幌市で40代姉妹
の孤立死が起きたことをきっかけに、厚生労働省は事業者と
関係部局との連携を徹底するようにという通知を
していました。
 さっそく、紙智子参院議員、畠山和也前衆院議員、真下紀子道議、池田由美札幌
市議と「電気事業者と自治体との連携体制をつくり、監督官庁としての責任を
果たせ」と、道経産局への緊急申し入れを行いました。
 担当者は、「事業者からは、電気代が未納だからといって、一律に電気を止める
対応はしていないと聞いている」と言い訳しながらも、「一律に対応しないよう
改めて申し入れる」と答えました。ライフラインの確保は命のかかった問題であり、
様々な角度からの検証が求められます。同じ事態を二度と起こしてはなりません。
 安倍政権のもとで、命やくらし、人権が踏みにじられる問題が相次いでいます。
今こそ憲法をくらしに生かす社会の実現が切実に求められていることを感じます。
安倍政権が進める憲法改悪を許さず、憲法を守り生かす社会の実現へ。力を尽くし
たいと思います。

2018年7月28日土曜日

政府交渉切実さ実感


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 延長までした182日間の通常国会が、7月22日に閉会と
なりました。
 森友・加計問題に見られる国政の私物化、あってはなら
ない公文書改ざん、偽造、ねつ造、政府の信頼が失墜する
前代未聞の国会となりました。延長した国会で「働かせ方
改悪」法案、TPP11協定の関連法案も強行しました。
 そして7月初めから豪雨災害で、一刻も早い対応が求め
られているときに、いのちよりもカジノ法案通すことを
優先しました。こんな安倍政権は、いよいよ世論の力で
退陣に追い込むしかありません。
 国会閉会後、早速、政府交渉が行われました。北海道は23日、24日、東北
各県が25日、26日、現場からの切実な要求を突きつけました。地域ごとに、
地域に根ざした要求と議論を聞きながら、願いの切実さを実感しました。
 北海道ではJR北海道の路線廃止問題が、地域の存亡がかかった問題に
なっています。カジノ誘致も手を上げている自治体だけでなく、道民全体に
関わる問題として、取り組むことが求められています。
 青森県ではリンゴの黒星病問題、秋田県ではイージス・アショアの配備
問題、山形での医師不足。宮城・岩手・福島の被災3県では、それぞれの
課題と同時に、2020年度の復興庁が廃止された後の対策をどうしよう
としているのか、政府に責任ある対応を迫っていかなければなりません。
   (しんぶん赤旗 2018.7.28掲載)

 

2018年7月26日木曜日

離れているのは政治のほう


畠山和也前衆院議員
「かけある記」

 先週は本別町と紋別市での議員選挙応援から始まり、稚内市
や幌延町・遠別町・羽幌町で表敬訪問や懇談、留萌市では豪雨
被害での調査もおこないました。札幌に着いて総距離数は
約千km。札幌から直線距離で静岡県まで行った計算です。
多くの方のお力があって、移動や懇談もスムーズに進み
ました。紙面を借りて感謝を申し上げます。
 行く先々で農作物への影響が心配との話を聞きました。日照
不足や大雨被害の対応に追われ、酪農地帯では「今年は牧草が
足りなくなるのではないか」と心配の声も。加えてTPPや、
EUとのEPA(経済連携協定)で「また農家は大変になる」と、ある農協役員の
方は「野党にがんばってほしい」と激励もしてくださいました。
 政府・与党はカジノ解禁法案を強行に成立させました。どこを回っても「大雨被害
がひどいときに、どうしてカジノなの」と疑問や批判の声。原発やJR北海道の
ことと合わせて「高橋知事は何も言わないものね」との話が出たのも特徴的でした。
 羽幌町では、天売島・焼尻島へのフェリーや高速船を維持するための苦労と
ともに、町役場では「生活物資を運ぶ航路も、国道と同じ意味があります」との話を
聞きました。私の母の実家も宮城県の離島で、子どものころは「なんで離れた島に
住んでいるのか」と思ったものでした。離れているのは島ではなく政治のほうだと、
つくづく今は感じます。
 参院選まで、あと一年。引き続き道内各地をうかがいます。

