2014年10月29日水曜日




   はたやま和也 日本共産党北海道委員会書記長
                   「かけある記」

 65歳を迎えた私の母は、今年3月に退職しました。
中学を出て働き始め、父と出会って食堂を開き、子ども
三人を育て上げました。
保守的な親戚一同のなか、私が共産党の専従職員を決めた
ことに胸を痛めました。
借金を残さず店を閉めてからは小料理店のパートで働き、
そして東日本大震災。
家も船も失った弟の面倒を見て、ようやく目途がついたころに
退職の日を迎えました。
 ゆっくりしようと思った矢先、娘夫婦が転居してくることに。
「孫の面倒を見なきゃいけなくなった」と言いつつ、どこか嬉しそうな口ぶりでした。
東京の「赤旗まつり」にも初めて行くとのこと。趣味も特技もないけど、なぜか
カラオケが上手いと言われる母のお目当ては、たぶん八代亜紀さんかな。
 似顔絵付ウチワや顔写真入りワインを配っていた元女性大臣も、母のように、
この日本社会では一女性としての苦労もあったかもしれませんが、政治的責任は
取ってもらわなければなりません。
女性活躍の看板を押し付けた安倍首相の責任だって重い。日本軍「慰安婦」など
なかったと主張しながら、女性活躍の言葉を躍らせても信用できません。
 新しい経済産業大臣の問題も噴き出して、安倍政権は「一寸先は闇」状態になって
きました。平塚らいてうの言葉を借りれば、闇を照らす太陽はきっと女性。
安倍政権を早く終わらせるために、女性も男性も一緒に輝きましょう。

2014年10月24日金曜日

一期一会



 「胸に響いた漁業者の絆」
      参院議員 紙智子


 東日本大震災から三年半、三陸山田町で開かれた「復興と
漁業の展望を探る」フォーラムに参加しました。
沿岸漁民の苦労と努力の報告は、感動そのものです。
 千葉の沿岸小型漁船漁業協同組合の組合長は、漁場にお
ける大中巻き網漁業との紛争を避けるためのとりくみを報告。
資源と漁場を「子孫に残そう豊かな海を」「魚資源の永続的利
用と資源管理」をモットーに努力している。
多数決で決めず、徹底して話し合って、決めていると語りました。
 福島の相馬市のノリ養殖漁師は、原発事故で操業を自粛せざ
るをえない実情を説明し、常に汚染水で悩まされているが、次世代のことを考えて、
再生への道を探りたいと報告しました。
 岩手漁民組合で三陸漁業生産組合の組合長さんは、被災で壊滅的な状況にあり
ながらも操業を再開し、独自に漁具や製氷機を確保し、地域漁業の早急な生産回復
を目指して奔走してきました。
 組合長さんが、「被災前とは比較にならないほど、仲間を大切に思い、太い絆を育て、
透き通るほどに、きれいな思いで人に尽くすことの喜びをかみしめる力を授かった」と
語ったことは、胸に響きました。
こうした力が、今後の日本の沿岸漁業を前進させる力になると確信しました。
 沿岸の漁船漁業は、20㌧未満の経営体が全体の78%をしめ、漁村地域を支えて
います。資源を大切にしながら漁業で生活できる。
政治の役割も実感するフォーラムでした。
                         (しんぶん赤旗 2014.10.24掲載)














2014年10月23日木曜日

閣僚辞任の翌朝

















  「政治とカネ」真相解明を 北海道委員会

 北海道委員会は21日・朝そろって辞任した小渕優子経済産業相、
松島みどり法相の「政治とカネ」疑惑の真相解明と、安倍政権退陣を
求め、札幌駅前で宣伝しました。
 畠山和也書記長、森つねと国政相談室長がマイクを握り、国民の
声を聞かずに暴走する安倍政権の政治姿勢が今回の事件につなが
っていると批判。
「日本共産党は、企業献金、政党助成金を受け取っていないからこそ、
国民の声をまっすぐ国会に届けることができる」と、日本共産党の値打
ちを訴えました。
 「あんな女性たちではだめ。あなたたちがもっと頑張らないと」と声を
かける女性もいました。
                  (しんぶん赤旗 2014.10.22掲載)