 

2018年7月21日土曜日

共闘進める党を大きく


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 怒りのなかで通常国会が閉会となります。強引な会期延長
で、自民党の党利党略でしかない「参議院選挙制度改革」を
成立させ、豪雨災害の対応よりもカジノ法案の審議を優先
させるという暴挙を行いました。
 その結果、豪雨被害が広がるなか、カジノ担当大臣で
あり、国土交通大臣である石井啓一大臣が、広島県内の川の
氾濫を昼のニュースで知るという事態にもなりました。
誰もが「カジノなんか審議している場合ではない。
救援・復旧が最優先だ」と、いてもたってもいられない思いだったはずです。
 隠ぺい、ねつ造、改ざん、圧力、セクハラなど、安倍政権は疑惑にフタをした
まま、悪法を次々強行させてきました。そのたびに怒りと悔しさでいっぱいでした。
けれども、安倍政権の暴挙を許さない市民と野党の共闘も大きく広がってきたのが
今国会だったと思います。
 19日、参院内閣委員会でカジノ法案が強行された直後、怒りが冷めやらぬまま
に向かったのは総がかり実行委員会の国会前行動でした。「安倍政権は今すぐ
退陣!」と、集まった方々と野党が力いっぱいにコール。
 ここに政治を変える希望があります。市民と野党の共闘を発展させるために
党を大きくしたい。この間、入党決意の場に立ち会ってきました。「社会を変え
たい。自分も何かしたい。」、この決意とともに私も頑張りたいと思います。
      (しんぶん赤旗 2018.7.21掲載)

 

2018年7月18日水曜日

カジノ優先の政権は退陣に


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 西日本を中心に大きな被害をもたらした豪雨。党国会
議員団は、全議員で対策本部を立ちあげ、駆けつけた現場
から省庁とのやり取りをするなど、救援に全力をあげて
います。集いで訪れた岩手県宮古市では、スーパー前で
行った救援募金に、多くの方が協力してくれました。
なかには小銭入れをひっくり返していれてくれる方もあり
ました。
 宮古市は東日本大震災津波の被害に加え、一昨年の台風
でも甚大な被害が。「広島や岡山からも支援を受けた。
避難所の様子をみるたびに、7年経ってもこういう状況なのかと胸がいたい」と
いう声が出されました。災害の度に被害支援と対策を求め前進面もあるけれど
まだまだ多くの課題があります。
 6野党の党首は安倍首相にたいして災害対応に最優先で取り組むことを申し
入れ、衆・参両院で決議をあげました。しかし、国会は災害最優先とはいえない
大問題があります。災害のさなかに参院内閣委員会で、カジノ法案の審議が強行
されているのです。これに出ている石井国土交通大臣は、復興の陣頭指揮をとる
べきなのに「国会の要請を受けているから」と無責任な発言を繰り返し、広島での
川の氾濫を「ニュースで知った」というありさまです。
 カジノより災害対応に最優先で取り組め!こんな政権に国民の命や暮らしを
任せておけません。退陣に追い込むしかありません。

2018年7月14日土曜日

あったかいなあ、共産党


畠山和也 前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 15日は日本共産党の創立記念日。96年の不屈の歴史は、
一人ひとりの党員の力があったからこそです。
 入党のお勧めで、一緒に歩いたAさんは戦争を体験された
80代。終戦を迎えて平和な毎日を過ごしますが、国が警察
予備隊を募集するというので応募したそうです。ところが
解散させられた日本軍の素晴らしさを上官が説いたり、
ほふく前進の訓練も実弾が頭上を飛び交う事態に驚いたと
いいます。
 Aさんの「戦争の反省もないいまの安倍政権は危ない。
無駄な訓練などやめて、くらしに税金を使うべきだ」と穏やかな、しかし迫力ある
話を私もそばで真剣に聞きました。
 「子や孫を絶対に戦争へ行かせてはならない」との言葉が、とても重く響きました。
 小樽市のある支部に伺うと、先日亡くなられた党員の写真が掲げられていました。
近くに身寄りがなく、党支部として「お別れ会」をしようという日でした。その前に
ひと行動と入党者を迎えた帰りに支部の方が「好きだった団子を買ってかえろうか」
と話をされていました。共産党って、本当にあったかいなあと思いました。
 平和のため、世のため人のため。日本共産党の力ここにあり。先輩たちが積み
上げた歴史と信頼のもと、いまの時代の活動がある。豪雨災害の救援よりも、カジノ
推進に明け暮れる安倍政権を変える力は、やっぱり日本共産党です。
         (しんぶん赤旗 2018.7.14掲載)


2018年7月12日木曜日

災害対策を早く


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 日本列島を台風7号が襲い、温帯低気圧に変わった
後も梅雨前線を刺激し日本列島に停滞し続けたことから、
西日本に記録的な大雨を降らせ深刻な被害が出ています。
災害の犠牲となり亡くなられた方々に心から哀悼の意を表し
ますとともに、行方不明の方々の無事を心から願います。
 北海道でも7月2日から断続的に強い雨が降り、河川の
増水による被害が発生した深川市と納内町の被災地を
畠山和也前衆議院議員と、地元の松原和男市議らと尋ね、
被災状況を聞きました。米とそばを作っているMさんは、
2016年にも石狩川が増水して、農作物の被害を受けたが、「またしても・・」
と。田んぼの畦ごと流されたOさんは「前回は、収穫を前にした9月だったが、
今回はまだ、稲も育っていない時にやられた。前回よりも、水の上りが早かった」
といいます。
「被害の個所が局地的なので、被害への補償がされるのか不安だ」という声も
出されました。この後、台風8号が発生している状況など考えると、細心の注意を
払い、早く対策をとることが必要です。
旭川市東旭川町を流れるぺーパン川の堤防が決壊し、被害状況になっていることも
明らかになっています。
 家や公共施設、農地に流れ込んだ土砂や流木の撤去作業も容易ではありません。
人命がかかった緊急事態、迅速な支援策が求められています。
 安部首相は、国会を延長してまでカジノ法を強行すると言っていますが、災害
対策を優先すべきです

2018年7月4日水曜日

道内どこでも「カジノはいらない」の声を


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 今月は党創立の記念の月。「アカ」「非国民」と言われて
いた時代とくらべて、自由にモノを言えるようになったのは
先輩のがんばりがあったからこそ。私も次の世代に、しっ
かりバトンを渡せるようにと思う日々です。
 国会では「働き方改革」やTPPに続いて、カジノ解禁
法案の採決へ突き進んでいます。政府は「主な対象は外国人
観光客」と言っていましたが、誘致に立候補している
苫小牧市の報告では、札幌を中心に道内客が33%、
道外と合わせて約7割が国内客です。ことは苫小牧だけの
問題ではありません。
 その苫小牧市では今月1日、市議補欠選挙がありました。ハッキリと「カジノ
反対」を掲げた日本共産党の原けいじ候補が、定数2のなか当選しました。
自民党のある方からも「安倍政権を続けさせてはダメ」と電話も入ったそうです。
ウソとごまかしだけでなく「もうかるためなら何でもいい」という安倍政権の
姿勢は、もはや政治的退廃の極み。本気で変えるため、今ががんばり時と思って
私も全道をまわりたい。
 国だけでなく高橋はるみ知事も、日本共産党道議団へあいさつに来た際に
「カジノはやりますから」と言い残していった有名な逸話があります。人の不幸
を土台に稼ぐような北海道より、おいしい食材と雄大な自然のもとで、みんなが
幸せになれる北海道こそ進むべき道。来年の地方選・参院選で、カジノを進めた
ことを後悔させるような結果を出しましょう。