米価を市場にまかせていいのか



      紙智子参院議員  「国会かけある記」

 
 9月29日に臨時国会が始まってから四週目。
先週、農林水産委員会で、新たに就任した西川公也大臣に
質問しました。テーマは五つ。
大臣が安愚楽牧場から政治献金を受けた問題、米価下落
対策、日豪EPA、TPP問題、ビキニ水爆実験の被ばく
問題です。特に、今年の米価下落は深刻です。
私は概算金が昨年より3000円も安いのはなぜかと聞き
ました。大臣、「全農が低く設定した」と。
私、「なぜ全農が低く設定したのか」。
大臣、「昨年までの在庫があることに加え、今年は作況指数も100を越える見込み。コメ過剰感があるため低い設定になった。あくまでも仮払いだ」と、
まったく人ごとです。
 私は「なぜ全農が低い設定にしたのか。それは、国が市場原理に任せて、本来果た
すべき安定供給、価格安定に責任を果たさないからでしょう? 
全農は市況を見て判断する。在庫をかかえ業界からの値下げ圧力もある。
政府の政策の結果ではないですか」と指摘すると、西川農水大臣は「市場に任せた
のがよかったか、どうかということはあるが・・」と言いつつ、「米に関して国が
価格に関与すべきではないという流れの中で、民間で決定させてもらった」と、
まったく反省する気はありません。
 米価暴落は、日豪EPA、TPP問題にも通ずることです。
安倍政権は「地方創生」を看板にしていますが、所得を増やすとは口先だけ。
いっせい地方選挙に向けたポーズでしかありません。選挙での国民の審判が一番です。

2014年10月18日土曜日

自由と民主主義を守れ!



森つねと 日本共産党北海道委員会国政相談室長
    「かけある記」


 北星学園大学で脅迫や悪質な中傷が相次ぎ、業務に支障が
出たり、学生や保護者の間に不安が広がっています。
 日本軍「慰安婦」の記事を書いた元朝日新聞記者が同大学
で非常勤講師をしていることについて「売国奴を辞め
させろ」と迫るもので、要求を拒否した場合、「天誅
(てんちゅう)として学生を痛めつける。
釘を混ぜたガスボンベを爆発させる」と二度にわたり脅しているのです。
 脅迫は元記者の家族にまで及んでいます。
インターネット上で娘さんの名前や高校名、顔写真を勝手に
公表し、「自殺に追い込む」と言及。
ご家族をはじめ、学生のみなさんの恐怖ははかり知れません。
 問題の背景には、過去の侵略戦争を「正義の戦争」とねじまげ、日本軍「慰安婦」
問題をなきものにしようとする勢力の思惑があります。
日本軍の関与と強制性を認め、謝罪した「河野談話」を葬り去りたいのです。    
 しかし、「河野談話」は朝日新聞が訂正した「吉田証言」には依拠していず、日本軍
「慰安婦」がなかったかのような主張は通用しません。
「慰安婦」問題の本質を否定する安倍首相の責任も極めて重大です。
 連続テレビ小説「花子とアン」の脚本を担当した中園ミホさんは「戦争に入っていく
ところが、(今の時代と)空気がとても似ている」と振り返っています。
「自由と民主主義を守れ!」。戦争への扉を開かせないために声を上げましょう。
日本国憲法を掲げて!