2018年6月29日金曜日

悪法は徹底審議で廃案に


岩渕友 参院議員
「国会かけある記」

 今ごろ国会はとっくに閉会していたのですが、7月22日
までの会期延長が強行されました。与党からは野党に一切
説明がありません。国会軽視もはなはだしい。延長をうけて
安倍首相と会食した自民党幹部から、首相が「国会での集中
審議は勘弁してほしい」と言ったことが報道されました。
 志位委員長は「勘弁ではなく、観念して真実を語るべき」
と言いましたが、その通りです。自民党幹部はあわてて、
「総理はそんなことは言っていない」と取り消しましたが、
安倍首相は7月11日から18日の日程で外遊の予定も
あり、森友・加計問題をめぐって「首相は説明責任を果たしていない」という
多くの国民の声にこたえる姿勢は全くみられません。疑惑を徹底的に明らかに
させる延長国会にしなければなりません。
 では、何のための延長なのか。働き方法案、カジノ実施法案、TPP関連法案、
参議院選挙制度など、悪法を通すためです。与党がこれらの法案を会期内に成立
させることができなかったのは、国民世論と野党の一致結束したたたかいが、
与党を追い詰めているからに他なりません。今国会で野党合同決起集会が開かれ、
野党合同ヒアリングは90回を超えています。安倍首相がやりたかった改憲審議
をほとんどさせていません。
 市民と野党の共闘をもっと広げて、悪法は徹底審議で廃案に追い込むために力を
尽くしたいと思います。

2018年6月23日土曜日

たたかってこその心意気で


 紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 相撲で言えば、土俵際で押し出しになるところなのに、土俵
を後ろに広げて、「残っている」とズルをするのが、国会の
会期延長です。本来150日間の会期内に議決できない法案は、
いったん廃案にするのが議会制民主主義の原則です。
 データー改ざん、財務省の公文書改ざん、虚偽答弁など、
立法府と行政府の信頼は失墜。前代未聞の国会となりました。
 国民には平気でウソをつき、悪法はたてつづけに強行。
「働き方改革」法案、TPP11協定の関連法案、カジノ法案を
延長後に通そうというのです。こんなひどい内閣はどうしても
倒したい!
 そのためには本気で市民と野党共同をすすめ、世論の力で退陣に追い込むこと
です。そして何より国会の力関係を変えるには、日本共産党を大きくすることです。
 秋田県、岩手県で演説会、宮城県では党を語る「集い」が開かれました。「初め
て演説会に来た」という人も「話はわかった」と。「一緒に安倍政権を倒しま
しょう」と訴え1人、2人と仲間になっていただきました。もっともっと増やしたい!
 先日、大正時代の1918年の米騒動をきっかけにつくられた「卸売市場法」が
改悪されました。今年はその米騒動から100年。富山の沖仲仕(おきなかし)と
魚屋さんの奥さんが立ち上がったといわれますが、今は築地の女将さんの会が立ち
上がっています。たたかってこそ政治は変わります。
           (しんぶん赤旗 2018.6.23掲載)

2018年6月20日水曜日

国民の声を聞かない政治


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 6月20日の国会会期末を控え、悪法をたてつづけに強行
する安倍政権、いったいこれまで何回、採決強行をやった
ことでしょう。国民の声を聞かない、政治の私物化といわ
ざるを得ません。「働き方改革」法案、 TPP11協定案と
関連法案、カジノ法案などです。本来150日間の会期内に
終わらない法案は、いったん廃案にして、やり直すのが議会
制民主主義です。無理やり土俵を広げて、悪法を通そうと
する。本当に許せません。
 農林水産省は、国会に9本の法律を提出しました。
森林経営管理法、卸売市場法など、歴史的な経緯もあり一部どころか大改悪
ですが、わずか6時間程度の短い時間で採決されました。疑問と不安は払拭され
ないままです。いずれも企業ファースト、岩盤規制打破を掲げる「規制改革推進
会議」に立案させ安倍総理が先頭にたって推進するのです。
 特徴は、聞いたことに答えず、都合のいい数字を使って自分の政策を自画自賛する
ことです。「息をのむような美しい農村風景を守ります」と言いながら、農業を壊す
ことです。「私の内閣の攻めの農政のもとで、農業総算出額も生産農業所得も過去
最高になりました」と言いながら、コメの直接支払交付金は今年から廃止。
農家は所得が減ったと言っても聞く耳を持たない。こんなひどい政権は見たことが
ありません。
 各地でつどいが開かれています。「一緒に政治を変えましょう!」の訴えに答え
てくれる人が増えていると感じます。

2018年6月16日土曜日

福島廃炉から原発ゼロへ


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 「福島第2原発全号機を廃炉の方向で具体的に検討を
進める」と東京電力の社長が14日に表明しました。
 福島県議会では、第2原発全基廃炉を求める意見書が
全会一致で4回も可決され、同様の意見書や決議が、
県内59ある全ての市町村で可決されており、第2原発の
廃炉は福島県民の総意です。あまりにも遅すぎるとはいえ、
県民世論が東京電力を追い詰めた結果です。
 東京電力保有の原発は新潟県の柏崎刈羽原発だけとなり
ました。10日に投開票が行われた新潟県知事選挙は、市民
と野党の共同候補として池田ちかこさんが立候補し、及ばなかったものの大奮闘
しました。
 新潟県民への世論調査では、7割近くが再稼働に反対です。池田さんが「福島
原発事故の検証結果がでないもとでの再稼働は認めない」と公約し、論戦をリード
したことで、相手も再稼働について触れざるを得ませんでした。
 「再稼働反対」はどの世論調査でも国民半数を超える大きな世論になっています。
この声をうけて今国会に、国会史上初めて「原発ゼロ基本法案」が野党4党と
1会派によって提案されています。
 この原発ゼロ基本法案が衆議院の経済産業委員会に付託され、審議できる状況
となりました。野党側は「付託されたら審議せよ」と徹底審議を求めています。
市民と野党の共闘は確実に前進しています。この力で原発ゼロを実現させましょう!
       (しんぶん赤旗  2018.6.16付掲載)

2018年6月13日水曜日

追い込んだ力は共闘


畠山和也 前衆院議員
「国会かけある記」

 新潟県知事選は、池田ちかこ候補が大奮闘するも及ばず。
北海道からの多くの支援も現地では大きな励ましになって
いました。
 私も2日間だけですが、新潟へ駆けつけました。池田候補
への誹謗(ひぼう)・中傷や、出せないはずの宣伝カーを
自民党が走らせていたとか、なりふり構わない安倍政権と
自民・公明の姿がありました。市民と野党の共闘が、
これだけ追いこんでいた証拠です。
 日本共産党は、地方議員や支部・後援会のみなさんが
元気に立ち上がっていました。そのカナメとなっていた新潟で唯一の党県議・渋谷
明治さんは、声に張りもあって握手の力も強いうえ、階段も一段飛びでのぼるほど
ですが、なんと今年で80歳。暑い日が続くなか連日、夕方には事務所近くの交差
点でプラスターを何十枚も並べ、メガホン宣伝にとりくむ渋谷県議の姿にジーンと
きました。
 市民との結びつきの強さは、市議を9期務めてきたことからも証明ずみ。
共闘候補が立て続けに勝利してきた新潟ですが、草の根でふんばる日本共産党の
地方議員や支部があるからこそ力が発揮できたのだと確信しました。共闘は一夜に
してならず、なのです。
 先日、全道地方議員・候補者会議が札幌市で開かれました。くらしや地域、
平和をまもる地方議員が北海道各地にいます。来年の2つの選挙で、みんな
そろって勝利して野党連合政権を!と思いが高ぶりました。私も元気に道内を、
またまわります。