2014年10月14日火曜日

国民の願いを胸に



 「恋が実ってよかった」
   参院議員   大門実紀史

 先日、岩手県盛岡市で開かれた民青同盟のSさんと
Tさんの結婚を祝う会に出席しました。
イタリアンレストランを貸し切りにした若い仲間だけの
気取らない温かい雰囲気の会でした。
ちょっと渋くてかっこいいSさんと賢くてかわいい
妻のTさん。
生まれたときから赤い糸で結ばれていたかのように
溶けあっていました。
後でSさんから、わたしのフェイスブックにお礼の
メッセージが届きました。
「大門さんに祝ってもらうと子宝に恵まれるようで、来てくれてうれしかったです」
 なんだかお産婆稲荷の神さまにでもなった気分ですが、本当にいいご家族を
つくってほしいと思いました。
 結婚を祝う会ほど呼ばれてうれしいものはありません。
若いカップルの誕生をみるたびに、恋が実ってよかったね、と思います。
好きな人にめぐり会えた幸せ、いっしょに暮らせる幸せは何にもかえがたい。
実らぬ恋もあるのだたら。
 特に、たたかいをつうじて結ばれたカップルの絆は固い。
SさんとTさんも民青同盟のなかで学びたたかうなかで、お互いを見つめ信頼
し合っていったのだと思います。
わたしの友人にも選挙活動で知り合い、そのあと結婚したカップルが
何組もいます。
不思議なことに、選挙に勝っても負けても、カップルだけは生まれるのです。
 脈々と命が繋(つな)がれていく。たたかいも世代から世代へと引き継が
れていく。それもこれも、恋が実ったおかげです。
                (しんぶん赤旗 2014.10.11掲載)

 

2014年10月11日土曜日

無理があるよなあ



 大門実紀史参院議員 「国会かけある記」

 実質所得の低下によって消費が落ち込んでいます。
特に年収300万円以下の世帯の消費が激減。
この層は大企業の非正規労働者や中小零細企業で働く
労働者が多く、賃金が上がらないのに物価だけが上がり、
生活費を切り詰めるしか術がありません。
このうえ消費税が10%に上ったら、生活が破壊され、
消費全体も底割れしてしまいます。
 また大企業向けの法人税減税の財源にするため、
会社の規模に応じて税をかける外形標準課税を中小
企業にも拡大する案が検討されてきました。
この税は、人間にたとえると、稼ぎがなくても生きている
こと自体に税金をかけるようなもので、しかも身体の大きな人は「余計に空気を
吸った、場所をとっている」という理由でたくさん税金を納めなければならない。
こんなおかしな税金を赤字の中小企業にまで適用しようというのです。
 大企業を優遇する一方で、所得の低い層や中小企業には重い負担ばかり
背負わせる政治がまかり通っていいのか。
増税反対の世論は高まっています。
 先週、国会のエレベーターで参院自民党の幹部が私に「共産党のいうように、
消費税の増税も外形標準課税も無理があるよなあ」といいました。
「ありすぎるよ」と私。
 今週になって、政府・与党内に外形標準課税の拡大は今回見送ろうという
動きが出てきました。
消費税増税も含めこれ以上、安倍さんの無理を通させてはならない。
国会論戦とともに、さらに世論と運動を広げて跳ね返しましょう。
   

2014年10月3日金曜日

思いはつながる



 はたやま和也 日本共産党北海道委員会書記長
       「かけある記」


 
 うれしい知らせが届きました。
東京・墨田区議候補として発表された、浅野清美さんは
北海道出身。
亡くなられたお父さんは八年前、職場の不当に負けじと
労働組合をつくり、間もなく日本共産党に入党。
争議が解決した後は国会議員団事務所で働き、選挙で
は候補カーも運転してくれました。いっしょに全道をまわった仲間でした。
 二人で出張先でお酒を飲む時に、いつも浅野さんは清美さんのことを
話していました。
争議のときも選挙のときも、支えてくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいだと何度も
聞きました。涙もろい方でもありました。
 お母さんに続き、そのお父さんが亡くなられた後、清美さんが事務所に「共産党に
入りました」と電話をくれました。
東京に引っ越され、かかってきた電話では「こんどは候補になりました」。清美さんは
飄々(ひょうひょう)としているようでしたが、聞いた私たちはビックリ!
お父さんは、私たちの何百倍もビックリしているのではないでしょうか。
 お父さんは「人間が大切にされる社会でないとダメだ。だから私は共産党に入ったん
です」と話していました。清美さんは今、何を語っているのでしょうか。
 臨時国会が始まりました。「人間らしい社会を」と若者が立ち上がり、「昔のあの
時代に戻すものか」と戦争体験者が立ち上がっています。各地で候補も決まって
きました。
どんどん安倍政権を追い込みましょう。
来年の地方選で審判を!と、私も燃えています。