2018年6月6日水曜日

鉄路は地域存続に大きな役割


岩渕友 参院議員
「国会かけある記」

 JR北海道問題での要請で、畠山和也前衆院議員、道議団
のみなさんが国会に。紙智子、山添拓参院議員とともに同席
しました。
 そもそもJR北海道が赤字だということを前提にして、
進められてきたのが分割・民営化です。国交省がいう「経営
努力」はもちろん必要ですが、路線廃止が前提であっては
ならないし、国の支援は欠かせません。さらに新幹線の
赤字が予想の倍を超える103億円にまで膨らんでいます。
札幌延伸というけれど、それで経営は改善するのかという
不安の声があるなかで、国交省が、東京と新函館北斗間で4時間の壁を切るために
約3分間の短縮を進めていると説明していたこととのギャップはあまりにも大きい
と感じました。
 通学や通院など、鉄路は地域生活に欠かせない公共交通手段であり、地域の存続に
大きな役割があります。紙智子議員が国会で取り上げたように、北海道の農産物を
全国に運ぶための重要な手段でもあります。廃線にしていい路線は一つもありま
せん。存続のために国が責任を果たすように求めていきます。
 国会は会期末にむけて慌ただしくなってきました。長時間労働、過労死をますます
加速させる「働き方改革法案」、TPP、カジノ実施法案などが、十分な審議もされ
ないまま、多くの国民の反対のなかで強行されようとしています。国会では野党5党
と1会派が力をあわせて、安倍政権を追い詰めています。大きく広がる市民と野党の
共闘で安倍政権を退陣へ追い込みましょう。

2018年6月4日月曜日

攻めの選挙に立ち向かう


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 札幌はライラックの花の季節です。ライラックのフランス
語の呼び方はリラ、香りが強く風に乗って札幌の街中(まち
なか)を漂い、さわやかです。中央区では女性のつどい、
白石区では演説会が行われました。白石区の演説会は、
来年のいっせい地方選挙で、市議会から道議会へ挑戦する
伊藤りち子さん、そのあとを受けて、市議会に初挑戦する
佐藤綾さん、そして参議院選挙区、定数三で畠山和也
前衆議院議員、比例代表選挙で4選を目指す私、紙智子の
4人のそろいぶみとなりました。
 白石区はかつて定数3で道議会議員を出していましたが、今度こそ議席奪還を
目指す攻めの選挙に立ち向かいます。伊藤りち子さんの「決断」、そして佐藤綾
さんの「決意」を聞きながら、間違いなくみんなの心を奮い立たせていると思い
ました。
 いっせい地方選挙のたたかいは、参議院選挙にも直結します。党の躍進を作り
出した2013年の参院選挙は、直前に行われた都議選の勝利が参議院選挙の
飛躍につながりました。野党と市民の共同を前進させ党の力量を高める決意を
しました。
 国会は6月20日の会期末まで1カ月を切りました。与党は、「もり・かけ」
疑惑にふたをしたまま、法案だけは成立させようと強引な国会運営を行ってい
ます。「働き方改革」一括法案の強行採決、TPP協定をはじめ、数の力で押し
通そうとしています。安倍暴走政治を、国会内外で共同を強めて退陣へ追い込み
ましょう。

2018年5月28日月曜日

農業と共産党 丸ごと語る


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 「とことん日本共産党の岡山版」ともいうべき「ビック対談」
が行われました。日本農業の未来、中国地方の中山間地が抱える
課題をどう解決するのか、国連家族農業年の10年、日本共産党
を丸ごと語るなどのテーマです。
 「隠れ共産党」で一躍注目の人となった小松泰信・岡山大学
大学院教授との掛け合いは、とても楽しく、2時間があっという
間に過ぎました。用意した椅子も資料も足りなくなりました。
 中山間地が多くを占める中国地方の農業の重要な役割と価値を
再認識するフリートーク。「私の日本共産党論」では、「日本
共産党と友達以上恋人未満?」が距離感と言う小松先生ですが、それ以上に頑張って
いる姿に拍手が。若者3人とのクエスチョンタイムでは、質問や瀬戸内市の20歳女性
の発言に、会場内がじーんとなりました。
 小松先生のユーモアあふれる語り口、笑いの中にも農業への深い洞察と情熱が感じ
られ、綱領に「農業を基幹的産業部門として位置づける」と書いている日本共産党の
農業への立場が、鮮明となりました。
 「農業問題について深~く、深~く学ぶことができた」「種子法廃止、TPP(環太
平洋連携協定)参加、農業を根本から壊す安倍政権は許せない」「もっと農業を勉強
して周りに働きかけていきたい」などの感想がよせられました。
 私も心と頭の栄養を補給でき、パワーアップできました。
             (しんぶん赤旗 2018.5.26掲載)


さぁ、変えるよ!  


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 暑さと寒さをくり返す道内。先日、旭川市を訪れたときも
朝は冷たい雨が降っていましたが、宣伝を始めるころには
見事に晴れ間が! 党員・支持者のみなさんも次々と集まって
くださり、車から手を振る方も目につきます。ありがたい
気持ちでマイクを握りました。
 何しろ安倍政権のウソとごまかしや、国会審議でも強硬な
姿勢がひどすぎます。原稿を書いている時点ではわかりま
せんが、今週のうちに「働き方改革」関連法案も衆議院で
採決強行かと言われています。過労死を増やし、残業代を
ゼロにするような法案の何が「働き方改革」なのでしょうか。
 街頭で3000万署名をお願いしていた時に、ペンを持ちながら「でも安倍さんの
後って誰かいる?」と女性が私に話しかけました。私から「野党第一党は立憲民主党
ですが、私自身は共産党の志位委員長がいいと思ってますよ」と話すと、女性は
「あ~!」と言って署名されました。新しい政権を本気でめざす訴えと活動をしなけ
ればいけないと思いました。もう安倍政権にはこりごりなんです。
 私のポスターも完成しました。キャッチコピーは「さぁ、変えるよ!」。青空を
バックに、力を込めて訴えている写真を使っています。今週は久しぶりに国会へ行き、
党道議団といっしょにJR問題での政府交渉もおこなう予定です。大門実紀史参議院
議員と、苫小牧市でカジノ問題の調査もおこないました。道民の願いを、しっかりと
国会へ反映させていきます。

2018年5月21日月曜日

田植えの春、決意を新たに


畠山和也 前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 桜前線も北海道各地へ到着し、遅く短い春が始まりました。
田畑で農作業に励む農家の姿が見られ、牛たちが草を食(は)む
様子も目にするようになりました。この季節ならではの生命の
躍動感に触れながら、道内をまわっています。
 札幌の「女性のつどい」で、食と農業をテーマにしたグルー
プトークに参加しました。食品表示やアレルギーなどに
ついて、「実家が農家です。コメの交付金もなくなるし、
これで農家はやっていけるんでしょうか」と切実な話も
ありました。生産者と消費者がつながることが大事だね、と
参加者みんなで確認しあいました。
 国会では、11カ国による環太平洋連携協定(TPP11)が審議中です。米国が抜け
ても農産物輸入の拡大枠は変わりません。そのうえ米国は、日本に対して新たな農産
物輸入求める方針でいます。まさに農家にとってはダブルパンチ。ここまで農家を痛
めつけておきながら、安倍政権は「外国に売って生き残れ」と農家に迫るばかりです。
 「この集落に10戸以上いた農家も、今は3戸だけ」と、かつて語っていた方を思い
出しました。耕作放棄とならないよう農地を引き受けて、食料生産も地域経済も守る
ため、ふんばっている方が多くいます。利益最優先で地域切り捨ての安倍政権を早く
切りかえたいと、特にこの春は強く感じます。
              (しんぶん赤旗 2018.5.19掲載)